今日持統八年694、五月十一日は持統天皇が諸国に金光明經一百部を置き読誦させることとした日です。
日本書紀・持統天皇の項に「(即位八年)五月癸未朔戊子、饗公卿大夫於內裏。癸巳、以金光明經一百部送置諸国、必取毎年正月上玄讀之、其布施以當国官物充之」(五月十一日。金光明経百部を諸国に送置く。必ず、毎年、正月の上弦(カミツユハリノヒ=7日8日)に取りて読め。その布施はその国の官物を当てよ。)
金光明最勝王経は法華経・仁王経とともに護国三部経の一つとされる。「空思想」を基調とし、この経を受持読誦し正法をもって施政すれば、四天王をはじめ弁才天や吉祥天、堅牢地神などの諸天善神が国を守護するとされる。
後に、聖武天皇は『金光明最勝王経』を写経して全国に配布し、また、741年(天平13年)には全国に国分寺を建立し、金光明四天王護国之寺と称された
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