今日は六斎日です。
六斎日については、「塵添壒嚢鈔」には「この日は最も善を修めるべき日であるということは、経論に見えている。日本では敏達天皇の七年(578)に太子が始めて奏聞して六斎日には殺生を止めるようにされた。六斎日は大智度論では、悪鬼が人の命を奪う不吉の日であると説いている。この故に謹んで功徳を造るべき日である。その因縁はこうである。劫初に外道の行を修する者がいて8日・14日・15日・23日・29日・30日に自らの肉を割いて血を出しそれを火にくべて12年の間護摩を修し子供を得るために祈った。そこに天王がおりてきて、「名香などの清いものを焼くべきなのに、何故肉を焼くのか。こんなことをするので肉を食らう悪子を得させてやろう」と告げたので、火の中から悪鬼が生まれることとなった。この因縁により六斎日には鬼が力を得るようになり、悪事をなすので、皆で功徳を廻向して鬼に善心を得させようと願うことから始まったのである」なお六斉日については秘密曼荼羅十住心論巻二に「帝釈偈を説いて(六斉日については優婆塞戒経・大智度論に似たものがある)曰く『六斉と神足月(正月・五月・九月)とに八戒を奉じれば、この人 福徳を獲ること すなわちわれと等しとなす』と。
六斎日については、「塵添壒嚢鈔」には「この日は最も善を修めるべき日であるということは、経論に見えている。日本では敏達天皇の七年(578)に太子が始めて奏聞して六斎日には殺生を止めるようにされた。六斎日は大智度論では、悪鬼が人の命を奪う不吉の日であると説いている。この故に謹んで功徳を造るべき日である。その因縁はこうである。劫初に外道の行を修する者がいて8日・14日・15日・23日・29日・30日に自らの肉を割いて血を出しそれを火にくべて12年の間護摩を修し子供を得るために祈った。そこに天王がおりてきて、「名香などの清いものを焼くべきなのに、何故肉を焼くのか。こんなことをするので肉を食らう悪子を得させてやろう」と告げたので、火の中から悪鬼が生まれることとなった。この因縁により六斎日には鬼が力を得るようになり、悪事をなすので、皆で功徳を廻向して鬼に善心を得させようと願うことから始まったのである」なお六斉日については秘密曼荼羅十住心論巻二に「帝釈偈を説いて(六斉日については優婆塞戒経・大智度論に似たものがある)曰く『六斉と神足月(正月・五月・九月)とに八戒を奉じれば、この人 福徳を獲ること すなわちわれと等しとなす』と。