福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

秘密安心往生要集・・18/42

2021-06-18 | 諸経
秘密安心往生要集・・18/42
(十六、奉請本尊の用心)。
探玄記に曰く「西国の法、命を捨んと欲する者は面を西に向けて臥せしめ前に一の立像を安置して面を西に向はしめ、一の幡を佛の手に挂け、病人をして幡の足を捉しめ佛に随って浄土に往くの想をなさしむ、と。私に曰く、西方を願ふ人は阿弥陀佛の立像、二十五菩薩来迎の画像等を安置すべし。兜率を願ふ人は弥勒菩薩の尊像、不動明王、地蔵菩薩、大師の御影、其の他平生の信佛、釈迦・薬師・文殊・観音等の尊像を安置するもよし。五色の線を弥勒菩薩などの手に挂けて病人の手に持すべし。線を縒りくる法は灌頂の時の線の如く阿闍梨の縒るものなり。如法に調へよ。受明灌頂を受けたる人は本より金剛線あるが故に別に調へることを用ひず。此の五色の線は能く諸の障難を離る。是如来の五智、復、信進念定慧の五根なるが故に。手に持すれば因縁繋属して念々弥勒菩薩を離れず、必ず内院に生ずるなり。さて香華燈明を供じ、好き香を焼くべし。病人の臥せる處は臭穢不浄なれば悪魔便を得やすし。香煙不断なれば佛天影向氏玉ふが故なり。

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