福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

秘密安心往生要集・・17/42

2021-06-17 | 諸経
秘密安心往生要集・・17/42
(十五、移本住所の用心)。
我等無始よりこのかた、三界に恋着して出ることあたはず。若し今般流転せば又何れの劫にか出離せん。早く妻子眷属を離れて剃髪出家し俗宅を離れて別の庵室に移り住すべし。財宝田宅等の子孫に譲るべきあらば此の時に譲るか、又予め無事なる時に譲状など書留て臨終の期に心の乱れざるやうにすべし。或いは一向に財宝を損てて一念も念はざれば甚だ善からん。経に曰く「人の生れるに一銭も持たず、死ぬにも亦一銭も持たずして去る」(佛説灌洗佛形像經)と。何ぞ是の毒蛇に思を残さんや。又女人を避くべし。涅槃経に曰く「一切の女人は皆是衆悪の所住の處なり」(「大般涅槃經卷第九・如來性品第四之六」「復次善男子。若善男子善女人等無有不求男子身者。何以故。一切女人皆是衆惡之所住處。復次善男子。如蚊子尿不能令此大地潤洽。其女人者婬欲難滿亦復如是」)と。六度経に曰く「女性は妖媚にして人を幻惑す。怨の詐り親しむに近ずくべからざるが如し」
「大乘理趣六波羅密多經卷第五・淨戒波羅蜜多品第六」「爾時薄伽梵、而説頌言。女性妖媚幻惑人 如怨詐親不可近 貪欲迷荒壞清淨 如水瀑流摧石壁」)と。祖師の曰く「三途八難の苦は皆女人を根本と為し、生死無数劫は貪愛を根本と為す」(「淨心戒觀法」「四百四種病 宿食爲根本 三塗八難苦 女人爲根本 生死無數劫 貪愛爲根本 賢聖解脱樂 離欲爲根本」)と。恐るべし避くべし祇園精舎の西北の角に無常院あり。必死の比丘をば移して彼こに住せしむ、と。今俗家にも此の意を得て行ふべし。若し別に移るべき宅も無く、或いは本より久しく剃髪染衣せる人は居を移すにも及ばざらんか。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 大乘入楞伽經(實叉難陀譯)... | トップ | 秘密安心往生要集・・18/42 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

諸経」カテゴリの最新記事