福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

秘密安心往生要集・・19/42

2021-06-19 | 諸経
秘密安心往生要集・・19/42
(十七、懺悔業障の用心)。
懺悔の文は毎日唱ふといへども、今は臨終なれば殊に手を洗ひ口を漱ぎ塗香を手に塗って、至心に無始以来の罪障を懺悔すべし。智度論に曰く「臨終の一念は百歳の行力にも勝ると。臨終の念は勇猛に決定して一大事の期なるがゆえに、一念に無量劫の罪を滅すること百年闇室も一たび明灯を燃やせば闇除るが如し」(「大方等大集經卷第一・瓔珞品第一」「頭面作禮合掌恭敬。咸作是言。唯願如來。廣爲衆生開甘露門。我等皆因破魔菩薩威神力故。當得遠離一切魔業。於諸大衆心無妨礙。佛言善哉善哉。善男子。汝等今已得離魔業。以是因縁於未來世復當得離一切魔業。善男子。譬如一處百年闇室一燈能破。汝等亦爾。無量世中無明黒闇。今日能破如日月寳光。住信戒施慧禪定亦爾」。)といへり。守護国界経に曰く「佛阿闍世王の為に悪趣に堕する人の臨終の悪相を説き示し玉へば、阿闍世王悶絶して地獄の相を見、啼泣懺悔して兜率の内院に生ず。(守護國界主陀羅尼經卷第十阿闍世王受記品)と。逆罪の大王すら猶懺悔して罪を滅して上生せり。況や逆罪なきひと、至心に懺悔せば何ぞ往生せざらん。若し真言の阿闍梨ならば自ら護身結界し召罪・摧罪・業障除・成菩提の印明、不動・地蔵・弥勒菩薩の印明、持戒清浄の印明、灌頂大事の印明、能滅無明黒暗大光明の印明等を結誦すべし。俗士女ならば知識三平等の観に住して替って為に結誦すれば同じく罪障を滅して安祥に往生うるなり。

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