福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

四国八十八所の霊験・・・その87

2018-12-26 | 四国八十八所の霊験
古来心経は障碍の除去とくに除病に効くとされてきました。宝亀4(773)年には疫病が蔓延したので「それ摩訶般若といっぱ諸仏の母なり。天下これを念ずれば兵戈災害も国中におこらず、庶民これを念ずればすなわち疾疫霊癘鬼も家内に入らず。この善利によって・・よろしく天下に告ぐべし摩訶般若を念ぜよ。」(般若心経を念ずれば国には平和が訪れ、庶民は病気や不祥事から逃れることが出来る。般若心経を念じなさい。)という告示が出されましたがその後疫病はたちまち止んだといいます。またお大師様の般若心経秘鍵には「ここに帝王、自ら黄金を筆端に染め、紺紙を爪掌に握って、般若心経一巻を書写し 奉りたもう。 予、講読の選にのっとって、経旨の宗をつづる。いまだけ結願のコトバを吐かざるに、 蘇生の族、途に佇む。夜 変じて、日光赫赫たり。これ愚身が戒徳にあらず。金輪 御信力の 所為なり。(弘仁9(818)年の大疫にも嵯峨天皇が般若心経を写経されたので病気が治ったひとびとが道に佇んだ。)」とあります。塵添壒囊鈔には「般若心経は五蘊皆空を説く。五蘊が空であるからには、病も災厄もどこによりつくことがあろうか。また「ぎゃていぎゃてい・・」は仏様の行という意味である。そして佛様は苦を抜き楽を与えることを本誓とする。そうであるから病苦をぬきさることが出来ないはずがない。」とあります。
・塙保己一は34 才で『群書類従』の出版を決心した時、北野天満宮に『般若心経』100巻を千日間あげて完成を祈願しました。そして41年かけて見事、文政2年(1819)74 才で『群書類従』全670冊を刊行しています
写経勧進をしている薬師寺の安田暎胤師は大法輪昭和52年7月号に写経のご利益を大要次のように書いています。「桑名の貝新の水谷新之助会長は1000巻の写経をした後お薬師様の霊夢をみて病気回復した。このほか失明の宣告をうけ自殺寸前に助けられた、20年来の神経痛が治った、不妊宣告にもかかわらず元気な男児をもうけた、などと無数の礼状が薬師寺にくる。」
 


 次、十三佛御真言
不動明王(7回 以下同じ)
なうまくさまんだ ばざらだん せんだんま かろしゃだ そわたや うんたらたかんまん
 

釈迦如来
なうまくさまんだ ぼだなん ばく

文殊菩薩
おん あらはしや のう

普賢菩薩
おん さんまや さとばん

地蔵菩薩
おん かかか び さんまえいそわか

弥勒菩薩
おん まいたれいや そわか

薬師如来
おん ころころせんだり まとうぎ そわか

観自在菩薩
おん あろりきゃ そわか

勢至菩薩
おん さんざんさく そわか

阿弥陀如来
おん あみりた ていぜい からうん

阿如来
おん あきしゅびや うん

大日如来
おん あびらうんけん ばざらだとばん

虚空蔵菩薩
のうぼう あきゃしゃ きゃらばや おん ありきゃ まりぼり そわか
(続)
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