福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

善財童子の訪問者と教え(華厳経入法界品)41

2019-10-11 | 諸経
善財童子の訪問者と教え(華厳経入法界品)41
四十番目、 閻浮提の流弥尼るみに園林 妙徳円満天(女神)
願勇光明守護衆生夜神は次に訪ねる神として「この閻浮提に一園林あり、流弥尼と名け、彼に天あり、妙徳円満と名く、汝かしこに詣でて問え・・」といます。
善財は「漸漸に遊行して彼の林中に至り周徧して妙徳円満林天を推求せしに衆寶の楼閣の上に坐したまうを見る。二万那由他の諸天に囲繞せられ為に菩薩海経を説き・・」という妙徳円満天に会います。


「佛子よ、菩薩に十種の受生法有り。若し菩薩有りて是の法を行ぜん者は如來の家に生まれ、念念中に於いて善根を長養し、不退・不怖・不惱・不亂・不懈・不悔にして一切智に至り法界を順知し解脱道を修し、一念中に於いて一切の諸波羅蜜を長養し、世間を捨離し、佛地を具足し、智慧猛盛にして佛法現前し、眞實義に順じて薩婆若を満ぜん。何等か十と為すや。所謂・一切佛を供養する方便虚空願藏菩薩の受生法・菩提心の枝藏を満する菩薩の受生法・現前方便して寂滅虚空藏を觀察する菩薩の受生法・淨直心を以て三世藏を普照する菩薩の受生法・一切藏を普照する菩薩の受生法・如來家藏に生ずる菩薩の受生法・佛光明力藏の菩薩の受生法・薩婆若門藏を具足分別する菩薩の受生法・一切法界に莊嚴藏を化する菩薩の受生法・勇猛精進して佛地藏に至る菩薩の受生法なり。
・・仏子よ吾唯この【菩薩自生自在の法門】を知るのみ。諸大菩薩はよく諸劫を以て一念の蔵となし、一切諸の方便を顕現し諸仏を供養し大願を満足し一切諸仏の正法を覚了し一切諸趣の受生を示現し諸仏の所に生まれて衆生を教化し未だかって時を失わず。衆生の為に受生の自在を現じ諸仏の刹において自在雲を現じ常に一切諸の如来の家に生まれる。」
そして妙徳円満天の前世は摩耶夫人にお仕えした無垢光という乳母であたったと言います。

これは菩薩五十二位の下から丗九番目、十地の下から九番目ということで善慧地です。「華厳五十五所絵巻」にもここは「第九善恵地」と書かれています。
妙徳円満天は前世は摩耶夫人にお仕えした無垢光という乳母であったとされます。

自分も小学5年生の夏に母が亡くなったので当時幼稚園児の妹と二人で坂出の伯母のうちに夏休み中預かってもらっていました。この叔母は生長の家の信者で我々を大切に扱ってくれました。この叔母は自分たちにとっては妙徳円満天のような人でした。
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