実語教(傳、弘法大師作、寺子屋等で使用。「実語教註慈賢(鎌倉時代の天台座主)」「実語教諺解(覚賢慧空)」等より解説)解説・・・24
・或は始は富みて終りに貧く、 或は先に貴くして終に賤し。(文選五十五劉孝標広絶交論に「夫れ寒暑逓ひに進みて盛衰相襲(よる)、或いは前に栄え而して後に悴ふ、或いは始め冨て而して終貧し。或いは初めは存して末亡びぬ」李善の註に「説苑・雍門周、孟嘗君に対して曰く『臣が之能く悲しむ者は先に貴く而して後に賤しく,もとは富て今は貧し』」)
・『史記・南越列伝』に「禍に因りて福を為す。成敗の転ずるは、たとえば糾える縄の如し」とあり、
・『漢書』に「それ禍と福とは、何ぞ糾える縄に異ならん」とある。
・『大鏡』に菅原道真が播磨の国の駅長に「駅長驚くなかれ時は変改。 一栄一落、これ春秋。」という所があり、
・『平家物語』に「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。 沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。 奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。 猛き者も遂にはほろびぬ、 偏 ひとへ に風の前の塵におなじ」とある。・・・
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