大乘入楞伽經(實叉難陀譯)斷食肉品第八(全)・・3/6
大慧。夫れ食肉の者は、其形
色を見て則ち已に滋味を貪るの心を生ず。菩薩は一切衆生を慈念すること猶ほ己身の如し。云何でか之を見て食想をなさんや。是故に菩薩は應に食肉すべからず。大慧。夫れ食肉者は諸天遠離す。口氣常に臭にして睡夢不安、覺已って憂悚し、夜叉惡鬼その精氣を奪い、心に驚怖多く、食足ることを知らず。疾病増長して瘡癬生じやすし。恒に諸蟲の唼食する所となり、食において深く厭離を生ずることあたわず。大慧。我常説いて言う。『凡そ食噉するところは恰も子の肉を食う想いをなせ』と。餘にたいしてすら尚ほ然り。云何が弟子に食肉をゆるさんや。大慧。肉は美好に非ず、肉は清淨の非ず。諸罪惡を生じ諸功徳を敗る。諸仙聖人の棄捨するところなり。云何が弟子に食うことを許さん耶。若し食うことを許すといはば此人は我を謗るものなり。大慧。淨美食とは應に知るべし則是れ粳米粟米大小の麥豆、蘇油石蜜等の類なるを。如是等の類は此是れ過去諸佛の許したまう所にして我が稱説するところなり。我種性中の諸善男女は心に淨信を懐きて久しく善根を植え身命財において貪著を生ぜず。一切を慈愍すること猶己身の如くす。如是之人之應に食すべきところにして、諸惡、虎狼の性を習う者の心に愛重するところに非ず。