福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

信と不妄語

2017-09-29 | 頂いた現実の霊験
最近政治の世界が喧しいようですが、「信無くば立たず」という言葉を思い出します。政治家はこの言葉をよく使いますがこの出典を改めてよく見ると「『信』は命よりも大切」ということでした。

論語『子貢問政』に
「子貢政を問ふ。子曰はく、 「食を足し、兵を足し、民之を信にす。」と。
子貢曰はく、 「必ず已むを得ずして去らば、斯(こ)の三者に於(お)いて何をか先にせん。」と。
曰はく、 「兵を去らん。」と。
子貢曰はく、 「必ず已むを得ずして去らば、斯の二者に於いて何をか先にせん。」と。
曰はく、 「食を去らん。古(いにしえ)より皆死有り。民信無くんば立たず。」と。」
とあり「信を命よりも大切にしなければ国が崩壊する」と書いてあるのです。

この「信」を佛典でいえば十善戒の中の「不妄語」となります。華厳経には「もし妄語する者は上品は地獄に堕す、中品は畜生、下品は餓鬼に生ず。これを異塾果という。後にたまたま人間に生まれても亦二種の報を受ける。一には人に欺かれ、二には他に謗られる、之を等流果という。」とあります。最近の新党騒を見るにつけてもまさにこの華厳経の言葉そのものの世界の現出と思います。
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