「煩悩の他に人間の生活はない。したが つて煩悩を絶滅しようとすることは、畢寛これ人間生活を無視す ることになるであろう。といつても煩悩を是認すれば、 その極まるところ人間生活を破滅せしめるものと
なるのである。 ここに要求せられることは、正しき智慧を以て、凡夫の迷情を覚ますことである。その智慧を求むるものが仏道である。 それが即ち煩悩を転 じて菩提を成すという般若波羅蜜である。」「縁起の道理と転成の智慧」(金子大栄)
なるのである。 ここに要求せられることは、正しき智慧を以て、凡夫の迷情を覚ますことである。その智慧を求むるものが仏道である。 それが即ち煩悩を転 じて菩提を成すという般若波羅蜜である。」「縁起の道理と転成の智慧」(金子大栄)