五四 華の香は風に逆つて薫らず、栴檀も多掲羅も末利迦も亦然り、しかるに善人の香は風に逆つて薫ず、善士は一切の方に薫る。
五五 栴檀又多掲羅將た又青蓮華、跋師吉(香木)の其等の香も戒の香に如かじ。
五六 多掲羅や栴檀の香は微小なり、具戒者(戒を具すもの)の香は諸天の間に薫じて比類なし。
五七 戒を具へ、不放逸に住し、正知解脱のものには魔羅便りを得ず。
五八 大道に遺棄せられたる塵芥聚の中に芳香悦意の蓮華生ずる如く、
五九 是の如く塵芥に等しき盲ひたる凡夫の中に正自覺者(仏)の弟子は慧明を以て顯はる。
五五 栴檀又多掲羅將た又青蓮華、跋師吉(香木)の其等の香も戒の香に如かじ。
五六 多掲羅や栴檀の香は微小なり、具戒者(戒を具すもの)の香は諸天の間に薫じて比類なし。
五七 戒を具へ、不放逸に住し、正知解脱のものには魔羅便りを得ず。
五八 大道に遺棄せられたる塵芥聚の中に芳香悦意の蓮華生ずる如く、
五九 是の如く塵芥に等しき盲ひたる凡夫の中に正自覺者(仏)の弟子は慧明を以て顯はる。