福島原発事故報道を見て思うこと

このたびの東日本大地震におきまして、
被害にあわれたすべての皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。
また、この危機に際して、被災者の救援救助にあたってくださっている
関係方面の皆様にも深く感謝申し上げます。
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福聚講関係者のみなさまへ

中塚です。

福聚講のみなさまには、ご無事でいらっしゃいますでしょうか？
皆様のご無事をお祈りしておりますが、
これだけの被害の大きさを見ますと、
お心を痛めていらっしゃる方も相当にいらっしゃるかと存じます。
どうか、お心を強く持って、お体を大事になさってくださいませ。


地震津波の被害状況も深刻な中、
福島の原発の事故は本当に背筋が寒くなりました。
こういう大災害は、
国の政が弱体化しているとき起こる傾向があるという人もいますが、
本当に、我々の責任を痛感します。

高原さんが書いていらっしゃったように
この危機を皆の集合意識を高めることで
乗り切れないかと本当に強く思います。

原発の報道を見ていますと、
原発は、人間がコントロールできるものではなくて、
独立した生命体のように何か意思をもっているのではないか？
とでも疑いたくなります。
因果関係を科学的に明らかにすることができませんが、
一連の危機の連続は、日本人の奢りがまねいたこと、
特に都会に暮らす我々の傲慢が裁かれているような気持ちさえします。

今、このときに、命がけで原発の暴走に立ち向かってくださっている方が
いることを思うと、本当に胸がつまります。

復興にはどのくらいの時間を要するかわかりませんが、
私達は、ここから、もう一度新しい日本を、社会をつくり、
立ち上がるのだと覚悟しなくてはならないと実感しています。

そのときの新しい国の姿が、
寛容さと慈悲にみちたものであるように、
私達は、心のあり方を見直し、
生き方を変えることを受け入れなくてはと思いました。

この危機においてもまだ日常生活を過ごすことのできる私達は、
そのありがたさを深く受け止め、
残されたものとしての責任を果たすことに真剣に取り組みたいと思います。

最後にこの地震津波により亡くなられた方のご冥福を衷心よりお祈り申し上げます。

合掌