三代実録 / 貞観十三年(871)十二月十四日乙卯条
「十四日乙卯 陰陽寮言く、 『明年当に天行之災有るべし』と。 又古老言く、『今年、衆くの木冬に華さく 昔此の異あり天下大疫す』と。五畿七道諸国に勅して幣を境内諸神に頒ち、 国分二寺に於いて転経し冥助を仏神に祷り凶札を未萠に銷さしむ。
(十四日、陰陽寮が言うには、明年はまさに天行(流行病)の災いがあるだろうと . . . 本文を読む
「あれほど強く現世はろくなところではない、と思ったおかげで、私はその後、それよりははるかにましな世界を見た。・・拒絶的に冷たく考えていたよりもはるかに人の心は温かかった。・・そして何よりも悪いことばかり常に期待していると、運命は決してそのようにはならないのも皮肉だった。・・(二十一世への手紙・曽野綾子)」 . . . 本文を読む
日本三代實録 貞観十一年「十二月・・・十四日丁酉、使者を伊勢の大神宮に遣はして、幣を奉る。告文に曰く「天皇(清和天皇)が詔旨と、掛畏き伊勢の度会の宇治の五十鈴の河上の下つ磐根に大宮柱広敷立(ひろしきたて)、高天の原に千木(ちぎ)高知(たかしり)て、称言竟奉(たたえごとおへまつ)る天照坐皇大神の広前(ひろまえ)に、恐(かしこ)み恐みも申賜(まおしたま)へと申さく。去ぬる六月以来、大宰府度度言上したら . . . 本文を読む
今日弘仁3年12月14日は高尾山神護寺にて大師が胎蔵結縁灌頂を開壇され、伝教大師・賢栄・泰法・忠栄・泰範・長栄等の高僧二十二人他、沙弥・近事・童子等145人が入壇した日です。灌頂歴名には「弘仁三年十二月十四日 於高尾山寺受胎蔵灌頂人々歴名 都合一百卌五人 之中太僧廿二人、沙弥卅七人、近事卌一人、童子卌五人 太僧衆数廿二人 一僧最澄興福寺宝幢 二僧賢栄元興寺大白明 ・・」とあります。畏れ多いことで . . . 本文を読む
「高野春秋」に「(寛平七年895)冬十二月十三日、無空師、具支灌頂を聖寶師に受く」
無空師は真然の弟子、第2代金剛峰寺座主。
「今昔物語巻十四第一話 為救無空律師枇杷大臣写法花語」には比叡山の僧として以下のように出てきます。
「今昔、比叡の山に無空律師と云ふ人有けり。幼くして山に登て、出家して後、身に犯す所無し。亦、心正直にして、道心深かりければ、然れば、僧綱の位まで成にけれ . . . 本文を読む
今日は大師が真然大徳に即身成仏の印明を授けられた日
「弘法大師弟子譜、金剛峯寺第二世僧正真然傳」に「‥(承和元年)十二月十三日、大師、修法の次に、師に授るに即身成仏の秘文を以てす。其の地、之れ影堂なり。」 . . . 本文を読む
今日は大師が真然大徳に即身成仏の印明を授けられた日
「弘法大師弟子譜、金剛峯寺第二世僧正真然傳」に「‥(承和元年)十二月十三日、大師、修法の次に、師に授るに即身成仏の秘文を以てす。其の地、之れ影堂なり。」 . . . 本文を読む
「高野春秋」「(延喜元年901)冬十二月十三日、長者益信僧正を大阿闍梨と為し、東寺灌頂院に於て空理法皇(寛平法皇)に両部密灌を授輿し奉る。是御悃望に凭る也」
(同じく「高野春秋」に「(昌泰二年899)・月・日、太上皇(宇多天皇、寛平法皇と号す)益信師を推貴して師資の礼を以て落飾受戒さる。法諱空理。廣澤流第二血脈。法皇の号は茲に始まる。」) . . . 本文を読む
〈円頓章〉は天台教学の思想のエッセンス。序文は『摩訶止観』を天台大師が口述したとき、これを筆録した弟子の章安が、天台止観の真髄としてまとめたものです。最後の六句は第六祖の渓荊の文で、『摩訶止観輔行伝弘決』のなかで天台大師の一念三千を説明しているところに出ているもの。
「〈円頓章〉
円頓とは初めより実相を縁ず。境にいたるに即ち中なり。真実ならざること無し。
縁を法界に繋(か)け、一念法界なり。 . . . 本文を読む
今日11日は興教大師覚鑁上人の入滅の日を明日12日に控え智積院では「冬報恩講」が催される日です。
智積院のホームページによると「冬報恩講は宗祖・弘法大師(こうぼうだいし)空海(くうかい)の教えを復興された興教大師(こうぎょうだいし)覚鑁(かくばん)の功績に感謝し、根来伝来の教えを継承することにより、その恩に報いることを目的に行われる法要です。
真言宗中興の祖・興教大師が入滅された1 . . . 本文を読む
陸軍衛生伍長 円城知三命 戦死の日靖国神社社頭掲示の「生還は帰せず」陸軍衛生伍長 円城知三命(昭和19年12月10日 レイテ島にて戦死、滋賀県出身)の妻への手紙。妻が乏しい生活の中から戦地の夫へ無駄と知りつつ必死で為替を送ってきたことへの返信です。子供のことも書いてあります。涙なくして読めません。「手紙正に拝見しました。子供の便り殊に嬉しく、折々読み直す楽しさ、何ものにも勝ります。同封の為替、当地 . . . 本文を読む
「正義は負け、夢は破れ、祈りも叶わず、そんなことこの世の中では当たり前だ、しかしそこからが本当の勝負だ。」(A師)「天道是か非か(史記)」という言葉は古来人々が繰り返し口にしてきました。しかしこれは現象を瞬間的に見た言葉です。長い時間軸で見ればそこからが本当の物語の始まりなのです。そこからは「天網恢恢疎にして漏らさず」で「因果応報」であり「福聚海無量」です。・本田宗一郎の言葉「がんばっていれば、い . . . 本文を読む
あらゆる宗教は心を大切にします。それは心が神仏の住処であるからではないでしょうか(注)。さすれば心が一つであるのだから神と仏も分けようがなかったのです。明治の神仏分離は日本人の「心」を国家が分裂させその結果日本人の心を救いようのない程荒廃させたのです。それが太平洋戦争をはじめとする日本の苦難が始まった原因です。注)「大方廣佛華嚴經夜摩天宮菩薩説偈品第十六」には「心佛及衆生 是三無差別」とあり、無門 . . . 本文を読む