ヒヨコ・イン・ザ・ワールド

Fukunosukeとhiyokoのlifelog。

紹介制のお菓子

2009-06-06 14:12:53 | たべもの
hiyokoです。


京都シリーズの途中ではありますが、2回ほどちょっと別ネタで。



東京には一体どれほどの数の洋菓子屋さんがあることでしょう。
しかしながら紹介制のお店というのは、ここくらいなのではないでしょうか。
千代田区一番町にある「村上開新堂」さん。


ここのお菓子の存在は以前から知っていたのですが、これまでなぜか実物に
出会うチャンスがなく、ずっと憧れの存在ではありました。
かといって、会員の方にお願いしてまで買うのはちょっと・・・、という気持ち
もどこかにあり、ウン十年過ごしてきました。
いつか、どなたからかいただくチャンスを待ちましょうと、、、。


ところが、この方からの情報で、「今年は開業135周年で記念ケーキが出る」と
いうことを知り、これはなんとしても食べてみなければ!と思ったのです。
で、とうとう無理にお願いして買っていただくことにしちゃいました。


この方とは、ふしゃーぴーさん。とにかく食に関しての探究心というのが
半端ではなく、常に新しい試み(実験?)をしているすごい人です。
こういう人のことを研究家というんですよね。あ、でも普通のOLさんです。
なんだかOLさんでいるのが惜しいくらい、すごい人なんです。
で、この度、ケーキを買っていただくにあたり、初めてお会いする事になりました。


待ち合わせは、これまた一度行ってみたかったお店「ル・ブルターニュ」。
神楽坂の路地裏にあるガレットで有名なお店です。
ガレットと言えばシードル。いきなりボトルでいっちゃいました。
    


初対面ですが、なんだか食の好みが似ていて、最初から可笑しいの。
数あるメニューの中でこれ食べたい!と思うものが、なぜか一緒なの。
どれも迷うことなく、パッパッと決まっちゃいました。







おしゃべりは、食のことから始まり、お互いの仕事のこととか、
そしてそして、途中からは「水曜どうでしょう」がお互い好きと
いうことがわかり、さらに盛り上がる盛り上がる!!!
楽しかったですねー。あっという間に閉店となってしまいました。



そして、帰宅して、シードルに酔いながらもワックワクで包みを
開けました 

これが、、、、包装袋です。この中に入ってるんですね!
    


この村上開新堂さん、なんと明治7年に、日本で初めての日本人の
洋菓子店を開業され、今年で135周年を迎えるのだそうです。
なんと、あの鹿鳴館で供された洋菓子もこちらが担当されたそうです。


ジャーン!生菓子でございます。でも、冷蔵の必要はないそうです。
    
今回は6個入りという一番小さいサイズです。
このお店の味の基本は、説明書によると三代目によって確立されたようです。
その頃はまだ冷蔵庫で保存するケーキはあまりなかったのでしょうか。ただし、
夏季は生菓子は販売されません。


135周年という事で、4種類のケーキが順番に定番ケーキに加わります。
    
この時期は、上パウンドというケーキです。他には、ベリークリームの
トンネル型ケーキ、ホワイト、りんごのタルトレット、などだそうです。


これが記念ケーキの上パウンド。

6個の組み合わせはこちらで選ぶのではなく、お店のお任せとなります。
今年一年は、記念ケーキが一個必ず加わります。


これは、リンゴのクリームをはさんだトンネル型ケーキ



チョコレートをかけたマロンクリーム入りブッセ



コーヒーのビスキュイにコーヒークリーム



ラム風味のシロップ漬けブリオッシュ



杏・カスタード・抹茶・チョコレート・コーヒーの五つの味の小さいシュークリーム



この際ですからと、クッキーも一緒に購入しました。一番小さい
サイズの0号。生菓子同様、混じりけ無しの材料はさすがです。
    


12cm×18cmの小さい缶にぎっしり詰まっています。
    
驚くのは一段目を食べると、また違う種類のクッキーが出てくること。
なんだかワクワクしますよね。


あまりにきれいで崩すのがもったいなくて、まだ一番下まで見ていない
のですが、これだけの種類が入っているのかな?
    
多分、0号だと全種ではないかもしれませんね。


ケーキもクッキーも、とてもクラシカル。
バターたっぷりカロリー高めのものとはちょっと違うこちらの洋菓子。
乳製品をあまり食べなかった時代に考えられた、日本人の舌に合う洋菓子。
ケーキのクリームも今風の甘さ控えめではなくしっかり甘い、けれどくどくない。
日本茶にもよく合いそうです。


どれもシンプルで、素材の良さがダイレクトに伝わって来るような、とても懐かしく、
飽きが来なく、とても美味しい、そんなお味です。
なんだろう、これはちょっと癖になるかもしれません。
いつまでもいつまでも、「日本の洋菓子」として頑張って欲しいと思います。



この機会を作ってくださったふしゃさんに、心から感謝です。
これからも、食べたくなったらよろしくお願いしますね 
とはいっても、予約制ですぐには手に入らないんでした


これは、5代目にあたる山本道子さんが開いた「山本道子の店」のクッキー。
ふしゃさんからお土産としていただいちゃいましたありがとうございます~

こちらのお店は、紹介なしでも購入可能だそうです。


フフフ、当分はお茶の時間が楽しみです