上の写真はすすきの駅、下の写真は、西三丁目駅だ。もう一方の終点なのだ。
すすきの駅と西三丁目は直線で数百メートルぐらいしか離れていないし、同じ通りにある。
そこを繋げば環状線になるのは誰でも想像がついていたはずだが、なかなか実現しなかった。
なにせ、最も人通りも車も多いメイン道路なので、そうもいかなかったんだろう。
今回、ここに熊本市電のように芝生を敷き詰め、架線柱を真ん中に持ってくる欧州のような設計で
新線をつなぐ。
世の中が環境重視に変わったので、踏み切ることになったらしい。
この車止めも来年頃には無くなるのだ。
さてさて翌朝。
ホテルの眼下に見えるビルがなんだかおもしろい。
どうやら壁面全体がモニターになっているようで、
海の中っぽい風景が動画で写っている。
K林さんの部屋に行き、朝の鉄道風景を眺めている。
まさしくトレインビューだ。
しばらくすると夜行特急「カシオペア」が入線してきた。
上野から札幌に到着だ。
隔日の運転が基調になっているので、翌朝は見ることができない。
さてこの日はKさんと旭川経由で美瑛に行く予定。
札幌駅から特急スーパーカムイに乗るのだ。
駅に向かったら、実は影の目的である「711系」に遭遇した。
もう札幌駅ではあまり見ることができない北海道初の電車なのである。
1968年デビューだから、もう45年選手だ。
岩見沢~旭川間を中心に運行していて、2014年度中に全車廃車になってしまうのだ。
ラッキーなことに出会うことができたのだ。
711系の特徴的なヘッドライト。
これですよこれ。
加速は国鉄でも最も遅い電車だ。
なぜなら1M2Tの経済的な編成なのだ。
発電ブレーキも無く、主抵抗器冷却用のブロアー音も無いので、
すごく静かな電車として知られる。
台車も円筒案内式空気バネを奢られている。
なかなか特殊な電車なのだ。
寒さにすこぶる強いのも特徴だ。
こんな素晴らしい電車が無くなってしまうなんて。
まあ、時代だけど。
反対側。
ちょっとくすんでいて、これもまたイイ。
車内の懐かしい感じ。
旭川まで乗るスーパーカムイ。
運よく新鋭の789系1000番台だ。
スーパーカムイは高速で、札幌-旭川間の表定速度は102.6km/hに達する。
勿論、130km/h運転だ。
途中駅では711系に出会える。
これはエアコン付の2ドア車。
そして岩見沢駅ではオリジナル塗装車にも会えた。
デビュー時の塗装で、一部の編成(2本)が旧塗装に戻ったのだ。
これはエアコンなしの2ドア車で、オリジナルに近い編成だからだ。
おお!!!
しかし北海道の田圃は広い。
区切りがあまり無い。
おお!!!!
旭川までの区間は昔は炭鉱や鉱山ですごく賑わった地区だ。
私が中学生ぐらいまでのこの地区の栄華はすごいものがあった。
それは北九州と同様で、「兵どもが夢の跡」という風情である。
そういう感じもまた捨て難しだ。
旭川に到着。
エアコンなしで3ドアと2ドアの混成。
旭川には何度か来ているが、高架駅になってからは初めてだ。
あまりにも印象が変わっていて驚く。
特に駅の南側の変貌はすごい。
広い構内部分は公園に様変わりしている。
列車は富良野線のキハ150系。
(つづく)
SONY NEX-6、SONY E 55-210mm F4.5-6.3 OSS 、16-50mm F/3.5-5.6/PZ OSS