髙橋三千綱は「九月の空」で芥川賞をとっている。
作者が29歳の時に「九月の空」を書き、44歳の時に少年期「九月の空」その後を書いた。
そして昨年73歳で癌で亡くなった。
その昔、売れ子だった髙橋三千綱はよくTVに出ていた。
ちょっとひねた感じで、世間に同調しない裏を往くような感じの人で、
そんなに好きでは無かったのを思い出す。
しかし小説は純文学で素晴らしい。
主人公が高校生から浪人生になるまでの剣道を交えながら、青春に出会った女性たちのことを
瑞々しくも女性の知らない面を感じていく様子を書いている。
最近のチャラチャラした雰囲気の小説ではない。
純文学であって、これぞ小説と満足できるものだ。
素晴らしい。
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