この本は半年で2回読んでしまった。
1回目読んで、素晴らしいなあと思って、ちゃんとしまわずに未読コーナーに置いていた。
2回目に読んですぐに気が付いたが、この「あとかた」はもう一回読んでも良いと思ったので、
もう一回読んだ。
6話の短編恋愛小説だが、すべてがどこかで繋がっていて、そこをもう一回楽しんだのだ。
恋愛小説と言っても、昔の大恋愛の話はまったく無く、現代の心の痛み、孤独感、絶望、
性別を超えた愛、などが連作になっている。
男側から書いてあったり、その相手の女性側から書かれたり、部下から見た部長の愛、
部長の恋愛、結婚前の男性の気持ち、その相手の行動、など。
最近のこういう恋愛小説は男性では書けないもの。
女流作家ならではの機微が素晴らしいのだ。
さて、今回は書棚に入れる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます