おれはここで生きている

■味乃家 魚野川■新潟県魚沼市下島70-1 定休日 水曜日
死ぬまで生きる のらりくらりのなんでもありのガクさん

バルサミコ25年物

2006-07-28 22:41:20 | Weblog
一週間ぐらい前に輸入が得意の食材屋が来た。
2-3ヶ月前に安くて良いアンチョビの特用缶が有りますといって品物を持ってきた。
開けて味見を板長としたところ、とても魚野川で使えるような物ではなかった。
まずカタクチイワシの鮮度が悪く、その上に作業工程にかなりの手抜きが認められた。
早く言えば形だけ有れば何でもいい様な作りが見ただけで分かる代物だった。
当然雑臭はするしオイルもかなり安物である。
ほんとは黙っていようと思ったけれど、丁度気分もよく暇だったから他の注文も有ったので、
アンチョビの話まで行ってしまった。
あれは安いけど不味いよといったら、
殆どのシエフが太鼓判を押していると反論してきたので、
それはイタリア真似のコックの話だろうと、言ってしまった。
それでも納得できない見たいの顔をしているので、
現物とうちで使ってるアンチョビ缶を出して味見してもらった。
いろいろの発酵食品を食べて舌の肥え方が違ウ調理人が探し出したハイレベルのものだ。
比べてすぐ分かった。
凄く良い物ですと、言いながらさすが商売人、
味の分かるところで究極のバルサミコがあるんですけどと言った。
12年と25年で100ミリリットルで1万2千円と1万4千円もした。
七千円ぐらいのものは味見した事があったが、
さすがそのレベルまでは無かった。
七千円でも感激したのに、其の倍になるとどんなレベルになるんだろうとと思い、
是非味見をしてみたいと思ったが、
値段が値段だから考えていると、
見透れて良いものはひとたれ二垂れ使うだけで効果があるのでかえって徳ですよ。
良い物はほんの少しずつ使うので長持ちします。
叉買ってしまった。
それが今日送られた来た。
一垂れづつ出るようになっていて、味は芳醇濃厚な旨み、
日本の味の言葉で言えば、甘露で芳醇となる。
これを早速お客さんに出してみた。
デザートのチーズの味付けに。
8種類のチーズの中でブリーやクリームチーズに添えた。
それだけで喜んだわけではないけれど大喜びして帰った。
けれど一般客の宴会部門の落ち込みが凄い。
何とかしなければ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする