いきなりですが、これは名古屋駅の「うなぎ三昧」という駅弁
昨日、名古屋でのお通夜に参列し、とんぼ返りの新幹線でいただきました。
味噌カツにしようかなとも思ったのですが、どーんとカツが載っているやつは、ビールのつまみには不向きかと思い、今回はこれにしてみました。
鰻重と肝とう巻きと巻寿司がセットになって1050円。
肝やう巻きがビールのつまみにもなり、なかなか満足度は高かったです。
最近駅弁を食べる機会があまりないのですが、他の品も工夫を凝らしていて美味しそうでした。
車中で読んだのが「インターネット持仏堂」の2巻もの『いきなりはじめる浄土真宗』『はじめたばかりの浄土真宗』の後者の最後の半分
これは内田樹先生が自分のサイト内に立てた「持仏堂」に住職として釈徹宗さんという大学講師でかつ実際に浄土真宗本願寺派の住職のかたを招き、2人がサイトで交換したやりとりを本にしたものです。
内田先生のことなので、当然話は浄土真宗にとどまらず宗教全般に広がり、釈師も浄土真宗の若手研究者兼僧侶として浄土真宗の教義にとらわれずに広い視点から語っています。
釈師のあとがきから
その内田・大家さんは、今回あえて親鸞思想や真宗教義の情報を仕入れて語ろうとはしませんでした。あくまでおじさん的思考で宗教に取り組んだのでした(このあたりが並ではない)・・・
教義にしばられない内田樹の発言や論旨には、当然、非浄土真宗的要素にあふれています。私は「本願寺出版が出す本なのにいいのかなぁ。あはは」と何度か笑っちゃいました。・・・
でも、まあ、考えてみれば仏教とは常に教条化を拒みつづける体系でなければなりません。・・・
そもそもの仏教の言説は教条的ではなく、戦略的です(言葉で語ると必ずそれに囚われてしまうことへの警戒を怠らないのです。・・・)一神教的性格をもつ、と言われる浄土真宗にとって、このような言説戦略を活用する事はついつい避けられがちです。どうしても「正統」な理念・解釈を前面に押し出してしまいます。しかし、ときにその枠組みを揺さぶってこその仏教、なのではないでしょうか。
このように、釈師は誠実な議論をする人で、レヴィナスを軸にしながらに変幻自在に議論を展開する内田樹先生とがっぷり四つに組んでいます。
あ、「がっぷり四つ」というよりは議論の往復のたびに新たな切り口が出て話が展開するのでレスリングの体の入れ替え合戦のようなものでしょうか。
間に入る仏教や浄土真宗の解説もためになります。
加えて、釈師は仏教全般に造詣が深く、更に非常にニュートラル、というか誠実な議論をする人で、上にもあるように浄土真宗の弱点や過去の論争なども含めて説明しており、浄土真宗(ウチはそうなんです)の理解も少しはできたかな、と思います。
この本での議論からいくつか「種」を見つけたので、今水をやっているところです。
うまく芽が出たらエントリにします。
とりあえずは頭だしを。
PS 家に帰って香典返しをあけてみたら、「清めの塩」がはいってないんですね。昔はよく入ってたのに。
最近のはやりなのでしょうか。
この本で「真宗は清めの塩は使わない」(※)とあったので、入っていたらニヤッと笑って使わずにおこうと思っていたのに、残念・・・
※「真宗は日柄・方角などの習俗・俗信、占いやまじないに迷わないことをモットーとしております。」とのこと