ほとり座で鑑賞。
オレオレ詐欺をしつつ?九州地方を移動している若い男(藤原季節)
天草のシャッター商店街で楽器店をしている艶子(原知佐子)に電話してまんまと孫の将太と思い込ませることに成功。
「友だちの小松が今そっちへ行くから」
と伝えて店にお金を取りに行ったのに
「将太お帰り。今までどこ行ってたの?」
と言われて「自分は小松」という設定も忘れて成り行きで将太のふりをしてしまいます。
お風呂に入ってばーちゃんの手料理をもりもり食べて、お酒まで出してもらって酔い潰れます。
商売道具のスマホを隠されたので身動きが取れなくなり仕方なくばーちゃんの家に滞在することになったニセ将太。翌日からばーちゃんの手伝い(洗濯物干しや納戸の整理)をしたり「やいと」(お灸)につき合ったり、本当の祖母と孫のように過ごします。
ばーちゃんを締め上げて「金よこせ」とかばーちゃんが警察に通報したりとかそんな不穏な出来事は起こらない、のんびり、ほのぼのした時間が流れていきます。
ばーちゃんと将太のやりとりはほっこりしてなんだか微笑ましい。「お互いが癒し同士」みたい。
地元ラジオ局のパーソナリティ:きよらは商店街を盛り上げようと上映会を計画、商店街が賑わっていた頃のフィルムや写真探しを始めます。
なぜか何故か将太も企画チームの一員になってしまう…
「のさり」とはいいことも、そうでないことも、自分の今ある全ての境遇は天からの授かりものとして否定せずに受け入れるという意味で熊本・天草地方の言葉なんだそうです。