米自然史博物館などの研究チームによって、「恐竜絶滅の後、毛の生えた尾を持つネズミのような生物が人類を含む現生哺乳類の祖先として現れた」と米科学誌サイエンスに発表された(2月8日付け)。
約6500万年前に巨大隕石の衝突によって恐竜を含む大型爬虫類や多くの生物が絶滅した。その後、数十万年後に人類を含む現生哺乳類の祖先として体重250g以下の小動物が地上に現れた。毛の生えた尾を持つネズミのような動物で昆虫を食べていたと思われる。
チームは、哺乳類のほとんどが属する真獣類の全遺伝情報(ゲノム)を解析し、骨格などの特徴と遺伝子の関係をデータベース化。これに多数の化石の形態データを組み合わせ、絶滅したものを含む哺乳類の進化系統樹を作った。この系統樹から推定される最も古い種は恐竜絶滅から数十万年後に地上に現れた。
哺乳類のほとんどが属する真獣類の祖先は恐竜絶滅よりかなり前に進化したとする説があったが、チームはこれを否定した。
◆哺乳類・真獣類
哺乳類は3つに分けられる
単孔類:卵で産む(カモノハシ)
有袋類:胎児を小さく産んで育児嚢で育てる(カンガルー)
有胎盤類(真獣類):母親のお腹の中で大きく育てて出産(哺乳類のほとんど)
哺乳類の大半の有胎盤類(真獣類)は、大きく3つに分けられる
北方獣類:ローラシア大陸(北アメリカ大陸+ユーラシア大陸)起源、ヒトなど
アフリカ獣類:アフリカ大陸起源
貧歯類(異節類):南アメリカ大陸起源
◆進化系統樹
地球のあらゆる生物は一つ(若しくは極めて少数)の共通祖先から分化と進化によって生まれたと考えられている。
進化系統樹は、生物が祖先から子孫へと枝分かれして進化する様子を木に例えたものである。祖先は根・幹で子孫は枝・葉に相当する。
◆チクシュルーブ・クレーター
チクシュルーブ・クレーター(Chicxulub crater)は、メキシコのユカタン半島にある約6500万年前の小惑星衝突跡。
クレーターの直径は約160Km、円の中心が衝突地点とされる。既知の地球上のクレーター(隕石衝突跡)では、フレデフォート・クレーター、サドベリー・クレーターに次ぐ3番目の規模。
この衝突は恐竜を含む大型爬虫類や多くの生物が絶滅した白亜紀末の大量絶滅の有力な原因、と考えられている。
今日は気温が低い(最高気温4℃とか)が風もなく、陽が射しているから寒さを感じない。
寒い日が続くが、マサキにはまだ実(朔果:さくか、乾性の子房の発達した果実、熟すと割れて種を撒く)が付いている、でも新芽が見え春の準備が始まっている。花は6・7月頃咲くが小さくて淡緑白色なので目立たない。果実は秋に熟し、裂開して橙赤色の仮種皮におおわれた種子が見える。これがとても可愛い。
マサキは常緑なので、”マサオキ(真青木)”から”マサキ”となったとの事。刈込みに強く、密生し、大気汚染や潮風にも比較的強いので生垣・庭木などに使われる。
マサキ(柾、正木)
ニシキギ科ニシキギ属
原産地は極東アジアの日本・朝鮮・中国
耐寒性の常緑低木
丈は2m~5m
開花時期は6月~7月
花は径7mm程の4弁花、花色は淡緑白色
果実は朔果で、径5~8mm程の球形
熟すると果実は3~4つに割れ、赤橙色の仮種皮に包まれた種子が見える
マサキの葉には種類が多く、緑色の葉のマサキ、黄色い斑入りのキフクリンマサキ、白い斑の入るギンマサキ、新葉が黄色のオウゴンマサキ、などがある。