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緑内障を抑える化合物開発、マウス実験で効果

2016-04-21 | 医学
 京都大の池田華子准教授(眼科学)と生命科学研究科の垣塚彰教授(創薬学)らの研究グループは、「独自に合成した低分子化合物に緑内障の進行を抑制する効果があることを、マウスを使った実験で確認した」と発表した(4月19日、英科学誌「ヒリヨン」に掲載)。失明の最大の原因となっている緑内障の、新たな治療薬の開発につながる可能性があると言う。
 研究グループは、目の病気「網膜色素変性」の治療のために池田准教授らが開発した低分子化合物「KUS剤」に注目。目からの光の信号を脳に伝える網膜の神経節細胞が、保持するエネルギーを失うのが緑内障で、「KUS剤」が網膜の細胞の変性・死滅を防止するなどして緑内障の進行を抑制することを、3種の異なるモデルマウスで確認した、と言う。
 池田准教授は、「神経保護、という新たな観点からの治療薬の開発につながる発見。他の病気への応用も期待できる」と言う。
 ◆緑内障
 緑内障は網膜神経節細胞が死滅する進行性の病気である。特徴的な視神経の変形と視野異常(視野欠損)となる。現時点では一度喪失した視野は回復させることが困難なため、失明の原因になりうる。日本での失明の原因は、糖尿病網膜症を抜き、1番目となっている。
 治療法は、進行を遅らせる対症療法と失った視神経を再生させる根本治療が考えられるが、2014年段階では対症療法(目薬や手術で眼圧を下げる等)が中心である。
 日本では、2003年の疫学調査から40歳以上の20人に1人が罹患しているという結果が報告されている (日本緑内障学会年)。有病率は年齢とともに上昇し40歳代では2%であるが70歳代になると10%を越える (2004年)。日本国内で治療中の患者は約30万人、潜在患者数は400万人とも言われる。

 曇り。夕方から雨の予想。畑にとってはありがたい雨、でも熊本ではありがたくない雨かな。
 散歩道沿いの”ハナカイドウ”の花が満開に近く一杯に咲いている。花は桜の花より大きく、枝に花が”たわわ”に付いている。昔から美人の代名詞として使われるほど綺麗だ。花は綺麗、咲く前の赤い蕾が垂れ下がっている様子も素敵だ。
 中国原産で、日本には江戸時代初期に渡来した。15世紀中頃に既に渡来していた海棠(実海棠:みかいどう)があり、花が美しいので「花海棠」と命名されたと言う。
 カイドウ(海棠)
 別名:花海棠(はなかいどう)、垂絲海棠(すいしかいどう)、南京海棠(なんきんかいどう)
 バラ科リンゴ属
 落葉小高木
 中国原産、江戸時代初期に渡来
 開花時期は4月~5月
 花色は淡紅色
 花後に林檎に似た小さな実が付くが、付かない事が多い