海洋研究開発機構 海洋生命理工学研究開発センターと京都大学は共同で、有人潜水調査船「しんかい6500」、無人探査機「ハイパードルフィン」等により深海から採取した堆積物から、D-アミノ酸を好んで食べて増殖する微生物を発見した(4月21日発表)。
研究グループは、2001年から2008年にかけて相模湾の水深800~1500mから採取した深海堆積物から、D-アミノ酸を利用して増殖する微生物を計28株分離することに成功した。また、もっとも効率良くD-アミノ酸を利用する微生物について、その利用能を浅海から単離された近縁株と比較したところ、殆ど遺伝子上の違いがないにも関わらず、今回深海から単離した微生物のみが効率良くD-アミノ酸を利用する能力をもつことが分かった。
一般的に生物が圧倒的に多く生産するL-アミノ酸ではなく、D-アミノ酸をわざわざ選んで取り込むという驚くべきこの性質は、深海のような栄養に乏しい極限環境で生き残るための生存戦略として急速に獲得されていったものである可能性が示唆される。こうした深海微生物の性質をさらに詳しく調べ、未だ謎の多いD-アミノ酸の機能が明らかにされ、新たな医用技術やバイオテクノロジー開発へ応用されることが期待される。
◆D-アミノ酸(英:D-amino acid)
タンパク質を作るアミノ酸は不斉炭素原子を持つため、LとDの光学異性体(鏡に映るように向かい合った左右対称の立体構造)を持つ。通常のタンパク質には、L型のアミノ酸が使われる。
生体を構成するアミノ酸20種のうち、グリシンを除いた19種には光学異性体2種類存在する。生物では、L-アミノ酸によって構成されている。しかし、近年の分析技術の向上により、高等生物体内にもD-アミノ酸の存在・利用が分かった。特に哺乳類で、D-アミノ酸の一種であるD-セリンが脳の様々な高次機能を制御していることが発見され、D-アミノ酸の生理機能や代謝経路が非常に注目を集めている。
晴れ、風も弱い。日差しが強くなった来た。
散歩道沿いのお庭で、”アマドコロ”の花が咲いている。・・多分、近縁種(同属)のナルコユリ と良く似ていると言うが、私には分からない。
地下茎の先から、1本の稜がある茎を出し、葉腋から2個ずつ下垂して花が咲いている。花は鐘形で、花色は緑白色、先の方が緑がかっている。茎や根茎には甘みがあり、山菜として食用にされる。根茎は特に晩秋が旬とされ、テンプラが美味しいと言う。
名(アマドコロ:甘野老)の由来は、根茎に甘味があり、根茎の形がヤマイモ科のオニドコロ(鬼野老)に似ているから。
アマドコロ(甘野老)
ユリ科アマドコロ属
多年草
原産地は日本、朝鮮半島、中国
開花時期は4月~5月
花は筒状で、長さ1.5cm位、緑白色で、先端は緑色を帯びる。2個ずつ垂れ下がる
果実は球形(径1cm位)で、熟すと黒くなる
研究グループは、2001年から2008年にかけて相模湾の水深800~1500mから採取した深海堆積物から、D-アミノ酸を利用して増殖する微生物を計28株分離することに成功した。また、もっとも効率良くD-アミノ酸を利用する微生物について、その利用能を浅海から単離された近縁株と比較したところ、殆ど遺伝子上の違いがないにも関わらず、今回深海から単離した微生物のみが効率良くD-アミノ酸を利用する能力をもつことが分かった。
一般的に生物が圧倒的に多く生産するL-アミノ酸ではなく、D-アミノ酸をわざわざ選んで取り込むという驚くべきこの性質は、深海のような栄養に乏しい極限環境で生き残るための生存戦略として急速に獲得されていったものである可能性が示唆される。こうした深海微生物の性質をさらに詳しく調べ、未だ謎の多いD-アミノ酸の機能が明らかにされ、新たな医用技術やバイオテクノロジー開発へ応用されることが期待される。
◆D-アミノ酸(英:D-amino acid)
タンパク質を作るアミノ酸は不斉炭素原子を持つため、LとDの光学異性体(鏡に映るように向かい合った左右対称の立体構造)を持つ。通常のタンパク質には、L型のアミノ酸が使われる。
生体を構成するアミノ酸20種のうち、グリシンを除いた19種には光学異性体2種類存在する。生物では、L-アミノ酸によって構成されている。しかし、近年の分析技術の向上により、高等生物体内にもD-アミノ酸の存在・利用が分かった。特に哺乳類で、D-アミノ酸の一種であるD-セリンが脳の様々な高次機能を制御していることが発見され、D-アミノ酸の生理機能や代謝経路が非常に注目を集めている。
晴れ、風も弱い。日差しが強くなった来た。
散歩道沿いのお庭で、”アマドコロ”の花が咲いている。・・多分、近縁種(同属)のナルコユリ と良く似ていると言うが、私には分からない。
地下茎の先から、1本の稜がある茎を出し、葉腋から2個ずつ下垂して花が咲いている。花は鐘形で、花色は緑白色、先の方が緑がかっている。茎や根茎には甘みがあり、山菜として食用にされる。根茎は特に晩秋が旬とされ、テンプラが美味しいと言う。
名(アマドコロ:甘野老)の由来は、根茎に甘味があり、根茎の形がヤマイモ科のオニドコロ(鬼野老)に似ているから。
アマドコロ(甘野老)
ユリ科アマドコロ属
多年草
原産地は日本、朝鮮半島、中国
開花時期は4月~5月
花は筒状で、長さ1.5cm位、緑白色で、先端は緑色を帯びる。2個ずつ垂れ下がる
果実は球形(径1cm位)で、熟すと黒くなる