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アルツハイマー病が発症し難い遺伝子、マウスで発見

2018-07-15 | 医学
 理化学研究所脳神経科学研究センター神経老化制御研究チームの西道隆臣チームリーダー、永田健一研究員らの研究チームは、ゲノム編集技術を駆使した実験により、アルツハイマー病発症の原因となるアミロイドβペプチド(Aβ)の蓄積を抑制する遺伝的な欠失をマウスで発見した。成果は5月4日付の英科学誌ネイチャーコミュニケーションズ(電子版)に掲載。
 アルツハイマー病は、認知症の半数以上となる進行性の神経変性疾患である。患者の脳では約40個のアミノ酸からなるアミロイドβペプチド(Aβ)が凝集・蓄積し、これが神経細胞を傷つけることで発症するとされる。これまでのヒト臨床研究から、300を超える遺伝子変異が原因となることが報告されており、同定された遺伝子変異の多くはAβの凝集・蓄積を高める作用を持つと考えられている。しかし、アルツハイマー病の発症リスクを低下させる遺伝子変異はほとんど同定されていなかった。
 研究チームはアルツハイマー病モデルマウスの作製過程で出てきたネガティブデータをヒントに、ゲノム編集技術を駆使して特定の遺伝子領域を700塩基および400塩基欠失させた。脳切片を作製し、定量的に評価したところ、どちらの場合でもモデルマウスの特徴であるAβの蓄積が欠失の程度に依存して低下していた。最終的に、わずか34塩基の配列を欠失させただけでAβの蓄積が抑制されることが明らかになった。
今後、人間でも同じような遺伝子の変化を持つ場合にアルツハイマー病になりにくいかを検討する。また遺伝子の働きを抑えるRNA(リボ核酸)を使った核酸医薬や、遺伝子を切断するゲノム編集で、病気を予防する薬の開発を目指す。
 ◆アルツハイマー病
 年齢による発症率
 年間発症率は65歳以上で1~2%である。年間発症率は75歳を超えると急に高まり、80~84歳では8%。
 片親が認知症の場合、本人が発症する危険は10~30%上昇するとも言われている。
 罹患リスク
 罹患リスクは、糖尿病患者では1.3~1.8倍。
 高血圧・糖尿病・喫煙・高コレステロール血症などが、脳血管型やアルツハイマー型などの本症の危険因子となると報告されている。
 生活による抑制
 食習慣で、魚(EPA・DHAなどの脂肪酸)の摂取、野菜果物(ビタミンE・ビタミンC・βカロテンなど)の摂取、赤ワイン(ポリフェノール)の摂取などが本症の発症を抑えることが分かっている。1日に1回以上魚を食べている人に比べ、ほとんど魚を食べない人は本症の危険が約5倍であるというデータがある。

 朝から曇、時々晴れ。気温は、最高気温30℃位。風が少しあるから酷い暑さを感じない・・段々と暑さに慣れてきたのかな。
 ”ノウゼンカズラ(凌霄花)”の花が咲きだした。よじのぼり型つる性木本なので、電柱に絡まっている。
 花序は通常垂れ下がり、花は横向きに咲く。花は大きく、広い漏斗形の花冠で、径6cm位ある。
 名(ノウゼンカズラ:凌霄花)の由来に、漢名の「凌霄」の字音「りょうしょう」が転じて「のしょう→のせう」、のせうかずら→ノウゼンカズラとなった、の説がある。因みに、鉢植えなどでの”ヒメノウゼンカズラ”はノウゼンカズラ科テコマリア属と別属である。
 ノウゼンカズラ(凌霄花)
 英名:Trumpet creeper、Trumpet flower
 ノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属
 落葉つる性木本
  (気根を出し樹木などに付着する)
 原産地は中国、日本には平安時代(9世紀頃)に渡来
   古くから薬として使われていた
   (漢方薬では花・樹皮を利尿・通経で利用)
 開花時期は6月~9月
 花は茎の先に房状花序を付け、花冠はラッパ型で先が5片に裂けて開く
 花色は濃く鮮やかなオレンジ色
 結実はほとんど見ない