北海道新聞3月10日「おくやみ」面の、オホーツク管内訓子府町の項に載っている角茂子さん(78)は、オホーツク美術展会員で、落ち着いた風景画を制作していた角さんと思われます。
角さんは1944年(昭和19年)北見市生まれで、小学生のころ、おとなりの訓子府に移り住みました。
30代半ばで絵筆を執り始め、80年に絵画サークル「木曜会」を町内有志で結成。
オホーツク美術協会(当時は全北見美術協会 . . . 本文を読む
私事ではありますが、ご報告。
3月31日付人事で本社の文化部に異動します。
2019年7月に遠軽に赴任して以来、2年9カ月ぶりの札幌勤務です。
ただし、記者ではなくデスクなので、1997年ごろのように美術の記事を書きまくるというわけにはいかないと思います。
また、仕事も、編集本部に比べてはるかに忙しいことが予想されます。文化部デスクの雑用の多さは、かつて、はたから見ていても驚くほど . . . 本文を読む
北海道新聞3月6日「おくやみ」面のオホーツク管内湧別町の項に載っている友澤ノブさん(93)は、絵織りを作る方だと思われます。
同紙2011年10月13日オホーツク面「人はなし」などによると、友沢ノブさんは60歳を超えて町内の織物講座に出席したのがきっかけ。ところが、そこはわらで俵を編む講座で、したいこととは違っていたそう。
そこで紋別市の女性から紹介されて、機織り機を導入し、独学で「絵織り . . . 本文を読む
北海道新聞3月1日「おくやみ」欄の札幌市豊平区の項に、下田敏泰さん(79)の名がありました。
すでに葬儀は終了しています。
下田さんはアマチュア画家で、オーソドックスな風景画を描いていました。
得意の画題は、恵庭市の山あいを流れる早春の漁川いざりがわです。
団体公募展「示現会」では会員で、支部展にも出品するほか、道内では歴史の古いグループ展「衆樹会展」にも参加していました。
さらに、 . . . 本文を読む
北海道新聞2月24日「おくやみ」欄の札幌市豊平区の項にある、佐藤庫之介さん(94)は、道内で長年、書道評論を書き続けた方と思われます。
住所は手稲富岡だったはずですが、ご長男の名前や年齢が一致しています。
葬儀は終了しています。
1928年(昭和3年)、札幌生まれ、北海道帝国大学(現在の北大)文学部哲学科中退。
ご本人は「美術評論家」という肩書でしたが、対象分野はほとんどが書道でした . . . 本文を読む
北海道新聞2022年2月18日おくやみ欄、札幌市手稲区の項に載っている飛鷹岸男さんは、金工作家の飛鷹さんと思われます。
86歳。葬儀は終了しています。
道展では1963年に会友。
66年に会友賞を受け、67年に会員に推挙されています。
(同期の会員に、白江正夫さんや田辺隆吉さん、高橋昭五郎さんらがいます)
近年退会したようで、現在のサイトには名前がありません。
また、78年に北海道 . . . 本文を読む
北海道新聞2022年2月8日「おくやみ」欄の伊達市の項に載っている鈴木文雄さん(83)は、洋画家で、洞爺湖畔に「彩湖の森美術館・鈴木文雄ギャラリー」のある方ではないでしょうか。
筆者は作品を見たことがないので論評は差し控えますが、各種サイトなどで見る限りでは穏やかな風景画を描く方のようです。全国的な団体公募展のなかでは比較的歴史の新しい「全展」(全日本美術協会。第1回展は1964年)に所属し . . . 本文を読む
北海道新聞2022年1月25日朝刊おくやみ面から、2本目です。
北見市の項にある「金田明夫さん(98)」は、北見叢書『看板絵描きの昔語り』の著者です。
この本は北海道新聞オホーツク面の連載エッセーをもとにしたもので、小学校を卒業して、画家にあこがれながらも、映画館の看板の絵描きとして北見で働いた金田さんが、独特の文体で昔のことを回想しています。
おもしろい本なのですが、残念なことに絶版 . . . 本文を読む
北海道新聞2022年1月25日朝刊おくやみ面から、本日は取り急ぎ2本。
札幌市東区の項にある「松居勝敏さん(66)」は、光沢のあるシルクスクリーン作品を手がけていた松居勝敏さんではないでしょうか。
23日死去。
※年齢を(69)から訂正しました。すみませんでした。
松居さんは、1986~94年、美術評論家の吉田豪介さんが企画して札幌時計台ギャラリーの協力で隔年開催されていた「版画の新世 . . . 本文を読む
北海道新聞2022年1月23日「おくやみ」面の札幌市北区の項に名前が載っている「齋藤由美子さん(79)」は、住所から推して、水彩画の個展を2019年まで毎年開いていた「斎藤由美子さん」のことではないでしょうか。よくある名なので、断定はできませんが。
斎藤さんはもともと、故岸本裕躬さん(札幌。行動美術会員)に絵を習っていて、2000年代に入ってからは毎年のように札幌市資料館で個展を開いていまし . . . 本文を読む
昨年秋から休んで全面改装していた「ギャラリー門馬」(札幌市中央区旭ケ丘2丁目3-38)が、12月3日にリニューアルオープンします。
すでにウェブサイト( Gallery MoNMA https://www.g-monma.com/ )は新しくなっていて、生まれ変わったギャラリーの様子を見ることができます。
こけら落としは「川上りえ個展 思考の化石」。
12月3日(金)~24日(金)の午前 . . . 本文を読む
北海道医療新聞社(札幌)が発行している月刊誌「ケア」の最終ページに、札幌彫刻美術館友の会による連載「北海道野外彫刻マップ」が載っています。
「マップ」とありますが、地図ではなく、道内各地の野外彫刻を写真付きで毎月1点ずつ紹介しています。
今年の11月号は「第20回 北見市」ということで、北見市留辺蘂町温根湯温泉にある藤井忠行「源のしらべ」を取り上げています。
筆者も友の会の末席に . . . 本文を読む
けさの北海道新聞に訃報が載っていました。
礼文島の花の写真とともに、うつくしいエッセーを書く方でした。下のブログでは、短歌も詠んでおり、写真と短歌を合わせた本も出しています。
がんと闘病中だとは聞いていました。8月に出た最新刊は、その名も『キャンサーギフト』(北海道新聞社)です。
しかし、今年3~9月に北海道新聞くらし面に「花と語れば」を連載していたこともあり、こんなに早く亡くなるとは… . . . 本文を読む
小樽在住の画家・全道展会員で、全道展や小樽美術協会の事務局長を務めた山下脩馬さんが9月30日に亡くなったそうです。85歳でした。
山下さんは1936年(昭和11年)小樽生まれ。小樽潮陵高校から北大に進み、有島武郎が創設にかかわった伝統ある絵画サークル「黒百合会」のメンバーでした。
道職員となってからも絵筆を執り続け、最後は中央乳児院長でした。定年退職後すぐに全道展事務局長に就任。画家らしい . . . 本文を読む
馬の写真を撮るために国内最大の馬産地である北海道の日高地方に埼玉県から移り住んだ内藤律子さんが、クラウドファンディングを活用して、2年ぶりにカレンダーを出すことになりました。
A2判の「サラブレッドカレンダー」(2200円、税込み)と、子馬をメインにしたA4判変形の「とねっこカレンダー」(1100円、税込み)の2種類で、10月上旬発売予定です。
サラブレッドカレンダーの内容は次の通り。
表 . . . 本文を読む