1月20日(金)は仕事が長引き、ギャラリーはどこにも行かず。
21日は本郷新札幌彫刻美術館のみ。
さっぽろ雪像彫刻展については、すでにアップした。
22日。
最近、バスを「豊平橋」で降りて、ギャラリーめぐりの1カ所目として札幌市民ギャラリーに行くことが多い。
同ギャラリーでは「第48回国際現代書道展」を見た。
ちょうどロビーで、揮毫パフォーマンスが行われていて、たいへんな人出 . . . 本文を読む
けさ(2016年12月8日、北海道配布)の毎日新聞を見たら「この1年 書」という記事が載っていました。
http://mainichi.jp/articles/20161206/dde/018/040/016000c
もう年末の回顧ものの季節なんだ、早いな~と思いました。
ところで、アートに関する書き手のなかで、筆者がもっとも尊敬しているひとりは、毎日新聞の書道担当、桐山正寿記者です。 . . . 本文を読む
道内最大の書道の公募展。
規模が大きいため、会期を三つに分割して、毎年開かれています。
全国では、毎日書道展系、読売書法会系などと分かれている人たちが、同一の団体でやっているのは、見る側にとってはありがたいことです。
公募は、漢字多字数、漢字少字数、かな、近代詩文、墨象ぼくしょう、篆刻てんこく・刻字の6部にわかれ、前衛書の部門がないのは残念ですが…。
筆者のようなしろうとが見に行ってお . . . 本文を読む
(承前)
筆者は、書はしろうとであるから、字釈などにこだわらず好き勝手に見て楽しむ。
したがって以前は、漢字でも、大字には造形感覚の個性の違いが現れて、おもしろがっていたが、行書の多字数書などは書展会場で見てもほとんど素通りだったのが正直なところであった。一つ一つの文字が小さいので、どう鑑賞してよいのか、わからなかったのだ。
ところが2008年、梅木陽一さんの社中展で、貫名菘翁ぬき な す . . . 本文を読む
北海道高等学校書道教育研究会・展覧会の略で、毎年この時期に開かれている。
道内で書に取り組んでいる人は、大学や中学の教壇に立っている人や、自分で教室を持ったりカルチャーセンターで教えている人も多いが、高校の先生やそのOBも多いので、けっこう見応えのある書展である。正直なところ、書道道展や毎日書道展などは点数が多すぎてなかなか体力を要するので、書の展覧会を何気なく見たい人にはすすめたい展覧会だと . . . 本文を読む
北海道書道展は、書では道内最大規模の団体公募展である。
審査は、漢字多字数、漢字少字数、かな、近代詩文、墨象、篆刻・刻字の6部門に分かれている。
基本的には、一般、会友、会員の3段階で、これは道内の美術の団体公募展と同じ。ただし、ベテラン会員は「招待会員」という扱いになっている(さらにいえば、中野北溟さんは超別格ということらしく、「招待作家」という肩書である)。
また、大賞と準大賞は、一般 . . . 本文を読む
(承前)
札幌市民ギャラリーでは毎年4月から5月にかけ、書の一分野である「墨象」の団体が二つ展覧会を開く。
北海道墨人展と札幌墨象会展である。
以前は会期がずれていたこともあったが、2011年ごろから一緒の会期になって、同時に見られるようになった。
墨象会のほうが回数が多いが、これは年に2度開催しているためである。
墨人展は、数年前とくらべて、あきらかに変化したと思われることがある。 . . . 本文を読む
道内の高校で書道を教える先生とそのOBによる、毎年新年恒例の展覧会。
札幌市資料館のミニギャラリー全室を使い、ことしは79人が出品している。
道展や毎日展は、点数がものすごく、じっくり見るとなかなかくたびれるので、普通に鑑賞する分にはこれぐらいがちょうどいい。もちろん、作品の水準も高い。
全般的な傾向を言えば、漢字と近代詩文が多く、かなは数人しかいない。
また、美術にくらべれば、書道教 . . . 本文を読む
全国各地から「前衛書」の作品が集まった展覧会。
書の中でも「前衛」は、北海道書道展や読売書法展には出品されないこともあり、札幌では見る機会は決して多いとはいえない。そんな中で、この分野の書が並んだ展覧会が2週にわたって開かれたことは、少なからぬ人に、新鮮な驚きを与えたことと思う。
なにせ、「前衛書」というのは、漢字などの書に根ざしながらも、文字にこだわらない。
そのぶん、書の素養が乏し . . . 本文を読む
(承前)
part2の会場から。
出品者は、石井抱旦(神奈川県茅ケ崎市)、江草幽研(兵庫県西宮市)、遠藤泉女(岐阜県各務原市、佐伯孝子(神戸市)、塩崎学(釧路市)、田岡楚香(東京都荒川区)、高橋彰子(神奈川県平塚市)、谷川ゆかり(兵庫県姫路市)、友葭良一(福井県)、中西浩暘(神戸市長田区)、中村紫泉(札幌市)、山本大廣(福井県鯖江市)、和田彩(神戸市)の各氏。
フライヤー . . . 本文を読む
(承前。シリーズ先頭はこちら。画像は関係ありません)
小樽の秋山真魚、札幌の井幡郁子、木下士昂、工藤菁穂、長谷川白羊の5氏と、札幌の岡田大岬氏が主宰する「岬土社」の有志15人(岡田さん含む)による書展。
おそらく、団体公募展には属さず独立したあゆみを続けている書家たちであろうと推測される。
長谷川さんの作品は久しぶりに拝見した。臨書の「〓(せん)」(つちへんに專)の上には、支那の服を着 . . . 本文を読む
(承前)
さいとうギャラリーの次は、ギャラリー大通美術館へ。
先日の読売新聞北海道面にこの書展の記事が載っていたので、気になっていたのだ。
「第25回」とあるが、道内の開催は初めて。主宰の高木聖雨氏は、東京在住で、月に1度、このギャラリーで指導をしているという。日展会員、読売書法展の幹部であり、全国を指導で飛び回っているのであろう、約110人の出品者も九州、関東など全国にまたがっている。
. . . 本文を読む
3年前に103歳で亡くなった小樽在住の書家、宇野静山さんの遺作展。
北海道文化賞まで得ている、道内書壇の最長老として重きをなした書家だったが、北海道新聞では地方版扱いであった。
なにせ、日本の近代書道史の最重要人物とされる比田井天来の愛弟子である。上田桑鳩にはおよそ四半世紀にわたって師事し、毎日書道展、北海道書道展には創設時からかかわっている。そういう人物が北海道で活動していたというだ . . . 本文を読む
道内の書道団体の緩いつながりである「北海道書道連盟」の展覧会を4年ぶりに見た。
昔は丸井今井百貨店で開かれていたが、その後会場を移し、2008年からは現在の2会場制になっている。これはなかなか見やすい。道展や毎日展をじっくり見ようとすると陳列数が厖大なため、かなりくたびれるが、この連盟展ぐらいの規模(243人)で、半分ずつを400メートルほど離れた会場で見たら、いい感じで鑑賞することができる。 . . . 本文を読む
流派や分野を超えた、札幌や江別在住の書家5人による2度目のグループ展。
きっかけは、2003年、「札幌の美術 19+1の試み」にこの5人が出品したこと(いまは札幌芸術の森美術館でおもに冬季に開かれる「札幌美術展」は、21世紀はじめには札幌市民ギャラリーで開かれ、評論家や学芸員が出品者を選抜していたため、かなり先鋭的な顔ぶれであった)。
5年後にふたたび5人がコンチネンタルギャラリーに集まり、 . . . 本文を読む