日々機を織るように、あるいは日記をつづるように、膨大な線がかきつがれ、連なっていく高橋さんの絵画は、まさに「紡ぐ」ということばがぴったりです。
紡がれた線は、画家の生存の証しであるのでしょう。
画像は、下のエントランスアートのリンク先にたくさんあるので、ぜひごらんになっていただきたいと思います。
絵のなかに日記帳のような文字をかき入れることについては、賛否両論あるかもしれません。しかし、こ . . . 本文を読む
あまり批判はしたくない。でも、美術館側の意図がいまひとつつたわってこない展覧会だったと言わざるを得ない。
(目次)
1.道外画家の作品の意味は
2.オホーツクの画家にスポット
3.平沢貞通を展示
●1●
年間日程表で展覧会名を目にしたときから疑問を禁じ得なかった。
なぜなら、「北海道の水彩画」という展覧会が5年前に道立三岸好太郎美術館でひらかれたばかりだから . . . 本文を読む
25日。
仕事。
出勤前に道立近代美術館に寄って北海道の水彩画を見る。
ほかに、丸井今井で「千窯 高橋千弥作陶展」を見た。焼き締めや灰釉など茶器を中心にいろいろあったが、とくに惹かれたのが青の諧調。
あざやかな瑠璃色のグラデーションから、韓国の古窯の作みたいな渋い青まで多彩で、これだけを見ていても飽きない感じだった。
27日まで。
26日。
多忙につきギャラリー回りはなし。
. . . 本文を読む
以前、彼女を取り上げたNHKのドキュメンタリを見た記憶がある。
そのとき受けた強い印象として
「この人は、笑わないのだな」
ということがあった。
この映画でも、高松宮記念の世界文化賞の授賞式など、晴れがましい場でも、あの大きな目をかっと見開いて相手を見つめるけれど、笑顔は見せない。
もしかしたら、常人と感情のあり方のようなものがすこし異なっているのかもしれない。そう思ったりもした。
とこ . . . 本文を読む
エスエアからのメールを引用します。
久野志乃とDRIVE HOMEによる、台湾とタイランドの【それぞれのHOME】をめぐる仕立て直しとは。次のステップは【愛】。
展示発表と、展覧会会期中に毎晩「グループ・ミーティング」を実施します。
また最終日には、2月23日の報告会では語り尽くせなかった~愛に関する仕立て直し~滞在報告を行います。
久野さんは昨年11-12月、台湾 台中市 Stoc . . . 本文を読む
先日の道新の札幌市内版に、花弁が8個ついているライラックの記事が出ていましたが、ちょうど道新記者が取材していたのとおなじ日に、わたしも札幌市資料館の前庭で、花弁が8つのライラックを見つけていました。
ライラックの花弁はふつう4つ。
ごくまれに、5つというのがあり、これを見つけると、幸運になれるという言い伝えがあるそうです。
確率的には、四つ葉のクローバーを見つけるよりもむずかしいらし . . . 本文を読む
これがアートかどうかは、意見がわかれるところでしょうけど(笑)。
なんだか、林家三平さんみたいにも見えます。
もう1頭います。
公園は、豊平川に架かるミュンヘン大橋の、西側のたもとにあります。
駐車場はありません。
真駒内、定山渓方面に向かうじょうてつバス「南33西11」でおりて徒歩3分。
白状すると、筆者は、橋の . . . 本文を読む
技術的に非常に卓越しているわけでもなければ、名の通った作家による作品でもないのに、なぜか印象に残る絵というものが、たまにあります。
この展覧会は、鉢呂田実代さん、川嶋典子さん、佐々木美和子さんという女性3人による絵画展です。ひとり4、5点ずつを出品しています。
展覧会の「MNT」は、3人の名前のイニシャルをつなげたものと思われます。また、川嶋さんは、木村富秋さん(独立美術、全道展会員)に絵を . . . 本文を読む
(承前)
磐越東線の旅を終え、郡山でひとやすみ。
天候のせいもあるだろうけど、おなじ福島県の中核都市でも、郡山は、いわきとくらべて、どことなくさびしげな感じがした。
駅前の丸井が閉店し、そのまま空き店舗になっているのも、旅人に与える印象としては大きい。
札幌でいえば狸小路にあたるのだろうか、アーケードつきの商店街が、駅前の信号を渡るとのびていたが、シャッターをおろしたままの書店などが目 . . . 本文を読む
モノクロ銀塩にこだわり精力的に写真を発表している札幌のウリュウさん。
写真という枠にとどまらず、他の媒体もふくめて一種のインスタレーション空間に挑んだ、初の個展です。
テーマは札幌・中央区に1路線だけが残る市電。会場のpraha2 + deep sapporo「9J」の近くを走っています。
個展タイトルは、会場の住所にあわせて、架空の停留所名をつくったものです。
会場には、路線のさまざま . . . 本文を読む
(承前)
23日は、午前中に札幌市資料館へ。
夕方、家族とともに、藻岩下公園へ遊びに行く。
ミュンヘン大橋のたもとにある、この、それほど大きくもない公園には、なぜかパンダの像が2体もあるので、一部(札幌の秘境を集めている青木由直北大名誉教授とか)の注目をあつめているのである。
さて、ふだんは、あたふたとギャラリーまわりをしている筆者であるが、24日は、ウリュウユウキさんの個展へ行くので . . . 本文を読む
これが今月102本目のエントリとなる。
21日も6カ所。
これで3日続けて6カ所だ。
市民ギャラリー(教職員OB美術展)→
札幌市写真ライブラリー→
ivory→
さいとうギャラリー(飯沢能布子 星の七宝展)→
スカイホール(木芽会)→
札幌時計台ギャラリー(山崎亮個展)
ivoryでは福井理佐さんの切り画展がひらかれていた。
こんなことを書くと、主催のいのくまさんにしかられそう . . . 本文を読む
2005年に道都大美術学部デザイン学科を卒業した関谷修平さんと小菅和成さんによる2人展。
線の細かい集積で、モアレを作品にする関谷さんと、おおまかな形態で画面をつくる小菅さん。作風は対照的です。
関谷さんはこれまで個展などを開いていますが、小菅さんの作品を何点も見るのはこれが初めてです。
冒頭画像は関谷さんの作品。
これだけだと、なんのことやらわからないかもしれないので、拡大した画像を . . . 本文を読む
斬新な作風の染色・シルクスクリーンの作り手をつぎつぎと輩出している道都大の中島ゼミ。関谷修平さんらの2人展と同時に、おなじ「さいとうギャラリー」で、佐藤郁美さん、和田安希子さん、杉本真衣さんによる3人展がひらかれていました。
で、せっかくいろいろお話をしてくれた出品者には非常に申し訳ないのですが、なにせ2カ月前のことなので、なにを聞いたのか、だれがどんな画風だったのか、すっかり忘れています。 . . . 本文を読む
磐越東線(ばんえつとうせん)は、福島県のいわきと郡山をむすぶローカル線である。しかも電化されていない。
北海道ではあたりまえの仕様だけど、首都圏からこの距離で非電化単線というのはわりとめずらしいと思う。
急遽この線に乗ることになった事情については、「いわきから郡山へ」のエントリですでに書いた。
二十数年前にも乗っているはずだが、まったく記憶にない。
ガタタン、ガタタンというのんびりし . . . 本文を読む