20201222
ぽかぽか春庭日常茶飯辞典>2020二十重日記行楽東京(3)シャンシャンに会いに行く
当初の予定では2020年12月末に中国に返還されることになっていたシャンシャン。帰っちゃう前に一目会っておかなくちゃ、と上野動物園に出かけてきました。
実はシャンシャン誕生後、公開が始まったとき娘は何度もウェブ応募たのですが、3回応募して3回ともハズレでした。それで力尽きてあきらめてしまい、いつの間にやらシャンシャン2歳に。もう大きくなってしまい、赤ちゃんのときのかわいい様子は生で見ることが適わなかったのですが、中国に帰されるとなると話は別。
入園申し込みウェブ登録をしてあわてて出かけました。私と娘が当選した時刻は午後3時入場の回。
列に並び、ようよう見ることができましたが、柱の陰に顔を隠しているサービス精神欠如のシャンシャンでした。

「立ち止まらず前へお進みください」と係の人が言うから、あっという間に外へ押し出され、しかも「2度目に見たい人の列」に並ぶことは3時で打ち切りになっていたので、もう一度シャンシャンを見ることは適わず。
しかたないから西園の「パンダの森」に引っ越しした両親のシンシン&リーリーを見に行きました。
東園の猿山の前を通り過ぎる。

西園に歩いて行く途中、今は廃止になったモノレールの前で娘は「上野動物園にくるたび、モノレールに乗るのが楽しみだったなあ。もう一度乗りたかった」と。
貧しい親子にとって入園料が安かったこと、電車で20分もかからずに行けたこと。動物園は楽しいお出かけ先でした。必死に働き、二人の子の食い扶持を稼いでいる母親だったので、どこに出掛けるにもお弁当持参、おでかけさきで何も買ってやらなかった。かわいいキャラクターのハンカチがほしいとか、ねだることもありましたが、娘はお金が掛かることをねだると母が「今夜の夕食代に困る」という我が家の経済状態を理解していて、弟をいっしょうけんめいなだめてくれるけなげな姉娘でした。「あのね、ロボットのおもちゃはサンタさんにお願いしようね。だから今は買わないの」
バブル景気の中、何でも買ってもらえる級友たちの中で、いとこのお下がりの服やおもちゃだけですごした子ども達。今思い出しても涙が出てきます。でも、貧しいなりに楽しい思い出も心に残せてきたのではないかと思えること、救いです。
娘は少しは余裕も出てきた今、子供時代にはできなかったことをせっせと果たしていました。大人になってそんなに買ってどうするんだと思うほど、クリアファイルだのタオルハンカチだの、子供時代に買いたかったものを買いこむのです。「こんなに全部をつかうわけじゃないけれど、思い出になるからいいの」と、キャラクターのついた手帳や髪飾り等々。娘はきっと幼い頃の自分に買ってあげているんだろうと思います。
西園の通りすがりにフラミンゴを見ました。

、、
西園にパンダ舎が移転してから初めて来ました。こちらも並びましたが、予約制ではないので、そんなに追い立てられることはありません。
シンシンはこんな感じ

リーリーは、盛んに笹を食べていて、いい姿を見せてくれました。

娘は自然番組のキャラクター「マヌールネコ」のファンなので本物をを見たいと言ったのですが、マヌール公開は4時で締め切り。
そのほかの動物、キリンもシマウマも公開が終わっていました。
かろうじて寝小屋に入ったカバを見て、上野動物園見物は終わり。
久しぶりの上野動物園、シャンシャン見ることができてよかったよかった。
ところが、翌日のニュースでやっていました。
シャンシャンが中国に帰るのは、コロナの影響などにより2021の5月まで延期されたのです。2歳も3歳も層違いはないだろうから、12月に慌てて見なくてもよかったんです。
老婆と老嬢ふたり組、家族連れに押されながらの見学も楽しかったから良かったですけど、久しぶりの動物園、楽しげな家族連れを見るにつけ、老婆はどうしても子ども達が幼かったころのことばかり思い出されて、感慨深い動物園見物になりました。
上野の甘味屋「みはし」でおしるこを食べて帰りました。
<つづく>
ぽかぽか春庭日常茶飯辞典>2020二十重日記行楽東京(3)シャンシャンに会いに行く
当初の予定では2020年12月末に中国に返還されることになっていたシャンシャン。帰っちゃう前に一目会っておかなくちゃ、と上野動物園に出かけてきました。
実はシャンシャン誕生後、公開が始まったとき娘は何度もウェブ応募たのですが、3回応募して3回ともハズレでした。それで力尽きてあきらめてしまい、いつの間にやらシャンシャン2歳に。もう大きくなってしまい、赤ちゃんのときのかわいい様子は生で見ることが適わなかったのですが、中国に帰されるとなると話は別。
入園申し込みウェブ登録をしてあわてて出かけました。私と娘が当選した時刻は午後3時入場の回。
列に並び、ようよう見ることができましたが、柱の陰に顔を隠しているサービス精神欠如のシャンシャンでした。

「立ち止まらず前へお進みください」と係の人が言うから、あっという間に外へ押し出され、しかも「2度目に見たい人の列」に並ぶことは3時で打ち切りになっていたので、もう一度シャンシャンを見ることは適わず。
しかたないから西園の「パンダの森」に引っ越しした両親のシンシン&リーリーを見に行きました。
東園の猿山の前を通り過ぎる。

西園に歩いて行く途中、今は廃止になったモノレールの前で娘は「上野動物園にくるたび、モノレールに乗るのが楽しみだったなあ。もう一度乗りたかった」と。
貧しい親子にとって入園料が安かったこと、電車で20分もかからずに行けたこと。動物園は楽しいお出かけ先でした。必死に働き、二人の子の食い扶持を稼いでいる母親だったので、どこに出掛けるにもお弁当持参、おでかけさきで何も買ってやらなかった。かわいいキャラクターのハンカチがほしいとか、ねだることもありましたが、娘はお金が掛かることをねだると母が「今夜の夕食代に困る」という我が家の経済状態を理解していて、弟をいっしょうけんめいなだめてくれるけなげな姉娘でした。「あのね、ロボットのおもちゃはサンタさんにお願いしようね。だから今は買わないの」
バブル景気の中、何でも買ってもらえる級友たちの中で、いとこのお下がりの服やおもちゃだけですごした子ども達。今思い出しても涙が出てきます。でも、貧しいなりに楽しい思い出も心に残せてきたのではないかと思えること、救いです。
娘は少しは余裕も出てきた今、子供時代にはできなかったことをせっせと果たしていました。大人になってそんなに買ってどうするんだと思うほど、クリアファイルだのタオルハンカチだの、子供時代に買いたかったものを買いこむのです。「こんなに全部をつかうわけじゃないけれど、思い出になるからいいの」と、キャラクターのついた手帳や髪飾り等々。娘はきっと幼い頃の自分に買ってあげているんだろうと思います。
西園の通りすがりにフラミンゴを見ました。

、、
西園にパンダ舎が移転してから初めて来ました。こちらも並びましたが、予約制ではないので、そんなに追い立てられることはありません。
シンシンはこんな感じ

リーリーは、盛んに笹を食べていて、いい姿を見せてくれました。

娘は自然番組のキャラクター「マヌールネコ」のファンなので本物をを見たいと言ったのですが、マヌール公開は4時で締め切り。
そのほかの動物、キリンもシマウマも公開が終わっていました。
かろうじて寝小屋に入ったカバを見て、上野動物園見物は終わり。
久しぶりの上野動物園、シャンシャン見ることができてよかったよかった。
ところが、翌日のニュースでやっていました。
シャンシャンが中国に帰るのは、コロナの影響などにより2021の5月まで延期されたのです。2歳も3歳も層違いはないだろうから、12月に慌てて見なくてもよかったんです。
老婆と老嬢ふたり組、家族連れに押されながらの見学も楽しかったから良かったですけど、久しぶりの動物園、楽しげな家族連れを見るにつけ、老婆はどうしても子ども達が幼かったころのことばかり思い出されて、感慨深い動物園見物になりました。
上野の甘味屋「みはし」でおしるこを食べて帰りました。
<つづく>