春庭Annex カフェらパンセソバージュ~~~~~~~~~春庭の日常茶飯事典

今日のいろいろ
ことばのYa!ちまた
ことばの知恵の輪
春庭ブックスタンド
春庭@アート散歩

はるまき(13)

2008-10-31 08:17:00 | 日記
2008-09-06 12:09:27 返信フォームへ 掲示板へ戻る
ハッタリセンズリ野郎
mackychan
いつの間にか復活している(まぁ、ずっと居たことは居たけど)猿岩石の有吉のネーミングセンスはどうですか。
あまりにも連発しているので全部が全部面白いわけじゃないけれど、品川くんに「おしゃべりクソ野郎」、矢野・兵動の兵動大樹に「ダミ声のボロ雑巾」と名づけたあたりは、ケッサクだと思いました。
彼が自分につけるとしたら、このタイトルのようになるでしょうね。

自分も、ネーミングセンスは自信あるほうじゃありません。光永玉緒と名づけるとーちゃんのほうが、遥かにセンスいいですね。

ちなみに魔裟斗ってもちろんリングネームですが、彼が所属するジムは「藤ジム」といって、門下生のほとんどに「藤」をつける。最近では藤鬥嘩裟(まだ10代)がそうですけど、魔裟斗も最初は「藤山海山(ふじ・さんかいさん)」だった。
藤会長のセンスも、いいとはいえないですねー。

2008-09-06 20:50:56 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~~

罪と罰
haruniwa
2008/09/10
ぽかぽか春庭インターナショナル食べ放題>グルメぐりエスニック2(7)番外・食事のあとに一服(「罪と罰」タバコと大麻)
2008-09-10 13:06:47 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:罪と罰
haruniwa
 私は、1週間に缶ビールを1本くらい飲む。タバコはまったく吸わない。もちろんマリファナも吸ったことがない。
 お酒と煙草と大麻、その「罪と罰」について。

 タバコを吸っている人をみると、リストカットをやめられない人を見るのと同じく、「じわりじわりと自分の体を痛めている人たち」と思う。本人が、体を傷つける痛みより、それに伴う快感のほうを優先したいのだから、成人であるならば、本人の意思にまかせるしかないと思うのみ。

 副流煙を他者に吸わせない、吸い殻をきちんと始末する、ということを守るなら、自分の責任で吸えばよろし。

 若ノ鵬、露鵬、白露山は、北オセチア共和国(ロシア連邦に加盟)の首都ウラジカフカスの出身。
 大麻陽性→解雇という結果になって、グルジアロシア紛争憂慮どころではなく、自身の一生がかかる大問題になった。

 若の鵬、露鵬、白露山が大麻問題に関して、認識が甘かったのはなぜか。

 日本以外の国(特に西欧諸国)では、「大麻はタバコより健康被害が少なく、タバコより悪くない」という認識が広がっているからだ。

 大麻を、麻薬と同じように忌み嫌っている日本の社会常識が、彼らの中に認識されていなかった。
 日本で生きて行くには、日本の社会感覚を身につける、日本の社会常識に従うという覚悟が不足していた。

 大相撲協会が大麻を「悪」と見なすなら、力士の健康管理、社会行動管理の一環として、きちんとした指導をすべきだった。

 G8に参加する先進8カ国の日本以外の国では、大麻所持は軽犯罪(全て罰金刑)であり、実際には、ほとんどの国で取り締まりが行われていない。
 若の鵬、露鵬、白露山がロス巡業で大麻を吸ったというのも、アメリカ西海岸では、健康のためにタバコを禁煙する人はいても、大麻がタバコより悪いという人はいないという社会だからだ。

 オランダでは、法的に、一定量の個人所持が「非刑罰化」されている。大麻を条件付きで所持可能状態にしてから、覚醒剤や麻薬に手を出す人が減少する効果が上がったという。

 イギリスでは、2004年に大麻の違法薬物としての分類が下げられ、個人使用量相当の所持は取り締まりの対象外となっている。
 ドイツでも、個人使用における少量所持は起訴されない。

 大麻は、健康被害に限定すれば、タバコより健康に及ぼす被害は少ない。
 大麻には離脱症状を含む精神依存性があるが、これもタバコの依存性より以上にひどくない。

 また、大麻には神経毒性がない、という点で、他の麻薬とは異なる。
 大麻の毒性はアルコールよりも低い。

 では、タバコと大麻はどこがちがうか。

 タバコは明治時代から国家が専売制をとっていた。
 大麻は国家が販売せず、免許制の販売になっている。
 が、実際には医療用などの使用以外での流通は、暴力団などの資金源になっている。

 タバコと大麻のちがいとは、国が売るか、暴力団が売るか、その違いだけ。

 旧満州国や日本支配下の中国では、軍部の指揮下、里見甫をトップとするグループが阿片を秘密裏に製造し、中国の人々に売りさばいて暴利を得ていた。

 国家が売るなら、麻薬密売も「これもひとえに天皇陛下のおんためである」と言えば許されてきたってこと。
 大麻も、国家統制品であったら、これほど目の敵にされることなく、タバコ程度の扱いになったことであろう。

 阿片密売がテンノー陛下のおんためであったならば、大麻販売もユージン殿下のおんためくらいにはなるはずだ。

 もし、大麻が民営化以前のタバコと同じように、国家専売だったら、若の鵬・露鵬・白露山も解雇とはならなかった。

 大麻事件の「罪と罰」
 「日本社会常識」に従わないと、制裁を受ける、ということ。
 自分の信念をつらぬいて大麻を吸い続けたいなら、大麻所持と個人使用が認められている国を選んで移住すればよいだけ。

 もし、タバコが非合法化されたとき、海外移住を決心する愛煙家、どれくらいいるもんだか、アンケートをとってみるとおもしろいのに。

 タバコが一箱千円になったら、70%が禁煙するとこたえているけれど。

 若ノ鵬、露鵬、白露山が、大麻蹴速(たいまのけはや)三兄弟として、格闘技世界に復帰するなら、応援します。
 三人とももともとレスリング選手なんだけど、相撲以外でどれほど通用するのだろうか。
 甘くはないだろうけれど、がんばれ。

 以上、大麻の罪と罰についてでした。

<おわり>
2008-09-10 14:26:49 ページのトップへ
Re:罪と罰
mackychan
先行掲載ですね。では自分も、控えめに先行コメント。きっと当日もコメントするだろうし、煙草論は、あとで自分のところでしっかと取り上げなければならないと思っているから。

煙草を吸わない自分・・・というのが想像出来ないので、「映画のためにハリウッドを目指す」に比べたら、「煙草のために移住」のほうが可能性は高いです。
そんな自分だから、1箱1000円でも意地で吸うんだろうな・・・というか、吸うことに決めています。その代わり、「1本ください」に対し、「はいどうぞ」とは、なかなかいえなくなるだろうなぁ。。。
2008-09-11 08:32:49 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~~

歓迎と、ブーイング
mackychan
お出かけ前に、ちょっと書き込み。

地道に歩を進める格闘技イベント『戦極』のテレビ地上波進出が決定。
地上波ありでスタートし、内容もそれなりの盛り上がりを見せているにも関らず、『DREAM』は低視聴率がネックとなり、コンテンツを育てようとしない(偏見でなく、番組創りの姿勢で分かります。実況も格闘技に興味がないことがバレバレ。なんの学習もしていない)TBSによって存続が危ぶまれる状況が続いています。
倉本さんがテレビに絶望しているのは、半分は理解出来て、でももう半分は、いやでも視聴率って大事だからね~、と局側の思惑にも理解を示したりもしますが、そこまで視聴率を気にしていなさそうな(あくまでもイメージね)テレ東が『戦極』と契約・・・おぉ、これは『DREAM』を凌駕する勢いがつくかもしれない、ちょっと嬉しいな、などと。少なくともイベントごとに「何パーセント割ったら、深夜枠に移行」などと局側から脅されることがなさそうなのがいい。

そんな格闘技業界ですが、春さんも自分のところに書きこんでくれた相撲スキャンダルが本格的に関ってきそうで・・・。

スポーツニュースより→大麻吸引問題で日本相撲協会を解雇された元小結露鵬(28)、元幕内白露山(26)が12日、都内で記者会見し、あらためて無実を訴えた。(中略)関係者によると、水面下では格闘技転向の動きが始まっているという。

数年前の隆盛期なら、歓迎出来る余裕はあるけどなぁ。
左遷のような流れで問題児を受け入れるには、時期が悪い。自分も嫌だ。いまは、改革期であり、再編が繰り返されているからね~。
2008-09-13 14:27:09 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:歓迎と、ブーイング
haruniwa
テレビの医療ドラマでよく出てくる手術シーン、我が家は、娘息子私の3人して目をつぶって見ないようにしてしまうため、出血シーンがおわってから、「え、手術成功したの?」なんて、3人で「??」になってしまう。
今期は、山ピー主演の「コードブルー」

でもって、流血シーンなどがありそうな(かってのプロレスシーンの印象だけでそう思いこんでいる)格闘技は、テレビ中継があってもなくても、我が家では見ることはできない。娘がチャンネル権をにぎっている。

娘が言うには、相撲は伝統芸能であって、格闘技ではない。土俵入りとかの伝統芸能や、取り組みを、カブキ見るのといっしょの気持ちでみる。血、でないし。
だから、相撲はときどきテレビで見る。
ガイジン力士も好きよ。

で、「タイマのけはや」三兄弟は、「相撲道にもとる極悪人」みたいな扱いで相撲協会追い出されたら、あとは「北オセチア風チャンコ屋」でもはじめるしかないし、なんとか再就職の道をと思うと、格闘技しかない。

でも、10秒で勝負がきまることもある相撲と、ラウンドが続く格闘技では、三兄弟がどれほどやれるのかって興味はある。
曙が格闘技畑じゃ、横綱張れないのはわかったが、力衰えて引退してから参戦するのと、上り坂の20代ではちがう。

ヒールイメージでリングにあがるのは、どうかな若ノ鵬なんて、童顔でかわいらしいから、ヒールは無理そうだし。

ブーイング受けるだろうけれど、なんとか拾ってやって下さい。

テレビチャンピオンユルキャラ相撲では、瀬戸大橋なんかのゆる~いキャラ「わたる」が最終ステージの大相撲を制して優勝。
スゲーくだらなくて笑えた。

極戦やドリームがだめなら、よし、着ぐるみをつけて「ゆるキャラ大相撲に「タイマのけはや3兄弟」参戦だあ、と思ったら、テレビチャンピオンは終了。

大食いとか、オばかチャンピオンが好きだったのに。

博士論文中間発表会(27日)のレジュメ原稿締め切り(16日)に、間に合いません。といいつつ、ぐずぐずゆるキャラ王決定戦など見ている私。たいじょぶか。いや、もう先生にも座布団投げられてる。不戦敗決定か。

2008-09-13 15:39:47 ページのトップへ
曙の円形脱毛症
mackychan
いろんなひとに殴られ蹴られダウンし、痩せてから来いだの体型の割に脚が細過ぎるからだのヤンヤヤンヤいわれ、曙の円形脱毛症は悪化。一時期、気の毒と思うことさえ出来ないほど酷くなって死ぬんじゃないかと。
ふと気づいたら、イベントを作り出す側に居ました。K-1ハワイ大会のプロデューサーとしての力量は、まぁいろんなひとの後ろ盾があったとはいえ、健闘。あれれ、脱毛症も治っている。
ここに至るまで、けっこうな年数を要しましたね。
スポーツ選手の「その後の人生」って、学ぶべきものが多いですね。
2008-09-14 03:48:32 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~~

歌仙巻きコラム
haruniwa
コラムのつなぎ方について
2008-09-21 12:32:10 返信フォームへ 掲示板へ戻る
他サイトへお引っ越しコラム
haruniwa
日本語学日本語教育学関係のコラムは、「虹をわたる授業」を最後として、以後は、「taishodai でっかい大将、タイショーダイ」サイトに移転します。

日本語語彙論「ことばの知恵の輪」は、dancingsoleilに移転します。

博士論文関係は「nipponianippon」に。
日記欄は英語、掲示板に日本語言語文化のレポートを掲載。
======

以上、HAL2008年後半のコラムタイトル予告と、他サイト移転のお知らせでした。
2008-09-21 12:40:22 ページのトップへ
歌仙巻きコラム
haruniwa
> コラムのつなぎ方について

> コラムのつなぎ方について
夢のあと 返信 引用 「女神を追いかけてより転載」

名前:HAL 日付:9月14日(日) 10時16分
歌仙巻きは、私のあこがれの遊び。前句から後句へのつながりが肝要。

まっき~さんのテーマ別ロンド形式ってのもいいよね。ABAC AbCBDとかって、進んでいくのも、また楽しみなつなぎかた。

4017.これからは、熱燗かな~
名前:まっき~ 日付:9月14日(日) 18時38分

そっか歌仙形式。春さんらしい。自分の形式もこだわりあるけど、間を開け過ぎるきらいがあるからね、あれどんな話の続きだっけ? というひとだって居るかもしれないなぁ。
もっとこだわっているのは、倒置の繰り返される構成だけれども、これもやり過ぎて収拾つかなくなることもあるから気をつけないと。
==========

「サーカスつながり」をほめていただきありがとう。

私のような歌仙巻き初心者は、いちばんやりやすい「同じ話題でつなぐ」という繋ぎ方ですが、実は、歌仙巻きでは、「打越うちこし」といって、やってはいけないルール違反にあたります。
でも、別段ほんとの歌仙を巻いているわけでなく、コラムのつなぎですから、類似類想、単なる言い換えにあたる打越だろうと、前々コラムとの「同種・同趣・同景色」になる「観音」だろうと、似たようなことを繰り返す「輪廻」だろうと、なんでもありです。
名所巡りを少しだけ間をあけて繰り返す「去嫌」もあり。
「二花三月」も適当に。

1年12ヶ月のコラムを上旬中旬下旬に分けて、36種類のコラムタイトルを、つなぐ。
2008年の場合、

1月2月 表6句

発句: 新年快楽 <新年・春>
脇句: 新年クラス会<春>
第三: お年玉<春>
4:  阿魔(いわゆる二人称について)<雑>日本語二人称から外来語へつなぐ、手つなぎ
5:  てれすこ1(外来語について)<秋の月>
6:  てれすこ2(外来語について)<秋>

3月~6月 裏12句

1折立 ひな祭りのダンス<秋>のはずだけれど<飽き>にひっかけて古物を捨てる話・物神つくも神から国つ神の地名へ、かなりあぶない綱渡りつなぎ
2:  ことばの多様性について・レトリック練習・作文のお稽古<雑>
3:  ことばの知恵の輪(裏じまい、漆喰引き物)職人のワザについて<雑>左官職から肥後の石工へ職人の手つなぎ
4:  肥後の匠・殿様の博物館<雑>職人のワザの話から博物館散歩へ
5:  桜さくら散歩<雑>散歩から食べ放題話へ
6:  ギリギリランチ・自分にご褒美食べ放題<雑>コピルアック→かもめ食堂→めがね→アフリカの思い出とつなぐ、3回転空中ブランコつなぎ)
7:  アフリカの日々(子育て前、夫と出会った頃について)<夏の月>
8:  ゴールデン・ウイーク(娘息子とその父親について)<夏>娘息子との食事から子育て後の生き甲斐について
9:  来年も桜咲かそう・桜咲いたランチ()<雑>(花の定座を前取り)
10:  検索は虹をわたる(ハロルドとモード)<雑>年をとった女性の話から
11:  ひと夏の経験<春の花>だけど、夏
12:  虹をかける授業(日本語学基礎の授業)<春>

7月~10月 名残の表
1折立 裸足の季節<春>
2:  裸足の1500マイル・エミリーウングワレー<雑>
3:  グルメぐりエスニック(1)<雑>
4:  モザンビーク<雑>
5:  レクイエムびるまの竪琴・レクイエムバナナ<冬>
6:  わたしがいた場所<冬または雑>
7:  グルメぐりエスニック(2)<冬>
8:  ロシア文化フェスティバル<冬または雑>
9:  夏の思い出<雑>
10: ハートでアート<雑>
11:  姪の結婚<秋の月>
12:  著作権とインスパイア(2)・千の風になって<秋>

11月12月名残の裏
1折立 展覧会この1年アート散歩<秋>
2:  ミッション伝道師たち<雑>
3:  東京上昇下降趣味<雑>
4:  はじめの一歩<雑または春>
5:   <春の花>
6挙句  <春>

~~~~~~~~~~~~~~~

ふぅ!疲れた
haruniwa
明日は、お彼岸だから、姑といっしょにお寺へ行って、そのあとは、姑、夫、娘、息子と、春のお彼岸以来のお食事会。
2008-09-22 23:32:21 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:ふぅ!疲れた
haruniwa
だから、どうしても今日中に、23日締め切りのレポートを4本仕上げなければならなかった。
連夜徹夜で、結局昼寝して仕上げました。

エッセイ、コラムはおしゃべりと同じ調子でいくらでも書き続けられるのに、「論文はエッセイじゃない!!」と、15年まえの指導教官に叱られたことなど思い出しつつ、4本のレポート。

えらかったね。がんばったね。
いいレポートだよ。

A先生は「ぜひ出版したい内容だから、編集者に読ませてみる」と社交辞令でほめてくれました。

いいな、大人の社交辞令。

指導教官は、不出来な論文をなげく私に、「これから前へ進むための中間発表だから」と、なぐさめてくれました。

やさしい先生。

自分できめたことだったけれど、ハカセへの道は甘くなかった。

ふう、疲れました。ねます。


2008-09-22 23:38:16 ページのトップへ
ごくろーさま~
mackychan
春さん、ほんとうにごくろーさま~。

確かにレポートとなると、自分も身構えます。カフェのコラム5~6本分(もっとかな)の労力を使いますね。

きょう、晴れてよかったね。不思議な天気が続くけど、今週はいいみたい・・・という自分、現在、アリーナの近くのマクドナルドでサーフィン中です。いい気なもんだ。

姉の誕生日に少し遅れて、自分のビデオコレクションから延々と笑い続けられる映画シーンを集めたオリジナルのDVDを制作、やっと送ることが出来ました。HDDレコーダーを使うのがあまりにも楽しいので、春さんやちよさんにと、勝手に、自分のコラムでよく取り上げるTVタックルの大島さんと田山力哉さんの喧嘩、それからスコセッシのロングインタビューなどを入れたDVDを作っています。流すだけであとは勝手にダビングしてくれるから楽だし。まだまだ時間を要するので、では冬休みのお楽しみに。そのときに、とーちゃんの原稿も添えましょうかね。
2008-09-23 11:43:14 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~~

アリーナ、いかがでしたか
haruniwa
DVD、楽しみにしていますが、ゆっくりと作ってね。パパ上の新聞掲載のもね。

埼玉アリーナ、たのしかったことでしょうね。

私は、11時、お寺へ。姑、夫、娘、息子といっしょにお彼岸のおまいり。

そのあと、夫の姉の次女も加わって、東京ドームのそばの後楽園飯店でランチ。

ランチは「午餐桃花」というセットで、なかなかよかったです。
・前菜:4種前菜盛り合わせ(中華腸詰め、茹で鶏、ピーナツとシラスのいためもの、きゅうりとささみのあえもの)
・魚:芝エビの四川風炒め(宮保炒蝦仁)
・肉:鶏ささみと茸の甘酢炒め(糖錯双茹鶏)
・揚げ飲茶:春巻き、海鮮団子、揚げ餃子
・鮭炒飯(東洋魚炒飯)
・デザート:マンゴープリン

というランチコースで、けっこうおなか一杯になって、一人2100円というリーズナブル値段。

後楽園は格闘技の殿堂ではなくなったけれど、お近くでデートするなら、おすすめ。
こんなセットだよん。
http://www.tokyodome-hotels.co.jp/news/restaurants_fair/hanten.shtml

明日24日は発表に使うパワーポイント作り。25日は、指導教官との面談で発表準備。

我が暮らし楽にならざるじっと手をみていてもしかたがないから、がんばります。
2008-09-23 22:37:53 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:アリーナ、いかがでしたか
mackychan
わぁ美味しそう。近辺では「ラクーア」内に、映画『フォレスト・ガンプ』の世界を再現した『ババ・ガンプ』という店があって、そこを呑み会に使ったことあった(いかにもアメリカンで、全体的に油っぽかったかな~)けれども、このお店は知らなかった。
ちなみに『ババ・ガンプ』で気に入ったのは・・・オーダーする際に、テーブルに置かれた札を掲げるんだけれども、その文句が『ラン、フォレスト、ラン!』という、劇中の印象的な台詞になっていたところです。

昨日のイベントは・・・まぁ、すべてがうまくいくはずがないということを、証明したというか。大きな打ち上げ花火なんだけれど、火薬が湿っていたというかね。
自分の席は、ジェロム・レ・バンナというフランスのK-1ファイターの真後ろで、少し仏語をマスター出来た、、、ことが収穫かな笑
2008-09-24 11:38:20 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~~

イディオッツ
haruniwa
ラース・フォン・トリアーの『イディオッツ』未見。

『ダンサーインザダーク』の監督なら、知的障害者と社会の関わりについても強烈な主張がありそうだとは思う。

4日土曜日の送別会の帰り、武蔵野館に寄って、新藤監督の『~花は散れども』を見て帰ろうと思ったら、夜の上映はやっていなかった。3時半の回が最終だって。17:30で終わり。いったいどういう人たちを対象にした映画なんだ。

昼間働いてる人は見なくてよろしいというねらいか。
2008-10-05 15:39:15 返信フォームへ 掲示板へ戻る
「正常位は思い上がりか」
haruniwa
「ゆるせない話」のなか、千原ジュニアが「ぜったいほ乳類にとって正常位はバックなのに、なんで正常位は自分が正常やと主要するねん」に対する話、前にまっき~さんと「メープルソープ」の話をしたときに、まとめた話がありました。
ネタの流れを重視するので、12月に掲載する予定でしたが、ゆるせない話のネタになっていたと知って、この欄に先行掲載しておきます。
2008-10-05 15:43:40 ページのトップへ
ミッショナリーポジションの話
haruniwa
(2)missionary position宣教師の立ち位置

 ウェブ友mackychanとの往復書簡「はるまき」で、やっと「メイプルソープ撮影の性器露出の写真はわいせつには当たらない」という判決が出た、というニュースをめぐって語り合いました。

 メイプルソープ裁判、10年以上を費やして、ようやく出された結論です。
 裁判官たちは、世の中の表現されているものの現実を知って、ようやくメイプルソープの写真うんぬんと言っている場合じゃないことに気づいたのかもしれません。

 メイプルソープの芸術性の高い写真で性器が見えているとかいないとか論争している間に、たとえば、小学生向けの少女漫画雑誌における性交シーンの描写がどのようなことになっているのか、現実を知っているのやら知らないのやら。

 私は、成人の性的傾向に関しては、自己責任と相手を傷つけないという合意のうえなら、どのような趣味嗜好があってもよいと考えています。しかし、子供にとっては事情がちがいます。
 性行為が人間性にとってどのような意味を持つのかということを考えていない子供にとって、むやみな性描写は必要ない、と考えています。

 子供に必要なのは、興味本位の性描写ではなく、きちんとした性教育です。
 小学生への性教育について批判的な人もいますが、きちんとした性教育を受ける前に、小学生にゆがめられた性知識がどんどん入ってきているのが、現実です。

 さて、「正しい性行為」なんてものがあるのでしょうか。
 次回、世界の果てまで布教をして歩いた宣教師たちが、「ただしいやり方」と信じた方法についての笑い話です。

 どんな奥地にも入り込んで、「正しい教え」を宣教する情熱を持っていたキリスト教宣教師のなかには、尊敬すべき人が多いけれど、それでもわたしは「たったひとつの正しいこと」を押しつけられたくはない。

 私は心の中に宗教をもつ人を尊重するけれど、それでも自分が信者になることは無かった。究極のところでどの宗教も「自分の宗教が一番よい」と、主張する。私は、「唯一の真実」や「この宗教だけが最高」という考え方が性に合わないからだ。
 
 あ、ここでの「性に合わない」というのは、「性格や考え方があわない」という意味であって、「性行為の相性がいい」って意味じゃなくて、、、って、説明いらないか。

 私は、「唯一の正しい方法」や、「これだけが、真実」というのでなく、いいかげんでもいいので、「あれもこれも、お好みしだい」でいたい。
 性的指向にしても正常位だけが「正しい体位」であるわけではない。

 英語のスラングのひとつ「missionary positionミッショナリー・ポジション=宣教師の立ち位置」ということばがある。
 後背位を「正しくない」と決めつけた宣教師たちが「ただひとつの正しいやり方」と宣教地の人に教えたので、「対面位=正常位」をmissionary positionと呼ぶようになった、という俗説があります。

 後背位を目にした宣教師たちが、「これは、犬がつがう時のやり方ではないか。人間は神が決めた正しいやり方で行うべきだ」と教え込んだ。

 ただし、神が作りたまひし「ほ乳類」のうち、人間と同じに、対面すなわち顔と顔を向かい合わせてコトに及ぶのは、少数派です。

 霊長類のオランウータンがヒトと同じ正常位を用いる。これは樹上生活に適したやり方と解釈されている。人間の祖先が、猿の先祖から別れて樹上生活からアフリカ草原へ出てくるころ、オランウータンと同じポジションで行っていたのだろうと、推測しうる。
 人間と同じ頃、樹上生活から草原に降りてきたと思われるボノボ(ピグミーチンパンジー)も、対面位。

 ほ乳類のうち、水中生活を選んだ鯨とイルカも正常位。水中ではこのほうが、結合しやすいらしい。(私は水中にてコトに及んだことがないので、実証はしておらぬ)

 あとは、ほとんどのほ乳類が後背位です。つまり、ほ乳類にとって、「普通」なのは、宣教師が「犬と同じだからよくない」と、言ったほうの、後背位であり、人間はオランウータンやボノボ、鯨といっしょに「フツーじゃないほう」を選んだ「変わり者」のやり方をしているのです。

 大多数のほ乳類からみると、人間のやり方は「変態」です。
 
 正常位のスラングmissionary positionが、宣教師の言葉に由来するというのが俗説にすぎないとしても、キリスト教や伝道師をおちょくるコトバとして、このミッショナリーポジションは、まさしくポジションを得ていると言える。
2008-10-05 15:46:40 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~~

パイパン刑事
mackychan
先行掲載ありがとー。楽しめました。春さんからバトンをもらう形で自分流にやってみたい気もするけれど、エロ本ライターとしての自分が出過ぎてしまうので、のちほど、カフェ以外でひっそりと。

少し話が逸れちゃいますが。
いつくらいからだろう、(AV界でいえば)それほどの歴史はないはずだけれども、いわゆる「パイパン」がけっこうな人気を集めています。麻雀用語だった「白板」からきているといわれていますが、まぁ無毛状態を指します。敢えて毛を剃って、撮影に臨むと。
ボカシが小さくて済むという実用的な利点もあるし、いやそもそも「裏流通=ボカシなし」用に生まれたともいわれているけれども。
自分にその趣味はないけれど、撮影現場取材には行ったことあります。いろんなユーザーが居るものですね、いきなりパイパンではなく、パイパンになる過程もドキュメンタリーとして撮影していく。確か21歳だったな、身体は成熟しているけれども童顔だから、少しいけない気分になってしまいます。そういう子が受けるというのは、なんとなく分かる。
まぁでも、脇の下のアップ30分というビデオも存在するから、それよか自分はパイパンかな笑

ただなんというか。
阿呆みたいにAV見まくっている自分が、未だ映画のヘアシーンにちょっと驚くというのはどうしたことか。
セックスシーンではなく、あくまでもヘア露出シーンというのがポイントで。
隠されていることがフツー、という常識のなかで映画を観てきたからなのでしょう。ボカシあったらあったで「違和感あり」とかいっていたくせに、映倫が基準を見直した途端に「あれ! 映っちゃってるよ!」と。
面白いな、人間って。

掲示板タイトル・・・そういうAVが、かつてあったんですよ。
2008-10-06 10:21:46 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:パイパン刑事
haruniwa
今回は即レス

剃っているうちに興奮してくるという話はよく聞くけれどね。
それにしても、脇の下アップを30分みていられるという人は、sンケーに値するね。面壁9年の達磨大師に匹敵って、そこまでは言えないか。

趣味はいろいろ。
ただし、ネクロとペドだけは、私は個人的にアウト。はっきり言って、つきあいたくない。って、一般人が思うから、ますます彼らは陰に籠もり秘密結社化していくのだろうけれど。

「一般映画のヘアに新鮮な驚きがある」というのは、あれだ。銭湯で芋洗うがごときオバハンたちの裸見てもそそられないが、混浴露天風呂で偶然でくわせば、安達祐実ママやデヴィ夫人ヌードあたりでもドッキリできそう、、、でもないか。
2008-10-06 10:33:28 ページのトップへ
~~~~~~~~

おもしろいから、コピーしておく
haruniwa
幻冬舎社長見城徹は、ボディビルダー。自社ロゴマークの「槍を構える原始人」のモデルは、社長自身である、というのは伝説かとおもっていたら、事実だってので、いっそう、この社長、元ボスの角川春樹以上に自己顕示欲の固まりみたいな人なんだなあと、おもしろがっている今日このごろ。

見城社長の編集魂
引用
========
 百匹の羊、全員の平和と安全と維持を考えるのが、政治や経済、法律とか道徳の仕事。しかし、その群れから滑り落ちる一匹の羊のために表現がある。僕はそう考えている。犯罪と表現、実は紙一重なんだとも。善悪を超えたものが本当の表現なんですよ。そして僕の中には、一匹の羊である彼らが表現したい治癒不可能ともいえる情念を作品化し、プロデュースする役割のほうが合っている。小説家になりたいと思っていた時期に、そのことに気づいてしまった……。そして僕は、彼らの表現活動をアシストしたり、補助線を引く、編集者として生きていくことを決めたんだよ。
=======


2008-10-26 18:18:07 返信フォームへ 掲示板へ戻る
インタビュアー魂に告ぐ
haruniwa
自分語りによって相手の心を開かせるという手法もひとつの方法でしょう。
格闘技選手のこれまでの全試合を徹底的に分析したメールを、送り続けるというのも、「腕相撲したがるおもろいにいちゃん」以上にインパクトがあるんじゃなかろうか。
以下、見城方式。
=======
角川書店には新作を書いてもらえなかった、五木寛之さんとの仕事を話そうか。まず、五木さんが書いたどんな小さなコラムも、エッセーや対談も必ず読んで、そのすべてに手紙を書くことを決めた。ただ「良かったです」ではなく、ある程度の批評になってないといけない。自分は必ずあなたのプラスになりますという刺激を感じてもらえない限り振り向いてはくれないでしょう。的はずれになっては逆効果になるから、時間をかけて一所懸命に書いた。最初のうちは全く返事は来ない。18通目くらいで、初めての返事が届き、25通目くらいのときに、初めてお会いすることになった。もしも僕が角川の社員じゃなかったら、ストーカーだよ(笑)。でも、その出会いがきっかけで『野性時代』に『燃える秋』の連載をいただいて、単行本になって50万部くらい売れて、映画化もされたんだ。
=======

2008-10-26 18:24:51 ページのトップへ
オモシロ見城ばなし
mackychan
を、ありがとー。
表現についての捉えかたは、松尾スズキさんによく似ていますね。

面白さ深さがやっと分かってきたのに、それでも表現の世界への野望があって、自分でもちゃんと自覚出来るほど、20%ほどの余力を残してインタビューに臨む・・・プロに叱られそうな、中途半端な自分です。
2008-10-27 20:24:10 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~~~~

でーぶいでー
mackychan
あぁやっぱり~。
こんな身分のクセして、「ダビング10機能」(各紙社説にも取り上げられましたね)のついた最新式のレコーダーを購入したため、永久保存は出来るんだけれども、他機との互換性という意味では、最新式のみ再生出来る可能性が高い、、、ということのようで。実は同時に数人に送ったのですが、再生出来たのはITボーイを自称する青年と、もうひとりだけということで、成功率30%です。
ということなんで、たとえば新しいパソコンを買った、あるいは数年後には確実に地デジ対応の機器にするであろうから、そのときに、あらそういえばもらったんだっけ、再生してみよう、、、そんな感じで保存しておいてくださいな。ビデオと違って、劣化はしないはずなので。

1~2ヶ月前から、久し振りの本気の恋モードに突入している自分。相手のことを考えているだけですべてにおいて全力であろうと努力出来るのは素晴らしいことなんだけれど、読まれていることを意識し過ぎちゃっているのか、そこを突いてきた友人が居ます。曰く「最近、コラムが格好よすぎるよ」と。そうかな?汗
2008-11-03 20:42:26 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Oh!恋する若者よ!
haruniwa
機器進化のその日まで、とっておきまする。楽しみに。

本気「恋」モード、よろしかねぇ。
成就を祈りつつ、アハッ、コラムにカッコつけんでもよかよぉ。
カッコわるいところも、高校生まではおデブさんだったことも含めて、丸ごとのまっき~を受け入れる度量の持ち主でなければ、まっき~パートナーはつとまらぬと見た。
でも、とにかく団地5階にお泊まり愛まではもっていきましょうね。
2008-11-04 08:03:50 ページのトップへ
Re:でーぶいでー
haruniwa
伊調姉妹と抱き合った、すばらしき日々に乾杯。

私の文化の日も、なかなかデープな一日で。

おひるから、ホクトピア北区文化祭というのを見た。

北区民が日頃の合唱やら詩吟やらバレエ・モダンダンスやらを披露する文化祭。
「民謡舞踊発表」ってのを見た。私の参加しているジャズダンスサークルのメンバーのひとりが、民謡舞踊の会にも参加していて、踊るというので見たのです。

本格的な古典日本舞踊とちがって、民謡舞踊というのは、演歌や民謡などで気軽に踊る、というのがコンセプト。

その友人を激励しようかと楽屋へ行ってみたら、壮絶な光景を見てしまいました。

平均年齢75歳という方々が、楽屋で一心に化粧中。舞台化粧ですから、念入りに派手に濃く。

背も丸まった、白髪シワシワのご婦人たちの厚化粧をとくと拝見し、圧倒されました。

舞台に出る情熱がある人々なのですから、元気があるのはわかっていますけれど、、、、
見てはならないものを見てしまったような、おぞましいものに遭遇してしまったような、、、

舞台では、たっぷりとおしろいを塗り込めたご尊顔拝しながら、民謡舞踊というものを初めて見ました。

大音量のド演歌にあわせて、オバサマがたが、踊るのです。
振りはごく簡単単純なもので、盆踊りに毛が生えたような振り付けですが、それでも、間違える人もいてご愛嬌。

この振り付け順番を覚えるというのもボケ防止に役立っていて、日本の文化に貢献しているのだろうとは思いましたが。

午前の部、午後の部とある中、1時からの回だからというので、お昼を食べてからホクトピアに入ったのですが、1時からは「来賓のご紹介とご挨拶」というのが始まってしまい、北区長、教育委員会のなんたらはじめ、延々と挨拶が続き、まいった。そういえば選挙めあてのこういうこまめな顔出しが一票につながらうのだろうなあ。
公明党代表の太田も挨拶。彼の戦局は北区。民主党の小澤代表が落下傘候補となるだろうという噂しきりで、公明党が強いという北区なのに、必死の事前運動をしています。(うちの団地にも街頭演説に来た)

やっと2時まえになって知人のサークルが踊りました。

50代の私の知人がもっとも若い世代。
彼女は「玄海舟歌」という氷川きよしの歌に合わせて、「男踊り」を踊りました。
もっとも若いだけに、動きもきびきびと決まって、なかなかカッコよかった。

知人の踊るのをみとどけたので、次は江東区文化センターへ。

こちらでは、私のダンスサークルの仲間ふたりがジャズダンスの発表をする。

私たちの指導をしている先生の振り付け指導で、中学生も含むぴちぴちのジャズダンス。
ああ、やはり私は同じ踊りといっても、こっちのほうがいいなあ。

若いって、大きな力です。

70代80代でも踊っていたいとは思うけれど、あの厚塗り軍団を見て、発表会に出るのはやめておこうかと自戒。
2008-11-04 08:29:12 ページのトップへ
死ぬ気で
haruniwa
どんな踊りも好きなのに、なぜ、あのオバーサンたちの踊りをあれほど「もう二度と見たくない」と感じてしまったのか。

80代の武原はんの地唄舞も、大野一雄の90歳の舞踏も、涙がでるほど感激して見た。

やはり、年齢ではないのだ。

あのオバーサンたちの民謡舞踊と、武原はん、大野一雄のどこが違うのか。

踊りに命をかけただどうかの違いだろうと思う。

踊らずにはいられない、踊ることが生きていることであり人生である。

もし武原はんが、「
60の還暦をもって踊ることを禁止する。今後2度とおどってはならない」と言われたら、必死の抵抗をするだろうし、もし60代以後に踊っているのが見つかったら死刑と言われても踊り続けるだろうと思う。
 踊ることが生きることだから。

しかし、あの民謡舞踊のオバーサンたちは、命か踊りかと言われたら、ソッコー踊りはやめる人々だ。

楽しみのために踊っているのであって、命を奪われるなら、踊りなどすぐに捨ててかまわない人々。
その違いが踊りに出る。

まっき~は、「あたしと結婚したいのなら、普通の会社員になって、ちゃんと給料とボーナスをもらえる人になって」と言われたら、シナリオ作家をめざすのをスッパリとあきらめるのか。
いつ芽が出るかわからない男に娘をヨメにやるわけにはいかない、と相手の父親に言われたら、ライターなぞすぐにやめて、「まともな」会社への就職をめざすのか。

たぶん、ちがうだろうと思う。
恋のために人生を変えるのもひとつの生き方だけれど、私の希望としては、今アタック中の彼女が、「どんな貧乏シナリオライターであっても、まっき~についていく」という人であることを願っています。

まっき~は、それにこたえて、死ぬ気でシナリオを書き続ける。
そうじゃなければ、人を感動させるシナリオは書けない。

と、思う、文化の日でした。
2008-11-04 08:41:48 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~~


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

はるまき(12)

2008-10-29 23:02:00 | 日記
ホームレス中学生
haruniwa
映画のほうは、田村役が小池徹平。
本を出した頃「本が売れて、映画化されるなら、オレの役は小池徹平で」と、田村が言ったことを実現する、というのだが、電車男が山田くん以上にキャスティングがちがいすぎるだろってつっこみたいよ。
キリンの低音の相方のほうならわからんでもないが。

テレビドラマのほうは、オーディションで選ばれた田村そっくりの少年。

いやあ、思った以上にいいドラマになっていました。
単純な話をどう色づけしてどう泣かせるのかと思ったけど、ちゃんと泣かせどころもあり、構成もよかった。

家族愛兄弟愛強調とと大阪コミュニティのあたたかさ強調がちょいひっかかるが、まあ、いいや。

なんと言っても、うんこの神様だもんね。
2008-07-13 19:59:26 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~~

3チャンネル黒沢パルクと大江、銀髪鬼
haruniwa
我が家のチャンネル圏は娘が握っているので、私は娘が見ているドラマをいっしょに見る。
日曜日はNHKの大河ドラマと9時からの民法ドラマが多い。

今夜、娘は、父親といっしょに、おばあちゃんの家にお泊まり。
明日、胃の治療のために入院するおばあちゃんお付き添いを、私のかわりにつとめるため。

そのため、日曜夜のテレビ、私が好きにチャンネルをまわせた。

N響の黒沢特集、テレビをつけっぱなしにしておいたら、オルファンパルクの日本紀行がはじまった。

さらにそのままにしておいたら、森達也のヒールレスラーの話がはじまった。

三つともおもしろかったです。

2008-07-13 23:09:24 返信フォームへ 掲示板へ戻る
黒澤
haruniwa
黒澤和子の「父を語る」もおもしろかったけれど、黒澤が鍋を食べながら語る姿もよかったね。

映画は効果音も音楽も美術も衣装もすべてを総合した表現である、という信念を貫いた姿は、さすが。

最後に演奏された『未完成』は、私が中学生のとき、自宅のレコードプレーヤーで繰り返しかけてきいた最初のクラシック曲。

息子がいっしょに見ていたので、曲をきくというより、昔の思い出話をしながら、あれこれ語っておりました。
2008-07-13 23:18:51 ページのトップへ
大江とパルク
haruniwa
私の好きな石牟礼道子と大江が、トルコのノーベル賞作家オルファン・パルクと対談し、京都の絵の具や唐紙屋、相国寺を歩く。

二人とも国家と退治する裁判を経験している。パルクの国家侮辱罪は起訴取り下げとなったが、大江の沖縄ノート集団自決裁判は、最高裁まで行くだろう。最高裁では国側の意向に沿った「沖縄軍人遺族」の主張が通るかもしれない。

私は、闘う人が好きだから、まだ、一作も読んでいないけれど、読んでみようと思う。
2008-07-13 23:23:59 ページのトップへ
吸血鬼部ブラッシー
haruniwa
子どもの頃、我が家ははプロレスを一度も見たことがなかった。

プロレスが「ストーリーのある格闘技ショウ」ということを良心が嫌い、「相撲」は熱心に見たけれど、プロレスは一度も見なかった。

だから、ブラッシーの流血騒ぎで老人がショック死したときも「プロレス見て死ぬなら、本望だろうよ」と、冷淡だった。

森は、ブラッシーのヒール役を「徹底したプロ精神で悪役を演じきった」と評価しながらも、親や妻子にやさしいブラッシーの姿も、「どちらも本当の私ではない」と語ったというブラッシー、と、最後をまとめていた。

そう、やさしい夫でもなく、悪態をつきまくる悪役でもない、ひとりの時間を持つ吸血鬼がいたのだろうなあとおもう。
2008-07-13 23:31:44 ページのトップへ
黒澤の耳はダンボの耳
mackychan
黒澤と音については、識者も軽く触れている程度なので、いつかちゃんと書いてみたいです。
「いい監督は大抵、耳がいい」といったのは井上ひさしさんでしたが、それは黒澤にも当てはまるけれど、キャリアをとおしていくと、かなり異色の音楽センス。
クラシック映画にあるようなオードソックスなインストルメンタルではなく、かといって、もちろん主題歌みたいなものもない。
口笛が吹けるほどマトモなのは、『七人の侍』くらいかもしれない。
その作風に反し、音は実験色が濃いのですよね。だから武満さんだったのかもしれないですね。
多くの識者が触れるのは『酔いどれ天使』の『ジャングルブギ』とか『野良犬』の『蝶々』、『どん底』と、もちろん『八月の狂詩曲』の『野ばら』あたりか。
でもサスペンス『天国の地獄』のサントラなんて、そーとー気味が悪いヘンテコなものだったし、『蜘蛛巣城』もそう。
活動時期が被っていたら、きっとマイケル・ナイマンを起用したに違いない。坂本教授ではなくて、ね。
2008-07-14 09:07:01 ページのトップへ
昭和プロレス
mackychan
一時期、プロレスが大っ嫌いになりました。サンタさんはすぐに姉によっておとぎ話であることを知ったのですが、中学生になるまでプロレスはガチンコだと思っていたの。(ただ当時の関係者証言や資料映像を分析した結果、どうやらガチンコだったらしい日本の試合が3~4試合だけあったらしい。台本を渡されたレスラーが、冗談じゃないと本気を出したケース。それでこのひとは、業界から永久追放を喰らった・・・これはあとで、コラムに取り上げるつもりです)

昭和が終わると同時に、プロレスがゴールデン枠から撤退、平成直後はそのショウくささに嫌悪を覚え、だから大仁田さんとか実はよく知らない。

リング上での技のかけ合いがスポーツとして認められ、台本なしの格闘技の人気に火がついたのが、ちょうど自分が上京したころ・・・最初は半信半疑だった自分も、60分一本勝負が当たり前だったプロレスに比べ、この世界は30秒で決まったり、どれだけ体力のあるひとでも15分本気で闘えばスタミナが消耗するということを目の当たりにして、またまた火がついた、と。

んで、現在ではプロレスをも温かなこころで受け入れられるようになりました。

プロレスと格闘技の共通点が、ひとつだけあります。
ヒールの存在。
これは絶対、不可欠なんですね。
長くなるから、ヒール論として、これまたコラムで取り上げようかな。
2008-07-14 09:18:53 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~~

悪童、躍動
mackychan
3日前に町田市の国道(自分の団地から、それほど離れていない)で格闘家の所英男の乗る車が追突されて。
で、昨日は山本KIDが練習中に前十字靭帯の一部断裂という、自分と同じ怪我で全治6ヶ月となり。(彼の「バキッ」という音がしたという発言を聞いて、当時がフラッシュバックしました)

両者とも大阪のイベントに出る予定の選手であり、町田であったり同じ怪我であったり、なんだか微妙に自分とリンクしているよねなどと考えながら、タクシーで行ったり来たりして取材してました。
そのタクシーの中で、やっと、やっと、執筆中のシナリオのタイトルが決まりました。

悪童、躍動・・・なんだ韻なんかふんじゃって、というのは、そうなっただけで狙っていたわけではありません。
派遣社員とかいろいろなキャラクターが居たんだけど、グッドウィル廃業(そういや自分も登録していて、少しお金が戻ってきました)にともない派遣業界もどんどん変わっていくだろうし、やはり仕上げるときは一気に仕上げないとねと反省。世界は止まっていてくれないものね。
キャラもストーリーも大幅に変更し、半分はポルノ、でも目指すは『刑事とドラッグとキリスト』(ハーベイ・カイテル主演。娼婦を取り締まりつつ、路上でマスをかくような悪徳刑事と、犯されても犯人を赦そうとする尼さんの交流を描く)あたり・・・サイテーな主人公が、改心するように見えて、でも結局はそのままを貫くという物語。

これから忙しくなるので、シノプシスを一気に書き上げ、出来かけていたシナリオのほとんどを削って来月末までに完成させようと燃えています。

2008-07-19 18:46:59 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:悪童、躍動
haruniwa
おお、タイトル決定ですか。

「アクドー、ヤクドー」飛び跳ねてくれそうなタイトルです。

シンプルに「悪童」だけでもいいかと思ったら、山田洋次の脚本作品にすでに『悪童』があったのね。

水道橋博士の『博士の悪童日記』ってのもあるし。

木曜日、期末試験の試験監督。

留学生6名で、ほっといてもカンニングするような人たちじゃないので、見回りなしでシナリオを読んでいました。
『シナリオ』と『ドラマ』

今期見ていたドラマから、

キムタク『チャレンジ』第一回目。福田靖の脚本。
『ラストフレンズ』1~3回分、浅野妙子脚本

市川森一 『月の光 ~長崎-上海物語~』(KTN開局40周年記念記念ドラマ)

市川森一の作品、長崎のテレビが制作して、たぶん、東京では放映されていない。
市川の作品、数寄なので期待して読んだのだけど、あまりパッとしなかった。

長崎と上海ロケすることが目的みたいな。
2008-07-19 20:49:12 ページのトップへ
ドラマ&シナリオ
haruniwa
第5回BS-i新人脚本賞受賞作(応募総数490篇)

大賞『目ン玉少女』谷岡由紀
佳作『少女 イン・ザ・プール』樋口早和子
審査員特別賞『ろけっと少女』三間祥平

3作ともおもしろかったのだけれど、3作とも同じような内容のこまかい差にすぎない、という印象を受けた。

30分ドラマという制約があり、少女を主人公にした一話完結だから、ドラマアイテムが似通っていて、必須アイテムは転校する男の子、&両親との葛藤。

ちょっぴり成長する主人公。

う~ん、この3人の少女をあわせて、90分ドラマでもいいかな。
2008-07-19 20:56:17 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~~

暑中お見舞い申し上げます
haruniwa
HAL、よく働きました。
25日が今期最後の授業。26日から夏休みで~す。
2008-07-27 20:02:11 返信フォームへ 掲示板へ戻る
HAL夏休み前哨イベント報告
haruniwa
夏休み前哨イベントとして、7月14日に西アフリカ料理店でひとり打ち上げアフリカンコース料理を食べました。この記録は、8月1~4日に掲載。

夏休み前哨イベント第二弾。ちよさんとのオフ会の話は、9月11日12日に掲載。

夏休み前哨イベント第三弾は、7月23日にボリショイサーカスを見て、25日に文豪トルストイの玄孫の講演会をきいた。この記録は、8月30日~9月

7月25日で授業が終了。成績もつけ終わって、さあ、夏休みです。

26日は、一日ぐうたら。なにしろ暑い。

夕方、団地祭りをしているので、夜店を一回り。半分が「エスニック料理」の店になっていて、団地にもいろんな国の人が増えていることを実感します。

コリアンキムチの店、トルコドネルの店、パキスタンカレーの店、ベトナム春巻きとビーフンの店、、、、トルコドネルはあまりに肉の量が少ないのでパス。

他のエスニックメニューとソース焼きそばとドミノピザを買って、娘息子と夕食にしました。ふたりとも、パキスタンの、タンドリチキンと、じゃがいものカレー炒めの包み揚げというのが気にいった。
2008-07-27 20:04:00 ページのトップへ
夏休み
haruniwa
 27日日曜日。
 NHK2008年7月20日放送、ETV特集『マキノ雅弘 ある活動屋の生涯』をビデオにとっておいたのを、今日夏休み第一弾のお楽しみとして、見ました。
 いやぁ~ほんと、すごかった。

 ラスト泣けました。
 5歳で子役デビューして、64歳の最後の作品まで、60年間、一生を映画にささげた男が、83歳の寿命をふりしぼって「日本映画を見てください」と、涙で語ることば、映画を愛している人すべて、泣かずにはいられない。

 私、このシーンは、湯布院映画祭のニュースかなにかで見たことあるんだけど、このときは、久しぶりに見たマキノの老いた姿にショックをうけて、ことばをしみじみ胸にとめる余裕はなかった。

 マキノ省三、雅弘のすごさは、知っているつもりでいたけれど、改めてこうしてまとめられたものを見ると、つくづく天才にはかなわないなあと感じ入りました。

 マキノ雅彦、次郎長三国志の9月20日公開、前評判が高いですね。
 「マキノ作品を徹底的にぱくった」と、叔父の作品へのオマージュを表明し「叔父を越えようなんて考えていない」と、言っていましたが、見てみたいです。

 夏休み第二弾。明日28日から長野の清里高原に避暑。野外バレエというのを、妹といっしょに見てきます。この報告は8月上旬に。

 じゃ、それぞれに充実した夏をすごせますように。
2008-07-27 20:05:04 ページのトップへ

こっちはもう、夏休み終了~
mackychan
とはいえ、まぁ自分の場合は基本的に好きなことをやって暮らしていけてるという点で、毎日が夏休みかな。収入を気にしなければいけない点で、矛盾しているけれど~。

春さんごくろうさまでした。
足もだいぶ良くなったでしょう。ほぼ完治かな。

コラムの予定もぎっしり・・・楽しみです。

きょう最終日に行けた鑑賞記は、ちょっとコラムで挑戦してみたいので、コメントはしないでおこう。春さんには敵わんけれどね。
マキノも思った以上に出来がよく、NHKやるじゃないかと。これももういちど取り上げたい。
コラムニストは毎日やっているとネタがなくなるというのが難点・・・と、みうらじゅんもリリーもいっていたけれど、とりあえず当分ネタ切れはなさそうです。
2008-07-28 19:05:38 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~~

夏休み第一弾 清里高原
haruniwa
清里高原に来ています
28日夜は、ハットウォールデンというホテルに宿泊」
昨夜は野外バレエを鑑賞。

今日はこれから清里めぐりを妹と。 
2008-07-29 09:08:05 返信フォームへ 掲示板へ戻る

Re:夏休み第一弾 清里高原
mackychan
遠隔地更新ですね。

画像、いっぱい撮ってきてくださいな
2008-07-29 20:57:04 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~

仲良くカイコーも
mackychan
こういうショウならばスピルバーグは辞退して正解だったかも、というようなイーモウちゃんの演出でしたが。
さすが映画監督、スクリーンをうまく使った演出が冴えました。どうせだったら二大巨匠ということで、カイコーとの共同演出も見たかったかな。派手な演出は、どちらかというとカイコーのほうが得意だったと思うし。

では石原さんの希望が通って(正直いって、通らないと思う)東京でやれたとしたら、誰に演出をやってもらうか。
個人的希望ではなく、挙がりそうなひとということで・・・
蜷川さんとか、
年齢的にキツイかもしれないけれど、色彩美に定評がある鈴木清順とか、
それこそ宮崎さん(いや間違いなく拒否するか)
あるいは、武、村上隆・・・想像するのも楽しいですね。
2008-08-09 18:57:36 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:仲良くカイコーも
haruniwa
陳凱歌にもオファーはあったろうと思うのだけれど。
次回作『梅蘭芳』安藤政信が出るから、みるよ。

張芸謀演出では、京劇風パフォーマンスが、人形劇だけだったけれど、カイコーなら、もっと京劇や昆劇などが多かったのでは、という感じがします。

東京だと、だれにオファーがいくのかしらね。
最近ファッションで材はほとんどしなくなって、パフォーマンスプロデューサーをしている山本寛斎あたりが、「やりたい」と、手をあげそうなきがするけれど、佐藤可士和あたりにもオファーがいくかしら。
2008-08-10 08:27:17 ページのトップへ
スピルバーグが降板について
haruniwa
「中国は偉大である。欧米人よ、中国6千年の歴史の前にひれ伏すがよいっ」という演出でしたからね。

スピルバーグが入る余地がなかった。

7日に新宿武蔵野館で『西の魔女が死んだ』を見ました。

サチ・パーカー、なかなかよかったけれど、日本アカデミー賞の主演女優賞にノミネートされるとしても、受賞することはないだろう、と思いました。

日本ではガイジンが入り込む余地というのは、難しい。

その点だけは、アメリカ映画産業が「英語話すなら、どの国出身でもOKというのはいいね。

オーストリア出身のシュワちゃんがカルフォルニア州知事だし。

もっとも、移民の子や留学生の子孫(オバマとか)を排除したら、アメリカには人材がひとりもいなくなるんだけどね。

中国は、唐王朝でも元王朝でも、じゃんじゃんガイジンを登用したのに、現代の共産党王朝では、難しいみたいね。
2008-08-10 08:47:52 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~

22222
haruniwa
私は数字に弱いので、サイトのキリ番号についても特に関心を持ったことはなかったのだけれど。

本家HP『話しことばの通い路』のビューナンバーが、今日22222のぞろ目になったので、記念に書いておきます。

2008-08-13 23:18:12 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:22222
haruniwa
2003年8月にサイトオープンしてから5年かかって、ようやく2万ビュー。
個人の、どうということもない文章に1年4000人の方が訪問してくださった、1日約10人ほど。

全部の訪問者が、読んでくださるとは思っていないけれど、サイトをのぞいてくださるだけでも書く側にとっては、励みになる。

訪問してくださった方、ありがとうございます。

5年間で単行本にすれば20~30冊程度の分量を書いてきたことになり、よくもまあ、書いたなあと思う。

22222ビューと言っても、そのうち半分くらいは自分がカウントしているんじゃないかと思う。

前に書いたこととかぶっていないか確かめるために、自サイトを参照することが多いので。

似たようなテーマで書くときは、前の文章を見てアプローチを換えたりアレンジ加えたりする。

自分の書いた文章を読み返して、自分ではとてもおもしろがって読める。
でも、自分が興味あることを書いたのだから、読んでも興味がわき、おもしろいのだろうと思う。

全然日本語にも日本文化にも興味がない人が読んでおもしろいとおもってくれるのだろうか、という不安を持ちながらこの5年間かいてきたのだけれど、去年中国から帰ってきて、私は自分の書いてきたことに、ずいぶんと自信を持つようになった。

私は、どこのだれにもない視点をもち、自分なりの文体で書いているという確信が持てるようになったからだ。

25年前に、私がやっと雑誌連載を持つライターとして出発したとき、夫は「あなた程度の文章を書くことができる人はゴマンといる。その中からプロとして抜け出せるのはひとにぎり。あなたにはムリだ」といわれて、ライター生活をあきらめた。

娘のミルク代を稼がなければならないという現実もあった。
ライターのあてにならない収入では娘は飢える。

日本語教師として働いたことは、書き手としての私の人生にけっしてムダにはなっていない。

私は、ことばに対する考え方を深めることができた。
25年前なら、「ちょっと文学や演劇に知識を持つ書き手」にすぎなかっただろう。

今、私は、文学、演劇、芸能、歴史、文化人類学、日本語学、オールラウンドの興味をもち、それを自分なりのバックグラウンドとして書くことができる。

これからも書きまくる

書きたい、書きたい、書きたい。

カフェ日記は、一日1000~1200字程度をUPすると決めているので、来年の3月の分までストックがある。

でも、もっともっと書きたい。ネタがつきない。書き続けたい。
2008-08-13 23:19:11 ページのトップへ

Re:22222
mackychan
22222おめでとー。・・・って、自分もキリ番とか、あまり興味ないんだけれどね。
ただ、サイト立ち上げの際、友人が見せかけのビューと、実際に訪問してくださった方のビュー(自分を除く)を分けて貼り付けてくれてね。それで調べてみると、検索システムが充実してきたからかな、AVなどを取り上げた日は結構、訪問がありますね。

実際のストックでは春さんに負けるけれど、頭のなかのストックは負けません・・・と、無駄に張り合ってみる。だって好敵手だと勝手に思っているからね。

延々と、延々と、書き続けようね。やめてくれと泣いて頼まれても、やめないよーだ。ただ抱いていいからといわれたら、少しこころは揺らいでしまうかな。
2008-08-14 07:15:47 ページのトップへ

chiyoisozaki
人はそれぞれ、自分の道を極めんとして人生を歩みゆくのでしょう。

イチローと北島選手に共通して感じている『道』を、春庭さんにも感じます。

来年の3月分までの未発表の記事に加えて、日々新たな記事がリストに加えられて行くのでしょう。

私、生きていようと思います。
2008-08-16 13:29:58 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~~~~~

8.15 YASUKUNIの旅
mackychan
ほんとうは、8.15でもなく、みたままつりでもない、なにもない日の靖国が好きなんですけれどね。
話題のドキュメンタリーも労作だと称えつつ、なにもない360日はほとんど映さず、残り5日間くらいに絞っていたのが気にかかったのだよなぁ。

時間的に余裕があったので、都知事と野田さんの参拝を見れました。

数年前に比べると、若者の数は減ったかも。外国人は相変わらず多い。
この日は、なにをするでもないんです。でも、もう5年連続で来てる。まぁ好きな場所のひとつで、年間を通して10度ほど足を運んでいますが。
高価なDVDよりも、ここのお守りを送ったほうが父が喜んだのには驚いたけれど。そんな父が自分に向かって、15日はごくろうさま、と毎年いってくれる。自分は「それほどのことでも・・・」と思っても、父の年代だと、そうはいかないものなんだなぁ。

北京五輪は前半を終了。
柔道が終わって、自分の役目はほとんどなくなりました。室伏さんとレスリングを追っかけたいのだけれど、4年前も8年前も記事を仕上げた大先輩が居るからいいって。ちぇっ。でも柔道の記事は直し要らずで、さすが経験者だなといわれたので、よしとするか。ほんとうはレスリングがらみで解説の山本美憂さん(KIDの姉)と知り合いになりたいんだけど、そのきっかけを作れず。格闘界の沢尻エリカ様だからね、軽くあしらわれそうだけれども。

そんなこんなで、やっと映画を観られる環境が戻ってくる・・・あれれ、映画館はどこも空いている。これも、五輪の影響かなぁ。今夏は、不作ではないはずだから。

最後に五輪のテレビ中継について。
こういうときのNHKの「ちょうどよさ」は、ずっと前からいわれてきたけれど、
野球が好き過ぎる中居くんや、スポーツ全般に詳し過ぎるさんまちゃんより、浜ちゃんみたいなのが暑苦しくなくていいのかな。選手に突っ込めるし。別にダウンタウンが好きだからというのではないよ。
暑苦しいのもいいけど、だったらテニスの松岡さんくらいイッチャッテないとね、面白くないんだな。あ、スポーツなんだから、面白くなくていいのか。
でもこういうのに出ちゃうと、大好きなタレントのひとりだった相武紗季ちゃんも不器用さが際立っちゃって、使えないよねぇなんて思ったり。

2008-08-16 08:02:46 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:8.15 YASUKUNIの旅
haruniwa
「近代国家」の成立を考えるとき、靖国は「国民創成」のために必要な装置だったのであり、現在靖国の在り方が論議を呼ぶのも、「近代国家」の在り方がもはや世界歴史の進展に合わなくなってきているから。

まずは、国際通貨や地域通貨などの通用により、国家が通貨を支配することから変わる。

次に働く場所の自由化がどう進むか。
インドネシアから介護看護人材の第一陣が来日したけれど、これから先、どうなるのだろうか。

サービス業の外注化が進んだ後、製造業外注化が進んだあと単純製造ライン労働者が「労働部品」であることがあからさまになって切り捨てられたのと同じ、サービス部門での労働切り捨てがどっと起こり、「貧乏人の子は子育てをするに足る収入はない」という結婚難民化は急速に進むだろうね。

私が孫を持つことはないだろうよ。

「近代国家」を背負って成り立つ様式のオリンピックも北京を最後にかわっていくだろう。

相武紗季は、「スポーツに全然興味ないけど、キャスターに登用されたから、まあ、画面のにぎやかしにかわいい子がひとりいてもいいかな」ってとこで、いいんじゃないだろうか。

「しゅーぞる」修造は、我が家が熱心に見ている水泳でも「ぼくはフェルプス君とおともだちなんだよお」モードがうるさいのでけど、真夏の暑さをいやが上にも暑さ倍増するのが彼のキャラであり、自己キャラに忠実であるといえる。
2008-08-17 01:05:22 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~~~

本を読む女
haruniwa
ギンレイにて。
『ジェインオースティンの読書会』『地上5センチの恋心』を見た。
 2本とも「本を読む女」のお話。どちらもハッピィエンド。
2008-08-17 23:36:00 返信フォームへ 掲示板へ戻る
ジェイン・オースティンの読書会
haruniwa
 アメリカで「それぞれの家庭もちまわりの読書会」や「図書館での文化人トークショウつきディナー」というというイベントが、人々の生活になじみのものになっていること、知らなかった。アメリカ人とは、世界で一番本を読まない国民であると思っていたから。

ジョスリンは、かって、恋人ダニエルを親友シルヴィアにゆずり、以来独身を貫いている。犬のブリーダーを続け、心を傾けるのは犬にたいしてだけ。
20年連れ添った夫に浮気され離婚したばかりの図書館司書シルヴィア。その娘のアレグラは、女性だけを愛する。ジョスリンはシルヴィアをなぐさめようと、偶然出会った男グリッグをシルヴィアの新しい恋人にしようと図る。グリッグは、夫への未練を心に残すシルヴィアではなく、ジョスリンを愛し始めているのに。

フランス語教師のプルーディは、元ヒッピーの母親から父が誰とも知らずに生まれてきた出自をのろい、母親を嫌悪している。サッカーとサッカーゲームにしか興味を示さない夫にもうんざりし、高校の教え子演劇少年からの求愛にゆれている。

読書会のリーダー、バーナディッドは、過去6回結婚離婚を繰り返し、それでも7回目の結婚を望んでいる。

オースティンの作品について議論するうち、読書会メンバーはそれぞれの心の奥底に潜む本当の願いに気づき、最後は、それぞれハッピーエンド。
シルヴィアはダニエルと、プルーディも夫とよりを戻す。ジョスリンとグリッグは結ばれ、アレグラには新しい女性の恋人が登場。

こちらも最後はハッピィエンド。

ふん、読んでも読んでも不幸から抜け出せないのは、わたしばかりとみえる。

今夜も数行も読まないうちに、眠ってしまう寝付きのよさ。
寝るだけが幸福な時間の老いのたのしみ。

ま、目が悪くなるまでは読む楽しみが残る。


2008-08-17 23:46:09 ページのトップへ
地上5センチの恋心
haruniwa

ベルギーの田舎町で、配管工だった夫に先立たれ、ゲイの美容師として育った長男と、ろくでなし男を家に引き込んでいる長女を女手で育て上げたオデット。

心の支えは、女性好みのロマンス小説を読むこと。

オデットは、著者バルタザール・バルザンのサイン会にときめき、心は舞い上がる。

バルタザールは、通俗小説家にすぎない自分に自信をなくし、妻との仲も悪くなる。ついには自殺未遂。

病院から抜け出したバルタザールは、ファンレターをくれたオデットをたよる。

思いがけないバルザンと平凡な未亡人オデットとの恋。

オデットは平和賞を受けたマザーテレサを知っているのみで、ノーベル賞に文学賞もあることすら知らない。

昼はデパートの化粧品売り場、夜はレビューの羽根飾り内職にはげみ、ジョセフィンベイカーの歌を聞くとスイッチが入ってしまい踊り出す主婦。

読む本といえば、「ハーレークインロマンス」みたいな恋愛小説のみ。

でも、その読書が彼女を幸福にし、おかえしにオデットは落ち目になった作者を励まし立ち直らせる。

本を仲立ちにした著者と読者の交流は、思いがけない人生の転変をもたらす。

人生は「ロマンス小説」のようには行かないほうが多いのだけれど、たまには、夢見る夢子さんでいてもいいか。
林真理子が実母を描いた『本を読む女』は、未読。
たぶん、読んだらおもしろく思うのだろうけれど。

本を読むことによって人生を変えていく話なら、『中国の小さなお針子』が、私にとっては一番心に残る。

私も、「本を読む女」のひとりとして、これからも生きていくのだけれど、ハーレクインロマンスにはまる女性を「あんたら幸福ねぇ」という目で見てしまう「高慢と偏見」は、なくならないかも。

2008-08-18 00:56:57 ページのトップへ
HAL東京
mackychan
なる専門学校が09年に開校、、、というCMをさっき観て、なんだかニンマリしちゃった自分です。

本がキーになる映画といえば、世代的に『ネバーエンディング・ストーリー』か。これは自分にしては珍しく、児童文学として名高い原作も繰り返し読んだな~。エンデは素敵なひと。『モモ』も、繰り返し読んだ。あまりにも繰り返し読んでいるので、とーちゃんがこれを読めと漱石全集を。

変化球では、『ミザリー』もあったなぁ・・・という自分は、根っからのアメリカ映画好きかな、やっぱり。
キングの性格の悪さは物語をプラスにもマイナスにもすると評されているけれど、そうだとすると『キャリー』と『ミザリー』はプラスが100の形で表れた。

『ジェイン・オースティンの読書会』のほうは、観ています。
20世紀末から連作されている、ジェイン・オースティン作品。かなり有難がられてますね。『高慢と偏見』だけを読みましたが、ピンとこなかった。

現在、自作で、後味の悪いハッピーエンドを生み出そうと格闘中。
2008-08-18 19:50:17 ページのトップへ
~~~~~~~~~~

ごみ偏見
haruniwa
ものすごく偏見に満ちたことを書くので、怒り心頭の方もいるかも。
2008-08-25 21:19:48 返信フォームへ 掲示板へ戻る

Re:ごみ偏見
haruniwa
試合後のごみ片づけ、お疲れさまでした。

この夏、清里で野外バレエを見た。
「ごみは各自持ち帰りをお願いします」という表示はあったが、ことさらに係員の指示などはなかった。
皆無とは言えないけれど、バレエ終了後、ゴミはほとんどなかった。

私は、「ボランティアによる運営で、低料金のバレエ公演なのだから、ごみくらい片づけるのは、客のつとめと思ったけれど、おそらく、S席数万円のバレエ公演でも、客席にゴミは少ないだろうと思うよ。

たぶん、ゴミを会場に捨てたりしたら、バレエを見た気分がだいなしになるからだろう。

逆に、格闘技は自分のゴミを自分でもちかえるようだと、格闘技を見た後の気分が、低下するという人がおおいんじゃなかろうか。

格闘技を見た後は、ゴミを投げ捨てたい気分になるんじゃないかしら。

荒々しい興奮、自分も選手とともに戦ったような、強くなったような、王者の気分。

ごみなんぞ捨て地前って気分になるのじゃなかろうか。

「きちんと自分のゴミは自宅まで持ち帰る」という精神の持ち主が、格闘技好きであることのほうが、少数派であると思う。

私はゴミを路上に捨てることをものすごく叱る親に育てられて、未だにつまようじ1本捨てられない。

学生がポイ捨てした吸い殻を拾い「この吸い殻はどこに捨てるのですか」と、目の前につきだしてやったら「あ、そこのバケツ。火は消しといてね」と、言われたことがある。

そういう学生がたむろしているキャンパスもあるんです。

ということで、私の偏見。

パチンコ愛好者は喫煙率が高い。

格闘技愛好者は、イベント会場にゴミを捨てる人が多い。
2008-08-25 21:51:50 ページのトップへ

夏フェス
mackychan
現在では沢山開催されるようになった、夏の野外音楽イベント、通称夏フェス。
第一回のフジロックフェスは天候が荒れに荒れ、日程が大幅に変更されたりしたそうですが、ブルーハーツの甲本ヒロトがフルチンになったり、観に行った先輩が居るんだけど、その先輩は小便が我慢出来ず、ビョークが歌っている会場の端で立ち小便。それでも誰も気にしなかったし、野外ライブでの高揚感というものは、実際にそういうものなのだろうなと。
当時を評したロッキング・オンを開くと、やはりゴミは凄かったし、さらにブラジャーとかいろいろ出てきて、なにをやっているのかと。しかしそのナンデモアリな感じが、いかにもロックだよなぁとも思うわけで。

春さんの書き込みを読んで、なるほど、どんなものだろうかと。
花火大会、これも酷いよね。町の小さな祭りはともかく、でかい祭りは酷い。青森の友人から、ねぶた祭りのDVDが届いたんだけど、手紙にも後片付けが大変だと。
これ全部、熱狂とか歓喜とか、そういうもので括られますね。

ただミニシアターや(係員がゴミ箱を抱えて出口で待ち構えている)シネコンはともかく、前世紀の構えを残す劇場でのゴミは、やっぱり酷い。

自分がそういうところに目がいくのは、もちろん神経質な性分もあるけれど、会場の設営撤去のバイト経験とか、そういうのも関係があるかもしれない。やっぱり、やっているとね。だから自分は新聞拡張員に甘いし、持ち帰りで箸を忘れる吉野家の店員にも甘い。そのくせ、バイトしたことないコンビニの店員には厳しいから。

ただ、「パチンコ愛好者は喫煙率が高い。」という説は、無条件に一票。これは偏見か、でもゴマキも証明してくれている。
2008-08-26 07:07:38 ページのトップへ

人生相談
mackychan
結局、格闘技ファンにゴミを持ち帰る精神の持ち主は少ないのか・・・というテーマの核心を語っていないと、いま読み返して思いましたです。
夏フェスについて書いたら、なんだか同じような気がしてきたなぁ。でも、節度というか、そういうものを期待してしまうんだよなぁ。

そういや先日の読売人生相談で、「すべてのゴミをよそに捨てる祖母」の話が出ていました。つまりコンビニまで歩いていって、捨ててくると。
えれー労力を使うと思うのですけれどね、ある意味、元気なおばあちゃんだ。
2008-08-26 08:20:26 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~

隔週ストーカー
mackychan
先ほど、警察署から帰還です。あ、心配無用、自分が捕まったわけではないし、人助けのほうだから。

昨日、初めて国連大学に入りました。きれいなところだな~。
桜庭和志が一族を破るまで、世界最強を誇った「グレイシー柔術」の一派、ホイス・グレイシーが「護身術教室」を開きました。
ホイスは歌舞伎町を歩けば出会えるほどの日本通なので、彼に会うこと自体には特別な意味はなかったんですが、内容が内容なので・・・といっても、格闘オタクとしての自分も、ミーハーとしての自分も、目立たせてはいけない。きょうの春さんコラムでも取り上げているとおり、伊藤さんの事件を受けての、NGO主催による教室なのです。だから見知ったライターさんは皆無、ほとんど新聞記者さんばかりでした。

その2時間後―前の前のバイトで一緒だったカワイコちゃん、隔週ストーカーに悩まされていて、自分が登場、と。
こういうのは世の男子よりも多めに経験してきているけれど(・・・って、ほとんどの男子は未経験か)、何度経験しても慣れないし、緊張しますね。腕力だけで解決するわけではないし、そのへんの法律や条例に関しては詳しいほうだけれども、いきなりナイフでこられたら終わってしまう可能性もあるわけだし。
そうやって春さんには本音がいえても、格好つけたい自分が居るから本人には「自分だけで解決出来ることだったら、その日で終わりにしちゃおうか。だから、ストーキングされる日を教えて」と。規則正しく隔週で水木ということなので、それがちょうど昨日だった。

もう少し日が経って解決したらコラム行きを考えているけれど、被害届けを出したからね。まだちゃんとは記せない。ただ、自分が兄貴を演じ、捕まえ(けっこう走ったよ。ランニングシューズ履いていって大正解)、圧力をかけ、堪忍させ謝罪させ、じゃあもういいよ・・・と帰す振りをして警察に通報・笑 性格悪いけど、これがいちばんいい。
腹いせの可能性もあるけれど、そうはならないようにガードしていくつもりだし、まぁ大丈夫でしょう。なんか、ボーっとしている奴だったなぁ。

そんなわけで。
膝枕でもやってもらおうと思ったのだけれども、それはすべてが解決してからがいいかなということで、署を出て健全にファミレスで朝食を食べて帰ってきましたとさ。

2008-09-05 12:19:12 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:隔週ストーカー
haruniwa
いつもながらの大奮闘、お疲れさま。

でも、ほんと「ぼーっとしてる奴」だからよかったけれど、あちらへイッちゃってる頭の奴って可能性もあり、くれぐれも無茶は禁物。

武勇伝はあとでゆっくり詠ませてもらいます。

膝枕もセクハラにはならんように、気をつけて楽しみましょう。

国連大学、青山へ行くたびに、あのタンゲデザインの表の顔は見てきたけれど、中に入る機会はありませんでした。

予算いっぱいつかっていそうな教室内部ってかんじだね。
でも、護身術は、これからの時代、身につけておくべきだよね。
2008-09-05 13:25:40 ページのトップへ
本日
haruniwa
レクイエムバナナがだらだらと延びてしまったので、今日「乙女座生まれ」というコラムをUPできなかった。たぶん、来週はじめにUP。

本日、めでたくひとつ年をとって、ああ、めでたくもなし。

部屋の片づけがいやでいやで、毎日ぐずぐずしています。

一番ほしかった誕生日プレゼントは「部屋の片づけをしてくれる人」
服やら本屋らがごちゃごちゃと乱雑に積み上がっている我が居場所をみたら、まっき~、回し蹴りでもくれたくなるかも。
2008-09-05 13:31:52 ページのトップへ
あらま!
mackychan
ともかく、はっぴばすで♪ ぎりぎり、きょうに間に合った感じかな。4日後は、ねーちゃんの誕生日。乙女座、一緒ですね。
義母死去のあと、溜まっていたストレスが爆発して喰いまくったのかな、モノスゴ太ってた。
笑いの絶えない日を送ってもらおうと、まだ使いこなせていないHDDレコーダーを使ってオリジナルの爆笑動画DVDを製作中。誕生日に間に合うかな。

いいですね、掃除しがいのある家。7月の帰省なんて、うずうずしっ放しだった。実家がいろいろ大変なのは承知で、このくらいはやりなよーとブチブチいいながら、雑巾4枚ほど駄目にしてきました。それでも一部しか掃除出来なかった。7日は要するかな。

とーちゃんの連載は小説かと思ったんですが、1話目の冒頭が「藤牧義夫を知っていますか」で始まる教科書風のコラム。週1の休みなので、既に30回の連載。毎日追われているようで、どうだ参ったか、毎日書くことは快楽だけど大変でしょう~、なんていってみる。
2008-09-05 23:39:54 ページのトップへ
そよ乳
mackychan
そんなわけで、きょう(昨晩か)は休日。テレ朝の『虎の門』を観ながら原稿執筆。「貧乳」や「地デジ」に新しい名称をつけてあげようという、いとうせいこうの企画。
こういう企画が多くなったのか、あるいは興味があることだから目につくだけなのか。

よゐこの濱口が「そよ乳」と出して、これはいいと思った。センスありますね。
ほかに、千原ジュニアが(アシスタントにMEGUMIが居るからと)「おMEGUMI」、それから自分が好きな芸人、バカリズムが「Fin乳」とやっていて、あぁこれは3時間くらいのバージョンを観たいなぁと思いました。
2008-09-06 07:32:39 ページのトップへ
お祝いメッセージを
haruniwa
ありがとう

やや強制の気味もあったけれど。

乙女座姉上へ、体重管理が厳格にできるスグレものの体重計などをプレゼントにいかがかと。
体脂肪率だけじゃなくて、いろんなこと調べてくれるらしいよ。

ネーミング、アゲ↑
2008-09-06 12:09:19 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~

ネーミング
haruniwa
社会言語学講義のうち、まだ取り組んでいないのが、ネーミング。
一昨年度は、方言と敬語と外来語の話、昨年度は、方言と敬語だけで終わってしまった。

ネーミングの話、大好きなのに。

よゐこの濱口が貧乳にネーミングした「そよ乳」
ほんと、いいセンスです。
Fin乳は、英語ではFinは「(魚やイルかなどの)ひれ」という意味があるので、まぎらわしいから却下。

コギャルにひっかけて「コチチ」。
「ちい散歩」するのに、ブラジャーつけるまでもなく気軽に歩けるから「ちい乳」など。

あれ、わたし、あまりセンスないな。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

はるまき(11)

2008-10-28 06:49:00 | 日記
マニアいろいろ
mackychan
午前中は、怪しいイベント「EROIDE女祭り」企画会議の取材に参加。

http://spbb.jp/adult-award/eroide.asp

午後は、いよいよ土曜に迫った「DREAM」に参加する選手の取材。

どっちも、イベントの内容によっては暴動を起こしかねないマニアが存在する分野。PRIDEが死んでもパロディのEROIDEが生き残っている不思議には目をつむり、マニア最優先で企画を考えていくEROIDEスタッフにプロ意識を感じました。
翻って「DREAM」は、もちろん蓋を開けてみなければ分からないんだけど、不安材料が山積みです。
地方のひとは生放送の醍醐味を味わいたくて、スカパー!のペイパービューに3000円を払う。地上波放送で10試合をノーカットで放送することは不可能なので、スカパー!に加入したひとが多い。自分もそのひとりですが、今回は地上波を放送するTBSとイベントを主催するFEGの間で意見の相違があり・・・という事情を、マニアには一切知らせない。「ペイパービューあるのかないのか」もはっきりしないので、公式サイトの掲示板では「PPVお願いします」の文字が不気味なほど並んでいます。
大人の事情を汲んでも、プロ意識という点でガッカリかな。
2008-03-12 20:34:46 返信フォームへ 掲示板へ戻る
トンデモグッズ
mackychan
一足先に旗揚げした「戦極」。
演出における「?」はコラムに記したとおりだけど、一流選手による試合は素晴らしかった。そういう意味では当然の合格点。
グッズ売り場を覗くと、超絶的なセンスの商品が売っていました。
これをいくつか購入して、お土産として配る。概ね、好評です。どういうセンスが、こんなパッケージデザインを生み出すのか。

http://www.sengoku-official.com/shop/upload/save_image/02291929_47c7de8301cb7.jpg

お土産としては最高だけど笑
こういうセンスに対して爆笑出来る余裕を持っていたいよね

さて。
写真館にはアップされていたので、もう観たかもしれませんが。
無名選手によるローキックでも、自分の右脚には、こんなミミズバレが出来てしまうのです。

http://homepage.mac.com/ko1net/marigold/famiry/macky/photoland3/mackyphoto800.jpg

あぁ格闘技って恐ろしい。
春さんの率直な感想も聞いてみたかったので、土曜テレビ観てねといおうとしたのですが、やっぱり、翌日のサンデーモーニングのスポーツコーナー・ダイジェスト(たぶん、やると思う)でいいかなと思ったり。
2008-03-12 20:35:25 ページのトップへ
フェティッシュ
mackychan
「・・・あなたの名前は」
「ブッチ」
「ブッチ・・・由来は?」
「この国に、そんなの」
「ラジオでいっていたひとでしょ」
「ラジオ?」
「とぼけないで。いま、ラジオでボクサーが相手を殺したって。あなた、そのボクサーでしょ」
「・・・あいつ、死んだのか」
「ねぇ、どんな気分?」
「何が?」
「ひとを殺した気分」
「お前、変態か?」

『パルプ・フィクション』(94)でブルース・ウィリスが演じたブッチは、マフィアとの八百長の約束を破ってリング場で相手を滅多打ち、マフィアの金を奪って逃走してしまう。
タクシーに乗って、やっと一息入れたブッチに、女ドライバーがそう話しかけます。

いまでいうと、スピンオフという言葉になるのかな。
『パルプ・フィクション』のヒットに便乗し、この女ドライバーを主人公にした映画『フェティッシュ』(96)が制作されました。
ここでいうフェティッシュとは、もちろん、女ドライバーの性的嗜好「ネクロフィリア」を指しています。

自分にネクロフィリアの傾向はないと思っているけれど、なんとなくは、分かる。江戸川乱歩を読んでゾクゾクするひとは、少しくらいは分かる世界なんじゃないかと。少なくともスカトロジーよりは、分かる。
2008-03-12 20:36:02 ページのトップへ
トンデモ
mackychan
群馬のハナタレ小僧の間でも話題にのぼっていた「死体洗い」。自分の力で取材出来るところまでやってみたいと思ってました。今回の件で納得したわけではないけれど、その経済的理由も含めて、現時点の自分では、ここまでが限界かなと。
sigsigさんがコメントに残してくれたように、今回の結論は「アルバイトが存在しないということがはっきりしただけで、それに近い作業をしているひとは居る」という含みを持たせています。
「ナチのガス室はなかった」というトンデモ記事のようにはしたくなかったので、憶測で記した部分はもちろんありません。

実はこれ、雑誌に載り損なった自分の企画記事です。結論がこれでは・・・という判断でボツに。
いつかは再チャレンジしたいけれど。

Aさんに関しては、いろいろ想像は出来ます。
検索機能で、「キャッシュ」とあるでしょう。グーグルでも、検索して、ひとつひとつにURLの表示があって、その横に「キャッシュ」「関連ページ」と表示される。
このキャッシュによって、閉鎖されてからもしばらくの間は、元のサイトが表示出来るようになっています。
それが出来ないのは、警察が捜査資料として押収したりして特別に回路を絶った場合だけであり、Aさんのサイトが翌日、既にキャッシュ表示出来なかった・・・ということは、やはりなにかに関っていたのでは―と。
2008-03-12 20:36:37 ページのトップへ
映画オタク
mackychan
またまた長々と記してしまいました。
午前午後と取材だったんだけど、帰宅後もいろんな意味でテンション下がらず眠れなかった。というわけで、ちょっと早いけれど今週の最前線を更新。
オリバー・ストーンとタランティーノによる『ナチュラル・ボーン・キラーズ』は、いまでも自分が居酒屋などで映画仲間と議論することが多い作品です。
これ、この失敗作シリーズのなかでも自信があるほうなんですが、いかが?

きょうの春さんのコラムを読んで、そうそう月島雫ちゃんは聖蹟桜ヶ丘に住んでいるのよ。そして、いま自分が狙っている子(ラウンドガール)も、やはり聖蹟に住んでいるんだよなぁと、好きな映画が『耳をすませば』って、なんて分かり易いいい子なんだと思った、牧野KICHI光永でした。
2008-03-12 20:37:12 ページのトップへ
なぜかNHK
haruniwa
 NHKの暇ネタ特集で、信州プロレスをとりあげていました。

代表グレート☆無茶、以下、リングネーム 無職透明  前田明日 朝漂流 黒ひげ危機散髪 という、ドーショーモないだじゃれシリーズの男たち、毎月5000円の会費を払って興業を続けるアホな男たち、わたしゃ好きですねん。

格闘技は、男たちを熱狂させる何かがある、それはわかる。

先日は慶良間諸島の鹿が、繁殖権をかけて、角つきあわせて格闘している姿をNHK
「ダーウィンがきた」でみました。

強ければメスを獲得できるなら、まっき~さんは、今頃ハーレム状態。

人間のメスは金がないとよってこないもんね。 
雫チャン獲得、がんばれ。
2008-03-12 23:50:58 ページのトップへ
Re:マニアいろいろ
haruniwa
普段、ほとんどアマゾンを利用しないのだけれど、アマゾンサイトを調べ、下のほうの、「最近チェックした本」という欄に、私が最近ぐぐった本が出ていた。

最近チェックした商品
生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891) 福岡 伸一
頼山陽 上 (1) 見延 典子
翻訳語成立事情 (岩波新書 黄版 189) 柳父 章
カルチュラル・スタディーズとの対話 花田 達朗

そうだよ、私はこれらの本をチェックしたよ。でもそれが即アマゾンに直行していたのか、と、今更ながら、ネットというものに、空恐ろしさを。

 この間、国民背番号制(住民基本台帳ネットワークシステム)が違憲ではないという判決がでました。そりゃ裁判所が違憲判決をだすわけないのだけれど。

 でも、この住基ナンバーと、パソコンのひとつひとつにつけられた番号を組み合わせて国家が管理すれば、国民ひとりひとりの性癖嗜好、思考、指向、なんでもわかるね。
 ぜんぶ、すっかり、なにもかも、お見通しだあ、ってことね。

 まっき~さんの閲覧履歴やら調べたら、きっと「聖蹟桜ヶ岡」のラウンドガールちゃんの本名とかもたちまち国家はさぐりだっせるのだろうなあ。

 もっとも、まっき~さんみたいに、最初から本名出して度胸すえている人には、さらすことは覚悟の上なんだから、何もこわいもんはないのだろうけど。

 うちは、娘と息子に「母が、こんな人だとばれたら、もう世間に顔だして歩けない」と言われているので、ぜったい名前だせないし。

 足のミミズばれ、痛そうやねぇ。私、格闘技は、どうもこわくて直視できなかった。
 すりむいた足ににじんだ血をみただけで貧血おこすんだもの。

 ほんとうは従事している人がいることをだれでも知っていて、でも、その仕事をしている人をみたことがない職業。
 死体洗い人のほか、「国家国民管理局」

サーバー管理者の記録。
 まっき~:足・太股・自転車・柔道・格闘技・フーゾク取材・映画・シナリオ、、、、

 こんな単純なもんじゃないだろうけれど。
2008-03-12 23:57:13 ページのトップへ
~~~~~~~~~~^

アキバ通り魔&街の灯
haruniwa
いろいろとおもうところありまして。
2008-06-11 09:19:26 返信フォームへ 掲示板へ戻る

:アキバ通り魔
haruniwa
アキバ通り魔17人殺傷事件、やりきれない事件です。
特に心痛むのは、最初に車がつっこんだとき、さっと逃げた人はたすかり、車にひかれて倒れた人を助けようとしていた人たちが、刺されて殺されたこと。

何か事件・事故があったとき、子供たちに「とにかく、危険なことから遠ざかるのがの身を守る一番よい方法。法的にも緊急避難として当然の行為である」と教えるべきなのか、と思います。

ひごろ「弱い人困っている人がいたら助けてあげなさい」と教えていたのは「我が身の安全が確実な場合に限り」という「逃げ道」を教えなければならない社会に、なっていくのか。

アキバで、倒れた人を助けようとした人を犯人はさして殺しました。
いち早く安全な場所に避難した人は、犯人を遠巻きにして、ケータイカメラで撮影し、youtubeに投稿する。
現代社会を痛感しました。

また、より恐ろしいのは、「こういう事件には厳罰主義で対処する」と発言している死刑大好き人間の鳩山法相です。
厳罰化はけっして犯罪抑止力にならないことは、世界中の法治国家で照明されているのに、なぜこの大臣は「厳罰主義」しか頭に浮かばないのでしょうか。こちらもこれからの日本を予感させて、警察国家死刑国家が拡大するのかと思わされます。

さらに恐ろしいのは、「ネット言説を閲覧することで事件を事前に防ぐべきだ」という意見がでてきたこと。
九州の事件で子供が商店街から誘拐され団地から投げ捨てられた事件のあと、商店街の監視カメラ設置が「プライバシー侵害」の声を圧倒して「安全のためにはカメラで監視」する社会になった。
ネットもいよいよ監視社会になるのか。
2008-06-11 09:19:52 ページのトップへ

アキバ通り魔2
haruniwa
犯人の背景を報道されている範囲内で見て、「中学までは成績優秀→県内随一の進学校へ→県内の成績優秀者が集まる進学校内では、一転オチこぼれとなる→過半数が大学進学する進学校で、短大自動車整備にすすむ→各地の自動車関連工場を転々→塗装工となるも常に首の不安にさらされていた→9日前に解雇通告→いったん解雇は取り下げられたが、作業服を支給してもらえないなど、自主退職に追い込む仕打ちをうける→ネットに殺人をほのめかす言説→ナイフ購入→トラックでアキバへ」

という次第で殺人実行へと向かっていく。
ここで取り上げなければならないとしたら、彼が「自分は必要とされていない」と書き込んだブログでしょう。

毎日ネットニュースから引用
=======
 翌5日午前6時15分ごろ、加藤容疑者は工場更衣室で「つなぎ(作業着)がないぞ」と突然大声を出し、壁を殴るなどして暴れ、職場から飛び出した。この1時間半前に携帯電話サイトの掲示板に「おれが必要なんじゃなくて、とりあえずクビ延期」と不満をぶつけていた。6日には福井市でダガーナイフなどナイフ6本を購入し事件の準備を始めた。

 工場側の説明では、派遣社員を今月末で200人から50人に減らす計画があったが、加藤容疑者は対象ではなく、そう伝えられていた。また、なかったという作業服は更衣室付近にあった。しかし、加藤容疑者は現場責任者との面談の前の先月22日にも、職場の暑さに「ふざけるな」と大声を上げるなどいら立っていたという。雇用継続を伝えられても、加藤容疑者の職場や仕事へのいら立ちは解消されなかった可能性が高く、捜査本部で詳しい経緯を調べている。【川上晃弘、浜中慎哉 山田毅】
===========

若年労働者の40~50%が非正社員という時代。
若者の多くが不安定な雇用状態にあり、正社員は、サービス残業など過酷な勤務状態を強いられている、という労働環境を作り出しておきながら、事件が起きれば「厳罰に処す」という国。

他者をおもいやるより、我が身の安全を第一に行動せよと教えなければならなくなった国。

みな我が身を守ることだけに精一杯で、他者を思いやる余裕もない社会であることは、骨折してよろよろと歩き立っているのもようようのとき、シルバーシートは健康そうな人に占拠されていたことで身にしみました。

「オレだって疲れているんだよ。夕べの接待で飲み過ぎて二日酔いなんだから、シルバーシートにすわっていたいよ」というサラリーマンもいるでしょうし。「丈夫な体で元気にゲーム続けているようにみえるだろうけれど、僕はコンビニバイトの徹夜明けだから、すわっていたいんだよ」という若者も、それぞれの事情をかかえているのだろうとは思いますが、、、、

視覚障害者の阿子さんの話では、最近の電車シルバーシートでは、目の前に松葉杖の人や見た目に脳性麻痺とわかる人が立っていても、席をゆずってもらえない社会になっているので、「足の親指骨折」くらいじゃ、いくら痛くたって、シルバーシートに座れなくて当然、という時代なんだって。

ひとりひとりが自己像アイデンティティに誇りをもち、未来に希望をもつ人として生きていける社会、人間の尊厳が守られる社会であるために、これから私たちは何をどうしていけばいいのか。あまりに課題が大きすぎて、呆然としています。

2008-06-11 09:20:31 ページのトップへ

街の灯ボクシング
haruniwa
街の灯はアゲ↑
2008-06-11 09:37:42 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~

「街の灯」ボクシングシーンと大江の『壊す人』とクラッシャーまっき~
haruniwa
youtubeのリングシーン。最初は笑ってみていた。何度見ても笑えるなあと感心しながら。この秀逸なボクシングギャグが、ずっと長まわしのカメラワークであることにきづき、もう一度みました。
第一ラウンドでは、レフリーの顔アップが挟まれることで、一度カメラが切り替わる。第二ラウンドでは、ゴングのひもがチャップリンにからまる前にカメラが切り替わる。
あと一度ずつ切り替わったところがあったが、この激しい動きを、カメラは長回しでとらえていたことにはじめて気づきました。
いつもはただ笑っているだけで、何度見てもこのチャップリンの映像づくりには気づかなかった。

まっき~さんは、きっと何十回と見た最初のほうでカメラワークに気づいていたのでしょうね。
これだけの動きを止めることなく、つづけて撮影するためには、どれほどのリハーサルがくりかえされたのだろうか。
2008-06-11 10:12:05 返信フォームへ 掲示板へ戻る

「街の灯」ラストシーンの笑顔
haruniwa
そして、ラストシーンについて。
私は、これまで何度見てきても、気づかなかったことがある。
今や目がみえるようになった、かっての盲目の花売り娘は、浮浪者チャップリンに「あなたなの?」と、問いかけ、チャップリンは、はにかんだような笑顔を見せる。

チャップリンの笑顔のすばらしさの前に、私が(もしかしたら私たち)が見落としてきたこと。「あなたなの?」とたずねる花売り娘は、「明らかに困惑している」という事実。
「自分の思い描いた金持ち紳士は、この目の前の浮浪者なのか、という疑いが生じたため、思いがけない結果にとまどって、このような困った顔をしているのだ」と、私は解釈してきました。
「彼女は、突然あらわれた浮浪者が、自分の救い主だっことに、驚愕困惑してあの表情をしている」と、感じてきた。おそらく他の多くのチャップリンファンも。

異なる見方を知った。
チャップリンは、「成り上がり側にのぼってきた元貧困者である花売り娘」が、まだ貧困の側にいる浮浪者を、自分の救世主として認めなければならないという現実に対処できないでいる表情をしている、という解釈です。

これ、まっき~さんのコラムに書いてあったことだったかしら。
今回、まっき~さんが書いていたチャップリン論をさがしたのだけれど、膨大なコラムの中、見つけられなかった。
(こういうとき、見出し一覧や目次があるといいよね)

私はほんと、映画の表面のおもしろさしかみてこなかったなあ、と思います。

ボクシングギャグシーンも、ただ、おもしろくて笑ってみてきました。
最初は優勢に見えたチャップリン。レフリーの陰にまわるという「姑息な作戦」が功を奏するように見えたのに、結局はチャップリンが負けてしまう、という演出。
ここにも、チャップリンの演出思想があらわれているように、今回は感じました。

他者を救おうとする人は、貧困の痛み、病人の痛み、障害を持つ人の痛みを知る人のみ。
より弱い立場にいる盲目の少女を救い得たルンペンチャップリンは、結局ルンペンの立場を抜け出すことはできない。

盲目という障害から抜け出した少女の目に浮かんだ困惑は、「このような浮浪者にたすけられてしまった自分自身をこれからどうとらえていったらいいのかわからない」という不安の表情なのだ、というのがチャップリンの演出だったという解釈が妥当であるならば、チャップリンというものすごい才能に対して、あらためて「全作ビデオで見直す時間がほしいなあ」と思います。
2008-06-11 10:13:04 ページのトップへ

クラッシャーまっき~バンザイ!
haruniwa
大江健三郎が使うターム「壊す人」について。
『同時代ゲーム』以後、大江にとっては、既存の価値や存在を「壊す人」が宇宙を創建する人である、という記号となっているのだと解釈しています。

1995年のオーム事件、2008年の一連の通り魔無差別殺人事件は、日本の「戦後体制」のなにがしかを壊してきた。

ここで破壊されたことが、はたして次の社会の創建につながっていくのかどうか、まだ私にはわからない。
1860年代後半の破壊と、その後の創建のエネルギー、1940年代の破壊とその後の戦後体制確立。破壊が新生を生み出したという、歴史上の事実はある。

しかし、20世紀末と21世紀最初のディケイドにおけるこの一連の破壊は、はたして後世から見てどのようなものであるのか。

まっき~さん、その「和み系」笑顔でにっこりとほほえみながら、大いに壊していってください。
まっき~破壊のあとに、きっと職場には新しい「ハンドフォーク」や箒やキーボードが入ってきて、一陣の新風が吹き渡るにちがいない。
クラッシャーばんざい。
2008-06-11 10:13:51 ページのトップへ

蛇足の箒
haruniwa
あの、ここでいう「ハンドフォークや箒」は、比喩ですからね。
新しい箒や新しいキーボードは、「まっき~が生み出す新しい文章表現」の比喩ですから。
って、蛇足。
2008-06-11 10:19:55 ページのトップへ

誰にも、ちゃんと見てもらえない浮浪者
mackychan
自死しようとする金持ちを助けた、紳士な浮浪者チャーリー。
金持ちは酔ったときにだけチャーリーを「命の恩人」といって感謝するけれど、酔いが覚めるとそれを忘れてしまう。酒というフィルターを通さなければチャーリーを人間扱いしていない。
冒頭から少年に馬鹿にされている描写を入れ、エンディングでこの少年を再登場させ、それを笑う「元」盲目の少女を配置―誰にも、ちゃんと見てもらえない浮浪者・・・『街の灯』の主題は、まさにここにあるのではないかと。
もちろんこれは初見でそう思ったのではなく、繰り返し繰り返し鑑賞し、チャップリンの哲学を知ることによって、そうなんだろうなと思ったことだけれど。

そうですね、そうだよな。自分で書いたものさえ探せないって、こりゃ大変だ。確かに春さんが言及したことについて、自分は記したはずです。感動的なように見えて、いや確かに感動的なんだけれども、それと同時に、やっと、ちゃんと自分を見てくれたというチャーリーの心理と、見なきゃよかったと「思っているかもしれない」少女のラストシーンについて。
2008-06-11 19:24:22 ページのトップへ

チャップリンとジャッキー
mackychan
スコセッシも武もタランティーノも、編集がいちばん楽しいと発しています。モンタージュ完成以降、編集によって映画はよくもわるくもなることを知ってしまった映画作家のほとんどは、撮影よりも編集に時間をかけるようになりました。
モンタージュ完成以前は、まだ映画が第三芸術といわれていましたよね。舞台をカメラに収めるだけのツールであったと。
で、パントマイムが原点であったチャップリンにとって、ワンショットでシーンを捉えたほうが、実はこのひとの芸には都合がよかったのではないか・・・と考えていて。
『モダン・タイムス』の冒頭―豚の群れと出勤するひとびとをモンタージュで表現したこともあったけれど、超絶的な身体表現をハサミで切るのはもったいない。そういう点もジャッキーに引き継がれていて、殴るA→殴られるB→殴り返すB→それをよけるAというアクションでも、スライやシュワがショットの切り返しで表現するのに対し、チャップリンとジャッキーはそれをワンショットで撮っているのですよね。

いちばん好きなギャグは、きょうのリンク全体。いちばんすごいなと思っている芸は、『モダン・タイムス』―深夜のデパートで、目隠しをしながらローラースケートで遊ぶシーン。
これほんとうにやっているのか、ずっと前から気になっていて、英語で記されている文献からドキュメンタリーからいろいろ調べたんだけど、載ってない。たぶん実際にやっているのだろうけれど、とんでもないですね。
目隠しを外した途端に落ちそうになるという逆転ギャグが、ここでも冴えている。
チャップリンについては、ネタが切れずに書き込めますね。側に居た虎市さんが羨ましい。

という自分はこれから、数日後に乗せるであろう水野せんせー追悼文を書きます。
2008-06-11 19:25:03 ページのトップへ

クラッシャー
mackychan
ここから、アキバについて。
下にレスしようかと思ったのですが、微妙に繋がっているので・・・ごめんね、折角分けて記してくれたのに。

クラッシャーについての感想、嬉しかったです。
『ろくでなし』が終わって、でも今月もいつものように連載の間にオレ流日常コラムを挟み込んでいくという流れを取っていこうと『事件をあるく』とか、いろいろ原稿は用意してあったのに、自分もあの事件でいろいろ思うところがあり、かなり間接的になるけれど、でも無関係ではなさそうな30代男子の日常を連日語ってしまっています。
上から目線のつもりはないけれど、散々モノを壊して叱られ笑われ指差され陰口を叩かれようと、このように思えれば彼は車で突っ込むことはなかったんじゃないのかなぁ、いやそんな単純なことではないのかもしれないけれど、ハニー出来なかったら風俗王になればいいし、自慰を極めればいいし、なにかで一番になることは(頭のなかでは)楽なはずなのに、こういう事件に触れる度、表現の分野がそれを助けなければならないと痛感している次第です。
だって被害者の方々と秤にはかけられないけれど、今朝テレビでちょっと見た、立てなくなった母親の姿を見たら、もう涙が止まらなくてしかたなかったもの。
2008-06-11 19:26:09 ページのトップへ

はるまき半年分
haruniwa
OCNカフェbbsは過去ログは、何件分保存ができるのかわかっていませんが、「女神~」は、消えていくことがわかったので、保存しています。

本日2008年前半分を「はるまき2008」というフォルダにしまいました。

400字詰め原稿用紙にすると1000枚分に相当しますね。

自分が書いてて言うのもなんですが、いやあ、この往復書簡はおもしろい。
つうか、自分に興味のあることを書いているのだから、読んでいても興味深いのはとうぜんか。

他人が読んだら面白いのかどうか分からないけどね。
2008-06-11 23:49:48 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~

ともに、ため息
mackychan
メリットがあるんだかないんだか、分からないところが怖いっすね。

この歌を聴いて、少し和みましょう。
ま、和む映画じゃなかったけれど、いまちょうど、是枝監督の新作プロフィールを、つけっぱなしにしているMTVで流れているので。Coccoとか、いろんなアーティストのPVも作っていたんですね。弟子の西川美和さんが絶好調だから負けていられないと、今度の新作は、力入っているみたい。

http://jp.youtube.com/watch?v=8gMUz5nGcAY
2008-06-20 19:19:58 返信フォームへ 掲示板へ戻る

Re:ともに、ため息
haruniwa
さっそくユーチューブに聞きにいったのだけれど、どうしたことか、私のノートパソコン、デル子は歌ってくれない。

ヘッドフォンのつなぎ目が悪いのかと思ってヘッドフォンはずしたけれど、本体の音がでない。ミュートにしてないし、最大ボリュームにしても聞こえない。どうしてだろう。
残念。
2008-06-21 11:49:00 ページのトップへ
~~~~~~~

栗と栗鼠問題
haruniwa
あはは、かくし味がみつかったね。
隠しても隠し通せず、にじみ出てくるHALのネタ。

投稿者:mackychan 2008-06-26 09
ところでタイトル(の不思議な文字の並びマジック)で隠微な想像をしてしまった男子は、自分だけではないと思われ。クラスに「栗栖○○」という子が居て、担任が「じゃあこの問題を、トリス」といってしまった実話を、昔、塚地がテレビで話してました。朝からすいません。
========
実は、「栗と栗鼠」は、かって、何度かトピックとして書いてしまったので、今回は使わず。
2008-06-26 20:40:15 返信フォームへ 掲示板へ戻る

フェチ問題
haruniwa
ところで、2008/02/29に掲載した「フェチ・フェティッシュ・フェティシズム」に関して、新ネタを仕入れました。
 フェチを認知心理学で解釈すると、という話です。

 トゲウオという淡水魚は、繁殖期になると性兆候として、オスの腹がふくれて赤くなる。赤ければ赤いほどモテる。メスは、他のどこも関係なしに赤さの強いオスを選ぶ。
 赤ければなんでもよくて、オスより赤い風船でもだるま人形でも水槽に入れてやれば、そちらに反応する。窓際の水槽で飼っているメスは外を通る郵便車に恋いこがれる。

 これは、「性的に活発なのは赤いふくらんだ腹の持ち主なので、その赤さに反応せよ」とプログラミングされた脳の情報処理システムが、誤作動して、ひたすら赤さに反応するため、「赤さに反応する正常な性行動」に対して、より以上に正常すぎる反応=超正常反応と名付けられている。
 決して「異常」なのではない。正常さが、「より過激」なのだ。

 では、トゲウオではない人間の場合。フェチは「超正常」といえるか。
 人間は、「ことば」を獲得してしまったために、あらゆる身体行動にも「ことば」による象徴化を行ってしまっているため、性行動に関しても、ことばへの象徴化が織り込み済み。
 
 トゲウオのように、一部の性表徴に反応することが難しいのが人間のサガ。
 脳の古層=深層部で処理されるべき「本能」に所属するばずの性行動なのに、相手の姿かたち、挙措行動すべてに反応し、脳の上層=新層部分にも性行動に関わる。
 フェチとは、深層部分にも関わっている人間の性行動をあえて、トゲウオと同じ古層部分のみに限定したがる人に行い得ること、と言える。

 トゲウオが「赤くふくらんだ腹」に反応すべく設定されている性行動にちかづけるかぎり近づこうとするのが、フェティシズム。
 トゲウオはふくらんだ腹の赤さに性的魅力を感じ、足フェチは、「足の魅力」に興奮を覚える。より根元的な性行動であるといえる。

 ただし、足の魅力を「ことば」で語ろうとしてしまいたくなるのが、人間の人間たる弱さであり、トゲウオが赤い腹がどんなに魅力的か語らぬように、本来フェチは、その対照がどれほど魅力的吸引的であろうと、ことばでは語ってしまったら、「超正常」ではなく、「ことばによる性行動をとる人間のなかの異端」に惰することになる。
 
 フェチは語らぬぞよき。
2008-06-26 22:28:25 ページのトップへ

Re:栗と栗鼠問題
mackychan
> あはは、かくし味がみつかったね。

そういう仕掛けには、可能な限り気づいて、ひとりニヤニヤしていたいです。

オモシロ講義を有難う。
成るほど、誰かが、男ってそこに文化が介在しないと勃起しない云々といったことがあったけれど、敢えて文化を介在させない連中を指しているわけですね。

うん、文字にしたがる語りたがる。フェティッシュな連中も、自己主張したいというわけでしょう、自分のように。

久し振りに内田吐夢の『飢餓海峡』を観たんですが、左幸子が、犯人・三國さんの爪をね、いつまでもいつまでも大事そうに持っている。ハンカチに包んで、ときに開いてそれを眺め、幸子さんの名演技によって、ほとんどアクメに達したかのようなシーンまであり。ゾクゾクします。ちょっと嫉妬もするわけです。

話変わって。
いま、AV女優に潮吹きについてインタビューして回っているんですが。
最近のAVの傾向は、どんな女優さんでも1本の作品で1度は吹かせる、みたいなことになっていて。
自分はどれだけ射精回数があるのかでその作品を評価する癖がついているので、潮吹き偏重は好きではないんですが、この現象は不思議といえば不思議で。
女優さんに聞けば聞くほど、分からなくなる。
雑誌の企画ですが、これを1000字程度にまとめねばならず、でも下書きは6000字くらいになっている。削った部分をカフェにアップしたいけど、無理かな笑
2008-06-27 06:44:39 ページのトップへ

飢餓と足
haruniwa
私は内田『飢餓海峡』見てない。
テレビで何度かドラマ化したのを見て、映像作品を見た気になっていたけれど、左幸子爪でアクメというシーンを知らないってことは、たぶん映画見てない。

テレビドラマでは、1968年中村玉緒、1978年富士真理子、1988年若村真由美が杉戸八重だけれど、私の記憶では、市原悦子が杉戸八重を演じているバージョンがあるのです。いったい、どんなドラマとごちゃまぜにしているのやら。
 私、昔みたドラマのいくつかをごちゃまぜにして覚えて居るんです。
 たいていは、一度みただけで、何度もくりかえして見る、という鑑賞をしたことないから。

そうね、どうしても語りたくなるのが、「超正常」をつきぬけた「超異端」の表現者。

谷崎の「刺青」は、映画になると、足フェチよりも背中の刺青彫りのシーンがメインになる。
若尾文子、伊藤咲子、吉井怜、どの足がもっとも原作に近いだろうか。

『 拇指(おやゆび)から起って小指に終る繊細な五本の指の整い方、絵の島の海辺で獲れるうすべに色の貝にも劣らぬ爪の色合い、珠のような踵(きびす)のまる味、清冽な岩間の水が絶えず足下を洗うかと疑われる皮膚の潤沢。』

AVの作品価値基準が「何回勃ったか」「何度イッたか」でランキングできるとしたら、さて、『刺青』3本の映画の足のなかで、もっとも「勃てる」ことのできた足はどれか。

潮吹き回数とともに、この回数も調査依頼。

潮吹きインタビューは、1000字にまとめたのを締め切りに間に合わせたら、6000字分は、『極私的愛憎論』に掲載希望。
文化史検証の価値ある文となるだろうと思います。

私はカフェ掲載もありですが、カフェはねぇ、いらんコメントがくっつくのを覚悟の上でということで。
「健全をムネとする」人々も数多く生息しているので。

2008-06-27 08:34:27 ページのトップへ

執念のひと
mackychan
エロで連続投稿でごわす。

そうだねー、載せるなら全文を一気に載せたいし。確かに良識という名のへんちくりんコメントがあっても、返しようがないしな~。

あまりコラムでは取り上げたことのない監督のなかで、それでも大好きというひとが、内田吐夢と小林正樹。まず吐夢という名前が素敵だし、このふたりにピッタリな言葉は「執念」と「長さ」か。
とにかく長い映画が多い。『飢餓海峡』もそうだし、『宮本武蔵』(全五部作!)も。小林さんは、もちろん『人間の條件』(全六部作、上映時間9時間超!)があり。
35ミリでなく敢えて16ミリで撮影したり、様々な特殊技法で撮影編集された『飢餓海峡』は観終えたあと、粒子の粗い映像がしばらく脳裏に焼きついて離れません。執念、執念だよなぁ。

もうひとつ連続投稿しちゃいますね。
給料日連休中なので、ずっと原稿を編集しています。はるまきでも長文だけれど、これがまぁ、なぜか息抜きになっているので。
2008-06-27 11:35:33 ページのトップへ

たらちね
mackychan
春さん、読売じゃなかったよね。きょうの朝刊、中西進さんのコラム『古今をちこち』が面白かった。「豊乳の美女、どう生きる」というタイトル。
リンク張ろうと思ったら、読売オンライン上ではまだアップされていなかったので、軽く内容を。

『日本国現報善悪霊異記』に、豊乳美女の話が出ていると。
“男はこういう女を放っておかない。たくさんの男から愛をささやかれ、一方女自身も色事が大好きだったから、あちこちの男と交わった。むしろ肉体に負けてしまう性が、美女の悲しさなのだろう。(中略)のみならずこの女は「乳を惜しんで、子に乳を与えなかった」というから、乳の美しさのために授乳しなかったと読める―。”

物凄く端折りますが、この女は若くして死ぬ。(解説せんでも、春さんなら読んでいるか)

“しかも、死後に報いを受けた理由が多淫にあるというよりは、形を惜しんで授乳しなかった点にあることを思うと、すぐ思い出すのは、当時の日本語にたくさん出てくる「足乳ね」ということばである。「十分な乳を持つ」という意味だから、豊乳といっていい”

中西さんは、物語の女は「たらちねの女」であって、「たらちねの母」にはなれなかったと結んでいます。

2008-06-27 11:36:19 ページのトップへ

たらちねリターン
mackychan
さて。
脚礼賛者だからといって、乳に反応しないわけじゃありません。ヒトナミ、いや、やっぱりそれ以上かな、乳も好き。だから『乳と卵』はタイトルだけで傑作の予感がしたし、どう聴いても歌が下手だった大江千里を姉が好きだったとしても、大江さんのアルバムタイトルに『乳房』というのがあるだけで、歌手として許せてしまう。

面白いのは、『乳と卵』を持ち出すまでもなく、世界には豊胸の物語が沢山存在するのに、成人雑誌の広告に必ずある男性器サイズアップの物語は、ほとんど存在しない。豊胸は映画の題材にまでなっているのに、やはり性器そのものを映さないわけにはいかない両性具有や男性器の物語は映像化し難いのか。(90年代に、『親指Pの修行時代』という小説がありましたね)
ま、基本的には隠されている男性器と、服を着ていてもある程度は思い描ける女性の胸とでは、比べようがないかも、だけれども。
そのへんを追究しつつある自分は、新作シナリオがどんどん変わっていってしまい、これはいっそのこと、ときどき開催されるピンク映画のシナリオコンクールに出品したほうがいいかも、とも思っています。
2008-06-27 11:37:01 ページのトップへ

たらちねの母
haruniwa
「猫文学」についてかいたときなど、日本霊異記から引用したり、そのときそのとき必要になった部分をピックアップしてヨンできただけ。

『日本国現報善悪霊異記=日本霊異記』は、原作、和風漢文なので、全巻なんてとてもよめませんし、書き下し文や現代語訳も、読んでいない部分のほうが多いよ。

中西進の古典エッセイは、好きですが、読売とってないので、今日、仕事帰りに駅の売店でたずねたら、「昼で夕刊に切り替えるのでおいていません」ということでした。

25日水曜日の授業で、「私は自然派なので、ピアスもマニキュアもブラジャーもしない」と言ったら、20前後の日本人女子学生たち、いっせいに「やだあ、たれちゃう!」と言われました。

「そうね、私はもう母乳でふたり養ったのだから垂れてもいいけど、みんなは、これからチチで勝負だからなあ」といったら、また「ヤダァ」と言われた。あ、しまった、最近はこういう発言もセクハラ発言として、糾弾されてしまうのだった。

新作シナリオ、完成がたのしみ。
2008-06-27 22:04:08 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~

デジタルメディア局
mackychan
いろいろあらーな・・・どころじゃない、竹橋に通っていたものとして、数日前のニュースには驚き・・・というか、呆れましたです。

創作なら創作として、もっと楽しませなきゃ。
しかし三流風俗誌と変わらん内容を「真実」として英文アップするとはな~。
三流風俗誌に記事を書くものとして、でもこっちは対象に愛情を抱いてそういうことを書くのだ、自分が居たときも確かに彼ら、いつ部署を覗いても胡坐をかいて菓子をつまみながらテキトーにキーを叩いていたなぁと思い出します。

朝刊に載せるものとして常にギリギリを狙っている西原さんに、こやつらを批評してもらいたいです。
2008-07-04 10:02:52 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:デジタルメディア局
haruniwa
> 朝刊に載せるものとして常にギリギリを狙っている西原さんに、こやつらを批評してもらいたいです。

西原理恵子は天才だから、凡才どもがどこかのエロ雑誌記事をそのまま翻訳して載せて、批判されたら「あれは翻訳しただけだから、自分たちに責任はない」と言ってのけたアホの気持ちはわからんのじゃないだろうか。

よっぽど余ってしょうがにのか、毎日はときどきサービスで試読用に配達されてくる。私は毎日、すきだけどね。

沖縄の珊瑚自分で傷つけといて、環境破壊を訴えた朝日のときも思ったけれど、大新聞に採用されてしまうような「ご優秀」な方々は、ジャーナリズムなんぞめざしていないのであって、文で身をたてようとするギリギリの人生はのぞんでいないのだと思うよ。

ラクして出世できれば、それでいいんだろうよ。

コネで入社しておいて「いつ天声人語を書く順番がぼくにくるんだ」と、言った坊やもいたってことだし。
2008-07-04 23:27:09 ページのトップへ
~~~~~~~~~

ギンレイ
haruniwa
『潜水服は蝶の夢を見る』
『君のためなら千回でも』
『ミリキタニの猫』
ギンレイで見た映画、どれもとてもよかったです。

「君のためなら千回でも」、アフガニスタンの子供を主人公にしている映画をはじめてみた。
子役が大成功に思えたが、ほんとうにカブールで探し出したしろうとの子供だった。

景色や町の光景が実にアフガンっぽいとおもえたのだけれど、最後に中国人ぽい名前がぞろぞろでてきたので、チェックすると、ロケ地はアフガンではなく中国新疆ウイグルのカシュガルロケだった。

私たちがみると、アフガンもカシュガルも区別つかないのだけれど、上海で日本の光景としてロケするくらい地元の人にとっては違和感があるのだろうか。

でも、この映画を見れば、アメリカ人にもアフガンが「テロの巣窟」などではないことがわかるだろう。

ミリキタニはとても魅力的なキャラだった。
こういう素材を見つけだすのも、監督の腕。
ウイグル
2008-07-12 01:29:19 返信フォームへ 掲示板へ戻る
シャイン・ア・ライト
mackychan
そういえばギンレイに一度もいったことがないと思い当たる。
ほとんど新宿渋谷銀座だったし、現在はエラソーにイマジカなどの試写室だからね。
『ポニョ』の試写室も最高の環境でした。ふつうの劇場よりも試写室のほうが最新設備であることのほうが多いんですよね、監督をはじめとするスタッフが観るわけだから。

『君~』は、話はぜんぜん違うけれど、『蝶の舌』を思い出しました。
いろんなドラマが生まれる世の中です。
映画を観れば観るほど、映画ってなにかね? という、黒澤が晩年に向かって深く向き合っていった・・・その気持ちが分かるようになっていきます。まだ若造ですけれど。

『ポニョ』と同日、スコセッシのドキュメンタリー『シャイン・ア・ライト』も鑑賞。ストーンズを追っています。
撮るほうも撮られるほうも爺さんだけど、その爺さんに刺激を受ける若造・・・早く逆の立場にならなきゃね。
2008-07-12 20:57:00 ページのトップへ
ついしん
mackychan
そういや、宮崎駿も爺さんだ。

『ハッスル』の取材をしていたら、高田さんが最後のマイクパフォーマンスで「山本モナを獲得せよ!」と、やっていた。
それはナイスなアイデア。インリン様が居なくなったから、ちょうどいいかも。きっとオオウケするはず。
2008-07-12 21:00:13 ページのトップへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

はるまき(10)

2008-10-26 14:01:00 | 日記
2008-02-24 08:54:43 ページのトップへ
総合目次
haruniwa
映画タイトルについて、土キスの映画比較学で、ポスターとか裸とかの比較の前に、タイトルについての話があったように思って、まっき~コラムを探したんだけれど、膨大すぎてみつからなかった。

こういうとき、やはり自サイト内検索機能をつけるか、総合目次のページがあると便利よ。
2008-02-24 09:00:23 ページのトップへ
Re:BASIC INSTINCT
mackychan
ごめ。
若干の訂正を、読み直して気づきました。
『ロッキーⅣ』が「炎の友情」、『ロッキーⅤ』が「最後のドラマ」。で、「Ⅴ」から16年経った去年、『ロッキー・ザ・ファイナル』が公開、と。
いかん、ごっちゃになっている。紛らわしいから、やっぱり副題には反対~。

いつもと変わらぬ更新とネットサーフィンなのに、やけに足跡が増えている。何の言葉に反応したのだろう? 死体洗い?
2008-02-24 09:22:54 ページのトップへ
新風舎在庫
haruniwa
>自分は金がなく、無理でした。倉庫に眠っているのに、買えない。不条理ですね

出版社は、在庫に本があると、税金がかかります。
だから、数年たっても在庫がある本は、断裁処分になります。

新風舎は、個人契約のために在庫を断裁処分にできず、その税金などのためもあって資金繰りが悪くなりました。

父上は在庫を買い取ることができて幸いでしたね。

「情の花」救済のために。
断裁処分の日にちをなんらかの手をつくして調べだし、断裁直前に、こっそり持ち出す。
これ以外に救済方法は思いつかない。

2008-02-24 10:23:55 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~

主演女優賞
haruniwa
りんこが助演女優賞ノミネートされた昨年よりは盛り上がっていない、日本でのアカデミー賞まつりですが、いよいよ明日にせまったので、先行主演女優賞まつりとして、マリオン・コティヤールを登場させたHALコラム。

以前は、カフェ日記に掲載した後まとめて『話しことばの通い路』に再録していたのですが、最近は、カフェに載せるのがどんどんあとまわしになるので、さきに、HPへ掲載することば増えました。

このマリオン主演エディットピアフ伝についても、カフェ日記への掲載は6月ごろになるでしょう。
それだけ、もう在庫があるので。

でも、まっき~さんには、アカデミー賞発表前に読んでもらいたいから、今日お知らせ。

http://www2.ocn.ne.jp/~haruniwa/onna0802a.htm

に、歌姫エディットピアフ伝を掲載してあります(2月15日にUP)

さて、ブランシェットかコティヤールか。
このさい、ケイトは、アイムノットゼアの助演女優賞にまわってもらって、マリオンに一票。

外国語映画賞は、もちろん浅野忠信さまに世界が注目してほしいから、『モンゴル』に受賞してほしい。
2008-02-24 12:21:42 返信フォームへ 掲示板へ戻る
ベルセポリス
mackychan
ども。明日の給料日にそなえ、24時間だけ断食をしているバカチンです。
でも明日はケンタではなく、映画仲間と昼から酒盛り。自宅に8人呼んで、オスカー生中継を観る、と。年に一度の祭典であり、しかも年に一度の賭け事であるため、けっこう興奮しています。勝っても負けても楽しい、スポーツでは、こうはいかないね。

注目は・・・
長編アニメ賞。フランス産の『ベルセポリス』。ギンレイ経由しそうな映画なので、来たらぜひ。少女が政治に翻弄されるというと、公開中の『ぜんぶ、フィデルのせい』もそうだけど、アニメにしたおかげで生臭さがなく、観易くなっています。でもかなりシビアな物語。

外国語映画賞は、この一部門に世界の傑作が集約されちゃうから、毎年えらい戦いになりますね。もちろん浅野君も応援したいけど、これまたギンレイ必至の『ヒトラーの贋札』。これが強いと思う、現在公開中に絞れば最高の出来です。

デビュー時から応援していた俊英ポール・トーマス・アンダーソン(スコセッシの後継者だと思う)に監督賞を、コーエン兄弟の『ノーカントリー』に作品賞を、というのが希望だけれど、作品賞と監督賞は逆にもらうかも。ともかく両方っていうのはないんじゃないかな、分からないけれど。
2008-02-24 20:14:10 ページのトップへ
Re:主演女優賞
mackychan
華やかさを求めると、春さんが言及したふたりだよね、やっぱり。自分は本命ジュリー・クリスティ、大穴としてローラ・リニーを予想。
どうなるかな。

ピアフ原稿。先行で読ませてもらって感謝・・・というか、スゲー、もう6月くらいまであるの?
負けた・・・いや自分、もうギリギリになってきちゃっている。今度の休日で沢山書かなきゃ!

勉強出来ました。知らないことも沢山あって、復習も出来たし。
しかしドラマチックだよね。ドラマチックに過ぎるくらい。表現と破滅って、ずっと前は文学者だったんだろうけれど、現在はミュージシャンの印象が強いですね。カート・コバーン、シド、ジム・モリソン、ジャニス・・・そういう生涯を送ったから彼らを聴くようになったのか、あるいは気に入った音楽がたまたま彼らのものだったのか、考えたりしますが。

現代の歌姫と称されるブライトマン・・・酷いな、無頼と万と出たよ。彼女に必要なものは、悲劇なのかも・・・などと、エラソーに思ってみたり。
2008-02-24 20:14:37 ページのトップへ
悲劇性
haruniwa
「いままであなたが自分にとってマイナスだと思っていた在日であること、父親の家庭内暴力、貧乏、恋人との別れ、それらのすべてのマイナスが、書く側にまわったとたん、すべてプラスにかわる。まるでトランプゲームでマイナス札を全部あつめるとプラスにかわるようなことが、あなたの身におきるんだよ」と、柳美里が師匠&恋人であったキッドブラザースの東由多加に言われたこと。

作家や俳優や歌手にとって、自身にまつわる演劇性物語性は、表現するものにとっての財産にほかならない。

サラは、クラッシックでいくなら、悲劇性よりも「お姫様性」のほうが必要なのだろうと思います。

庶民が喝采をあげるのは「この印籠が目にはいらぬかっ」と言うときの「至高の存在」的聖性であるか、マイナス札があつまった聖性であるかのどちらかです。

サラには、たぶん「印籠」型の聖性が似合うのでしょう。
エディットにマイナス札を全部あつめた聖性が備わって彼女をして伝説となしたように。

聖性が身に備わるもうひとつの方法。早世。

2008-02-24 22:24:57 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~~~~

受賞記念に早めに掲載?
mackychan
は、しないのかな。ま、シリーズならばそれも無理よね。

ケイトは今度、ハリソンがジイサンになって本物の考古学者っぽくなった『インディ4』にも出てきます。予告を観たんだけど、随分違う印象。でも相変わらず格好いい。
パチーノやニューマンも随分時間を要しましたからね、ま、いつかは取るでしょう。

祭典はファッションチェックも面白い。こういうのでは、男は目立ち難いね。やっぱり、浅野君も凛々しかったけれど、妊婦さんも多かった女性陣の輝きにクラクラしました。

賭けの結果・・・1部門を除いて当てた友人Bは、昨日の呑み会無料、プラス、好きな映画DVD1枚プレゼントという特典。
自分?
ビリだったよ、勝負の感覚がなさ過ぎる。個人的希望に走り過ぎた結果です涙
2008-02-26 10:07:54 返信フォームへ 掲示板へ戻る
石破さん
mackychan
誰も覚えてない、10人読んでくれていると信じてなんて、謙虚というか、でもユーモアとしては素敵。

関係のない話。
石破さん、大変な時期だしエールを送りたいんですが、あの髪型はオッケーでも、喋りかたに難ありと思ってしまうのは自分だけかな。
丁寧な言葉遣いだし、とても上品なんだけど、声音が問題なのかな~。
荒俣さんがいっていました。まだ防衛省だったころ、石破さんは来日する外国要人用に、その国の戦闘機やら兵器のフィギアを飾っていたんだって。それで喜んでもらう、と。なんだか健気だ
2008-02-26 14:29:19 ページのトップへ
Re:石破大臣の麻呂声
haruniwa
娘と息子は、彼がニュースに登場してしゃべるたびに、「あのマロ声は、なんとかならんのか」と、言っていました

二世議員でおやじは鳥取知事と言っても、二世三世がみんなああいう「マロしゃべり」しているのかってーと、そんなことなくて、ちゃんと政治家向きの発声も会得してる。

なんで石破大臣だけ、また~りとマロ声で「自衛隊の責任はうんたらかんたら」としゃべんのか。
あの口調で「行方不明のおふたりは、たいへんお気の毒な、うんたらかんたら」と言われると、「おい、ほんとに人命の大切さがわかってんのか」と、胸ぐらつかみたくなるけどな。

でも、今回の事件で、自衛隊が守ろうとしているのは、国民でなくて国体、もしくは国家であることがようく、寛容な国民にもわかったと思うのだけれど、それでもやっぱり自衛隊は国民を守るという共同幻想はから逃れ出る人は少ないのだろう。

石破大臣よ、まろ声で言ってやれ「おめーらなんか守るような自衛隊じゃございませんからね、おほほ」
2008-02-26 18:54:56 ページのトップへ
Re:受賞記念に早めに掲載?
haruniwa
まりおん受賞!
アニメ賞と監督脚本もあてたけれど、兄弟のほかの監督の名をしらなかったというだけの、他のシロートといっしょや。

受賞記念前倒し掲載「歌姫」はどうしようかな。
345月は、30日分全部書き終えた。6~11月は、15日分は書き終えている。あとの半分は季節ネタで埋めるようにあけてある。

カタカナシリーズも、ここで中断するのは、ひなまつりネタをカレンダーのひなまつりにあわせるため。

カタカナシリーズ最終回の「光の春」を2月中に掲載しなければならなかったから。

読者10人の根拠は、コメント書いてよこす人がそのくらいだけど、私もだいたいは読むだけでコメントは残さないでくるから、たぶん、あと10人は読んでるかもね。

体重話と並ぶ自虐ネタは、我が好むところであります。
まっき~早便ネタ写生ネタと似たモンだ。

書くのは楽しいなあ。これが金になれば、もっと楽しいなあ。
まっき~早く売り出して、はるまきを金にしてよねー
2008-02-26 19:04:17 ページのトップへ
3人目以降のメンバーは、「生」をなのるべし
haruniwa
は、全部「なま」扱いです。「生」
で、ネーミングは当然「生はるまき」

メンバーは「い」「う」「き」「うぶ」「は」「せい」「しょう」


 みどりんは「生うぶ」扱いです。香水つけてると、こうなる。
なんでやねん。なんでもええねん。

バージンだと「き」「生娘(きむすめ)」扱いだが、さすがにそれはないかとおもって。

一本気な人も「き」「きいっぽん生一本」「生真面目」
「きっすい生粋」「きじ木地」

メンバー「うぶ」
母親な人はメンバー「う」「うむ生む」
生まれた子供も「う」「生まれる」

髪の毛の状態によっては、「は」「生える」

とりあえず生きてるメンバー「い」「生きている」

せい「人生」「生徒」「学生」「先生」「生気」「発生」「生物」「生命」「生還」「生存」
しょう「一生」「老生」「「生姜」「上蛇必滅」

あい「あいにく生憎」
なり「なりわい生業」
「すずし生絹」

などなど。
筆名はよりどりみどり。

では、みどりん、好きな「生」を選んで、「生はるまき」にご参加ください。

2008-02-26 22:15:35 ページのトップへ
きみどり
haruniwa
あ~、みどりんの「うぶ」はやめ。
生一本の「き」でいきましょね。

で、生はるまき参加の筆名は「きみどり」
2008-02-27 06:44:27 ページのトップへ
光の春
haruniwa
生はるまきに参加者多数の場合(ってなこともないとは限らん)

はるまき本家の通称は「光の春」でいかが。光永と春庭のあたま取り
ロシアごではベスナースベータ。

いいねぇ。
2008-02-27 07:47:13 ページのトップへ
Re:受賞記念に早めに掲載?
mackychan
はははっ! 香水つけると、こうなる。ははは!
面白いです。早速、みどりんに読んでもらおう。
彼女、にっかつの後輩で、でももうプロとしてちゃんと映画界に貢献している編集マンです。ライバル心からか、監督や脚本志望より技術屋さんの友達が多い自分、みどりんもそのひとりですが、自分の文章をすごいすごいと褒めてくれて、いつも自分を気持ちよくさせてくれる、いい子です。

きみどり、いいね。素敵だ。

終章の「光の春」名文だと思いますです。ごくろうさまでした・・・って、そうかこれも、随分前に仕上げているのかー。参りましたっ

2008-02-27 07:52:01 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~~~~~

マソソソ・マソソソ
mackychan
3月最初の書き込みは、軽い感じで。
ひらがな、カタカナ、漢字の3パターンで表せる日本語。だからこそ、こんな楽しいことが起きるのかな。
数年前に流行(?)した遊びであり、洋楽ファンにはよく知られていることなので、いろんなとこにアンテナ張ってる春さんは知っているかも。

Marilyn Mansonは、米国の陰と陽を象徴する有名人ふたり「マリリン・モンロー」「チャールズ・マンソン」を組み合わせた名前を持つパンク・ロッカーですが、彼をカタカナで記すと、もちろんマリリン・マンソンとなる。
これ、マソソソ・マソソソって見えるよねーと、あるひとがいって、別のひとがいって、ネットでも誰かがいっていて・・・と、どこが起点なのか分からないほど、いつの間にか流行文字(?)みたいになっていました。
ま、もういうひとも居なくなってしまったのだけれどね。春さんの連載を読んでいたら、思い出しちゃったのだ。
2008-03-03 07:39:33 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:マソソソ・マソソソ
haruniwa
昨日は、ザラザラをZARAZARAと表記したまっき~の表記意図は、カタカナだと音で伝わるざらざら感が、見た目のZとRとAの繰りかえしによる皮膚への接触感覚を伝えるためかな、と思っていたら、なるほど、マソソソ・マソソソ問題ね。
おもしろいよね。似た字あそび。

日本語教育では、あいさつ、事故紹介がすむと発音とあいうえおのひらがな練習カタカナ練習になる。

小学校の先生も苦労はするだろうが、少なくとも、小学1年生は、読めないまでもひらがなやカタカナがちまたに氾濫している中で生活してきている。

ところが、まるっきりのゼロ状態で日本語教育を受け始めた留学生にとって、ソとンという日本人大学生もどっちか区別の付かないレポートを書いてくるような「そっくりさん」はもちろんのこと、ラとテ、メとナ、ツとシ、スとヌ、いとり、はとほ、あとめとぬ、らとを、るとろ、わとねとれ、もう、区別がつかず、読めない、書けない、毎年おおさわぎです。

私にとっては、似た字遊びは、文字教育作文教育の「判読・解読」の仕事のうち。

3月2日づけの朝日be on Sunday「日曜ナントカ学」に、文字フォントデザインの話がでていました。
ケータイ液晶で読んでもさっと読めて読み間違わないフォントとか、新聞や本を長時間読み続けても疲れない字体とか。開発者は、しのぎを削ってデザインしているんだなあと思いました。

4月から受け持つ漢字クラスでも、はたまたどんな珍字にお目にかかるか、楽しみです。
日本人には思いも寄らない発想で、珍字を書きますから、楽しいよ。

まっき~さんの字体は、読みやすく人柄が伝わってくるね。どんな人柄だって?
本人は「キチガイ」と言ってほしいだろうが、あったかくて人なつっこいのよ。
2008-03-03 08:07:06 ページのトップへ
スタンプ
mackychan
やっぱり、かーちゃんの思い出と被るよー。
かーちゃんは、山崎パン(だった?)で、いまもやっている皿のプレゼント、あれに凝っていました。食器棚には沢山の山崎製のお皿が。それを上京時、「これ割れ難いから」といっぱい持たせてくれた。それ考えると、ごめん、かーちゃん、自炊しなくて! と思っちゃう。

ちなみに自分は形見として、自分のとこに送るものを記したメモ帳をもらいました。それをパウチして、いま、仏壇に。
枕とか、漬物とか、いろいろ書いてあって、もうそれだけで泣けてくるよね。

そっか、何気なく記した書き込みだったけど、春さんの専門だったんだね。そうだよね、留学生の方々にとっては難解極まりない、そりゃあ大騒ぎだ。
2008-03-03 08:51:51 ページのトップへ
かーちゃんのかたみ
haruniwa
東京で一人暮らしをはじめた息子に、あれも送ってやりたい、これもとメモする母の姿。
泣けるよね。

お互いかーちゃん話では無条件に母性礼賛ですね。

さて、そんな心やさしい春庭のもう一面、狡猾で意地悪な文章を3月下旬にUPするかどうか、ちょっと迷いが。

レトリック練習にかいてみたら、あまりにうまくいったので、UPしてみたいのだけれど、そのために私自身の狡猾な意地悪人間性が明らかになるのはいやなの。
あくまでも自分がカワイイHALだから。

http://www2.ocn.ne.jp/~haruniwa/0308ge7mi.htm

ここを読んで、春庭が「いじわるにみえる」かどうか、チェックしてもらえませんか。
かなり意地悪ですが、人からみて意地悪にみえなければ、それでいいのよ。
人間、見た目が10割!
2008-03-03 16:51:29 ページのトップへ
小指使えなくてもキー叩きには問題ないね
mackychan
どもども。
町田までは黄砂が飛んできていないはずなのに、今日は花粉の症状が酷いです。あぁ鼻のムズムズがたまらんなぁ。

読みました。
中盤までは、既に掲示板で読んでいたことなので、あぁこのお話のことだったか、と。数日前、あぁやるなぁと思いながら読んだのですが、あぁやるなぁと思いつつ、誠実だよねと感じてもいたんです。ちょっと勝手にハラハラもしていたのですが、そうか、こういう展開で感情的になって揉めるほどガキではないもんなぁ、妙にもつれてしまうのはアンちゃんネーちゃんだろうと。だから最後の公明正大、高潔も活きてくる。
だから自分は、いじわるとはみえなかったです。あくまでも自分は、だけれど。そして、あくまでも最後まで読んでみて、ということになるけれど。「つづく」の先を読まなかったら、どう捉えるかも変わってきそうだよね。
2008-03-03 20:35:59 ページのトップへ
小指おだいじに
haruniwa
アドバイスありがとう。
じゃ、IDをイニシャルにかえるだけで、このまま掲載。

自分で自分の意地悪さが気になるならかかなきゃいいってもんだけど、このアントニウスのブルータス褒めほめ演説のやりかたが、こんなにぴったりうまくいって、レトリックというもののおもしろさを堪能したので。


2008-03-03 22:56:53 ページのトップへ
「 アントニウスのブルータスを褒め称える演説」の、応用練習のための一
chiyoisozaki
ここにコメントするのは気が引けるのでありますが、別の場にというのもどうかと思いもして、私、場違いと感じつつ、

「春庭さんが『いじわるにみえるか』どうか」についてだけを、

「みえませんでした。」と言うには正直無理を感じました。私が客観的に読むのが困難だったことが「みえませんでした。」と素直に言い切れない理由ですと申し上げておきます。

もっと言うなら、私は「春庭さんがいじわるにみえたことにある種快感でもありまして、春庭さんがこの一文を書かれた意味がある。」と、感じました。

私はアンちゃんネーちゃんの類かと思われ・・。

腹で納得の一文でした。時としてシニカル&アイロニック万歳!

イニシャルに変えて掲載とのこと、で、このコメントを投稿しようか、止めようかと、臆病者は揺らぎつつも、送信!
2008-03-03 23:51:03 ページのトップへ
~~~~~~~~~

要出典所ジョージ
haruniwa
「ブッシュマンまたはコイサンマンの翻訳監修者所ジョージ」
に関する出典を教えてください。

昔の劇場公開時には監修していただろうと思うのですが、現在販売・レンタルされているDVDなどには、この監修部分はついていならしく、出典が見あたりません。

まっき~さんは、劇場公開時のパンフレットなどを見ているのだろうと思うので、どこいらへんを見ればこの情報を確認できるか、教えてください。

言語が、異文化間をわたり歩くときに怒る摩擦や誤解などをテーマに執筆予定があるので、出典を教えていただければ幸いです。
2008-03-09 10:31:54 返信フォームへ 掲示板へ戻る

Re:要出典所ジョージ
haruniwa
この映画の言語アドバイザーって、所ジョージさんなんですよね。字幕スーパーの何割かは所さんによるものです。好評を得てか、『ビートルジュース』というヘンテコホラー映画でも、所さんはアドバイザーを担当しました
投稿者:mackychan (2008 3/9 8:1)

に関してググッてみたところ。

http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/haruniwa/diary/d711

コーラ瓶の1作目は違ったけれど、ヒットにあやかって制作された2作目『コイサンマン』の日本語監修、なんと所ジョージさんがやっています。うまいこと訳していたので、ビックリ。
日本人は語学音痴だったわけですね、そんなところはアメリカに似なくてもいいのになー・・・という自分もそうか
投稿者:mackychan (2006 3/1 1:29)

という、じぶんちのまっき~コメントが提示されました。
2008-03-09 10:36:26 ページのトップへ

所ジョージ監修ビートルジュース
haruniwa
ビートルジュースに関して、以下のページを参照すると、現在発売のDVDから所ジョージ監修部分のギャグはカットされていることがわかるので、たぶん、ブッシュマンあるいはコイサンマンの所ジョージ監修部分のギャグが消去されているのかもしれません。

だとしたら、劇場公開版を見た人は、貴重な記憶を持っていることになる。
どんなギャグだったのだろうか。興味シンシン。

http://phatninjax.12.dtiblog.com/blog-entry-747.html
『ビートルジュース』@BS2 2008年02月21日 (木) 02:29 |
なつかしいなー。
今やハリウッドの巨匠クラスになったティム・バートン監督の 出世作ですな。この頃はまだストーリーテリングも稚拙でなんともフシギなテンポのコメディなんだけど、ただこの頃のウィノナ・ライダーの美少女ぶりは異常。

いつも黒づくめの服を着てるゴスロリ少女で、ジーナ・デイビス演じる田舎の素朴な若奥さんとほんのり百合っぽい妄想をかきたててくれるのが、なんかいい。

主演のマイケル・キートンはその後同監督のメガヒット作『バットマン』の主演に起用され、天パーかつハゲかけのブルース・ウェインという独創的なキャラ造形(笑)で大スターになったものの、最近すっかり見ませんなあ。
本業のコメディアンとして、この映画で演じたようなクレイジーキャラを追求していったら、今もスターだったような気もしないではないですが。

この時代はメガネの似合う好青年だったアレック・ボルードウィンはめっきり貫禄がついて、悪役がハマってきてますな。
あとトレイ・パーカーのギャグのネタとw
あ、大昔の劇場公開版は所ジョージ監修と称する珍奇字幕が付いてたけど、今日見たのはふつーのに変わってたな

2008-03-09 10:40:11 ページのトップへ

カルスタ
haruniwa
4月から、カルチュラル・スタディーズ (Cultural studies) というものを学ぶことになりました。

1995年にカルチュラルスタディーズ、略してカルスタに出会いました。
でも、本格的に勉強する機会がなく、これまでは本を読んだり講演会を聞いたりするだけでした。

1996年にスチュアート・ホールというカルスタ大物の講演会が東大安田講堂で行われました。
ホールは、バーミンガム大学に設立された現代文化研究センター(CCCS )の大立て者です。

このときは「ああ、1968年にぶっこわされた安田講堂はこうして、学の殿堂にもどったのだなあ」という感慨にひたっただけで、スチュアート理論はあまり理解できなかった。
イヤホンの日本語同時通訳を聞いているとスチュアート様の声がきこえず、声をきいていると、英語の半分もわからないので、またイヤホンを耳につけるという繰り返しだったので、半分つうか、ほとんど理解できなかった。

2008-03-09 10:55:46 ページのトップへ

カルチュラルスタディーズ
haruniwa
この世に雑学博士号があるなら、私はハカセだと思ってきたのですが、文化研究でハカセ号をとることにしました。

2008年4月に「文化情報分野博士課程」に在籍し、比較文化比較文学を学ぶことにしたのです。

私立大学最初の卒論は、日本文学専攻で、タイトルは『古事記』
比較神話学、比較説話学の方法で古事記に取り組もうとしたけれど、見事失敗。

私立大学大学院で演劇学を専攻して、「比較演劇学」「民族芸能学」「芸能人類学」に取り組もうと思ったけれど、フィールドワーク地として選んだナイロビで夫をひろっただけで、見事失敗。

国立大学では日本語学と日本語教育学、国立大学大学院では日本語学を専攻。
仕事としては日本語教師だから、日本語学研究を続けていたほうが、立身出世には役にたったのだろうと思います。

でも、私は本来自分がやりたかった文化研究を続けてきた。
私の文化研究は、「雑学研究」として行ってきました。
ある面、文化研究と重なる部分があります。

文化研究カルチュラルスタディーズは、私にぴったりの「雑学」です。
前に話したマラーノ文学なんてのも、カルスタのテーマです。
カルスタは映画を題材にして研究することが、他のどの分野よりも多い。
格闘技も映画もAVも差別語も、みんなカルスタテーマです。

これまで、私があらゆる方向にアンテナをはって、なんでもどん欲に吸収してきたことを全部生かせると思うと、わくわくします。

4月の進学先は「大学院総合社会情報学研究科文化情報分野専攻博士課程後期」です。

週に5日間、4つの大学で6種類の教科を教える仕事を続けながらの学生生活。
自分でも不安ですけど、がんばりま~す。

この「HAL、博士課程に進学」は、合格発表があった7日にちよさんにお知らせし、入学書類が届いた8日に夫に知らせました。今日9日は、まっき~さんにお知らせ。
夫より千代さんが先ってところが、わたしらしいね。

HALいろいろあらーなでは、4月に発表します。
2008-03-09 11:27:40 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~

ニカウさん
mackychan
あれ、ちゃんと片仮名プラス平仮名変換が出来た。びみょーに頭がいいパソくんだなぁ。

まず訂正。
第一作『ブッシュマン』(81)に、所さんはまったく関っていません。自分が言及したのは第二作『コイサンマン』(88)にあたり、以前コメントした内容が正しく、今回のは間違い。
で、所さんが正式に「日本語監修」を担当した最初の作品は『ビートルジュース』(88)のほうでした。
本作は89年の正月映画として日本公開、ビデオ化された際に「より所チック」に。というのも、まだティム・バートンも有名でなく、ウィノナも映画マニアの間でしか知らず、主演のマイケル・キートンにいたっては、ほとんどのマニアも「だれ?」という状況だったので、セールスポイントがなかったからなんです。その結果、主演のキートンの声を西川のりおが担当するという無茶な冒険までやらかしました。
2008-03-09 21:09:58 返信フォームへ 掲示板へ戻る
映像資料検索も、ネットで
mackychan
同年に制作された『コイサンマン』(88)。
東宝東和配給で89年の夏休みロードショー。これも予想外に外れた。決してつまらない作品ではなかったのだけれど、インパクトのあった第一作と比べるとどうしても見劣りはしてしまうでしょう。
こちらは、正式な「日本語監修」として、所さんは関っていないようです。根本的な間違い。ごめんなさい。
ここからイイワケ。
いろいろ調べた結果、テレビの15秒スポットで所さんが絡んでいたことが判明。おすぎが「この映画、観なきゃソンッ」とかいうようなものですね。中学3年だった自分は『ビートルジュース』の所さんと結びつけ、この映画でも監修をしていると勘違い、それを今日の今日まで間違いであると気づかずに生きてきました。
そのテレビスポットを探そうと思ってユーチューブいったり、ニコニコ動画いったり、自分のビデオコレクションをいろいろ観たりしたのですが、さすがに発見出来ず。
2008-03-09 21:10:40 ページのトップへ
学生春さん、進学おめでとー
mackychan
そういうことでした。ごめんね。

そんなわけで、博士だキチガイだまかせろといっているわりには、やはり勘違いや無理解の多い発展途上映画小僧であることが発覚してしまった自分、先輩春さんが学問に対して野心満々であることが、自分にとっての刺激になります。
特に批評家が取り上げがちなA級(と、呼ばれている)映画より、みうらじゅんや江戸木純くらいしか取り上げないB&C&Z級映画への言及に力を注ぎたい自分にとって、こういうミスはちょっと恥ずかしい。

パワフルアクティブ春さん、書き溜めたコラム原稿、大いに役に立ちますね。目が回りそうなスケジュールだけど、これだけあれば連日コラムも当分は滞りなく展開出来るのだものなぁ。

ともあれ。
花粉に負けず、この時期を乗り切りましょう。
2008-03-09 21:11:27 ページのトップへ
Re:ニカウさん
haruniwa
いろいろ調べてもらってありがとう。

これで、これから先、現代文化に言及するさい、まっき~、グーグル、ユーチュウブという三点セットが利用できることがわかって、昔の図書館通いに比べて、なんて論文が書きやすいんでしょ。
もう、ハカセ号、とったも同然!

って、舞い上がっていないで、地道に学んでいくわ。

明日は、娘息子と池袋で食べ放題ランチで合格祝いですねん。

息子が小食なため、娘と私とふたりで、3人前食べてモトとらねばなりませんの。がんばるわ
2008-03-09 22:09:50 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~~

インターナショナル食べ放題
haruniwa
3月10日、わざわざ予約の電話をいれて、サンシャイン60の58階にあるクルーズクルーズという「多国籍料理バイキング、2100円」というのを食べに行った。

私は、(1)ビルの高いところから景色を見おろして食べるのが好き(2)食べ放題が好き

よって、クルーズクルーズに予約したのだが。
結果。食べませんでした。
2008-03-11 12:44:09 返信フォームへ 掲示板へ戻る
インターナショナル食べ放題
haruniwa
雨という予報を気にかけながら、池袋東口につく。雨ふっていない。予約の時間におくれているので、急いで歩いた。12:30の予約に15分おくれてしまった。

58階レストランと60階展望台行きのエレベーターの前がえらい混雑。高校生くらいの団体がガヤガヤと並んでいる。展望台に行くのかと思っていたら、皆クルーズクルーズへ。

入り口の案内係が「本日は、1時より160名様の団体が入っております」という。

テーブルについて、食べ物の置かれているコーナーをみると、1時まえというのに、すでにその団体がワイワイと固まりになって行列を作っている。
学校の行事のひとつであるのだろう。

これでは食べ物を手に入れるまでどれだけ待つかわからない。

受付係に「昨日電話した時点で、160名の団体が来ることはわかっていたはずです。このような団体を迎え入れるのなら、貸し切りにするか、そうでなくても、同時間帯に予約した客には、団体といっしょになるという情報を伝えるべきです」と、抗議し、店を出ました。

このような無神経な客商売をするようでは、味もしれたもの。

「レストランは、シェフの腕とともに、ギャルソンのサービスが味を決めるのだ」と、三谷幸喜脚本松本幸四郎主演の「王様のレストラン」で、ギャルソン千石が言っておったぞ。

で、食べ放題はやめて、親子どんぶりを親子で食べました。
私と娘は、むろん大盛りをたのみ、小食の息子は「並」です。

息子と娘は、「あんなふうに激怒してもんくつけると、こっちの食欲がなくなるし、みっともないからやめてよ」というのです。

私は、ごく冷静に、店の予約対応が悪いことをお伝えしただけなのに。私が「冷静に文句をつける」と、世間から見ると「激怒している」ようにみえるらしい。

さて、食べ放題のガイド本を買うなら、おすすめは
『たべミニ 東京ハナマル!食べ放題』昭文社
です。なぜおすすめするかというと、夫の会社が校正を担当していますので。1冊880円。

3月下旬から、食べもの話を連載することにしました。
2008-03-11 12:45:05 ページのトップへ
インターナショナル食べ放題 連載予定表
haruniwa

03/27 インターナショナル食べ放題(1)ストレス食い
03/28 インターナショナル食べ放題(2)法事ランチ①椿山荘&木曽路
03/29 インターナショナル食べ放題(3)私の好きな店・500円ランチ
03/30 インターナショナル食べ放題(4)私の好きな店・製麺所ラーメン富士丸
03/31 インターナショナル食べ放題(5)大散財・半額おにぎり1個105円

04/01 インターナショナル食べ放題(7)自分にご褒美・コピルアック1400円
04/02 インターナショナル食べ放題(8)エスニック料理めぐり・中国東北家郷料理
04/03 インターナショナル食べ放題(9)エスニック料理めぐり・ペルー&グルジア
04/04インターナショナル食べ放題(3)法事セット・ニコニコ亭

04/05 インターナショナル食べ放題(10)応募書類書きながらランチ
04/06 インターナショナル食べ放題(11)受験ランチはコンビニ弁当
04/07 インターナショナル食べ放題(12)33番目のからだ巡り茶
04/08 インターナショナル食べ放題(13)合格ランチ
04/09 インターナショナル食べ放題(14)入学祝いの桜餅
04/10 インターナショナル食べ放題(15)立て!飢えたる者よ
===========

合格祝いランチは、明日に延期です。
王子駅前ホワイトフォックスでコース料理にしました。
http://www.thewhitefox.jp/

2008-03-11 12:54:57 ページのトップへ
Re:インターナショナル食べ放題
mackychan
家族で食いに行くと、父はオーダーそのものを恥ずかしい(?)と思うようで、えらく小声で店員を呼び、ささやき声で注文するのね。イライラしちゃう自分は「じゃ、自分がやるから」と、呼びボタンのある店でも「すんませーん!」と、モノスゴ大声で店員さん呼ぶので、ほかのお客さんもびっくりしています。もちろん父は「・・・」。
そんな自分なので、自分も春さん同様、いろいろいいそうだけどな。

お。ホワイトフォックス、よさそうじゃなーい。いいないいな、混ざりたいな。
ぜひ、マンデリンコーヒーを。大好きな銘柄です。
2008-03-12 07:34:36 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~

都市伝説高額バイト料の奇妙な仕事
haruniwa


大江のデビュー作『奇妙な仕事』

附属病院の前の広い鋪道を時計台へ向って歩いて行くと急に視界の展ける十字路で、若い街路樹のしなやかな梢の連りの向うに建築中の建物の鉄骨がぎしぎし空に突きたっているあたりから数知れない犬の吠え声が聞えて来た。

風の向きが変るたびに犬の声はひどく激しく盛上り、空へひしめきながらのぼって行くようだったり、遠くで執拗に反響しつづけているようだったりした」

 第二作『死者の奢り』

「死者たちは、濃褐色の液に浸って、腕を絡みあい、頭を押しつけあって、ぎっしり浮かび、また半ば沈みかかっている」
==============

 大江デビューの2作によって、私たちの間では、この「大学病院には解剖用死体が沈むプールがある」「死体を洗うアルバイトは高額らしい」
というふたつの都市伝説は、「実在するアルバイト」として、かたく信じられてきました。

 「死体解剖保存法」という法律があることなど、まったく知らなかった。

 この仕事を実際にしているという伊勢のAさんが、ほんとうに「死体洗い」の仕事をしていて、サイトに書かれていたことが事実であるならば、まっき~さんの取材が成功したら、ほんとにすごい記事になったのにね。

 Aさんサイト閉鎖ということは、やはりAさんも死体マニアのひとりにすぎなかったのかと。


2008-03-12 10:22:04 返信フォームへ 掲示板へ戻る
ネクロノミコン
haruniwa

 ネクロフィリア=死体愛(死体性愛)
 ネクロノミコン=怪奇作家ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの一連の作品に登場する架空の書物のこと。

 ラヴクラフトが創造した「クトゥルフ神話」が書かれている書物の書名として「ネクロノミコン」が創作されたが、他の作家たちも自作の中にこの書物「ネクロノミコン」を登場させたために、あたかもこの書物が実在の書であるかのように、一人歩きを始めた。

 ラヴクラフトが作中に「ネクロノミコン」という書物の来歴を期している。

 『狂える詩人アブドル・アルハズラットにより、730年にダマスカスにおいて書かれた「アル・アジフ」が原典である。
 アジフは、アラブ人が魔物の鳴き声と考えた夜の音(昆虫の鳴き声)をあらわした言葉である。

 「ネクロノミコン」の表題はギリシャ語への翻訳の際に与えられたもので、ギリシャ語のΝεkρος(Nekros 死体) - νομος(nomos 掟) - ιkων(ikon 表象) の合成語であり、「死者の掟の表象あるいは絵」の意とされる。

 アルハズラットは執筆後、ダマスカスの路上で白昼、目に見えない怪物に生きたまま、むさぼり食われた。

 現存する版本の多くは17世紀版で、ハーバード大学ワイドナー図書館、パリ国立図書館、ミスカトニック大学付属図書館、ブエノスアイレス大学図書館などに所蔵が確認されているが、完全なものは世界に5部しか現存していない。』

 この設定によって、『ネクロノミコン』は、世界に5部だけ残存し、一般の人は覗き見ることも出来ない貴重な書として、「実在性」を持つ「伝説」となった。
2008-03-12 10:23:10 ページのトップへ
アル・アジフ
haruniwa
 ネクロフィリアたちの中には、ネクロノミコンを実在の書と信じている人もいます。
 といっても、私が見たサイトにそう書かれていただけで、何人が実在を信じているか、統計をとったわけじゃありません。

 ということで、伝説は、伝説にすぎなかったのか、実際にある仕事なのか、
 Aさんに接触してインタビューできたら、と、期待していたのです。

 Aさんは、ネクロフィリア死体愛好家のひとりにすぎなかったのか、それとも「この仕事の内容を他人に話したら、死体解剖保存法に違反したとして、守秘義務違反に問われてしまうために、愛する仕事を続けたAさんは、インタビューをさけたのか。

 メルアドも変えてしまったのなら、もう接触できないですね。
 残念。

 フーゾク関係の仕事に就く人へのインタビュー、ぜひ『AV女優』を越える傑作をまとめてくださいね。
 まっき~さんの仕事の重要な部分になると期待しています。
2008-03-12 10:24:26 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~~
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

はるまき(8)

2008-10-22 08:16:00 | 日記

光永、光栄です
mackychan
面白くない言葉遊びを引っさげ、再登場です。
永い眠りから覚めました。久し振りによく寝たー。今晩からまた仕事です。単調で飽きるけれど、生きるためだーケンタッキーでチキン喰うためだー大晦日ハッスルするためだー。

引用、どうぞどうぞ。春さんコラムに使っていただけるなら連日でもオッケイよー。

それにしてもお互い、朝からノリノリ文章だね、新ユニットのくだりでは笑わせていただきました。
偉そうにいうのもなんだけど、芸能界に関する春さんの言葉ってすごく光ってる。ナンシー関さんが好きだったことと関係していあそうだなーと思って。
いろんなひとがいろんな視点で語る芸能界だけど、最近の人気はあのひとなのかな、マツコ・デラックス。個人的にはピンとこないんだけどね、もっと毒があってもいいし突飛な表現で切り込んでほしいというか・・・と、ピーター・バラカンを襲った犯人はバラカンを狙ったのかそうでないのか少し気になっている男の書き込みでした。
2007-12-09 17:53:43 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:光永、光栄です
mackychan
追伸。
つくづく『三丁目』は罪な映画だなぁと感じています。作者や監督にそんなつもりがないからこそ、余計に厄介なんですけれど。
このへんのことを話し出すと止まらないので、また今度にします。
2007-12-09 17:57:48 ページのトップへ
Re:光永、光栄です
haruniwa
芸能界には組合長美輪明宏大御所以下、ずらりと。
映画評論ではもちろんおすぎがいるし華道界に假屋崎省吾、料理界にマロン、紅白に紅組から出場決定歌手の中村中。

小説では藤野千夜がもういるから、すきまねらってコラムニストでだれが出てくるかとおもっていたら、マツコデラックスってのがいたんだね。まったく、すきもスキマスイッチもありゃっせんがっ。

あ、中村中は、NHKも正式に女性扱いで、たぶんトイレも女性用に入るんだろう。
和田アキ子が白組の一員で紅白にでたときは男性トイレを使うと言っていたが、単なるジョークだった。
中村が紅組は納得だが、美川憲一が白組のままでいいのかという問題も浮上するなあ。しないか。

もう飽和かと思っていた女装界、次のニューフェースはどのあたりからかしらね。
ムエタイのニューハーフスターが芸能界に転身しちゃったので、次は、亀田山峡代をそろって女装させ、女子ボクシングのエキシビションゲームをやるだよ。グロいなあ。

基本、私はジェンダーフリーのフェミニストです。
マッチョな男を生きるまっき~さんには、女装や性同一傷害やボーイズラブやその周辺のことは、「違和感有りなし」どっち?

SM、下着フェチ、スカトロあたりの変態論とはまたちがうけれど、なかなか語り街がありそうな。

三丁目は、またあとでゆっくり論じてね。
2007-12-09 21:20:28 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~~~

阿魔
mackychan
今年初の書き込みです。

来月、柔道の昇段試験があります。有明の道場で5人と戦い、その内容と勝ち数で三段に上がれるかどうかが決まる。
おとなしくシナリオに集中していればいいのにね、あれもしたいこれもしたい病に罹っており、しばらくはセコセコ動き回りそうです。

さて某AV雑誌のコラム用に1本、ある思い出話を書いたのですが。
21歳の頃・・・映画館でアルバイトしていた時期ね。
大学生アルバイトAくんが高校生アルバイトBちゃんに、冗談で
「このアマー!」
と、口癖のようにいっていました。
Bちゃん、このアマの意味が分からなかった。
でもいい気分がしなかったようで、Bちゃんは不機嫌な顔で「まっき~さん、アマってどういう意味?」
いまではもっと上手い説明が出来ると思うんだけど、モゴモゴと要領を得ない説明を繰り返し、「結局、悪い意味なんだね」と。ま、間違った理解ではなかったんだけど。
辞書的な説明でなく、春さん流の解説を聞いてみたいです。

以上、新年に似つかわしくないヘビィな注文書き込みでした。
2008-01-13 20:34:48 返信フォームへ 掲示板へ戻る
どうも
haruniwa
朝日新聞の記者から「どうも」という語についての取材を受けた。1月13日。

私のサイト記事
http://www2.ocn.ne.jp/~haruniwa/nipponia0501a.htm
をもとにして記事をかきたいのだという取材。

ただ取材されても私には何のトクもないので、「新聞記者」を逆取材して、コラムを書いた。

1月後半にUPします。かなり辛口。
だって、取材が甘いんだもん。

大新聞で高給をとっている記者って、この程度のテキトーな取材でコラムまとめて、月に何本かかけば、年収1千万とかになるんだよな、と思うと、ああ、くやしい。

まっき~さんのほうが、ずっと厳しく取材して、ずっとすぐれた文章を書いているよ。
アサヒめ、今に見てろよ!と、ほえづらかいたHALでした。

あ~あ、新年そうそう、ひがみねたみコラムでした。
2008-01-14 07:07:46 ページのトップへ
Re:阿魔
haruniwa
三段昇進、期待してます。がんばってね。

「アマ」について、新年にふさわしいです。日本語は、もとの語が、時代が下るにつれて価値が下がってくる、というのが標準仕様で、「アマ」も典型的な歴史変遷をたどっていて、これぞ、The japanese !!
だから、お正月にふさわしいの。

男性用蔑称としての二人称(聞き手をさししめす名詞)として
「テメー」は「手前」から、「おのれ~」は「己」から、で、自称を対称に使うと蔑称になる。

「オメー」は「御前」から、「きさま~」は「貴様」で、最初は相手を敬う二人称だったのに、時代が下ると語の価値がさがって蔑称になったものもある。

女性蔑称としての二人称として使う場合の「アマ」について。

「尼」と、「海女」のどちらをもとにしているのか、はっきりした語彙的な変遷史は、だれかが研究しているのかもしれないけれど、広辞苑は「尼」→「女性を低めていうことば」としている。

私の「語彙論」ではね。

「ビクニ比丘女」としての「尼アマ」→「色を売って歩く、歩き比丘女」→「乞食、売春をする女」→「蔑称としての女・アマ」です。

サンスクリット語の「ビクシュニーbhiksuni」が、音訳漢語「比丘女(ビクニ)」になった。

意訳漢語では「乞士女」「除女」「薫女」
意味は、「如来に法をもとめ、世人に食を求めて修行をする女」→「乞食をする者」

日本語では「尼アマ」「尼僧にそう」
中世以降、熊野に詣で、仏法を絵や音楽で勧めながら歩いた尼。「歌比丘尼」,「勧進比丘尼」,「熊野比丘尼」などとも呼んだ。

科負比丘尼・屁負比丘尼のこと。
とがおいびくに(科負比丘尼)のひとりとして、「和泉式部=かさぶた式部」などがいる。

鎌倉・室町時代、尼姿で諸国を遊行した一種の芸人。絵解(エトキ)比丘尼・小歌比丘尼など。

江戸時代では俗化し、尼姿の下級の売女をさした。

この俗化した下級の売女「尼アマ」が、女性の蔑称として「このアマッ~」などの現代語に連なっています。

以上、春庭のよくわかる日本語語源講座でした。
2008-01-14 07:12:42 ページのトップへ
本欄へ
haruniwa
掲示板コラム、映画に関しては、『話し言葉の通い路』に再録させてもらってきたのだけれど、この「阿魔」については、あさってのカフェコラムに再録させていただきます。サンキュッ
2008-01-14 07:23:15 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~~

水道橋博士
mackychan
春さんオハヨー。
ヘンな投稿があるので、それを下げるためにも書き込むね笑

雑誌の取材で、水道橋博士とケンドーコバヤシに会ってきました。といっても、自分は映画の現場でいえば、セカンド、サードの助監督みたいなもの。直接的やりとりはほとんどなかったけれど、サービス精神旺盛で楽しめました。
ふたりとも、格闘技に詳しい・・・という表現でも失礼だな、造詣が深いというか。
やはり、プロレス検定の話も出ました。模擬テストを受けましたが、これがほんとうに難しい。映画検定なんてもんじゃない。いやこれは、自分の専門が映画だからそう感じるのではなく、真の意味で難しい。検定料も映画より高額で、主催者の本気度が伝わってきます。
というわけで、ちょっと無理ですね。勉強し直さなければ。自分は80年代中盤のプロレス第二次隆盛期から入って、映画に目覚めて以降にプロレス熱が冷めて、そいでもって、90年代末から始まったガチンコ格闘技で再びマッチョな世界に憧れる・・・という流れで、80年代以前や90年代前半を知らないんです。猪木や馬場よりも長州、大仁田よりも高田ということで、映画と同様、偏りがあるのですね~。

博士の語り口は滑らかというか、興味の持てない話でも思わず聞き入ってしまう魅力がありました。素晴らしい。
2008-02-08 10:09:10 返信フォームへ 掲示板へ戻る
ついしん
mackychan
インタビューの内容は、主にこれ
http://www.toei-anim.co.jp/dvd/kin29/01news/index.html#10

2008-02-08 10:23:38 ページのトップへ
Re:水道橋博士
haruniwa
水道橋博士、平成教育委員会などではたけしにつっこまれやすいようなボケをかました回答をしていますが、やはり、相当な物知りなんでしょうね。プロレスだけでなっく、いろんなことに詳しいのだろうと思います。
芸人魂もってるんでしょうね。 

ケンドーコバヤシについては、関西ヨシモト系にうといので、見たことない。

↓のエロ書き込み、あちこちに無差別に貼り付けているので、当然、ヒンシュク買うわOCNに通報されるわ、という扱いをうけてますね。
アホです。

同じエロがかっていても、まっき~さんの写生(誤変換)話や頻便話のように、芸になっていれば、読んで快感だけれど、この書き込みのような芸もない文は、2チャンネルのエロ板でやってくれよと思います。
2008-02-09 17:46:10 ページのトップへ
映画ヌード学
haruniwa
おもしろかった。

「パンフレットからみた映画」もよかったけれど、やぱりまっき~さんをして最高に語れる題材はヌードです。

中谷美紀は、牧野シナリオを待ちこがれ、美しいボディをみがいているにちがいない。
2008-02-09 17:54:44 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~

志の輔
mackychan
今日はお休みなんで、こんな時間に書き込み。

いろいろあったんで気分転換にと、昨日はチャリで映画館めぐり。
15館くらい回ったけど、観たのは2本、志の輔原作の『歓喜の歌』と、風変わりだけど真摯で美しい映画『ミスター・ロンリー』。
残り13館は、単なる調査のため。メディアで報じられている情報を、この目で確かめようと。雑誌バイトとは無関係なので、一銭にもならず。自分でいうけど、映画愛ゆえであり、モノズキだなぁと思う。
やはり『潜水服は蝶の夢を見る』強し。これは当然かなと。学生から老人まで、いろんな客層が入っていました。とてもいい映画なので春さんにも観てもらいたいんだけど、それ以上に『歓喜の歌』かな。個人的には『しゃべれども』より好き。観終えたあと、急いで原作読みました。で、数十分前に読み終えたところ。
松岡監督は『東京タワー』映画版を撮ったひとだけれど、基本的に若者を描くのに定評がありました。平山さんに比べてプロモーションが得意なほうではないと思うけれど、けっこう入りが良くて安心しました。

談志、志の輔も出てきます。
http://kankinouta.com/

2008-02-12 03:53:21 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:志の輔
haruniwa
映画はしご。

きのう、11日、姑のところで姑の愚痴を5時間拝聴したあと、『ミスポター』『エディットピアフ』の2本立て、見ました。

今日は、これから「胡同の理髪師」「夜警」のはしごしようかと。

『歓喜の歌』は2年後にテレビ放映で見る予定(娘の要望により)

『潜水服~』は、ギンレイにきそうだから、もうちょっとまってみる。

ミスポターは、ギンレイにきそうだとおもっていたら、割合早くラインナップされました。

じゃ、いってきま~す。
2008-02-12 13:38:10 ページのトップへ
ピアフ・ポター・レンブラント
haruniwa
上映時間があわなくて、はしごはできなかったので、新宿タカシマヤタイムズスクエアで『夜警』をみました。

前夜2時半まで起きていたのが悪かった。
コスチュームプレイが好きだし、レンブラントの絵について興味があったので見る気になったのですが、意気込んで映画館に入ったのに、う~、半分くらい寝ていた。

演劇を見ているようなカメラワークとか、ろうそくなどの光の雰囲気を生かしたライトワークとか、画面の作り方は「映画をとるってこういうふうに自分の感性をぶつけることだよ」と、グリーナウェイが言っているようで、とても引きつけられたのに、「夜警」の絵に描きこまれた市の権力者たちの悪事を告発する、ということにも、レンブラントの妻サスキアとの愛にも女中ヘンドリッケとの恋にも、引き込まれることがなかった。

コスチュームプレイ、次はエリザベスに挑戦です。

ピアフは、マリオン・コティヤールの「これでもかっ」という作り込みの演技がときに「いくら最近のアカデミー賞が、有名人そっくりさん演技がとる確率が高いからって、そりゃあがんばりすきだよ」と言いたいくらいだったのですが、もとピアフの伝記を読んでいたくらい好きだったし、とてもおもしろく見ました。

ポターは、晩年の「偏屈ばーさん」になってからの後半生ばばっさりカットだったのだけれど、若い頃のお話だけでも、湖水地方のけしきがよかったし、おもしろかった。
2008-02-13 07:46:53 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~~~

取りビューと
mackychan
そう確かにトリビュートは数年前、一気に広まった感あり。だからウィンドウズの辞書機能には間に合っていなくて、片仮名変換出来ず。頭悪いな~パソ君。ガンダムもドラえもんも変換するくせに。

春さんが絶対観ないであろう変態鬼畜盛り沢山の映画『コックと泥棒、その妻と愛人』(とかいって、観てたりして!)の頃から、グリーナウェイは全編をレンブラント・ライトで映画を撮ってしまうほど、この画家に傾倒していました。レンブラントそのものは嫌いだ、大嫌いだと発言しているところがまた、偏屈っぽくて好きなオヤジです。当時から自分、いつかはレンブラントについて描くのではないかなぁと思っていたのですが、自分が忘れた頃に創りやがった。

そういえば『枕草子』もヘンチクリンな解釈で映画化しています。公開当時、褒めたのは淀川さんだけでした。
ふたりとも、偏屈。だから大好き。
2008-02-13 08:56:22 返信フォームへ 掲示板へ戻る
珍説 
haruniwa
私も偏屈が好き

フーゾク入り浸りで仕事やめた坊や、サービストークで舞い上がって「オレ、でかいらしいんだよ」と幸福になるって、ほんと、男って単純でかわいいもんだなあと思う。

でもって、私の記憶では、こんなにはっきり画面に登場した朕珍を見たのは、一般映画でははじめてかも。

AVなどではより誇張した映像もあるだろうけどね。
一般の映画の、しかもR指定もなにもない映画が、ぼかしをかけずにしっかり映し出したのを見たのは、私にははじめてだった。

そこで女は考える。

もし監督が「君の胸、ちょっとそれじゃね。胸のアップのときだけ、吹き替えつかうから」と、言ったとする。
女優は、翌日には豊胸してくるだろう。シリコンたっぷりに。

男はどうすんだろう。
監督に「君の小さいから、そこのアップだけAV男優のふきかえ使う」と言われたら。

シリコンか?せめて真珠でも埋め込むか?
つうか、「ふきかえる」と言われたときの男優、それ以後演技できるのだろうか。気持ち、萎えるだろうなあ。

レンブラントを演じたマーティン・フリーマンは、演技派なんだろうけれど、少なくとも、シルベスタースタローンとか、シュワルツネッガーとか、筋骨隆々の魅力で女性ファンをひきつけるタイプではない。

なまっちろいプヨプヨ体型のレンブラントと妻サスキアのメイクラブシーンを見ても、あんまりはっきり目がさめなかった。
まあ、前夜のよふかしがいけなかったのだな。眠ったのは。

しかるに、映画冒頭シーンでのマーティンの、垂れ下がったモノは、画面を下品にするほど大きくもなく、「あれじゃ吹き替えつかったほうがよかったのに」と思われるほど小さくもなく、ほどよくたれていて、適切なサイズだったと思います。

と、映画、半分寝ていたくせに、冒頭シーンだけはしっかりサイズを確認したHALでした。
2008-02-13 23:10:08 ページのトップへ
グリーナウェイトリビュート 朕珍論
haruniwa
というのも。
ミケランジェロやギリシャ彫刻のものは、いつも「実際より小さく彫刻されてんじゃないか」と、疑問に思ってきたから。

ミケランジェロにみすえられたら、ちぢこまってしまうのかもしれないし、彫刻家は、自分のものより大きい場合、わざと小さめに彫刻するのか、と、思うくらいだったので。

いやいや、大きさばかりをみくらべているわけじゃありませんて。
ちゃんと彫刻の鑑賞をしてきたんですけれど、まっき~友の幸福そうなようすを読んで、そんなサービストークでしあわせになれるもんなら、オバハンいくらでもゆうてやるから、見せてみってのよ。

あ~、日本の枕絵が西洋に渡ったとき、西洋人はなによりもその部分の大きさに目をみはった。
もちろん、浮世絵の印刷ミスじゃない。もともと2割ましくらいに大きくして描くのが枕絵の常識。

「ほんとに日本人はこんなにデカいのか」と西洋人は思った。
最後まで日和見していたアメリカが太平洋戦争参戦をきめたのは、枕絵のでかさに恐怖を覚え、もし日本が勝ったら、アメリカの女たちは、太平洋を越えて日本の男どもになびくかもしれない、という恐怖があったからだという説も、、、、、あ、これはだれも言ってないか。

これって、『夜警』見た感想になってる?
うん、やっぱり『夜警』の感想じゃなくて、朕珍の感想だよね。おしまい!

『夜警』がギンレイホールにきたら、もう一度見て、寝ていた半分をとりかえすことにしよう

2008-02-13 23:21:31 ページのトップへ
ラブ or レイプ
haruniwa

件の米兵は「中学生だと思わなかった、20歳すぎていると思った」というみえすいたいいわけをしているというが。

もちろん、おそった米兵が悪い。何をどうイイワケしようと、未成年と非同意のラブ&ポップはありえない。

だが、しかし。
ヒンシュク買うを承知でいうが、なぜ、女子中学生の親は「どんなことがあろうと、米兵の車に乗り込むなどもってのほか」と、教えなかったのか。

「家まで送ってやる」と、言われて乗ってしまった女の子を責めることはできないが、沖縄でそれやっちゃだめでしょ、と思うよ。
シブヤだってだめだけど。

dも、シブヤじゃ、ウリたい女子中学生はごろごろいるからなあ。

「ラブ&ポップ」村上龍は読んだけど、映画みてない。
べつにアンノがきらいでもないのだけれど。

「とりあえず私は、こう推理する。女子高生の日常はポップなアダルトビデオのようだ、アンノはそう解釈した。」
いいなあ、この解釈。

で、米兵は思っていたのだな、きっと。「日本の女子中学生の日常はポップなアダルトビデオのようだ」
それで、声をかけてみる。「へぃ、ガール、君の家までおくってやるから、のってきなよ」

おいおい、女子中学生よ。乗るのはメリーゴーランドの木馬だけにしておきなさい。

あ、ヒンシュク発言だなあ。顰蹙であるとはわかっているけれど、今回のはなんだか「ふせぎようもない沖縄の悲劇」には感じられない私がいる。
申し訳ありません。
2008-02-14 00:12:08 ページのトップへ
これで残るは新藤兼人だけになった?
haruniwa
市川崑92歳。合掌。

ただ一作えらべというなら、やっぱり私にとっては『東京オリンピック』かなあ
2008-02-14 07:05:19 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~

ナット
haruniwa
市川崑追悼文、出色でした。
監督に出会った3分間は、人生の貴重な宝物になりましたね。

わたしはこれまでずっと「わだなつと」だと思いこんでいて、まっき~さんの文ではじめてナットだと知りました。その程度の市川ファンにすぎませんが、この追悼文のよさは、わかる。
追悼文というのは一種の芸なので、丸谷才一は、葬儀で読んだ弔辞を集めた本を一冊上梓している。

まっき~本が出版されるとき、「監督論・追悼集」をひとつまとめてもいいね。
2008-02-15 12:15:56 返信フォームへ 掲示板へ戻る

今朝のコラムUP事情
haruniwa
昨夜は、ラーメン食べて早寝。

バスで停留所ひとつ離れたところにある「製麺所丸ラーメン富士丸」というのが、私のお気に入り。
ラーメン二郎 マルジが昨年わたしが中国へ行っている間に店名変更ラーメン富士丸になったけれど、造っている人は、私が2004年に初めて食べたときから変わっていない。

ラーメン通の間では「二郎系」と呼ばれる種類で、豚背油たっぷりの汁にごろごろ大きなチャーシューが入り、上にもやしとキャベツのゆでたのが、富士山のように山盛りになっています。
http://r.tabelog.com/tokyo/rstdtl/13002910/

私の注文は「麺少な目、やさいたっぷりニンニク少々」です。
ものすごくこってりしていて、麺は自家製手打ちの太麺。体調がよく胃が万全の時でなければ完食はむずかしい。

私は食べ物は完食をルールにしているので、残したくないので、月に一度はたべたいけれど、実際には、季節に一度ほどの注文になっています。
食べたあとは、ちと苦しい。おなかいっぱいだし、背油スープは中年の胃にはきつい。

中年女性がひとりで食べにきているのを見たことはない。女性は男性のつれとしてくるだけ。
だから、店長も私を覚えていて、三ヶ月に一度しか行かないのに、いすにすわると黙礼してくれる。イケメンの店長なのでちょっとうれしかったりして。

それで、2月14日、仕事帰りにふじまるラーメンによって、完食した後、「もう、お母さんは夕食いらない。寝る」と、8時に寝てしまった。
2008-02-15 12:31:28 ページのトップへ

UP遅延
haruniwa
娘は私が買っておいた安売り牛肉で牛丼をつくり、弟と2人で食べたって。

で、ここからが本題。
いつもは、書きためていた文を、日付がかわったらすぐにUPするか、6時に目ざまし鳴ってすぐに更新するかのどちらかなんだけれど。
7時に起きて、ふとんの中で朝刊を読む。
古舘の誤用謝罪記事があった。
アダルトチルドレンで1本かこうかと思って起きてきたら、娘と息子がディズニーランドへ出かけると、身支度をしている。

冬の極寒こそが、すいていて穴場なのだと。寒いのに、毛糸帽子がみつからないと探している。ごみ箱ひっくり帰したような我が家の中、みつからない。
私の帽子を貸すことにした。

そんなこんなで、9時半すぎから書き始めて、UPしたのは10時半になりました。
2008-02-15 12:32:50 ページのトップへ

Re:ナット
mackychan
そういえば春さんには、イマヘイのときも本田美奈子ちゃんのときも、褒めてもらったっけ。追悼文はかなり狙って書いているので、嬉しい。死んだひとについての文章を「狙う」というのも、ちょっと背徳っぽく(大袈裟?)もあり、そこがまた刺激的なのですけれど。

おぉ!さっき夕飯食ったんだけど、もう腹が減ったよ画像見て。(週に4日は食品工場の仕分けゆえ、コンビニ弁当&パンの日々。金はかからないが、おふくろの味食いたいぞー、でも料理覚える気は相変わらず1ミクロンも持っていないぞー)
いいですね、こってり。いつか食べにいきたい。

それにしても春さんドーター&サンのお話を聞くと、まるで自分とねーちゃんみたいな関係。仲がいいんだね。あ、でもサンちゃんには、関係は似ているかもしれないけど、あなたのようなヨゴレじゃないと叱られそうだけど~

コメント追加
でも、いまのプーチンさんがチョメチョメしても辞めないだろうしフランスのサルコジさんがこの時期に別のひととチョメチョメしても辞めないだろうし、そういう意味では、この世は素晴らしく寛容なのですなぁ。
2008-02-15 20:23:27 ページのトップへ

アーメン
haruniwa
よくできた秀才の姉とダメ弟という点では、うちの旦那と旦那姉がその通りの関係だったよ。
シスコン夫で苦労したから、息子と結婚しようという女が現れたら、シスコン男と結婚するのだけはやめとけと忠告しようと思っていたら、うちの息子は、父親に輪をかけたシスコンで、ねーちゃんいなけりゃ夜もあけぬ。完璧「共依存」だね。

「共依存」てのも、精神医学用語だけど、かなり誤用されて広まった語のひとつだな。
適当な誤用をしていると、きっと「アダルトチルドレンの会」や「アルコール依存の夫に共依存の妻の会」から抗議がくるから、気をつけよう。

まっき~さんは、秀才ネーチャンが結婚したとき、結婚OKだったのでしょう。まっき~は、シスコンよりマザコンのほうが強いからね。
うちの旦那はネーチャンを年下男にとられるのがつらくて、ねえさんの結婚式の前に海外に逃げ出したよ。ねえさんの花嫁姿など、見るに忍びなかったのだよ。

うちもねぇ、4月で25歳になる姉と11月に20歳になる弟が、仲良くディズニーランドに行って遊んでていいのか、ボーイフレンドガールフレンドの影も形もなくていいのか、と母親としては「親戚一同に見合い写真でもくばらなきゃ」という局面なのだろうが、なに、結婚して苦労するばかりだった自分を思えば結婚などしなくてもよい。

そのうち「デザイナーズDNAセンター」ができて、顔、体型、頭の程度、目の色神の色、お好みしだいでデザインされているDNAスパームspermも手にはいるだろうよ、と罰当たりなこと考えています。
罪深き私をおゆるしください。アーメン。ザーメン、ラーメン。
2008-02-16 01:05:52 ページのトップへ

ラーメン
haruniwa

昨日寄ったラーメン屋にまた今日も行った。2日続けて同じ店で食べて、それでも美味いと感じるかどうかの実験のためにいったのだけれど、うまかった。
昨日は木曜日で開店と同時に入ったので待ち時間は10分だったけれど、今日は花金で、ラーメン通オノコどもがグループでわんさか列をつくって並んでいた。

北本通り(きたほんどおり)沿いの歩道にならぶベンチ。北本通りっつうくらいだから、道路は北へ向かって延びており、寒風ふきすさぶ。前のほう15人くらいはベンチがあるけれど、あと15人くらいは立ったまま風にさらされてまつ。

私は列に並び初めて、すぐに後悔した。たかがラーメン一杯のために、こんな難航苦行をつむ意味が、私にはない。
とおくからこのラーメンめあてに電車賃かけ、1週間のイベントとして来ているラーメン通若人たちには、たかがいっぱいのラーメンのために、この難航苦行をかさねることこそ、味を高める秘訣なのだろうが、私にはそんな義理はない。
近所だから、自転車できて、食べたいときに食べればよい私には、なんで、みんなこんな寒い中、バカみたいにならんでんだよ、と思っていた。私が一番ばかだね。なぜなら私が一番年寄りだから。
列にならんで65分。やっと店の中に入れたときは、死後硬直がはじまりそうな気配だった。

ただし、いつも自由にこられるというわけではない。
私自身の体調がよくて、胃がぴんぴんしていること、という条件に加えて、息子娘が外出していることという条件が加わる。
娘と息子が家にいるときの夕食、私は外食しないでちゃんと家で食べるようにしているので。疑似母子家庭3人母子は、こうやって、肩寄せあって一杯のかけそばをすすってきたのだよ。
2008-02-16 01:07:47 ページのトップへ

ザーメン
haruniwa
ボーイフレンドガールフレンドおらず、外食するのは家族で出かけるときだけ、という娘息子なので、たいていふたりとも家で夕食をともにする。
ふたりがいっしょに外出し、私は家にいる、という条件がととのわないと、ラーメン食べに行くのもままならぬ。

息子は、自転車で15分の大学に通っているが、大学選びの条件が、「昼飯を食べるために、自宅に帰れること」だった。
実際、午前中の授業のあと、昼ご飯を食べに家に帰り、午後、また自転車で出ていく。外食が嫌いなのではなくて、「知らない人がいるなかで、食事をする」のが苦痛なのだ。

息子も、あれこれ心理テストを受けてみれば、ビル・クリントンの程度には「機能不全家庭に育ったトラウマ」と診断されるのだろう。
父親は家に寄りつかないし、母親は食い扶持稼ぎの出稼ぎに中国まで単身赴任していくような悲惨な家庭に育った、と、診断されるにちがいない。
彼の対人関係形成不全症は、時代の病でもあり、私と夫の関係不全症候群の反映でもある。

まっき~さんを「よごれ」と呼ぶのなら、ああ、そのよごれの爪のあかを煎じて飲せてやりたいよ。
ただし、まっき~さんが「病的きれい好き」と自称するのに対して、息子の部屋はごみ箱ひっくり返した以上に悲惨。ときどき虫が発生し、床に積み重なった衣服にさなぎがくっついていたりする。

ルイ太陽王からマリーアントアネットの時代まで、フランス宮廷では、愛人もいないような王は「不能」扱いだった。マリーアントアネットの夫のルイ16世、王妃のほかに女がいなかったから、軽く扱われてしまった。だから、ギロチンだったのか、、ってちがうけどね。

でも、清教徒たちが作り上げた「たてまえ清らかなキリスト教徒」社会のアメリカは、その点でも極端な「大統領」像をこしらえたね。
 オバマ善戦の影には、「浮気の現場を女房におさえられたあげく、女房に救われた男を亭主にした妻」というヒラリーへの嫌悪感があるとみているよ、私は。

と、話はどこまでもとりとめもなく広がるけはいなので、今夜はここで寝よ。
2008-02-16 01:08:48 ページのトップへ

難行苦行
haruniwa
なんで私が難行苦行と打ち込んだのに、このアホぱそこんは、難航苦行と変換するのかと、思ったら、私のほうがあほやった。
難行を「なんこう」とローマ字入力したから、難航とでたのでした。

修行やら行者やら仏教関係は呉音よみだから「ぎょう」で、銀行や旅行などは漢音よみで「こう」になるって、学生には教えていたのに、自分では難行を「なんこう」とよんでいたことに、今夜きづいた。

サルコジが女房に三行半くらったおかげか。
いや、牧野光永様のおかげです。ありがとう。
2008-02-16 01:21:28 ページのトップへ
~~~~~~~~

フェチ・ふぇてぃっしゅ
haruniwa
フェチ・フェティッシュ・フェティシズム

1)フェチは、今や、完全に「日本語カタカナ語」です。だから、若い女の子が「あたし、テディベア・フェチなの」と言っても「オレはさあ、トンコツフェチだから、もう、醤油ラーメンとかは食えねぇ」と言っても、目くじらたてず、「そうなんだ、そんなに好きなのね」というくらいで返してやりましょう。
 「おっぱいフェチ」「太股フェチ」なんぞ、「あ、そこが好きなのね」でかわしてかまわない。

2)もともとのフェティッシュfetichesは、民族宗教学・文化人類学の用語です。呪術に用いる呪物や護符(feticoフェティソ)が基本の語。
 宗教的な対象として物を崇拝することがフェティッシュなので、日本の仏教で仏像を拝んだり、剣と玉と鏡を「三種の神器」とあがめたりするのも、フェティッシュであり、日本の天皇は、宗教学的には立派な「フェティッシュ諸神の崇拝者」となります。

3)フランスの思想家ド・ブロスが1760年「Du culte des dieux fetices」を出版し、フェティシズムという用語を用いました。呪物崇拝信仰をフェティシズムと定義しました。

4)カール・マルクス(1818~1883)は、『経済学・哲学草稿』のなかで、貨幣自体が神のように資本社会に君臨し人間関係を貨幣が支配することを批判し、『資本論(1867)』に「商品の物神的性格とその秘密」の章で「商品」が利用するためではなく、人々のあこがれや崇拝の気分を生み出すことに着目し、マルクスの「フェティシズム論(物神崇拝論)」を論じました。

5)1887年に心理学者A・ビネー(1857~1911)がはじめて、肌着、靴など本来性的な対象ではない物に性的興奮をおこす変態的性欲に対して「フェティシズム」という用語を用いました。

6)精神医学でいうフェティシズムは、変態性欲、性的倒錯、性的対象の歪曲、を指し、この性的傾向によって社会的職業的な差別や生活上の障害や苦痛を伴う場合をさす。(つづく)
2008-02-18 11:35:18 返信フォームへ 掲示板へ戻る

フェティシズム
haruniwa

7)まっき~さんの用語フェティシュの場合、「変態性欲」をさして使いたいとすると、(6)を指し示しているのだと思いますが、まっき~さんが自分自身を「足フェティッシュ」を自称したいなら、それは、(1)の小僧どもが言う「フェチ」とあまり変わらない使用になります。

 性心理学用語での「足フェティッシュ」なら、足だけに性欲を感じ、女性の体全体にはまったく興味がない、女性そのものを性の対象とすることはできない、足だけを性の対象として射精に至ることができる、または、足だけを鑑賞して性的欲求を満足させることができる、という人。
 全的存在として女性を愛することのできるまっき~さんんは、その意味ではフェティストではないですね。

8)単なる性的好みにすぎない傾向を「おっぱいフェチ」「足首フェチ」などと呼ぶことに関して、まっき~さんは反対しておられるのだろうと推察しますが、日本語カタカナ語としての「フェチ」は、変態性欲嗜好を表すのではなく、たんに「とっても好き」程度の性的好み、日常生活の嗜好をあらわしているにすぎないと、解釈できます。

 おお、今日も春庭、よい講義をいたしましたねえ。感心感心。と、自分をほめてやる以外、だれも私のすばらしい講義を褒め称えないので、、、、って、まっき~さんだから言えるジョーク。

 来期の仕事、なんとか穴埋めができて、週5日、国立2校、私立2校で、週に90分授業9コマ確保いたしました。

 日本語初級、漢字初級、日本語文法、現代日本語学、社会言語学、日本語教育学です。
 これって、理科の先生にたとえれば、一人で物理、化学、地学、生物学、環境科学、理科教員養成、をひとりで日替わりで教えるっていうくらいのすんごいことなのよ。だれもすごいって言ってくれないから、自分で言うしかないんだけれど。
 
2008-02-18 11:38:11 ページのトップへ

ポストモダン
haruniwa
カタカナ語シリーズの最後に春庭コラムへのコメント返信をまとめて掲載する予定です。
ほんとは、カタカナ語出身地クイズも最後に出題する予定だったのだけれど、先に提出しました。

まっき~コメント「ポストモダン」に対する返信は、以下の通り。シリーズ終了後に掲載します。
===================
ぽかぽか春庭ことばのYa!ちまた>ニッポニアニッポン語教室・外来語番外編(1)ポストモダンのモボとモガ

 1月2月に掲載した「てれすこ・外来語カタカナ語のはなし」にいただいた感想コメント、ご質問にお答えする「春庭ニッポニアニッポン語教室」です。

 いつもコメントありがとうございます。お寄せいただいたコメントにひとつひとつお答えすることを、春庭さぼっております。すみません。
 コメントをいただいた方の掲示板などに書き込みした文の再録です。

投稿者:mackychan (2008 2/7 8:9 ) 
広まりそうになくても、使いたくなるカタカナっていうのはありますよね。少し前まではポストモダンとか、えれー格好いいと思ってました、その程度の男です自分は笑
==============

2008-02-18 11:44:13 ページのトップへ
ポストモダンのモボとモガ
haruniwa
 「ポスト・モダン」も、ひところの「現代思想最前線」の地位から脱落して久しいですが、出始めのころの勢いっていったら、快進撃でしたものね。
 そう、「えれーカッコイよく」思えました。

 もし「ポスト・モダン」が、「近代の後」「近代後期」「後期の近代」などと翻訳されていたら、これほど思想業界を席巻することはできなかったかもしれません。

 逆に、後期印象派の絵画が日本に紹介されたとき、ゴッホ、ゴーギャンやセザンヌの絵を「ポスト・インプレッショニズム」とカタカナ語で呼んだなら、これほどゴッホファン、セザンヌ好きが多くなることはなかったかも。
 Post-Impressionism という語は、「印象派の後」「印象派が終わった後に出てきた一派」という意味です。

 「印象派がおわったあとの一派」だと、なんだか「残り物の寄り集まり」みたいですものね。実際に「ポスト・インプレッショニズム」ってのは、それぞれが勝手に描いていて、グループとしてまとまったアートシーン・ムーブメントではありませんでした。
 でも、「後期印象派」というまとまった呼び名を与えられたことで、日本の私たちにとっては、それこそ「あとあとも印象に残る」効果がありました。

 「近代の後」「近代後の時代」というように翻訳されずに、そのままカタカナで導入された「ポスト・モダン」には、それこそ「近代の超克」をなしえるかのような響きがありました。

 モダン(近代)の最先端をいくファッショナブルな男女として、「モダンボーイ・モダンガール」、略して「モボ・モガ」たちが、近代都市を闊歩した時代がありました。
 でも、ポストモダンがはやっても、「ポスモボ」「ポスモガ」は残念ながら登場しまっせんでした。
2008-02-18 11:46:24 ページのトップへ

ポストモダンのモボとモガ
haruniwa
 「モダン」の受容が、一般大衆にとっては、「服装ファッションの目新しさ」と受け止められたからこそ、「モボ・モガ」が誕生したのでした。
 ポストモダンは、ニューアカ(新アカデミズム)言説の流行にはなりましたが、一般大衆のファッション用語にまで取り入れられる前にすたれました。

 私たちは、ポストモダンというのが、どんなことを言い表しているのかわからないからこそ、なにか新しげな、時代を一新するかも知れないような目新しさを感じたのです。
 実際には、モダン(近代産業社会・資本社会)の積み直し(リローディッド)を成し遂げるのは、容易なことではありません。
2008-02-18 11:47:11 ページのトップへ

コメント返信
haruniwa
コメントへの返信は、自分の掲示板に書き込むことにしました。

質問があったから、回答を相手の掲示板に書き込んだら、ばっさり削除されて、くぅ~、何が気に入らなかったのかわからんけど、そりゃあんまりじゃこざいませんか。

わたしゃ、きかれたから質問にこたえただけなのにさ。
2008-02-18 15:29:59 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~~~

ムキムス
mackychan
春さん覚えているかな、たぶん2年くらい前だったと思う、自分のコラムで、やっぱりフェティッシュを取り上げたんです。ほんとうは月日を明らかにしたほうがいいと思い、さっきまで自分のコラムを読み返していたんだけど、いっこうに見つからず挫折しました。
そのときの春さんのコメントがやはり、日本にやってきてカタカナ語したときから意味は変わるもの、受け入れるしかない云々、だったと思うの。「思う」というが、怪しいけれど勘弁ね。
そのときから自分の考えも変わっていないのだけれど、結局、こういうことなんだと思います。
ある種の歪んだ特権意識、これが、フェティッシュという言葉には含まれていた。それを奪われた喪失感というか、大袈裟に聞こえるかもしれないけれど、それは確かにあった。おおいに、あった。
オタクも、きっとそう。これは英語から来たわけではないけれど、オタクは好んでオタクと自称します。それ以前はマニアだった。実はフェティッシュもそう。マニアが安い言葉として浸透し過ぎたと感じていたころに、ちょうどいい具合にオタクという言葉が誕生しました。オタクと比較すればフェティッシュは自称していたひとは僅かでしょうが、だからこそ希少価値が生まれ、どうだオイラは変態だこのヤローと自己満足していたわけです。この時点でフェティッシュの本来の意味するところも分かっていたけれど、そう自称することが快楽だった。
2008-02-19 05:33:15 返信フォームへ 掲示板へ戻る
ムキムス②
mackychan
いまではフェティッシュと自称することはないし、いわれても気分がいいどころか、強く否定する結果に。
なんだろうね、これ。
単にへそ曲がりなだけなのか。
ま、そうなんだけれども、では、新しい言葉がほしいと。そういうことなんです。もうフェティッシュは使いたくない、合コンで「まっき~さんは、何フェチ?」と聞かれても真顔で「脚をこよなく愛します。フェティッシュ以上で、それはもう異常な域に達しているよ」と、説明がし辛くて困るの。もちろん女性全体を愛するけれど、脚だけで射精出来るということを、一語で表現出来るものだと解釈していたわけですからフェティッシュで。

マニアでもないフェティッシュでもない、さて、新しい言葉が必要だ。
2008-02-19 05:33:51 ページのトップへ
ムキムス本題
mackychan
いま、スカパー!のフジテレビのチャンネルを観ながらこれ打ってます。「チャンネル北野CX」で、検索に引っかからない言葉を見つけ、それを新語としようという、いかにも地上波では受けない企画を1時間かけて放送しています。
「ムキムス」・・・引っかからなかった。この企画の無茶なところは、まず言葉を考えて、引っかかったらペケ、引っかからなかった時点で漸く、その言葉の意味するところを考えていくという逆の順序を辿り、こうなるとほとんどが強引な意味づけになってしまうところ・・・とか真面目に捉えず、笑って済ます企画なんだけどね。
案の定、「剥くのが好きな娘」とか「処女と非処女の中間、つまりペッティングまでしか経験していない女」とか、ほとんどがエロネタだったよ。
2008-02-19 05:34:26 ページのトップへ
でもムキムスは流行しないだろうな
mackychan
シナリオのコンクールに出品する後輩の作品を読んで、「流行語だけは考え直したほうがいい。生き残るか死んでいるか、分からないんだから」という忠告を忘れないけれど、基本的にはどんどん生まれ死んでいく言葉の世界を楽しみたいとは思っています。ただフェチだけは別、ということでね。死守したかったなぁ、最後の(?)砦だったのになぁといまでも悔しいこの感情って、なんなのでしょう?笑

先行返信、ありがとー。
面白かったです。この文章は、現代日本語学にあたるのかな。
確かになにかこう、あたらしいことが起こるワクワク感はあったでしょう、ポストモダン。90年代末に宮台さんが使用していて、「えー、未だに!?」と驚いたことがありましたけれど。
2008-02-19 05:35:43 ページのトップへ
Re:ムキムス
haruniwa
いいねぇ。「ムキムス」。
この一語をタイトルとしてAV1本撮れそうだ。いやもう誰かが撮っているか。


若衆宿入りしたワケーモンが、まだ皮もちであると、村の若後家が筆おろしを引き受けることのなっていた。そういう村も、かってはあった。村の共同体はこのように機能していた。今や村落共同体崩壊につき、このようなうるわしい慣習は、表向きは消滅した。
この場合、「むきごけ」とか、「むきママ」とか、語彙連想の複合語はふえていきます。これぞ健全なる日本語語彙のありかたです。

森達也の「放送禁止用語」もそうだけれど、言葉と禁止と抜け道は、いたちごっこねずみごっこのおいかけっこ。
禁止されれば、次のことばが生まれてくる。

タモリの「ロゴス」みてないし、タケシのチャンネル北野CXは、もともとうちのは地上波オンリーだからだめだけれど、ことばというのは、楽しい遊び道具であるし、時代をうがつ武器にもなる。「むきむす」はいいなあ、うがつなあ。

芸能界干されるまえのひろみが司会をしていた「ボキャブラ天国」もことば遊びの初歩としては、おもしろかったが、ただのダジャレだから、うがつところまではいかなかったね。
タケシは、あの毒を失わない限り、ことばで時代に穴をあけることができる人なんだろうけれど。さて、これからどうかな。芸大大学院教授だし。

2008-02-19 09:10:40 ページのトップへ
忘却
haruniwa
 2年前のフェチコメントに関しては、完全に忘れていた。ごめんよ。無責任で。
 そのとき、まっき~さんに「足だけで射精できる」と、聞いていたのかも知れない。
 が、忘れていた。

 最近は「スティーヌ恋ばな」の印象が強いので、「まっき~、女体全身愛撫」のイメージがついたので、足愛好の度数がどれくらいか忘却しておったのだよ。
 忘却とは忘れ去ることなり。 忘れ得ずして忘却を誓う心の悲しさよ。by 菊田一夫
 あは、誓ってはいなかったよね。

 「歪んだ特権意識」これはものかきには重要だね。太宰治にも寺山修司にも佐川一政にもあった。オームの死刑確定者たちにも。
 この意識が作品を生むのか、殺人を生むのか、殺人と作品の両方を生むのかは、それぞれであるが。

 牧野光永の特権意識は、作品を生み出すであろう。傑作を。
 それにしても、足だけで射精できるシーンは、AVでみて、他の人はおもしろいもんなんだろか。足フェチの人(あ、やっぱり使うよなこのフェチって語)には、延々美足だけ写されているAVが必要なのか、とか、いらんことを考えてヒマつぶす。

 って、ヒマじゃないんだ。部屋のなかぐちゃぐちゃ。今、昨日洗濯したまま洗濯機に入って固まっていた洗濯ものをほぐしてやっと干したとこ。

2008-02-19 09:11:54 ページのトップへ
目次
haruniwa

> さっきまで自分のコラムを読み返していたんだけど、いっこうに見つからず挫折しました。

自分の書いたものに責任を負う。
これは物を書こうという志を持った者についてまわるものですが、あちこちにコメントをかきちらす日常だと、どこに何を書いたかすぐ忘れる。
まっき~さん掲示板かどこかに書いたであろうフェチ論も完全忘れていたし。

あちこちに同じようなコメントを残すこともあれば、AサイトへのコメントとBサイトへのコメントでは相反する意見をかいてしまたったり、とか。時間を経て考えが変わるのは、当然のことなんだけれど、どういう経緯を経て変わってきたのかは、きちんと残しておかないと。

「中学生少女は誘われても車に乗るな」というHALコメントについては、書いたことをいささか後悔している。2チャンでは、すでに「本人が悪い」説のバッシングが起きていたのだと知って、そんなことなら書くのではなかった。第二レイプを私も犯したことになった。後悔。

書いたものをどんな駄文であれとっておければいいのだけれど、相手の掲示板に書いたことが削除されてしまうこともあるわけで。

せめて自分のサイトに書いたことを記憶しておくことができないものかと、はじめたのが、毎月の目次をつくること。
今月やったのが、今までの目次を一括してUPしておくこと。

HALコラム全目次はここにおいてある。カフェ日記の先頭ページです。
http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/haruniwa/diary/200309

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

はるまき(7)

2008-10-21 23:17:00 | 日記
シューベルト
mackychan
といえば、野ばら。
野ばらといえば、作家界の森村泰昌なんていうひとも居るけど、今じゃ立派なジャンキー。

先日、刑務所に入っていた友人が仮出所。
ここに書くことじゃないけど、本人がどこに書いてもいいよというので、じゃあ書こう。
盗撮で1年以上の実刑をくらうかなと怪しんでいたら、やっぱり覚せい剤だった。成る程なと合点がいく。
なぜ府中のような近所でなかったのと素人のような質問すると、黒羽のようなところは初犯とか軽犯罪専門なんだと即答。近くの独房に、完全な廃人と化したマーシーが居るんだって。彼の場合、ジャンキーというより、釈放後の社会に耐えられなかったみたい。
すぐに野ばら逮捕のニュースを彼にメールで知らせたら、「あぁ黒羽に行く可能性高いね」と。

まぁ人間性はおいておいて、彼の『鱗姫』は傑作です。
2007-09-06 06:30:48 返信フォームへ 掲示板へ戻る
ワラベは見た~り
haruniwa
ホラー、こわいから未読。

下妻は、続編が小学館の『本の窓』(だったかな)に連載されているときにときどき読んだだけで、単行本は読んでない。

という具合で、作家としての野ばらには、特別な思い入れもないのだけれど、公式サイトは閉鎖、ウィキペディアでは削除要請検討中って、なにそれって感じ。

作家なんて、逮捕されてナンボのもんでしょうがあ、、、、って、違うかもしんないけど。

でもね、午後5時に、新宿歌舞伎町あたりで、ポケットに大麻入れたまま歩いてたってのは、その時点で相当ラリってなきゃできないことだよね。

確信犯なのかアホなのか。
再犯?
初犯なら即ケームショ行きはないでしょ。
マーシーも累犯だから入所なので。

おまじめな学校図書委員とかPTAあたりが、「作者逮捕につき、作品を図書室から撤収」とか始めなきゃいいけどね。

これから先、じゃ、オトメはだれをカリスマにしたらいいのかしら、困っちゃうわね。

あ、オトメ代表に綿矢りさってのは、なしよ。
優等生俵万智、シングルマザーになったので、ようやくブンガクっていられるけど、わたしゃ綿谷りさオ嬢サマが、はやいとこハッチャケてくれないと、このまま化石化したらどうしようかと案じておりまする。

乙女は野ばらがマリファナやりながらだから乙女ってられるのであって、りさオジョーサマがいつまでもオトメしていてはいけないのでございますもの。よろしくて。そのへん、お考えあそばして。

ああ、マーシー、もう一度撮影してほしかったのに。植草教授にも。
2007-09-06 09:18:33 ページのトップへ
野ばらcome back
haruniwa
ワラベは見た~り、夜中の茉莉ふぁな

ゲーテの原詩「荒野の薔薇」 春庭翻訳

悪ガキが、野に咲くバラのようすをうかがう
若くてきれいな野原の薔薇

近くに寄ってあいつは眺める、うれしげに。
ちっちゃな野バラ、赤いつぼみの荒野の薔薇ちゃん
おまえを摘んでしまいたい

野バラは答えた「思い通りに摘まれてたまるか、あたいの棘で刺してやる」
かわいい野バラ、荒野のつぼみ

それでもあいつは野バラを摘んだ
野バラはヤツを刺しまくる

痛かあねぇよ、野バラちゃん
かわいいもんだぜ荒野の野バラ
赤いつぼみのちっちゃな野バラ
==============

野バラぁ、サツに摘まれちゃったけど、棘磨いてかえっておいで~
と、春庭が荒野に向かって叫ぶ声、、、、
2007-09-06 09:20:24 ページのトップ
~~~~~~~~~~~~~

クレジットだけでごめんなさい
mackychan
黒澤の映画はほとんど脚本を複数で手がけていて、クレジットで「小国英雄」「橋本忍」「黒澤」・・・と出てくるだけで、もうひれ伏してしまう、すいませんでした、自分のようなちっちゃい男がひとりで脚本やろうとしていて申し訳ありません、と。もうこの時点で神聖視し過ぎかもしれんけどね。
『天国と地獄』は、自分が脚本家を目指すきっかけとなった作品ゆえ、当時としたってリアリティがないと友人がいっても聞かず、いやぁ凄いんだの一点張りでね。
スコセッシの企画にも上がっていたから、ぜひニューヨーク版が観たいところだけど、本人はそれよか『沈黙』みたいだね。
ま、『天国』の話させたら6万字は記せるので、後ほどのコラムに譲ります。
2007-09-09 07:53:23 返信フォームへ 掲示板へ戻る
天国か地獄か
haruniwa
小樽の景色がきれいだったので、わたしはリメイクこれでOK。

サスペンスは、いつも配役で犯人を決めてからみるので、「砦なきもの」ときよりもっといい人っぽい妻夫木くんの犯人役。しっくりきません。
どうもこの人が出てくると、「犯人だけど、ほんとは悪い人じゃないのよ」って、感じがしちゃって。

娘の感想は「研修医なんだから、あとちょっとがまんすれば、天国側の住人になれるのに。冬は寒くて眠れない、夏はあつくて眠れない、と研修医がつぶやいても、おいおい、医者だったら、エアコンくらい買いなさい、といいたくなるね」と、いうもの。
ヘロインを扱える職業というと限られた設定になるのだろうけれど。

医者の試験に合格したくらい頭いいのなら、どうしてこんなズサンな誘拐を計画したんだろうって、どうしても不満がのこるところ。

逆に被害者佐藤浩市だと、この人、ほんとは最後に悪いのかもって、思ってしまう。
最後の最後まで、妻を大事にして、最後に妻に手作りの靴なんぞプレゼントしていると、ウッソーと思っちゃうよ。

この配役「どんだけぇっ」ってところです。
ちょい、地獄勝ち?
2007-09-09 23:51:40 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~~~

小島よしお<猫ひろし
mackychan
小島よしおが引っ張りだこなバラエティ業界。
でも自分、なかなか彼を面白がれません。なんだろう、あの締まった身体はなかなかだと思うのですが、同じ「身体強調系」でいうと、なかやまきんに君や、パッション屋良、マイケルとか、そこらへんのほうが面白がれる。
マイケルなんか、あのダンスみたいなのと、「おし、マイケル♪」で、よく数年もったものだと感心していたり。
一発ギャグを売りにする芸人さんは、たいへんだなぁ。でもダンディ坂野は、個人的に生き残ってほしかったり。

・・・と、お笑い芸人について書いたのは、先日、猫ひろしさんにお会いしたから。新人ライターだというのに、えらい腰が低かった。やっぱりあのパンツ姿で現れ、そのとき、あぁこのひとも変化球だけど、身体強調系かぁと。
このひとはデビュー時から相性がよく、面白がれます。
小島よしおに対する相性の悪さは、『ミスター・ビーン』のローワン・アトキンソンに似ているかも。
この映画も、全然、面白がれなかった。
2007-10-03 18:26:12 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:小島よしお<猫ひろし
haruniwa
小島よしおは私もダメだあ。
「かんけーない」で、どこまでひっぱれるか。そろそろ限界か。ピークは年末にもっていきたかったんだろうけど。

猫ひろし、9月30日TBSオールスター感謝祭赤坂ミニマラソンも、いい線で走っていた。
社をあげて「東国原知事に恥をかかせない走りをさせよう」という気配り満載のなか、猫はいい立ち位置をまもって、出過ぎずひっこみすぎず、なかなかのもんでした。

猫は、あの小ささだけでつなげられるからいいよね。
いやしペット系?

『しゃべれどもしゃべれども』見たので、落語ネタ思いついてかいてみたら、10月からのNHK朝ドラは「女落語家」のはなしらしい。見てないけど。
ちょうど開始時期が重なったので、NHKに便乗したみたいに思われるのも、これまた軽薄そうでいいかな?

「下品なこと書いて、、、、」というのを「ホメコトバ」に受け取るまっき~さん、ズンズンつっぱしって、とことん自分の文章にほれてください。

わたしもね、「ずれちゃって笑うにわらえぬ」「お笑いめざしてるのに、最初からすべってる」っていう自分のスタンス、実は嫌いじゃないんだ。
「最初からこけてるんが ワ・た・し」みたいな。

がんばろうね。 
2007-10-04 00:47:37 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~

生まれ変わったら、
mackychan
そうだなー、やっぱり格闘家かな。完全に諦めたわけじゃない、一試合くらいしてみたいと願う自分は、鶴太郎よりも我侭かもしれない。

格闘技のちょっとしたコラムや、90年代のAVを総括するコラムを担当する日々。AVのほうはぜひ読んでほしいんだけど、特殊な書店でしか置かれておらず、しかもビニール袋で閉じられているからね、立ち読みも出来ない。あとでこっそり、ネットにアップするから読んでね、キューブリック論と同じ温度でAV史を語っていて、一部・・・ほんの、ごく一部で、評判いいです笑

格闘関係の方々との会食が増え、いやぁ食う量が半端じゃないからつられちゃって、体重を維持するのがたいへんです。面白いけど。知り合った関係者全員に腕相撲を挑み、悉く負けています。当然か。

昨日は休日で、東京国際映画祭の個人的な取材に出かけてきました。
華やかだけど、やはり、何か違うなぁって。

お薦めの映画。
デンマークからやってきました。
http://after-wedding.com/

カナダやデンマークは、ときどき、映画ファンを驚かせてくれます。
2007-10-21 08:20:17 返信フォームへ 掲示板へ戻る

Re:生まれ変わったら、
haruniwa
腕相撲挑戦、がんばってね。これ、アッピール度100%だと思うよ。

格闘家にインタビューする若いライターや記者は五万といるだろうが、腕相撲挑戦してくるライターは、そうはいないでしょう。

「去年、腕相撲に負けた牧野ですが、ぜひ再挑戦を。もう一度インタビューお願いできませんか」と、申し込むべし。

独自路線インタビューで、格闘家列伝をものしてください。
沢木光太郎の『一瞬の夏』に描かれたカシアス内藤。あれを超える21世紀のボクサー物語とか。

ビニール袋とじ本のコラム、そのうちサイトで読めるの、待ってます。

「まっき~の書く文、下品なときがある」というコメントに、「ほめてくれてありがとう」と書いたまっき~、いやあ、感動しました。

で、まねをして「春庭、錯乱状態か」と、コメントがあったので、さっそくいただき、「ほめてもらってありがとう」

でも、「錯乱状態」の評、「毒がある」と見なされたならそれこそホメコトバと思うけれど、「何が書いてあるのか、わけわからん」という意味かもしれないと、自戒はしておく。

文体については、まっき~コメントうれしかったです。
『目黒のさんま』は、本でもネットでも、もうごまんと「あらすじ紹介」の文章が並んでいる。
私は私なりの語りのリズムを生かして、サクサク読める文体を目指して書いてみた。

そこをちゃんと読んでもらえること、やっぱりまっき~、すぐれた書き手であり読み手だなあと、ありがたく思いました。

2007-10-21 10:45:22 ページのトップへ
さくらん
haruniwa
東京国際映画祭、ボクシング見たことない人が亀田親子にひとこと言いたくなってしまうくらいに、3年に1度くらいしか映画見たことない人がわくわくするお祭りにしてほしいのにね。

『アフターウェディング』は、昨日有楽町へ行ったとき、地下鉄駅のなかでポスターを見ました。
監督の名が「スサンネ」とあったので、英語読みならスザンナだろうから、そうすると女性監督かな、とおもったらあたり。

もう女性監督もめずらしくはない時代ですが、やはり女性ならではの視点も期待します。

先週は、18日にみた『こんばんは』、期待していた以上によかった。
『学校Ⅰ』のうそくさい部分がすっきりとれていて、ドラマとしても「やらせがあるのか」とおもうほど、うまくまとまっている。

森康行監督の講演のあと、質問タイムがあったので、思い切って「200時間もカメラをまわして、90分の作品に仕上げたと言うことですが、編集するとき、このエピソードを残そう、ここは使わないでおこうというシナリオ編成のご苦心はどのあたりにあったのでしょうか」と、手をあげて聞いてみました。

監督は、こちらの質問意図を察知して「テレビなどでよくあるので、あんまりストーリーがうまくいっているので、やらせがあったのではないかと思う人もいるかもしれませんが、この作品に関して、ヤラセはいっさいありません。」という証言をえて、うれしかった。

カメラを回すことで、撮る側も撮られる側も成長できる、そんなドキュメンタリーをめざす、という森監督のことば、光っていました。

カシアス内藤が、沢木に描かれることで内面を深めていき、沢木が内藤を書くことでルポライターとして新境地をひらいた、そんな出会いが、まっき~にもきっといつかやってくる。

♪その日のために、身体をきたえーておけ~!わかものよ~♪

インターナショナルと並ぶ、70年代アイショウカです。
2007-10-21 10:46:06 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~~~

傑作ケッサク
mackychan
相変わらず、自分のとこでもひとさまのページでも書き散らしている男です。

質問、よろしい?

漢字→片仮名で意味合いを変える場合も、拡大といえるのでしょうか。
例えば傑作はケッサクとすることによって、ユーモラスな事象に対する評価の意味になるけれど、これはどうなのでしょうか。

んで、松尾スズキ。
このひとの才能には嫉妬されっ放しですが、映画『クワイエットルームにようこそ』が素晴らしくて、泣けて泣けて、とんでもないと思いました。
まさに傑作、今年云々ではなく、映画史に名を刻む映画になること必至です。

友人の結婚式、素晴らしかったー。
映画の予告編を創っている新郎(バカ・ザ・バッカ=馬鹿ばかり、という意味で名づけられた、とってもポップな会社です)は、ある結婚式の二次会で新婦に出会った、だから今日はそういうのを期待してもいいのではなかしら、と司会のかたが笑わせていました。
じゃ、自分はどうなのか。
無精髭坊主は新婦さん曰く「一際異彩を放っていた」そうで苦笑、だから寄ってくるのは妙ちきりんな同性ばかり、軽くひんしゅくを買いながら、ミュージッククリップを創っているアーティストや配給会社のひとと友達になりました。こういう繋がりって、大事よねー
2007-10-28 21:08:59 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:傑作ケッサク
haruniwa
 日本語カナ漢字表記。生物の名、外来語はカタカナで書く。
というのが、基本です。

 一般的には漢字で書く語を、わざわざカタカナ表記してある場合、そこに何らかの書き手の意図が含まれていると見なされます。

 たとえば、10月28日付けの春庭コラムでは
「若旦那、敵娼(あいかた)の布団のなかで、ちゃんと世の中のお勉強を仕上げる、という一席です」

と、「布団」と書き、本日10月29日のコラムでは若旦那の台詞として「おいらんがフトンの中で手をにぎっていて、はなさないんで」と「フトン」と表記しました。

 これは、若旦那にとって、「フトンの中ですごす」ということの意味がすっかり様変わりしたことを布団とフトンで意味合いを変えてみた、というつもり。

 もっとも、日頃誤記誤変換ばかりしているので、表記の工夫もあまり効果はあがっていないかも。

 センセー、ヘーカも「先生、陛下」と書いたのとは異なる意味合いを持たせたつもり。

 だから、傑作をケッサクと表記すれば、当然語のニュアンスが変わってくる。
表記の変化は意味の変化を含み、ここから語の意味の拡大縮小、変化が広がります。

 結婚式、まっき~、目立っていたでしょうね。
 「バカザバッカ」いい、ネーミングです。自分からバカを名乗るのは、ある種の志ありとみなされる。

  


2007-10-29 18:17:15 ページのトップへ
四文字ことば
haruniwa

ヨーコの突撃取材、いい企画ですね。

四文字ことば「オ○○○」を不要と言った国語学者、さだめし「お○○○」に縁のない人生だったのでしょう。お気の毒に。

まっき~辞書なら、あいうえお順の辞書なら「あい」の次、くらいに搭載される重要語なのにね。

マッキ~辞書ア行
愛、いちもつ、内股うちもも、うちまた、エロ、お○○○

足フェチのまっき~、AV「うちもも」批評だけでも、百枚は語れるだろうなあ。

本屋の辞書棚に、「日本文学に表現された性愛用語辞典」ってのがあった。

2007-10-31 08:55:27 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~~

原爆投下と本因坊
mackychan
『こんばんは』シリーズ、ためになります。運動会の70ヶ国ってのは凄いなぁ!
なぜ観ていないのだろう、キネ旬で取り上げられたときから興味だけは持っていたのに。

昨日、シネスイッチ銀座で『呉清源 極みの棋譜』を鑑賞。
将棋ならともかく囲碁に関しては無知、呉清源についても知らなかった。でもこの映画を観たいなと強く思ったのは、監督が中国産『青い凧』の田壮壮だったから。
いやぁ驚いた。とても優しい映画。勉強になったと同時に、このように日本を描く監督が居たのか、こりゃあ日本映画のほうが遅れているかもしれないなと。
原爆投下直後の広島で本因坊戦・・・監督はたぶん、このエピソードを知って映画化を決意したのではないかな、そんな風に思いました。
2007-11-26 07:00:37 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:原爆投下と本因坊
haruniwa
私の父は、将棋をささなかったけれど、囲碁は好きで、家にはとても立派な碁盤と、とてもちゃちな碁石がありました。

立派な碁盤は戦災をまぬがれた昔からのもので、碁石は、戦後、もののない時代に、父がどこからか手に入れたものでした。 

ちゃちな碁石は、父が碁をうたなくなったあと、三姉妹が「おはじき」代わりに使い、だんだんと数が減っていきましたが、五目並べしか遊ばない私たちは、数が減っても平気でした。

そんな五目並べ姉妹の私でも、呉清源の名前は知っていました。
私の子供時代、最強の碁打ちは呉清源だと、父が言っていたからです。

でも、8月6日の原爆下の対局について、私は何も知りませんでした。
もし、本因坊戦第三局が第一局と同じように広島中心部で対局が行われていたら、日本の主立った囲碁関係者は全員死んでいたわけですけれど、広島郊外10キロの場所に移して、それでも対局を中止せずにつづけたってとこがすごいよね。
たしかに「ぐっとくるぜよ」のエピソードです。

週末土日は、ビートたけしの『点と線』を見ました。

娘の感想。
「たけしは、監督としては評価が高いのだろうけれど、役者としてはあんまりうまくないなあ」と、「賢治は玄米四合、くいすぎだぁ」みたいな、遠慮のない素朴な感想を言っておりました。

私は別の「時刻表ミステリー」と内容をごちゃごちゃにして覚えていて、最後にアリバイくずしをするとき、れれれ、汽車と飛行機だっけな、と、肩すかしの気分でした。
2007-11-26 19:34:47 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~

ドキュメンタリー

投稿者:mackychan (2007 11/30 8:6)

編集は究極的には取捨選択といい替えられるものだものね。監督のバランス感覚が作品の出来不出来にかかわってきてしまいますね。
本作のことではなく、
事実を有難がり過ぎる社会的傾向がドキュメンタリーというジャンルを歪めている・・・と、自分は思っているのですが、どうでしょうか。
==============
haruniwa
「事実を有り難すぎる社会的傾向が「ドキュメンタリーというジャンルをゆがめている」という部分、私には理解が及ばなかったので、
bbcへワープ。
どのようにゆがんでくるのか、教えてね。

テレビのワイドショウなどの「ニュース」の消費のされ方などが、「事実をありがたすぎるゆえのゆがみ」というのはわかりますが、そのような消費材料としての事実は、もともと真実を描き出すための素材としてはつかいにくいもの。

『ぼくはパパを殺すことにした』の女性ライター、調書をそのままののせて本にした。
信じがたい方法。
このような本が出版されてしまうことが、「事実をありがたがりすぎるゆがみ」といえるのかな。

「事実をそのまま描き出しても、それが真実ではないし、デフォルメされた事実や改変されたなかにも真実は宿る。

ドキュメンタリーは、監督が編集をおこなった時点で、監督の視点による「事実の改変」が始まっている。

でも、監督が事実の羅列のなかから取捨選択を行うことと、最初から「事実でないこと」「フィクション」を作品のなかにとりこむことはちがう。

見る者たちが事実をありがたがろうとないがしろにしようと、監督はドキュメンタリーをどのように編集しようとも、素材は事実をありのままに構成したものであるべきだけれど。

まとまりのないことを書いてしまったけれど、「ゆがみ」の様相をおしえていただければ、ありがたく存じます。 HAL
2007-12-01 00:28:22 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:ドキュメンタリー
mackychan
『ゆきゆきて、神軍』
いろんな意味で、いい時期に観たドキュメンタリーです。高校2年生だったかな。映像は何を語るのかを真剣に考え始めた時期だから、ハッとするところが多かった。題材としても強烈だったけど、いろんなことを教えてくれた。ま、それは、この映画からのみでなく、原監督の自伝的エッセイ『踏み越えるキャメラ―わが方法、アクションドキュメンタリー』(フィルムアート社)をも含んでいるわけですけれど。
この映画の中で、元上官の家にアポなしで突撃する奥崎さんが、逆に元上官の身内から羽交い絞めにされボコボコにされるシーンが登場します。奥崎さん、原監督に向かって「止めろ!止めろって!俺がやられているじゃないか!」と。
奥崎さんは、自分が格好よく撮られることを念頭において、映画の撮影を了承したのですね。
ショッキングな場面が続くこの映画のなかで、自分が最もインパクトを覚えたシーンです。鑑賞後、深く考えた。いったい、ドキュメンタリーとはどんなジャンルであろうかと。編集より以前の問題、カメラが介在した時点で、そこは日常ではない。事実を撮ることがドキュメンタリーの定義とするならば、カメラが回ったその空間で起きたことは確かにヤラセでも演出でもない事実だけれど、昨日や一昨日のような日常ではないじゃないかと。
監督は「作品を創る」と意気込んで撮影に臨み、対象者は「撮られていること」を自覚して過ごす。「とき」が緊張感をほぐすことはあっても、「ゼロ」になることは考えられない。
2007-12-01 07:53:08 ページのトップへ

Re:ドキュメンタリー
mackychan
原監督は上の著書で、「最後まで好きになれなかった」と奥崎さんのことを語りました。その数年後に制作された『全身小説家』。調布に奥さんが居てね、ちょうど奨学生をやっていた頃に公開されたので、自分の担当区域じゃなかったのに、集金に行かせてもらったの。「感動しました」奥さん苦笑して「私はあれ、好きじゃないの。ごめんね」と。奥さんによると井上光晴自身も「厄介な仕事、頼まれちゃってね。でももうすぐ死ぬから」と笑っていたといいます。今度は対象者から嫌われてる笑
なんだか原監督についてばかり書いてしまったけれど、フィクションを目指すものとして、事実がそんなに偉いのか、どうしてそんなに事実の映画化、小説化、実録とか、そういうことばかり強調するのだろうか、この風潮はちょっと歪んでいないか、と。感想は自由であることを承知でいえば「この物語が事実だなんて・・・」という感想を聞くと、物語に対する最初の感想がそれなのか・・・と、落ち込むこともあるから。
同じような感覚でドキュメンタリーを鑑賞するとどうなるのだろう。「事実のある一面」を切り取った「作品」そのものを事実と思うのか、「作品」と捉えるのか、どうなのだろうと。「ほとんど」の監督はそこに主義主張を込めるはずだから、鑑賞者も常に批判的な視点を持つべきじゃないかと。すべて疑えという意味ではなく、『ボウリング~』を観てチャールトン・へストンを嫌いになってマンソンあんな格好だけどいい奴じゃん、だけでいいのかと。ヘストン側から見た正義だってあるのではないか、ムーアはいいたいことをいうためにそんな大事な証拠をカットしたのかもしれないじゃないか・・・ウンヌンカンヌン。

そのへんのことは最前線『誰も知らない』でも語っているけれど、コメントだけでは表現が難しかったかもしれない。ごめんね。
2007-12-01 07:53:35 ページのトップへ

Re:ドキュメンタリー
mackychan
・・・と読み返して読んでみると、長文のわりには大したこと語ってないかな。自分でも迷っているようだ。
ともあれちょっと『こんばんは』シリーズに対するコメントとしては的外れだった気が・・・いまさらながらですが、あ、しまったなぁという汗
2007-12-01 08:11:23 ページのトップへ
連日更新にちょいこだわってしまいました。

haruniwa
レス感謝。
どのようなコメントも、的はずれなどということはありません。
というより、反論異論がでない文章なら、世に問う必要もなし。茶飲み話してみなでなごんでいれば、それでよし。

まっき~さんからいただいた今回のコメントも、たいへんありがたく、まっき~さんに「しまった」なんて思わせてしまったとしたら、申し訳ないことです。

これからも、どしどし忌憚のないコメントをお願いします。

「いろいろあらーな」に対するコメントはすべて感謝して読ませていただいていますが、私は、コメントに対する返信をしていません。

今回まっき~さんのコメントをbbsに移動した理由は、私の「UP時間ミス」によります。
朝起きてから更新するときと、深夜、日時が変わる0:00すぎにUPするときと、両方ありますが、私のパソコン、時刻がずれています。デスクトップは8分、ノートは3分進んだ時間が表示されます。
たぶん、パソコンの時計修正って、そんなにたいへんな作業ではないのだろうけれど。

だいたいの時間をみはからって、日付が変更になってからUPするのに、「こんばんは・森監督講演」は、23:57にUPされてしまい、そのまま気づかずに掲載。

11月29日付けが二編UPされていることに気づいたときは、まっき~さんのコメントがあったので、削除、再掲載措置をとらないことにしたのですが、11月30日の日付のところがぬけるのがなんとなくさびしくなって、、、
コメントはbbsに移動、本文は一度削除して再掲載しました。

「こんばんは」シリーズに対しては、私も「良い人ぶりっこ」のスタンスで書いていますので、このシリーズだけ読めば、私もちょい優等生教師の雰囲気。
あはは、私のガラにはあわんのだけれど、まあ、せっかくの「心あたたまる題材」ですので、ポカぽかで通しています。

で、日付はポカをやっちゃったってことで。

2007-12-01 12:46:13 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~~~~~

神経質な性分、だから気づいていました笑
mackychan
0時0分のこだわり更新に気づいてくれた春さん同様、
あれ今日は23時台に更新しちゃっているのかな、なんだかストーカーっぽいけれど、明日は予定が詰まっていて更新出来ないのかな、とか思ってたの。そういうわけでしたか。

姉のパソコンが6年目に時計が狂い始めた。
ネットに繋がる以前のパソコンはそういうことが不可能だったけれども、現在のようなブロードバンド状態だと、パソコンはお利巧さんだから、勝手に時刻調整してくれる。そうならない、時計が狂うというのはハードディスク内のマザーボード・・・だったかな、それが正常に機能しなくなったということです。なんの支障もなければそのままでいいと思うけれど、自分と同じように神経質な姉はサポートセンターに電話して修理を依頼、結果、ン万円取られたそうです。きー!足もと見やがって!交換するだけなんで素人でも出来るんだけど、春さん宅が近かったらホイホイと遊びに行くのになー。

話を戻して。
ドキュメンタリー全般について論じているコラムであれば、このコメントも通用すると思ったのね。春さんは理解してくれると思ったけれど、一読すると『こんばんは』批判と捉えられないからね、書くときはコメントとはいえもっと明確に、と思った次第です。
2007-12-01 19:16:44 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:神経質な性分、だから気づいていました笑
haruniwa
時計修正、お金かかるなら、あきらめよう。どうせ他の人とはずれた時間感覚でいきているんだし。

今日は映画の日だったので、何か記念に見ようかと思って、『クワイエットルームにようこそ』にしようかと思っていたんだけれど、ちょっと落ち込み気味な今日このごろ、笑って師走に突入しようと思って『てれすこ』にしました。

映画の日サービスで千円だったから混んでるのかと思ったら、池袋ロサシネマ、ガラガラ。

『しゃべれどもしゃべれども』に続く落語ネタで、笑えるシーンも多かったけれど、こういう映画って、広い座席がガラガラで数人だけで笑っていても、なんだかさみしい。

「チャップリン映画をみて、劇場全体が笑いに揺れる」という体験は得難いものなんだなあ、と感じます。
2007-12-02 01:22:57 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~~

映像史的に最高のコメディ
mackychan
演じること書くことプロであることなどなど、今回の春さんコラムは面白いしためになるし、いやぁいいもの読ませていただいてます! という感じで毎日楽しみです。
うん三田佳子はほんとう気の毒だなぁ。もう少し歳とって捕まったら個人の責任、親が出てくる必要がないのかな、あぁそういう問題じゃないかな、例え彼が40歳くらいだったとしても、やっぱりお母さんは責められるのかなぁって。ゴマキ弟は今でも本名の前に「ゴマキの」とつくし、有名人は大変だっ。別に好きじゃなかったけれど、こうなると応援したくなっちゃうよねー、不思議なイキモノだ、人間って。

昨日はK-1の決勝戦で、観戦・・・ではなく取材のために横浜アリーナに行ってました。すぐ近くに藤原紀香。席が近いということはあらかじめ分かっていたので、前日まで自慢していたんだけど。聞いた友人は皆、「いい匂いしそうだよね」と。実際、いい匂いがしました。
関係者と呑んで帰ってきたあと、最前線執筆のため『神様の愛い奴』を再見。
所見も酷い映画と思ったけれど、やっぱり酷かった。春さん、観た?これは観る機会の少ない映画だと思うので、たぶん観ていないでしょう。最前線で取り上げた映画はほぼ100%お薦め出来る映画ばかりですが、これだけは薦めません。でもこういう映画もあるのだ、表現に挑んだ勇気ある作品なのだということを訴えたくて取り上げるのですが。
出所した奥崎兼三は重度のパラノイアに襲われ、彼の目指すユートピアはエロとスカトロジーの世界だった・・・という、わけの分からない話でね、この映画制作に携わったひとりに根本敬というひとが居るんだけど、このひとがまた酷い。人間の精子を人格化した漫画『タケオの世界』で有名になったんだけど、この漫画、何が酷いかって物語とかそういうのではなく、単に絵が下手なんだ。ヘタウマという言葉が流行ったりしたけど、わざと下手に描いている風でもなく、蛭子さんの漫画を精巧なタッチと表現したくなるほど、根本さんの描線は歪んでいる。きっとジャンキーなんだと。ま、そんなこといって本棚に並んでいるんだけど、根本作品・笑
2007-12-09 04:44:22 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:映像史的に最高のコメディ
mackychan
で、迷惑なほど長く書いちゃったけれど、ここからが本題で。
ゆーや内田の政見放送は有名だから知っているだろうし、観たことあるよね。全編英語で喋って歌った殿堂入りの映像ね。ああいう政見放送を映像作品と解釈するならば、どんなバラエティより映画より笑える、映像史的に最高傑作のコメディなのではないかと。チャップリンよりモンティ・パイソンよりジャック・タチより松本人志より笑いをはずしていない。本人はどういうつもりか知らないけれどね、はっきりいってロッケンローラーとしては評価していないし自分、俳優としてはなかなか迫力あるけれど。
その対極に位置するのが、奥崎さんの政見放送だと思って。
勝手に頭のhを外した形で政見放送を貼っておきます。NHKナレーターが「前科三犯」と経歴を紹介した時点で数メートル吹っ飛ばされる。逮捕歴を誇ったひとだから、「これを流せ」と脅迫まがいにいったに違いないのだけれどね。後半からは「キチガイ」のオンパレード、いやぁ親父じゃなくて良かった、他者だからこういう映像を楽しんでいられるのだなぁと思います。でもなんか、感慨深いのですよね、なんだろう、別に亡くなったからじゃないと思うのだけれど。

ユーチューブ政見放送は権利的に問題ないみたいだけど、そのままリンクしたら妙な奴がつられて春さんページにやってきそうだから、敢えてhを外しておきました。
日曜朝から濃い内容の書き込み、お許しを。

ttp://www.youtube.com/watch?v=t3EALg22uMY
2007-12-09 04:44:37 ページのトップへ
ノリカ
haruniwa
ノリカの香り、陣内は嗅ぎ放題かぁ。

有線大賞で、堺正章と組んで司会をこなしたノリカを見ながら、娘息子と「ノリカ離婚後の値段」について値札をつけあって遊びました。

娘は、陣内の浮気で離婚したら小柳ルミ子と同じイメージになってしまう、自分より格下男と結婚したからには、30年先までの計算はしつくしているはず」という。離婚で5割引。
息子は、「値段低下をおそれて、陣内がどんな夫であろうと絶対に離婚はない」というのだけれど、私は、次はIT成金系のカネモチ男と再婚すればいいんじゃないかと見ている。離婚再婚で2割値上げ。

同じ成金でも、パチンコ成金だと、どんなに結婚式を豪勢にしても、うのは、自分が思い描いているような「セレブ」とは見なされなかった。
その点、奥菜恵はセルフイメージプロデュースとして成功したと思う。
 
2007-12-09 08:18:38 ページのトップへ
Re:映像史的に最高のコメディ
haruniwa
ソニンと組んだEE-Jump、けっこう応援してましたが、「一家から有名人が出たために、ダメになった家族の代表」になったゴマキ弟。盗んだのが電線ってとこが悲しい。どうせ盗るならもちっと金塊とか宝石とか、姉のイメージに合いそうな、、、って、どっちにしろ大差ないか。電線でも金塊でも。

ゴマキ弟ユーキもファンキーだが、ロッカーユーヤのアカペラのへたさ加減は、意図してやっているなら、すごいとおもう。
英語の下手さもさることながら、「おれのまわりはピエロばかり」と歌いながら、自分を一番のピエロに仕立てたあの演出を、躁状態でもなくクスリでもなく、パラノイアでもなくやってしまえるのなら、偉大である。
「ユーヤ&ユーキ」で組んで、ユーヤの後ろでユーキがEE-Jumpのふりつけで踊ったら、いいんでないろうか。

内田ヤヤ子が、「いままで言われたなかで、一番一生に残った言葉は何?」という松尾スズキの質問に答えて「父親に、おまえはほんとにオレの子か、と質問されたこと」と、答えていた。
きききりんの子育て、娘が14歳のときモックンとの結婚を決意させた琴やらスイスの全寮制女学校に放り込んだことを含めて、よい判断だったと思う。

2007-12-09 08:35:26 ページのトップへ
すかとろ
haruniwa
根本敬は、新聞雑誌でイラストや一こま漫画を見たくらいで、彼の仕事の全貌は知らんし、映像夜間中学も知らなかった。
「映像夜間中学」ネーミングがいいね。「夜間中学」の涙滂沱のクソまじめさをおちょくるような、そのまままじめに受け取っているようなビミョウーさがいい。

私自身はスカトロ映像みたくないので、一生「神さまの愛い奴」を見ることはないだろうけれど、奥崎自身に関していうなら、おくさんがなくなった時点で、これから先、この人の「なんとか社会と接点を保っていることのできた部分」がどうなってしまうのか、懸念はあった。

まっき~は、ご自身の「ゆるウン」噺は好きだから、スカトロへの抵抗で「ひどい映画」と言っているんじゃないと思うんで、最前線楽しみです。

なぜ、奥崎は出演OKしたのかと思うけれど、ニューギニアでの餓死した占有とテンノーヒロヒトとスカトロ葉、彼の中ではきっちりひとつに結びついているんじゃなかろうか。

ちなみに、私は立ったまま脱糞できる。
2007-12-09 08:57:39 ページのトップへ
三田佳子次男
haruniwa
すみません、三田佳子のくだりは、12月08日のカフェコラムから削除してしまいました。
「だめな息子を育ててしまった母」について、やはりひとことも言及できないなあ、と、忸怩たる思いで。

今おもうに。
後藤祐樹内田裕也高橋祐也に加護亜依辻希美(離婚後に)を加えた、「Wゆー&Wゆうやフューチャリングユーキ」というユニットは、最高に濃いんじゃないだろうか、とモーソーの日曜日。
それでもって、ハロープロジェクトの一ユニットとして、年末格闘技の前座でうたうのだ。

これから「第九」聞きにいかねばならぬ。ダンス友達が合唱団の一員なので。
2007-12-09 09:10:08 ページのトップへ
引用許可願い
haruniwa
12月18日掲載予定の春庭コラムにまっき~さん登場です。まっき~語録の引用許可ねがいます。
> まっき~さんが書いたとおりのことばじゃないと、思うけれど、引用の方向がまちがっていたら、おしえてください。
>
>  来年の2月までコラムネタストックある。今までで一番ストックが多い。
>  まっき~みたいに本業シナリオのほうがメインってことないし、ネタ思いついたらどんどん指が文字うってくれるからね。
2007-12-09 10:04:52 ページのトップへ
魔女宅のキキとの会話
haruniwa
> 今、農村地帯でも、刈り取った稲はすぐに人工乾燥工場へ運ばれてしまい、天日干しされるのは、自家消費分のごくわずかなものだけなので、写真のモチーフになるような光景は、めったに見ることができない。

 この秋、私が出身地の田舎で目にした「稲架(ハサ)」も、ごくわずかだった。
 田圃や稲架の光景、これからは「保存地区」に「観光」で行かない限り日常風景として見ることはできないのだろうと思う。

 太田道灌は現在の東京をながめたら、「家康入府以前の江戸は葦原の武蔵野が広がる光景だったのに」と、嘆くかも知れない。しかし、もはや東京を武蔵野の原野にもどすことはできない。
 それと同じように、日本の田園風景が失われたことを嘆いても、では、300年前の日本に戻そうといっても不可能だ。

 私たちは「近代」という時代の中に入ったときから、多くのものを失ってきたのだ。

 映画「続三丁目の夕日」を見た若い女性が「人情があふれていた。人々が夢を抱いて目を輝かせていた。(中略)こまやかで、隣近所のつきあいが暖かかったあの時代の失われた何かを取り戻したい。経済大国での便利や自由を否定するわけでもない。でも、お金じゃない何かを置き忘れてきたのではないか」と、投書したのを読んだ。

 それを読み、実際に昭和30年代に子どもだった私は「今の便利さや快適さを捨てて、あんたらがあのころの生活に耐えられるなら、30年代に戻ってみたらいいやんか」と、思ってしまった。捨ててきたことの痛みを自覚することなしに、「こまやかな人情やあたたかい隣近所」だけ取り戻すことはおそらくできないだろう。

 映画青年牧野光永氏は、「魔女の宅急便」のラストシーンを見て「成長とは何かを失うことなのだ」と、感じ取ったと書いていた。私は、その鋭敏な感受性をよしとする。
 投書女性が「隣に住む人の顔も名前も知らず、人とかかわることを避ける時代」を残念に思い、「わすれてしまった「何か」を取り戻したいものだ」と、いうのなら、まずは、ケータイとコンビニとテレビなしに1年間暮らしてみて、それから行動を起こしたらいい。
 武蔵野の原野はとりもどせないが、人の心は、自分の働きかけによって変わるだろうから。

 私は耐えられると思うよ。エアコンもインターネットもなく、新幹線も走っていなかったあの時代に戻っても。
2007-12-09 10:09:55 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~~~~


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

はるまき(6)

2008-10-20 06:28:00 | 日記
わはは笑
2007-01-04 22:07:37 ページのトップへ
Re:大人の教科書(ちょっと長文
haruniwa
気持ち悪くなるくらい赤福食べられたって琴は、伊勢取材はうまくいったみたいですね。

年末年始、せめて足の踏み場ができるくらいに部屋の中をかたづけたいと思ったのですが、いつもの通り思っただけで、いっこうにはかどりませんでした。

クレジットカードで支払ったところ、カード会社から残金不足につき引き落としができなかったという通知を年賀状といっしょに受け取り、さあたいへん、残高たしかめようと思ったら、通帳がない。

これまたいつもの通り、通帳を「ちょっと一時しまっておくだけ、あとでいつもの場所にしまうから」と思って「仮にしまっておいた」場所がどのバッグのなかなのか、引き出しのなかなのか、思い出せない。

毎度のこととはいえ、探していないときにひょっこり出てくるのを待っていると、クレジットカードも使用停止になったりするとこまるので、とりあえず、通帳を探そうとひっくり返し、足の踏み場ができるどころか、よけいにごちゃごちゃに引っかき回され、きれい好き、整理整頓きっちりのまっき~さんから見たら、しんじがたい部屋のようすになっています。空き巣に入られ、ひっかきまわされたた家のなかでもこれほど乱雑になっていない。

こんな中でも人間はなんとか生きていけるのだ。
むすめがため息ついて「うちってきたないね」というので、「きたなくていやだなと思う人がかたづけたら」と答えると、「自分でかたづけるくらいなら、きたない中で暮らす」というので、ああ、DNAだ、と思います。
というショーモナイ正月です。

2007-01-05 00:34:57 ページのトップへ
巻き貝ウンチはわらえるけど、とゴミ箱の中でくらすのは
haruniwa
こんなひどい暮らしを笑いの召すことができたら、私の人生もうちょっと明るくなるのに、ひたすら気がめいり、かといってかたづけはじめると、いやになってますます気がめいる。

アル中の人が、自分がアル中であることがなさけなくて、いやになって、そのいやな気分をまぎらすために飲まずにいられないというのが、わかってくるような、「ごみ箱のなかでくらす気分」です。

 巻き巻きウンチすべり台の中で暮らすってのを、こんなふうに笑える話にできる人、いいなあ。
「巻き巻きうんちのかみさまへの紙切れのくだり、文字で読んでも笑えます。

暮れに「M1」選手権みました。決勝では、麒麟の「探検隊」というネタもなかなかおもしろかったのですが、チュートリアルの「ちりんちりんが盗まれた」が優勝。

ああ、何はともあれこのぐちゃぐちゃの家をどうにかしたい。
2007-01-05 00:36:20 ページのトップへ
オズマ
haruniwa
「気志団」もきらいじゃなかったけれど、オズマがどこまでぶっちゃけられるのか、と、おもっていたら、天下の紅白でやったなあ、これで、視聴料未払いが増えるやら減るやら。

女性ダンサーが服抜いた下がボディスーツだったことはすぐわかったけれど、胸にはリアルなおっぱいの絵がかかり、股間には「きのこ」の絵が。

うちは笑いながら見て、「これ、ぜったいに善男善女のじっちゃんばっちゃんから苦情、抗議殺到するだろうに、NHKの対応が面白そう」と、思っていたら。

「このような衣装であることはNHK側は知らなかったので」というアホくさいコメントを三宅アナが言ったので、まあ、NHKとしては、こういうおことわりをだすのも最初から予定されていたのだろうけれど。

NHKの許可なしに、ゲリラ演出ができるほど、オズマは大物じゃない、ってことはみんなしっているのに、しらっと言えるNHKって、やっぱりカネもってるとこはつよいわね。

視聴率40%をきると、どうでも話題つくってもりあげたいのだろうけれど、「紅白ははだかまがいの衣装で勝負せずに唄で勝負しろ」とか、見当ちがいの「視聴者のご意見」もあるし、こうなったら、2007年の紅白は、司会者が「アダムとイブ」にでも扮して、全裸で司会やるくらいしないと。

大晦日にはちゃめちゃやらないと、新しい年の年神さまは、来てくれないのです。神様、めずらしもん好きですから。
2007年の神は、きっと「巻き巻きうんちの神様」が降臨してると思います。

私が気になったのは、司会の中居のコメントがすべっていたことと、滑舌がわるかったこと。
仲間由起恵が最初から最後までNHK的だんどりの中からはみ出さずに、台本どおりに進行したのに対して、中居は台本をはずしてい自分らしさを出そうとしてはずしそこねたように見えました。

 「歌と踊り」「相撲や力比べ」は、祝祭空間を作る二大イベント。
 紅白40%に届かず、K1は、19%。プライドテレビ放映あったら、どうだったかな。
2007-01-05 01:07:43 ページのトップへ
~~~~~~~~~~
 
カメレオンマン
mackychan
いわゆる迷惑メールも、なりすましバイトが日々せっせと文章を打っているわけで。
そんなひとと知り合いになり、ちょっと興味あったので、出来上がった文章読ませて~と、沢山メールを送ってもらいました。
32歳同い年の男が、18歳のギャルになったり、熟女になったり。
でも、どれもピンとこない。
こんな程度なのか?と。
笑えればそれはそれで意味のあるメールになるのでしょうが、笑えもしない。
なのに、この程度で相当な時給をもらってる。
8時間深夜労働で、15程度のメールを作るそう。
自分なんかもっと上手に、半分の時間で倍の量のメールを作るのにと思ったのでした。

自分は冒頭で自分だぁ!とピンとくるような文筆家を目指しているわけですが。
それはそれとして、ときどき、ウディ・アレンが『カメレオンマン』で演じたゼリグのように、TPOに合わせて体型まで変えてしまうような人間になりたいと思うときだってあるわけで。

2007-01-19 22:21:41 返信フォームへ 掲示板へ戻る
カメレオンマン
haruniwa
まっき~さんの文章、私はIDを見なくてもあ、これはまっき~の文章だって、わかるよ。映画を語る語り口で「まっき~かく語りき」とわかるもんね。

カメレオンマン、未見です。
おもしろそうですね。
ゼリグを回想する有識者という役どころでスーザン・ソンタグ、ソール・ベローが出演しているというだけでも、これは見所ありそうです。でも、うちの団地のなかのレンタルショップにはおいてないでしょう。

作家は、むろん、7つの顔を持っているべし。この7というのは、特に意味はなく、20面相といいかえてもよし。

わたしなど、できる限りまじめなよい人のふりをしていようと齷齪あくせくしておりますが、実は底意地の悪く、性悪なくせに、気の小さいちっぽけな人間であることは、みえみえ。

体型までは変えられないけれど、せめてネットのなかではよい人のふりをつづけようと思ってるんですが、あまりなりすましが成功しているようにも思えず。
2007-01-20 09:10:23 ページのトップへ
セフレ
haruniwa
迷惑メールのバイト。

今朝の「迷惑メール」に分類されたメール、いつもは中味もみずにゴミ箱行きなんですが、「えっ、そんなにいい時給なの?それなら、私、メール受信するより、書いたほうが、いいかも」と思って、メール欄をのぞいてみました。
=============
美佳さんからのメール
お金には困ってないですか?プロフ見てもらって私でよかったら逆縁という形でサポートしたいのですが。最低でも5万は出せます。×イチの子持ちですけど私の欲求満たしてくれるなら返事待ってます。美佳 28歳  私のIDは876186です。

「しのぶ」くんからのメール
みんなセフレって欲しいと思ったりするんかな? 男はほとんど欲しいって答えると思うけど女のコはどうんなんやろ? まあ相手にもよるんやろうけどね (^_^) 俺は今まで3人のセフレがいて今は続いている人はいない。 厳密に言うとそのうち1人と付き合ったからセフレがいなくなった。 でも最近またセフレが欲しいと思いだして(^_^;) これからセフレ探しをしようと考えちゃいました。 冷静になって考えると俺って最悪やなあと思う。 でも一度セフレがいたときを経験するとやっぱりやめられないんだよな

「和美」さんからのメール
断然割り切りでしょう!
割り切りに最適なのが人妻!!!
人妻はテクもあれば、いやらしさ度までピカ一☆
セックスするには文句なしに一番♪
人妻とのセックスをたっぷり楽しもう♪

名前 さえこ(24歳)さんからのメール
スリーサイズ T163 / B 89 (E) W58 / H85
コメント
★セックスフレンド募集★
こう見えて寂しがりやなんでたくさん甘えさせてくれる優しい人探してます!
見た目は少しギャルっぽいですけどお願いします!
=================

と、まあ、まっき~さんおっしゃる如くに、「こんな程度で高い時給もらえんの?」という文章ですよね。
へぇ、「セフレ」とはセックスフレンドの略語かあ。

こんなもんでひっかかる善男善女も世の中にいるのだろうか、と思いますが、ひっかかりたい人々にとっては、文面などはどうでもいいのかも。

だとしたら、しのぶ君からの「セフレ募集」というのは、長すぎるね。
ま、がんばれバイト諸君。
2007-01-20 09:11:22 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~

やっぱり似非のままの格闘家
mackychan
春さんがパパイヤちゃんなら、自分はアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラのつもりで。
背中に大きな傷を持つこの格闘家のストイックぶりを見る度、あぁ自分が格闘家と名乗っては罰が当たるかなぁと。

連日の書き込み、恐縮です。
『ディパーテッド』4連続鑑賞で、幸福な1日を過ごしたわけですが、さすがに疲れました。仕事より疲れてやんの笑
でもそれなりに混雑していたので、一安心。関係者のように、興行まで気になってしまうの。ライバルは同日公開の周防さんかな。こっちもぜひ観たい。評判いいね。

『続・明暗』。よく出来ていますよね。内容はともかく、テクニックには唸りました。

『カメレオンマン』。
アレンの作品ではあまり有名ではないけれど、これを推す通は多いはず。実在した人物との合成という点で、『フォレスト・ガンプ』も本作を参考にしていると思います。
2007-01-21 03:27:04 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:やっぱり似非のままの格闘家
haruniwa
格闘技の知識がまったくないので、ノゲイラのストイックぶりというのをよくは知らないけれど、私からみると、まっき~さんは十分すぎるくらいストイックなので、そのまっき~さんがいうのだから、とてもとてもストイックな、ひたすら総合格闘技を追求していく求道的な人なんだろうと想像しています。

一卵性双生児兄弟でブラジル柔術家っていうのも、おもしろそう。
ザ・タッチっふうにタッグを組んで、「ちょっと、ちょっと、ちょっと、空手チョップ、チョップ、チョップ」とか、言うコマーシャル出演企画をたててみました。

ふたごの区別は、背中の傷のあるなしで見分けられるってのも壮絶なかんじがします。

 「デパーテッド」興行的には、やはりアカデミー賞が左右する部分もあるのかしら。
 英語弱い私、まっき~さんの解説を読むまでは「デパーテッド」って、「出発した」という意味だと思っていました。

 一日中映画館の椅子にすわり、4回連続でデパーテッド」をみつめる。
 う~、これもストイックな姿!!  

 きのう、「デイアフタートゥモロー」をテレビ放映の録画しておいたのを、今頃になってようやく見ました。
 冒頭のキッチュな東京シーンについて、明日の春庭コラムに執筆。
~~~~~~~~~~~~

有事でない幸福と奇蹟を思ったり
mackychan
今回のコラム、思うところが多いです。有難う。

自分も野心を抱きつつ直線には進んでいないわけで。
でも人間はどんどん長寿化していっているし、それになんといっても、現在の日本は有事状態ではないからね。こういう状態をほんとうは必然であるといいたいけれど、ひょっとしたら運がいいだけかもしれないし、奇蹟といっていいかもしれない・・・と、世界を思う度に痛感します。

土日で治そうと思った風邪、今日起きてみたらば、結構良くなっている。助かった~。確かにいい経験にはなったけれど、ものを書くスピードも落ちるしね。ただ、煙草の量は減りました。喉がやられているんだから当然か。でも癖というのは恐ろしく、吸わなくても火をつけてしまうんだね笑

そうそう。↓過去書き込みの再レス面白エピソード。

ノゲイラが2年前の男祭りに出場したとき・・・
オープニングの全選手紹介ってとても盛り上がるのですが、ホドリゴは(渋滞により)遅刻。
応援する立場に居た弟のホジェイラは既に埼玉に到着しており、「フードをつけていればばれないだろう」というプロデューサーの強引な説得により、ホジェイラが兄に扮して紹介を受ける。
三宅アナウンサーも、小池栄子も、高田本部長も、観客も、もちろん自分もそれを見抜けなかった。翌日にそれを明かされ、皆が仰天したのでした笑
2007-02-03 10:14:42 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:有事でない幸福と奇蹟を思ったり
haruniwa
風邪、快方にむかい、よかったよかった。治りかけに無理するとぶりかえすから、お大事に。

風邪をゆっくり寝て治せるのも、平和であるからこそ。
平和と健康は、失ってみないとその大事さが身にしみない、、、、

私はお金も恋も夫も、失ってばかりで、ま、失ってみると大切さが身にしみて、よろしいのかも。

ホドリゴとホジェイラ。名前の語呂合わせもいい具合です。似ている弟が兄の身代わりで選手紹介の歓呼を受ける、う~ん、「なりすまし」も弟なら見破れないかもね。

200人に「記述テスト」をして、採点がほとほとうんざりしています。
どうせまともなことが書けないなら、なぜ、読む人をたのしませるようなボケとか、オオボラとかノリツッコミとか、書いて、教師を楽しませないのか。

「社会とことば」という科目なんだから、いくらでも「ことば」に関して書くことはありそうなのに。

なにせね、授業の感想もかかせたところ、「先生の授業をきいて、とても勉張になりました」って、書いてあったの。
勉張ってなにさ、ベンチョーって!
2007-02-04 01:01:43 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~~

ベネッセ表現読解国語辞典
mackychan
一足早く、『バベル』鑑賞。
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ・・・覚え難い名前だけれども『アモーレス・ペロス』『21グラム』と力作続きだから、しっかり覚えましょう。今はゴンちゃんでいいかな。

凛子ちゃん云々はともかく、ドラマが力強い。圧倒されます。この監督は意識的にドラマを多重構造にして、時制を逆転させ、といろいろ脚本に懲ります。自分もこのテクニックを極めたいので支持しますが、嫌なひとは嫌かも。時間の流れを把握するのに疲れる、あるいは、普通の流れでじっくり人間ドラマを見せたい、などなど。

ともかくお薦め。もう一本お薦めがあって、『善き人のためのソナタ』。東西ドイツの関係性を描いた映画は意外と少なく、当時を知れるだけでも観る価値あり。

父ちゃんからバースデープレゼントが届く。タイトルの辞書です。
有難い。
もっともっと語彙を増やさないとね。

ミッキーブルボン関係で、ひとつ。
久し振りにミーハーに戻り、木村カエラの新アルバムを購入。
いいですね、ミュージシャンとして好き。昨日、彼女が『タモリ倶楽部』に出ていて、英国人は「カエラ」が発音出来ず、「カエル」になってしまうといってました
2007-02-17 06:53:47 返信フォームへ 掲示板へ戻る
ついしん
mackychan
本日、22時よりテレ東で『赤陽』特集。
ぜひ観てね
2007-02-17 12:24:57 ページのトップへ
Re:ベネッセ表現読解国語辞典
haruniwa
ベネッセ版、どんな編集なんでしょうか。
私は、今は紙の辞書ばかりですが、簡便携帯にするため、いよいよ電子辞書の導入を検討中。
英和、和英、日中、中日、国語、漢和、古語、類語は必需として、あと何が搭載されていると便利か。
機能が多いほど高くなるので、値段とにらめっこになります。

表現読解国語辞典活用してくださいね。

壁崩壊後の東ドイツ『グッバイレーニン』がおもしろかったですが、壁があるころの東ドイツって、なんだか重苦しそうだという印象ですね。

『善き人のためのソナタ』、見たいです。人が表現しようとすることが、それを絶対に受け入れないぞと壁を作っている人の心の中に入り込んで、心の壁をこわしていく、その過程、表現することをめざしている人にとっては、見ておくべき映画と思っています。

『~ソナタ』も『バベル』も、見るのは半年先になると思うけれど。
2007-02-17 17:40:43 ページのトップへ
~~~~~~~~~~

いいことをしました笑
mackychan
ま、あとでコラムで詳しく語りますが、悪質な盗撮犯を捕まえました。
昔の仕事の癖が消えず、オフの日に本屋を回るだけで不審者見つけてしまうの。
ただ相手も必死、揉み合い、まぁ腕力では負けないのですがジタバタジタバタうるさく、こっちもかな~り本気で関節技やって、たぶん骨折してるんじゃないだろうか。
ざまーみろ。
ただこっちも被害が出て、それは携帯電話。
向こうの親御さんが示談にしてくれと懇願してきて(いいのか、ここまで記しちゃって)携帯電話、思いっ切り高いのに機種変更しました。

万引きとよばれる窃盗は現代日本ならではと思いますが、中国軽犯罪事情はどうですか。ニュースではどうですか。
2007-05-26 01:31:13 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:いいことをしました笑
haruniwa
相変わらずタフ&ハードな毎日をおくっているまっき~さんですね。

盗撮というと、卑劣な犯罪ではありますが、マーシー&植草教授の登場あたりから、どうも犯人像が滑稽味を帯びてしまって、犯罪を憎むというより「おい、おい、そんなことで人生棒にふるなよ」と声をかけてあげたくなって、困ったもんですね。

盗撮犯の親御さんも、ここで息子の一生を棒にふらせるわけにもいかず、ま、ケータイの一番高い機種くらいはどうということはないのでしょう。
そういう坊ちゃんの家は、なぜか金持ちだから。

その日暮らしのハードな労働者たち「やりてぇ!」と叫ぶヤツはいても、盗撮という隠微な快楽にひたる暇のあるやつは少ない。

デジカメ、ビデオが安く手軽に買える日本ならではの犯罪でしょうか。

中国ではハードが高いので、ソフトはまだまだ出回っていないって、私が知らないだけで、パイレーツ天国の中国だから、「これは植草教授が撮影したもののコピー」なんてしろものがたちまちDVDになって5元くらいで売られているのかも。

私は、ハード&ぐずぐずな毎日。
もう、忙しさにめげて、毎日泣いていました。

赴任期間の半分がすぎた5月末、ようやく授業の準備をする以外の余裕がみえてきました。

といっても、今は、大学行事の一環として太極拳の練習がはじまった、という程度。

6月6日に、大学本部で発表会があります。

26日金曜日には、そろいの「太極拳専用衣装」をあつらえるために、採寸しました。
記念として、学校側が服と靴を買ってくれるのだって。

私、24ある型の順番はさっぱりおぼえられませんが、いっしょに練習している30人くらいの先生方(日本語を教えている日本人教師、日本語を教えている中国人教師、留学生に中国語を教えている中国人教師)のなかで、一番動きがなめらかとほめられて、悦に入っています。

たぶん、発表会のときのようすもビデオにとって記念にくれると思うので、あとでみせるわね。
2007-05-27 14:01:22 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~~~~

太極拳写真
haruniwa
 大学ホームページには、さっそく私たちのチームが演技している写真や、5人の日本人教師が賞を受けたという記事が出ていました。
こちらはオフィシャルなので、すぐに消えると思います。
http://info.nenu.edu.cn/newsdetail02.php?id=7913

 私が毎日訪問している、中国留学生活について書き続けている人のブログにも、私たちのチームの写真がありました。彼女の中国語の先生が出演していたから、見にきてくれたのです。彼女は本部キャンパスで中国語を学んでいる留学生。ご主人と一年間離れての留学生活です。

 留学生の太極拳授業で、私と同じ先生に習っているので、太極拳相弟子です。
 ブログには「動きがそろっていた」と評してあって、うれしかった。

私たちのチームが太極拳を披露している写真です。

こちらは個人のブログ
http://chinabear.exblog.jp/

=============================

Re:太極拳写真
mackychan
わぁ写真バンバン撮ってんじゃん!笑

面白いー。ひとつ、楽しみが増えました。有難う。

動きの激しい武術とは違って、太極拳って優雅というイメージあるけれど、やはり全体の筋肉を使うわけで、結構な運動量でしょう。
美味しいものを食べて練習に励んでね。
2007-06-08 13:43:31
~~~~~~~~~

モノカキ
mackychan
日本の芸人情報を勝手に配信しておくね。

春さん、劇団ひとりの『陰日向に咲く』は、きっと帰国後に読むでしょう。もうひとつ、読んでほしいのが今月の月刊カドカワに載っています。

品川庄司の、庄司。筋肉馬鹿のほうね。彼がロンドンブーツのどっきり企画に騙されて、恋愛小説を書いたの。これがね、悪くない。絶賛はしないけれど、冴えない花売りオヤジと女子高生の視点がコロコロ変りながら物語りは展開され、キレイにエンディングを迎える。
自分では絶対に出来ない、花言葉を散りばめたりして、ほぅ~、いいよ読める読める、携帯小説で話題になったYOSHIなんかより全然いいじゃんと思いました。
2007-06-21 21:13:44 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:モノカキ
haruniwa
小説を書くとしたら、品川のほうだろうと思っていました。彼、書きそうでしょ。
だから、どっきりの仕掛けなら品川が書いたら当たり前すぎておもしろい企画にはならないものね。

でも、私は「ドッキリ企画」というのは半分以上はやらせと思っているから、「庄司が書いた小説」というのも、最初に思いつくことは、「だれがゴーストやら」という意地悪な見方。
どうもヒネクレテいますなあ。

月刊カドカワ、当月のは館内閲覧のみだけれど、帰る頃には図書館かり出しできるようになっているだろうから、借りてみます。

いくつかこちらに持ってきた単行本、ぜんぜん読む余裕もなく、ツン読になっています。

のんびり本を読みながら仕事、と思ってはるばる本かかえてやってきたのに、読書どころか、寝る暇もなく働いて、7時半に通勤バスにのって8時から仕事。5時半に宿舎に帰ってから、寝るまでずっと作文添削やら文法練習プリントチェックやら、なんでこんなに働くんだろうという毎日です。

毎日が、大連ですごした3日間のような日々であったら、いいのになあ。
2007-06-24 07:56:30 ページのトップへ
Re:モノカキ
mackychan
去年の夏、品川のほうは自伝風小説『ドロップ』を発表していますね。悪くないけど、同じようなグレた少年を描いた物語なら千原ジュニアのほうが上手いかな。

今回のドッキリは、結構ほんものっぽいかな。騙されたのは、アンガールズの山根、安田大サーカスのクロちゃん、そして庄司。恋愛小説の競作をするという設定で、最後に記者会見が用意され、そこでネタばらし。集まった芸人の前で小説全文が流れ、それを笑うというものでした。
2007-06-24 13:10:13 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~

見世物!
mackychan
『さくらん』、キレイ過ぎやしないかと思いましたが、いかがでしたか?
色彩美・映像美というわけでなく、話がね。
映像に関しては、蜷川の血を感じますが。

いちばん良かったのは、林檎姫の音楽かな。

ところで春さんはタランティーノ経験済みでしょうか。
彼の新作『デス・プルーフ』。そりゃあもう血生臭い映画なんですが、「彼はひょっとして、見世物としての映画を再構築しようとしているのでは・・・」という自分の推理が今回の作品で確信に変わりました。
感動した!
恐らくこれが、下半期の自分のベストです。
2007-08-25 09:13:28 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:見世物!
haruniwa
> 『さくらん』、キレイ過ぎやしないかと思いましたが、いかがでしたか?
> 色彩美・映像美というわけでなく、話がね。
> 映像に関しては、蜷川の血を感じますが。
>
> いちばん良かったのは、林檎姫の音楽かな。

以上のまっき~論に賛成。
話が中途半端なのは、原作の連載中止のせいと、好意的に解釈し、「見せ物」としては、吉原の見せ物性をよくだしていたんじゃないかな。

> ところで春さんはタランティーノ経験済みでしょうか。
> 恐らくこれが、下半期の自分のベストです。

タランティーノは、キルビルもパルプフィクションも見てません。別段きらいってことでもないと思うけれど。
デス・プルーフは、ギンレイにきたら、見にいきます。

以下は、8月21日づけの日記(日々草)のコピー。

2007-08-25 10:22:11 ページのトップへ
Re:見世物!つづき
haruniwa
===========
2007/08/21 火

 ギンレイカードで『さくらん』と『あかね空』を見た。

 カードをわたすとき、夫は「あかね空はいいけれど、さくらんは、失敗作だなあ」と、評していたが、夫の映画評論はあてにならん。私は『あかね空』より『さくらん』のほうがよほどおもしろかった。

 「さくらん」は、色がきれい。監督は蜷川の娘。才気は感じたが、まだまだ当分は「蜷川の娘」という認識で、蜷川パパが吉本隆明みたいに「ばななの父」と、娘の名を冠して呼ばれるまでには時間がかかるかも。

 ただ、原作の安野モモヨの連載が中断したままなので、シナリオもラストが中途半端。お花のなかに逃げておわりじゃあ、あんまりです。

 ここは壮絶吉原折檻場面と、ころがる半死半生生死不明の躯ふたつ。ちょっと腕が動いて、ふたつの小指が指切りげんまんしているのがのぞいているむしろの上に、桜吹雪がふりしきる、という場面で終えて欲しかった。ま、私はそういう通俗場面が好きなんですから。

 とにかく、安藤政信と永瀬正敏という二大ニュアンス系出演と言うだけで、私はオールOK。プラス浅野忠信、オダギリジョーが出ているのなら、もう、これは、大傑作と褒め称えるところだけれど。とりあえず、安藤、オダギ、浅野、のうちひとりが出ている映画なら、全部傑作。スター主義です。
2007-08-25 10:23:02 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~~~~

ほ~~ら、観たい映画がたまってる
mackychan
改めて、お帰りなさい。
向こうでは映画鑑賞数、ゼロだったのかな。

観たい映画がたまったでしょう。
最近観た作品で気に入っているのが、へそ曲がりの映画マニアには好感度100のジャ・ジャンクー監督による『長江哀歌』。
かなり、いいよ
2007-08-16 07:07:40 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:ほ~~ら、観たい映画がたまってる
haruniwa
今回は、仕事仕事で、映画を見る時間がとれませんでした。

一番オヒマしてた「日本人教師団・団長先生」は、何度も映画を見に行ってきて、話だけはきいていたんですけれど。
英語の台詞に中国語字幕、中国語台詞にふきかえ、などがあったそうで、スパイダーマン3とかタートルなんとかを見たそうです。

団長は、90×5コマで、その5コマは同じ授業をくりかえすだけ。つまり、授業準備は周に一回だけ。ヒラ教師は10コマですが、10回分の授業準備が必要で、毎日泣きながら準備してました。

パソコンしながら部屋のテレビをつけっぱなしにしてナガラ見するのがせいいっぱい。それでも『墨攻』などを見ました。
テレビの小さな画面に、英語と中国語の両方の字幕がでるので、ちょっと読みにくかったけれど。

映画関連ニュースでは、2007香港映画祭が一番大きな扱いで、カンヌもニュース番組でちらっとみました。
河瀬直美がグランプリとったこと、私が最初に知ったのは、学生に書かせた短作文のなかに書かれていたから。

団長先生によると、中国の映画館、日本のシネコンと変わらぬ設備。音響もスクリーンもよかったそうです。
団長は、いつもひとり40元のシートのチケットを買い、ゆったりシートだったということです。

もっと安い席もあったのだっていうけれど、ゆったり見るには40元だといっているので、そう聞いた時点で映画はあきらめました。
DVDを4~5元で売っている国なのに、40元だして映画を見る層というのが想像でき、まわりに座っているのがそういう「小金持ち」だったら、映画見るのも気分落ち着かない、っていうのが、私の性分。どうも、金持ちとは相性が悪い。

しかし、映画の需要はどれくらいあるのか、一度は映画館に足を運んでみるべきだったとは思います。
そこそこ客は、入っていたということですが。

見たい映画、ほんと溜まっていますけれど、8月にサクラン、9月にバベル、10月にトウキョウタワーを見る予定です。(飯田橋ギンレイの映画カード)で。
2007-08-17 09:57:13 ページのトップへ
長江哀歌
haruniwa
> 最近観た作品で気に入っているのが、へそ曲がりの映画マニアには好感度100のジャ・ジャンクー監督による『長江哀歌』。
> かなり、いいよ

最近観た作品で気に入っているのが、へそ曲がりの映画マニアには好感度100のジャ・ジャンクー監督による『長江哀歌』。
> かなり、いいよ

はい、おすすめにしたがって、25日土曜日、シャンテ・シネ夕方5:15の回で、見て参りました。
土曜夕方5:15分前に全席指定のチケット勝ったときには、もうほぼ満席。
前から3列目しか空いていなかった。ちょっと見上げる角度になったけれど、心配したほどみづらくはなかった。

右隣の足長にいちゃんは、ひとりで見に来ている映画マニア風。左隣の初老夫婦は、50歳以上ペアならひとり1000円のチケットを買ってた。

さて、見終わって、タイトルクレジットがはじまると、マニアは、クレジットの一字も見落とすまいと目をこらす。
場内あちこちからは、「れれれ、これで終わり?」という2人連れがかわした声が漏れ聞こえてくる。

これ、やっぱり、「映画は美男美女がでて、波瀾万丈があって、涙と笑いがあって」と思ってふたりで楽しもうと思って映画館にやってくるカップルには向かないんじゃないかしら。

私は、「この青っぽい画面は、キタノっぽこち」と思っていたら、クレジットに北野事務所とあったので、なんだか、色合いについては納得して出てきました。
2007-08-26 13:55:19 ページのトップへ
三峡好人
haruniwa
日本語タイトルの『長江哀歌』は、ちょっとしめっぽいかなと思っていたら、原題は『三峡好人』英語タイトルは『STILL LIFE』だった。

原題を生かして「三峡の善人」「三峡のお人好したち」なんてタイトルでもよかったろうし、英語から「静物ーーどっこいまだ生きてるよ」なんてのもいい。
『スティル・ライフ』について、「静物」と訳したんじゃ、意味不足。英語の原語の意味「まだ生きてる」っていうのが、いい感じ。

主人公は特別美女でもない、ジャ・ジャンクー映画ヒロインと、全然美男じゃないジャ・ジャンクーのいとこの韓三明で、役名までそのまんま韓三明。

他の出演者、みんな地元のなまりがきついなあと思ったら、地元の素人をつかっていた。なるほど。方言のせりふが生きてる。
2007-08-26 14:09:11 ページのトップへ
STLL LIFE
haruniwa
ストーリー上の主人公は、美女じゃない沈紅シェンホンと、美男じゃない韓三明ハン・サンミン。
だけど、映像の主役は、ゆったり流れる長江と、長江の中に沈んでいく村と、解体される町の家屋、工場。瓦礫の山。

河っていうのは、時間や歴史や人々の暮らしの流れを暗喩するし、瓦礫の山は「壊す人」の破壊のエネルギーと悲しみを暗喩する。
「記号」のおやくそくが満載の画面。

川辺に立つ、モニュメントみたいな大きな建物がロケットになって空へあがっていくのは、「どんだけぇ」って感じで、ようわからんかったが、解体作業で作られる瓦礫の山や、廃止されてさびついた工場のたたずまいは、とてもよかった。

「廃墟趣味」の人には、おすすめの作品だ。
「戦場のピアニスト」のワルシャワ爆撃後の廃墟が静謐な美を演じているのに対し、奉節フォンジェの今まさにハンマーでたたき壊している最中の廃墟は、荒々しい破壊のエネルギーに満ちた相貌を見せている。よろしかねー。

沈紅の夫の軍隊時代の親友王東明ワントンミンが西漢時代の遺跡を掘っている。
遺跡が時間の流れのなかにさらさて、白い骨になっているのに対して廃墟は、血と肉の記憶がころがっている分、遺跡のながめとは全然ちがう。

ラストで、廃墟ビルがダイナマイトで崩れ落ちるシーン。「発破趣味」の人、必見。

三明が戻っていくのは、山西省の違法炭坑。一年に10人も死人が出る炭坑へ行こうとして、男たちは河を下る。
死ぬのはだれかほかの10人であって、自分は一月200元の稼ぎを手にする方と信じて。

三明の若いダチ、お調子もんのマークが、瓦礫に埋もれて死に、毛布をかけた死体がゆっくり河を下っていくように、男たちは三峡を下っていくだろう。

下ったさきには、また、壊すべきなにかがあるのだろう。たぶん。

私が付け足したかったラストシーン。

「三峡を下っていく船の中で、三明は、マークから教わった手品を皆に披露する。

白い紙が「毛沢東の肖像画がついた元のお札」に変わる。
三明は、お札を船から河へ流す。

毛沢東は、ダムの建設によって水底に沈む村の前をゆっくり流れていく。
毛沢東ははしだいに色がうすれ、ゆっくりと白い紙に戻っていく、、、、。
2007-08-26 14:44:46 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~~~

忘れてたー
mackychan
お薦め映画、ちゃんと観に行ってくれてうれしぃ。感想、楽しく読みました。

そうそう忘れてた。春さんには、タラより先にお薦めするべき映画があったんだ。
もう知っているかもね、うさちゃん好きとしては。
そう、『ミス・ポター』です。助演のエミリー・ワトソンの可愛いんだけど不気味な容貌にも注目。
http://www.excite.co.jp/cinema/miss-potter/index.dcg

2007-08-26 20:11:47 返信フォームへ 掲示板へ戻る
ピーター&ポター
haruniwa
東松山のポター記念館で、ポターが主人公のビデオがありました。

飯田橋ギンレイのラインナップになりそうな映画なので、ギンレイに来たら見るだろうと思います。

ギンレイラインナップ、今週は、『今宵フッツジェラルド劇場で』と『ステップアップ』を見ました。

ロバート・アルトマンの遺作、メリル・ストリープ姐さんはじめ、みな楽しそうにえんじているところが、よかったけれど、アルトマンはもっともっととりたいものがいっぱいあったんんだろうなあ、と思います。

ステップアップは、よくあるダンスサクセス・ビルドゥングスムービーですが、振り付けがよかった。そしたら、監督は、これが初作品の女性振付家でした。ダンス映画は、ダンスが出てくるだけで、私は十分楽しめる。

今夜8月26日は、『蝉しぐれ』テレビ放映を娘の希望で見ました。私は公開時に映画館で見たのだけれど、娘は、「みんなで、ワイワイ話しながら見るのがすき」という鑑賞法なので、映画館は嫌いです。
「お母さん、しゃべってもいいけれど、最後はこうなるとか言ったら怒るからね。絶対にストーリー、言ったらだめだよ」というので、「この子は後で、木村佳乃になるよ。この子はふかわりょうになるよ」というくらいで、あとは黙っていました。
2007-08-26 23:27:46 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

はるまき(5)

2008-10-19 06:14:00 | 日記
浜野佐知
mackychan
今日の毎日朝刊「ひと」は、浜野佐知さんの登場です。
東京国際映画祭の協賛で作品上映されるから、いいタイミングですね。

ところで北野武っていつの間に映画撮っているんだというペースで発表を続けていますが、あの松本人志が公にせず、物凄い時間をかけて映画を撮っています。もう3年くらい経つみたい。忙しいひとだから、ゆっくり撮りためて。
昔、ビデオ作品を集めた「ビジュアルバム」というシリーズを3本出していて、これがたまげるほどの完成度でした。やはり天才だなぁと思った。
芸人さんで映画撮ってほしいひとというと、必ず爆笑問題の太田と松っちゃんは挙がりますね。

いつになるか分からないけれど、物凄い期待しています。
春さんは彼をどう思いますか。好きな(現代の)芸人さんって居るのでしょうか
2006-10-07 11:41:39 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:浜野佐知
haruniwa
浜野佐知の上映は、見に行きたいです。

笑うと脳内ホルモンが増えて、ストレス解消、病気にかからず寿命も伸びると信じているので、子供たちがみている夜中のバラエティ番組をいっしょに見て大笑いしています。

現在は、吉本系がテレビのお笑い界を席巻しているから、芸人の大半が関西系だけど、私、関西系とどうもあわないのです。
さんまも、島田紳助も99、ココリコ、ロンブーもダメ。
吉本でも、東京出身の品川祐あたりから、ようやくOKになってくる。(肛門ネタはNGだけど)

ビートたけし、太田光、伊集院光などの関東系が好き。

深夜番組は実験的なこともやるので、おもしろいのが多いけれど、深夜で成功すると、ゴールデンに移っていき、コールデンだと、そうそう、はっちゃけたことができなくなって常識範囲内のことだけやって、つまらなくなる。

ボギャブラも、トリビアの泉もゴールデンでは深夜のはちゃめちゃができなくなったし、「Qさま」、この秋ゴールデン進出で、どんなもんだろうか。

今、金曜夜にやっている太田光司会の「検索ちゃん」の場合、特番時だけゴールデンに進出。レギュラー枠は深夜にとどまっていたほうがいいと思うよ。太田光のトーク、ゴールデンだと毒ありすぎかも。

というわけで、特に好きな芸人というのもいないけれど、あえて言うなら爆笑問題太田光、でしょうか。
「憲法9条を世界遺産に」って中沢新一といっしょに出したのも、「オールド平和主義者」の私にとっては点数高いし。

彼は、日大芸術演劇在学中から「最終目標は映画をつくること」と公言していたので、いつかは撮ると思うし、もう準備しているのかも。
映画撮影資金は、タイタン社長太田光代が用意できているだろう。

資金の問題では松本だって、ずっと芸能人所得番付一位だったのだし、周囲に人材も豊富だろうから、撮ろうと思えば1本2本、すぐに仕上げることもできるだろうに、じっくり時間をかけているって聞くと、できあがったら、ぜひ見たいって気になりますね。っていても、ビジュアルバムは見てないけど。

松本の映画も、太田の映画も、シルバーパスが使える映画館でやるなら、見に行きます!
2006-10-08 14:01:19 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~~~~~

隅田川絵巻
mackychan
休刊日に限って北が核実験。
会社では臨時で社員さんが出勤・・・ごめんなさーいと小さく呟き、鈍行に揺られること数時間、、、
駅の駐車場には、自分とほとんど変わらない髪型をした父上が待っていました。
ファンキー!!
薄い髪を気にして「いっそのこと、坊主のように」と父がお願いしても、20年の付き合いのある床屋さん、「いや、まだ大丈夫だから」となかなかいうことをきかない。
何か妙な関係ですね。
確かにこの前帰ったとき、それは自分でやっているのかと聞いてきたけれども、まさかバリカン買ってやるとは想像してもみなかった。
ちなみに自分は、極短のソフトモヒカン、父上はほぼ坊主。
いやぁ、ほんとうに似た者父子じゃ。

詳しくは明日のコラム参照ですが、1つだけ。
藤牧シリーズ第二弾は、隅田川絵巻についてです。
それで現在、徹底的にリサーチしている。
週に3~4回、東京に来ています。それさえ知らなかった。
気象庁に出向き、大学の先生に話を聞き、実際に隅田川を歩きに歩き・・・
取材というのはこういうことだと打たれました。
2006-10-11 07:55:15 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:隅田川絵巻
haruniwa
ほんと、休刊日に号外ださなきゃなんなかったわね。お気の毒。

それにしても、パパ上は、ふぁんき~!
ふたり並んで、渋谷あたりをのして歩いてほしいわん。

パパ上の第二作、期待できそうですね。それにしても、気象庁って、竹橋の隣組じゃあありませんか。
もっとも、昼夜が逆で、息子の職場に顔出しても、会えないわね。
実は私も、近代美術館にいくついでに、とどけられないものかと思い、映画館で岡本喜八夫人が配った名入りのミニワンカップを持っていったことあったの。でも、どこに届けたらいいのか、わからなかった。

ワンカップは、いつかまた会うときがあるだろうと、とってあります。
2006-10-11 10:10:41 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~~~~^


わんわん、にゃーにゃー
mackychan
今日はお休み。期限が今日までなので、敷金を納めてきます。

わんちゃんとにゃーちゃん、映画のなかの絶対数は、圧倒的にわんちゃんが多いですね。『魔女の宅急便』の黒猫ジジとか、もちろん印象的なにゃーちゃんも居ますが。

『ロッキー』のスタローンと走るわんちゃん、『25時』のエドワード・ノートンに拾われるわんちゃんがいい。
番外編として、『ダンス・ウィズ・ウルブス』のケビンに興味を抱く狼くんかな
2006-10-27 06:14:54 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:わんわん、にゃーにゃー
haruniwa
「2004年6月20日に見た」と、自分のサイトにメモを残しているのだけれど、『刑務所に入るその時までの麻薬売人の25時間』
という一行しか感想を書いてない。

911の跡地を高層ビルから見下ろすシーンやら、ラストの車で走っていくシーンやら、印象的なシーンを思い出してみる。

ノートンモンティの犬、ほう、「アメリカン・ビットブルテリア」っていう犬種だったのか。

実写映画で猫の出演が少ないのは、犬に比べて、演技力ある猫、っつうか、調教しやすい猫が少ないのかもしれない。

『猫の事務所』の次のトピックは、森繁久弥主演の『猫と庄造とふたりのをんな』です。
2006-10-28 10:45:39 ページのトップへ
~~~~~~~~~

ふたつの戦後
mackychan
春さんは批評家・加藤典洋さんの文章は読まれますか。
沢山書かれているから興味なくてもどこかで触れているひとは多いでしょう。
今、日本で一番かもしれないなぁと感嘆しながら読んでいるのですが、
『群像』に発表した『太宰と井伏―ふたつの戦後』が素晴らしいです。春さんも先月のコラムで触れられていた猪瀬さんの井伏評と繋がってくるのではないかと思い、お知らせだけでもと
2006-10-25 06:57:17 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:ふたつの戦後
haruniwa
単行本では、『日本風景論』1990年を読んだのが最初かな。
『日本という身体「大・新・高」の精神史』1994年おもしろかった。
『言語表現法講義』1996年、期待したわりには参考にならなかった。

『敗戦後論』1997年は、賛否両論の侃々諤々を眺めているほうは楽しかったが、本論は読んでないの。

あとは雑誌発表をぼちぼちと。

群像の「~ふたつの戦後」は、ぜひ読んでみたいと思うので、発行月を教えて?
今月号ですか、それともバックナンバー?
2006-10-25 10:34:37 ページのトップへ
Re:ふたつの戦後
haruniwa
自分で調べろって。
はい。

2006年11月号でした!

2006-10-25 11:15:44 ページのトップへ
ふたつの戦後と全生研
haruniwa
金曜日の仕事帰りに『群像』11月号を買いました。

今回は、920円で買いました。1000円以上だと、ま、図書館で借りられるようになるまでまつか、と思うのだから、920円は微妙な値段せっていだなあ。

いつもは、『群像』も『文学界』も、見たいところだけ図書館で拾い読みする。当月の雑誌は館内閲覧だけなので。
一ヶ月が過ぎると貸し出しOKとなるのだけれど、そのころになると、次の読みたいものが出てくるから、雑誌貸し出しにいくのを忘れる。

金曜日の帰りの電車と土曜日に両国まで行った往復で加藤典洋、読了です。
おもしろかった。

「生き残ってしまった世代」の人々の戦後の生き方って、戦後に生まれた者には想像つかないものがあったのだろうなあ。

「戦争を知らない子供たち」と自分たちを規定しながら、デモしてシュプレヒコールあげて、いっぱしだった我らの世代の甘っちょろさが今のこの世を作り上げたのだよね。

『群像』11月号、同世代の橋本治、加藤典洋がいちばん私にはわかりやすい。橋本の連載『院政の日本人』もとてもおもしろかった。
系図で人間関係みていって、あっちとこっちは従姉妹で、こっちとあっちは男子期間系でと、つながりをみていくの、趣味のひとつ。

ちょっと下の世代の原武史の『滝山コミューン1974』、島田雅彦と同じ世代の「郊外団地の思想史」もとてもおもしろかったけれど、来月号は図書館で読もうっと。

「滝山コミューン」を読み続けようと思った理由は。
「全生研(全国生活指導研究協議会)班活動による学級集団形成」について、それを受けた生徒の側からの証言を読むのははじめてだから。

私は全生研方式の学級運営をやって失敗した「みようみまねで班活動→失敗組」の教師でした。

教師の側からの全生研の論文は山のようにあった。また、この学級活動にうまく適合した生徒からの「すばらしかった僕たちのクラス」という報告はいっぱいあった。

けれど、全生研の学級活動に対して批判的な目をもってクラスに存在し、そのころのことを冷静に歴史家の目で復元できる書き手が、いたこと、驚き。歓迎。

私にとっては「大正天皇」「鉄道オタク」の二面しか知らなかった書き手によって執筆されていくのを、読んでいこうと思う。
~~~~~~~~~~~~~~

生きろとはいわん、ばってん、死なんでくれ
mackychan
多摩の高層マンションから飛び降りた山田花子さんのお墓は、いつでも花が沢山。
彼女の漫画はお世辞にも上手とも面白いともいえないけど、胸に迫るものがあります。
学校卒業後もいじめを受け続けた彼女の短い生涯を思うと、『ボウリング・フォー・コロンバイン』で成功したアニメーターが「辛いのは学校にいっている間だけだ」という言葉も説得力がなくなってしまう。
春さんは教育最前線から、自分は表現から・・・という意識を持ち続けているけれど、山田花子を読め『キャリー』を観ろだけでは、どうにもならない現実がある。
今の自分の心境は、『ユリイカ』の、このことばです。
2006-10-31 06:16:07 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:生きろとはいわん、ばってん、死なんでくれ
haruniwa
ほんと、死なんでほしい、死なんでくれ!!

さまざまな問題を抱えながら必死に生きている人々。

山田が亡くなって14年。彼女が抱えていた「生きづらさ」を理解してやれる世になっているといえるか。

学術的な「生きづらさ」の解明は、進んでいます。わたしのような門外漢でも、LDや境界例といった心・脳の問題について知るようになったし、アスペルガーや自閉症についてわかるようになった。
(今期、草薙剛主演の「僕の生きる道」主人公は自閉症)

しかし、今の日本の社会状況では、山田花子タイプを受け入れ理解してくれる余裕は、ますます狭まっている。
少しでも周囲に合わせられない部分を抱える人は、クラスの中で孤立し、イジメにあう確立が高い。

周囲の人々とうまくおりあえない、合わせられない人に対して、まわりに理解

現実には、教員のなかにも、「身体的障害」は理解できても、心的障害、脳機能障害について何ら学ぼうとしない人もたくさんいます。

死んだ子の親に、「連鎖反応。まねして死んで
るだけ」、などのことばを投げかける人も出てくるでしょう。

「受験に有利なように」と、履修をごまかし続けていた高校の校長も首つり自殺しました。
教育がほんとうにおかしくなっています。

そう、とにかく「死ぬな」としか、言えないのですが。
2006-10-31 23:30:29 ページのトップへ
Re:生きろとはいわん、ばってん、死なんでくれ
chiyoisozaki
確かに、「死ぬな」としか、言えないですよね。

傷みきった心と脳に、人生の山川越えて来て今生きている者(大人)が、命の尊さや愛を言葉で諭しても、死のうと決心した心層のひだの一つ一つに届きはしないでしょう。哀しいことだけど、現実だと思う。

言葉は投げかけられる者に経験の裏づけがないと、理解は出来ても説得力を持たないことがある。 死ぬことを思い止まらせるのに、言葉での説得が果たしてどれほど有効だろうか、と、私は思ってしまう。

クラスで虐められた果てに、3階の教室のベランダから飛び降りようとしている男子生徒に飛び掛り、ひっぱたいて「馬鹿するんじゃない!」と抱きかかえて泣いた教師がいた。13年前のことです。 

この熟練教師は、普段は生徒に声を荒げることはなく、聞く、待つ、という姿勢で子供と向き合った人。 

私はこの教師から、愛は動詞になる時、取り返しのつかないことになる前に威力を発揮すると、教えられた。 

この男子は自殺を思い止まったのではなく、自殺を阻止された。 阻止された訳を後に知って、命を慈しまれたこと、命は尊いことを会得したそうです。 

現実の悲劇(自殺)に対処するには、
何が何でも、死なさないこと。 
学校なんか行き続けることなんかない。
不登校することすら出来ない子供たちは、大人が登校させない勇気と行動力を持つこと。

と同時に、
家庭・学校・社会が連携して、教育の見直しにじっくり取り組むこと。 人々の心と意識の回復と改革なしに、教育改革は成しえないし問題解決の門口には立てないと、思えてならないのです。

と、書きながら、何と空しいことかと。

2006-11-02 17:57:45 ページのトップへ
Re:生きろとはいわん、ばってん、死なんでくれ
haruniwa
むなしさにたえながら、それでも生きていく。

生きていかなければならない。
2006-11-02 22:30:16 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~~

風の歌を聴け
mackychan
ちょうど先日、スカパー!で映画をやっていました。観ていなかったので文庫本片手に鑑賞。
大森一樹メガホン、小林薫主演。四本指の女に、真光寺君枝さん。
漱石と同様、映画化は困難な小説が多いひとですよね・・・という書き方である程度の感想は分かってしまったかな。
ただ、『ゴジラ』前の大森さんの方向性が興味深かったです。それにしても最近、小林さんのような中堅俳優居ないですね。山田太一さん『ふぞろい』の小林さん、ドラマに深みを持たせていたと思います。

先ほど、元大家さんに挨拶。
「そんなに急がないでもいいのに」
いや、急ぐって笑
初めて経緯を教えてもらう。道路拡張および、現在の大家さんとの土地争い、元大家さん80歳だから疲れ果て白旗を上げたと。
何だかしんみりしちゃいました。12年住んでいる感慨というのもは大きいですね。
ちょうどいいタイトルだなぁと思って引用した『砂と霧の家』だけれども、その背景も結構似ていたり。

2006-11-05 14:30:52 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:風の歌を聴け
haruniwa
 大家さんにもいろいろ事情があったのですね。「元」大家さんにもきちんと挨拶する、まっき~さんらしい「発つ鳥の跡」ですね。

 村上春樹、初読は、1980の「1973年のピンボール」これを読んで、「あ、わたし合わない」と思って、10年以上、読まなかった。
『ノルウェイの森』が大ベストセラーになったことに反発したせいもある。

 1994年、中国長春市での半年間。もっていった日本語の小説は全部読んでしまい、日本語専門書のほか読む本がなくなった。休日くらい小説やエッセイをのんびり読みたくなる。

 同僚が持っていて貸してくれたのが「ねじまき鳥クロニクル・上」新刊書を日本から取り寄せたのを読み終えて貸してくれた。
「上」をよめば、「下」も読みたくなるのは道理。

そして、「下」のあとは「羊をめぐる冒険」「
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」「ダンスダンスダンス」などの長編や短編集「中国行きのスロウ・ボート」「カンガルー日和 」などを読み続けました。

だから、中学生で春樹を読み始めたまっき~さんのほうが、私より先に読者になっていたんですよ。

「図書館奇譚」は、留学生の「日本文学読解」のテキストにもしました。
 「風の歌を聴け」、映画は見ていません。
2006-11-06 00:33:34 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~~~~

硫黄島2部作
mackychan
ちゃっかり試写会に潜り込み。

戦闘描写の激しさを冷静に考察すると、やっぱりスピルバーグが絡んでくる。
これからはオリバー・ストーン以前以後ではなく、『プライベート・ライアン』以前以後と評されそう。

ドラマとしては、やや難あり。よく出来ているんですが、『ミスティック』『ミリオンダラー』と並べると・・・という意味です。

奈江ちゃんは、ほんのちょっぴりしか出番はありません。リンチの新作『インランド・エンパイヤ』にも出ているので、こっちを期待しよう。現在発売中の『BRUTUS』にリンチの記事が載っていまして。そこで新作について、「彼女は雰囲気抜群。ただ英語は出来るけど上手じゃないということで、英語版では英語の字幕をつけたんだ。可哀想だとは思ったけれどね、吹き替えよりいいだろ?」
2006-11-18 10:34:46 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:硫黄島2部作
haruniwa
時間のあるうち、見貯めをしておいてね。

私は、姑の招待で『手紙』を見にいく予定のほか、映画の予定はなし。
今週は、芝居を2本。知り合いが出ている「市民ミュージカル」の『カラフル』と、昴の演劇学校の学生芝居で『三人姉妹』

今夜は、テレビドラマ。リリーフランキーの『東京タワー』を見ました。

リンチ監督、奈江の演技をほめず、英語をほめず、「雰囲気」をほめるとは、さすが苦労人。
吹き替えにしなかったなんて、やさしいな。
「字幕をつけなければ、英語を話していることがわかってもらえない英語」かあ。なえさんの、今後に期待します。
2006-11-19 08:43:10 ページのトップへ
リリー
haruniwa
「東京タワー」
 テレビでは、こうなるっきゃないだろうと、思ったとおりになった。
 これじゃ、「おかん、大好き男」の「うちのおかんは世界一」話、だよねぇ。

 冒頭の炭鉱町の雰囲気、炭鉱サイレンで321、どんと、飛び上がるのは、よかった。
 本の冒頭では、おとんにぶっとばされて玄関まで空中をすっとんでいくってとこが印象的だったけれど、まっき~さん、さすがだなあ、友達の人体スケッチシーンから入るべきだというのは、大賛成。
 このアイディアを松尾スズキに教えてあげたい。

 映画は、オダギリジョーと樹木希林だものね、これは見なくちゃ。
 大泉洋は、ほんとリリーにそっくりで、そういう意味では、いいキャスティング。でも、「いい人」のリリーが、「いいおかん」の死でお茶の間の涙をさそったところで、そりゃまあ、泣いてくださいとしか言いようがない。

 オダギリじゃ、ハンサムすぎるだろ、って思ったのだけれど、リリーの毒っぽさを出すにはいいかも。
 蟹江おとんもよかったけれど、「おれの才能を受け継いだ」というには、蟹江から大泉洋が生まれてくる気がしなくて、小林薫のほうが、おとんの陰影をだせて、オダギリが生まれてくる感じがする。

 田中祐子は、「海を渡ったバイオリン」の草薙剛のオモニ役とまったくおんなじだった。だれの母親をやっても、こんな感じ?
 おかん役の樹木希林が、家賃とりたてばあさんになって1シーンでてきたのもご愛嬌。

 極楽とんぼ山本圭壱の役がドランク塚地に変更になって、7月29日放映予定が11月18日に延期になった。
 山本出演だったら、もっとバカボンの出番シーンがあったのかな、と思ってみました。塚地バカボンは、目立ったのは、トサカ頭だけ。
2006-11-19 09:43:41 ページのトップへ
子役
haruniwa
 ま、我が家は、子役をみていたので、それで満足。
 うちの娘と息子は「子役の成長を見届ける会」をふたりで開催していて、今は「志田未来は大人の女優になれるやいなや」「神木隆之介の変声期後にどんな変化がみられるか」を、ウォッチングしています。

 志田未来については、「あの童顔をなんとかしないと、子供産んでも母親役はまわってきそうにもない安達祐実の二の舞かなあ」という危惧があるけれど、童顔のまま大人の女優になって淀殿演じている永作博美もいるし、がんばってほしいです。

 神木くんは、ちょっと声がかすれていたのですが、大事な変声期、むりせず成長してね。

 『14歳の母』志田未来の相手桐野智志役、三浦春馬の順調な成長ぶりに、まけるな神木。

 てな、わけで、映画版東京タワー来年の公開をまちます。
2006-11-19 09:44:12 ページのトップへ
Re:硫黄島2部作
mackychan
部分的に光るシーンはいくつかあったけれど。
容態悪化の知らせに対し、「言わんでいい」と返すところ。リアルだよね。そこに二代目の死を被せたところは基本だけど。

貧乏自慢になってしまう危険性はあるけれど、もっと上京直後のエピソードを取り入れてほしかった。消費者金融の窓口で似顔絵を描いて融資額を上げてもらう話とか、そういうエピソードの積み重ねがリリーシズムに繋がると思うので。
まぁこれは『東京タワー』というよりか、他のエッセイで書いていることだから違う方向に流れていってしまうかもしれないけれど。オカンとの関係を綴ったエピソードで一番好きなの、人体スケッチ。関係性とキャラクター、絵というポイントが凝縮されているでしょう、だから冒頭はこれだろうと。
2006-11-19 12:14:45 ページのトップへ
東京タワーもですが、
chiyoisozaki
私は、ここで春さんとまっき~の評論を読むのが楽しみであります。







2006-11-19 14:11:35 ページのトップへ
手紙
haruniwa
 今日23日、『手紙』を渋谷で見てきました。「映画の券2枚もらった」と、姑からのおさそいがあったので。
 強盗殺人犯の兄とその弟がかわす手紙を中心にした東野圭吾原作の映画化です。

 犯罪者の家族への社会からの冷たい扱い、差別、イジメ。
 社会の不寛容、自分たちに同調しない者の排除、異質な者への徹底的なイジメ。

 「差別のない国」をさがしにここから逃げ出すのではなく、ここから始めるのだ」と、主人公の勤務先の会長が、いいます。
 ここにとどまってふんばって、ハジメの一歩が踏み出せる人は、最初から逃げ出す必要はないのよね。もうどこにも逃げ場もなし、踏みとどまるべき足の置き所もはずされてしまう人もいる。

 映画だから、最後は弟が罪に服する兄を認め励ますところで「完」です。観客を泣かせようとして作られている映画だから、みんなラストは泣きます。涙もろくなっている私ももちろんハンカチ必須。
 でも、ハンカチで目頭おさえながら、「今、涙ふいている人たち、あしたは、また次のイジメ相手を見つけだすのだろうし、まったく無意識にではあろうけれど、異質なものを排除することに手を貸すのだろう。自分が排除に加わっていることなど意識もしないで、平然と人を踏みつけるのだろう」と思って席をたちました。

2006-11-23 18:36:44 ページのトップへ
手紙2
haruniwa
 いっしょに見ていた姑、自分が「悪人」の側にたつことなど想像したこともなく、「自分の親戚にはケーサツにつかまるような悪い人がいなくてよかった」と感想を述べる人です。「悪いことをすると、家族も親戚もメーワクをかけることになるって、孫たちにもよく言ってきかせなくちゃね」というのが、姑のこの映画への感想。
 
 自分の価値観をゆるがすことに最初からバリアを作ってしまう老人の感想なのだから、めくじらをたてることもない、とは思うものの、そういう感想を引き出してしまったとしたら、これは、映画の撮り方の問題なのではないだろうか。

 『大和』に出演した反町が「私も、家族を守るため、国を守るために戦争に行く」というコメントを出した。
 それを知った監督が「映画の主題をまったく理解していない」と、激怒したというニュースを見た。でも、主演俳優にそんなコメントをされてしまうのは、監督が俳優に要求したことがまったく伝わっていなかったということなんじゃないのか、と思った。

 この『手紙』も、単に「悪いことすると、家族はたいへんな目にあう」とか「家族を思いあう心は最高ねぇ」というような感想のみを観客に残すのであるならば、テレビのホームドラマをみているほうがいいんじゃないのか。
 こんなイジワルな感想を持ってしまう私、私も罪多き人間です。

 罪悪と贖罪と赦しの問題を、考え続けていきたいです。
2006-11-23 18:37:19 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~

沢尻エリカ
mackychan
『手紙』はまだ観ていません。しかし沢尻エリカって面白いひとですね。可愛いからもうそれだけで無条件で好きなんですが、妙なファッションセンスとメイクいうか、いやぁ普通の格好が見たいなぁとは思うのですが。『パッチギ!』の頃の方が好きだったり。

海外の映画の子役には強くても、日本の子役に疎かったり。『青いパパイヤの香り』『ピアノ・レッスン』『泥の河』・・・子役で得した映画3傑かな。

先週、今週(今晩)と、引っ越し祝いが続きます。姉の嫁ぎ先の義母さんがビールをケースで送ってくださり、「部屋とビールは提供出来るから、食料だけよろしく」と知人にいっています。そんなわけで一銭も出さずに飲み食い。あぁ気持ちいい。

(長くなります)
今、「朝生」観てます。いじめ問題。教育者が多いですね、当然か。でも「いじめ側は常に多数」と誰かがいって田原さんも「そりゃ当然だ」と返す。もうその時点であぁあらゆるケースを考えてといっている割にはそれが限界なんだろうなと思ったり。
宮崎哲哉が1人、飛ばしています。出てきた頃(自分が高校生の頃かな~)は「~なんだよね」という語尾が特に嫌で大嫌いだったんだけれども、今は大好き。
2006-11-25 02:08:40 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:沢尻エリカ
haruniwa
沢尻エリカについて、『手紙』感想文の続きに書きました。
http://www2.ocn.ne.jp/~haruniwa/eiga0602b.htm

宮崎哲弥について

私は「Old radicalist」なので、よしりんと合わないのと同じくらい宮崎哲弥ともあいません。
宮崎の書いたものも、雑誌散見だけで、単行本では読んでいません。
読まずにきらいというのも、無責任な感想ですが、おおかたの保守主事者が資本論を読んだこともないのに、「マルクス主義はもう終わり」と言うのと同じ。

宮崎が「共同体主義者」を名乗るのなら、共同体のなかに内在するイジメをどうとらえているのか、知りたいところ。

数千年の「農耕共同体」を存続させ、近代産業国家となってからも農村共同体をそっくり会社組織に移行させて、「農耕社会的資本主事」を築いてきたこの「大日本株式会社」において、異質なもの排除は、「国家存続の論理」

日の丸君が代に従わない者は排除せよ、と文部科学省が命じている。
教育現場で「異質な者」「自分たちとあわない者」を排除しようと子供たちがはげむのは、大人の教えに従っているのですから、当然イジメはこれからも続きます。

ただし、「イジメは犯罪」とみなす空気が強くなれば、「クーキを読む」ことにたけた最近のガキどもは、「絶対に証拠を残さないイジメ」すなわち「無視」を徹底させていくでしょうね。

教科書に落書きしたり、上履きをかくしたりという古典的イジメは、証拠が残るゆえ姿を消すでしょう。
が、クラスのある特定の子に、声をかけない、話しかけられても返事をしない、グループ分けをするときは、どのグループもいれることをいやがる、という形で、イジメはつづくでしょう。
「おはよう」とこえかけられても「あいさつをかえさない」のは、証拠が残りませんから。

親が、「自分の子だけは落ちこぼれないでほしい」」「少しでも社会的に有利な仕事について、少しでも多くの生涯賃金をかせいでほしい」ということを望むかぎり、イジメもつづくでしょうし、日本社会のおそろしいまでの均質化、ロボット化、異質な者の排除はつづくでしょう。
2006-11-25 14:26:39 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~~~

『話ことばの通い路』
mackychan
春さんが06総括をはじめているので、久し振りに『話ことばの通い路』へジャンプ。映画のコーナー入ったら面白くて出てこれなくなった。

『あずみ』の感想に納得。彩ちゃんフトモモを拝むためと「きーさーまー!!」に笑うだけのために1800円は高い高い。原作のあずみはもっと肉感的。テレ東の『逃亡者おりん』が評判いいけど、彼女とかいいんじゃないかな。
随分昔に映像派と呼ばれ本人もそれを自覚していた林海象が活劇『ZIPANG ジパング』を発表。当時の日本映画のどうしようもなさを象徴したような映画でした。『あずみ』との共通点がひとつ。
どちらも百人斬りだかなんだか知らないけど、派手な殺陣をクライマックスに持ってきている。マニアな視点で観なくても、この捉え方が酷い酷い。黒澤が泣くよ、と思った記憶が蘇ってきました
2006-12-03 19:30:39 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:『話ことばの通い路』
haruniwa
私の「映画コラム」は、ほんとに「見たことを忘れちゃうと千円の損」になるから、「損しないための覚え書き」って、いうセコい精神で書かれている「感想文」です。

見巧者の奥深い評論も必要ですし、私のようなシロートが単に面白いか面白くないか、という観点だけで感想を述べるのもありかなって、とこで。

映画館で『三丁目の夕日』見たときは、CGづかいだけが秀逸であとは、もう、これがアカデミー賞そうなめってのが、納得いかないとこがあったけれど、おととい、テレビ放映されたのを見ると、テレビのサイズだと、まあ、他のテレビドラマに比べれば、ずっといい出来だなあと思えた。

たぶん、感想文メモを残していなかったら、映画館でみたときは、どう思ったかなんてのもすぐに忘れちゃうほうなので、メモはこれからも書き残していくつもり。

これまでに、映画欄を読んでくれたのは、まっき~さんただひとりだと思うけれど、映画の専門家に読んでもらえたのなら、ネットUPした甲斐があったというものです。
2006-12-03 22:57:40 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~~

ディパーテッド
mackychan
試写会3度目、知り合いのきゃわゆーい女子大生に強請られ、譲ってしまった。
まぁ公開前に2度観てるし、公開後も沢山観るからいいや。

後ほど、「観る前に読むべき批評」をアップしますが、試写会で勝手にリサーチ(こういう時に、インチキ名刺は役に立ちますね)した結果、
『インファナル・アフェア』を観ていないひとが多く、存在自体を知らないひとも多かったです。
リメイクには比較するという楽しみがある反面、(意識的にも無意識的にも)オリジナルから切り離せなくなるという欠点(?)もありますね。今回の場合は、どちらでも構わないと思うのだけれど。
ただ機会があったら香港版も観て欲しいかな。香港版はロマンがあって、映画的な映画です。そういう意味では、容赦のない『ディパーテッド』の描写は、正月からキツイかも苦笑

『東京タワー』映画版のシナリオを読みました。
原作があると個性が活かせないクドカンですが、そのクドカンを発掘したスズキさん・・・さすが、面白い。
これはちょっと、期待出来ます。
2006-12-14 04:52:40 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:ディパーテッド
haruniwa
私も、「インファナル・アフェア」まっき~さん紹介文を読むまで、知らなかった。
両方くらべて見るのもおもしろそうですね。

クドカンスズキの「東京タワー」は、飯田橋ギンレイで上映されたときに見ます。

春庭、2006年最後の映画カンソー文は、「ラストサムライ」テレビ放映のつっこみです。
2006-12-15 07:18:48 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~~~~~

連続書き込み
mackychan
『ラストサムライ』は『ダンス・ウィズ・ウルブス』をやりたかった・・・と、いうことだと思うんです。
戦に疲れ果てた将校は、望んでダコダにあるセッジウィック砦を勤務地に選ぶ。そこでスー族と出会い、心を揺さぶられ、自身の生き方までもが変わっていく。
当時最高のスターだったケビン・コスナーの演出力は素晴らしく、これぞスクリーンで観るべき映画だと思った。(前橋レッドで観ました)
バッファローの大群シーンだけで入場料を払う価値がある。
『ラストサムライ』は、『ダンス・ウィズ・ウルブス』にテレビドラマ『将軍』のエキスをまぶした感じかな。でも『SAYURI』なんかより全然いい。
筋よりも致命的なミスは、日本のはずなのに皆が英語ペラペラというところか。その点、『硫黄島からの手紙』は全編が日本語で、イースト爺の覚悟が伝わってきます。(まぁ『魔女の宅急便』だって海外が舞台なのに日本語だけど)
謙さんより、真田さんがいいですね。こういうキャラ設定も、『ダンス~』とソックリ。
敵役・大村を演じた原田眞人も好演。そう、映画監督です。
戦闘描写はさすがだけど、『ダンス~』のようなスケールと感動はない。「新しいものを観た」という気にさせてくれないのが残念でした。

父は劇場で鑑賞。
いわく、「光永が出来ないことをやっている。そういうことだろ?」

それは、そのとおりです。

2006-12-16 00:39:21 返信フォームへ 掲示板へ戻る
字幕とふきかえ
haruniwa
『ラストサムライ』は、『ダンス・ウィズ・ウルブス』+『将軍』
納得!

アメリカ人は、画面の絵を見ながら、字幕(スクリーンインポーズ)を読むことができないそうですね。

そのため、字幕映画はヒットせず、クロサワなどでも、マニアは、字幕でみるけれど、大衆向けには、ほとんど吹き替えになるとききました。じっさいのアメリカにおける外国語映画の上映を全調査したのではないから、確かなことはわかりませんが。

ラストサムライのサムライ英語、うちでは、渡辺謙も、ほかの人も、みんな長崎遊学時代があって、しかもオランダ語ではなくて英語をならったことのある人たちなんだよね、ということにして、見ていました。
小雪の部分など、あきらかに、日本以外では吹き替えられているのだろうなあ、という雰囲気でした。

だから、「硫黄島への手紙」も、全編吹き替えにならないと見てもらえないのかなあ、と思います。
吹き替え予定だから、二宮の台詞まわしでもよかったのか、とか。ニノ、助演男優賞候補のうわさも。スゴイな、ジャニーズ嵐。

俳優としては、どっちがいいんでしょうか。下手な英語でも、そのまま画面から自分の声がながれるのと、日本語で演じて、上映のときは吹き替えになっているのと。

慣れもあるのでしょうが、私たちが字幕映画、それほど気にならずに鑑賞できるのは、漢字のイメージ喚起力、ぱっと見で意味をつかむことのできる力があらばこそ。
これから漢字を読む能力の低下がすすむでしょうから、字幕という映画の見方、かわっていくかも。
アメリカのように、「全部吹き替え」がおおくなるんじゃないかしら。

スクリーンの絵をみながら字幕のアルファベットを読むのがむずかしい、という制約があるからこそ、トーキーの開発普及が急速だったのも、わかる。

また、画面ですべてを語ろうとしたチャップリンがなかなかトーキーに移行しなかったのもわかる。

字幕読解力は、外国語の映画をどのように見るか、という問題に大きくかかわってきます。

原田眞人、どうも見たこともない俳優だと思いました。監督でしたか。
『突入せよ、浅間山荘事件』をテレビ放映で見ました。

年末、2006年最後の1本は、何にしようかなあ。
2006-12-16 10:44:25 ページのトップへ
~~~~~~~~~

読書録「斎藤美奈子」
haruniwa
2006/12/30 まっき~日記コメントへの返信

 上田秋成を集中して読んだのは、シナリオに生かすため?
妖怪ブーム再来とともに秋成再評価も高まっていますね。秋成は、「国学」の分野でも本居宣長の論客だったりして、わたしもいずれじっくり読み直したいと思っています。

 斎藤美奈子、娘が大ファンなので、文庫になると必ず読みます。単行本は寝転がって読むのに重くてダメというので、文庫になるまで待つのですが、なかには文庫になるのを待てずに買ったのもある。

 数少ない「文庫になるまで待てない書き手」のひとり。そして、娘と私が共通して読む数少ない書き手のひとり。

(文庫で読んだ)
『妊娠小説』(ちくま文庫1997年)
『紅一点論』(ちくま文庫2001年)
『読者は踊る』(文春文庫 2003年)
『モダンガール論』(文春文庫2003年)
『文壇アイドル論』(文春文庫2006年)

(単行本を買ってしまった)
『趣味は読書。』(平凡社2003年)
『文学的商品学』(紀伊國屋書店 2004年)
『物は言いよう』(平凡社 2004年)『文章読本さん江』(筑摩書房, 2002年)
『戦下のレシピ』(岩波書店 2002年)

(まだ読んでない美奈子)
『あほらし屋の鐘が鳴る』(朝日新聞社, 1999年)
『実録・男性誌探訪』(朝日新聞社, 2003年)
『誤読日記』(朝日新聞社, 2005年)
『冠婚葬祭のひみつ』(岩波新書2006年)

 「文壇アイドル論」の効用。斎藤美奈子の評を読んで、母親のおすすめ本には見向きもしないのに、斎藤美奈子のことばを信じる娘が、村上春樹を読み始めた。

 「みんなが春樹はるきって言うから、読みたくなかった。ベストセラー本を読むほどひまじゃない」と言って、村上春樹に斜めにかまえていた娘が、「母の本箱にあった羊をめぐる冒険読んだら、けっこう面白かった。今までけぎらいしてたけど、次は何から読んだらいいかな」と訪ねてきたので、春樹コーナーにあるのを指さした。「あ、単行本はダメ、文庫だけ」というので、『ノルウェイの森』をあとまわしにして、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を渡しました。
2006-12-30 12:48:05 返信フォームへ 掲示板へ戻る
読書録・年末大人買い
haruniwa
 読書記録が消えてなくなってしまったこと、実はおおいにショックでした。読書メモノートをパソコンにうつしたの、大失敗だったかも。
本のタイトルとか著者名とか、すぐに忘れるのです。

 28日に池袋ジュンク堂へ行って、「大人買い」をした。
本棚の間を歩いて、目についた本をカートにどんどん入れていく。イスにすわって、目次やあとがきなぞをよみ、一部走り読みして(1)買う(2)店内で読了してしまう(3)買わない、に分類する。
 20冊くらいカートに入れて、8冊10520円なりのお会計。年末恒例、1年間働いたごほうびです。

 娘には、斎藤美奈子を買ってあげたので、息子がほしいと言っていた本をついでに買ってやろうとしたけれど、タイトルも著者名もちゃんと覚えていない。ま、新書一冊くらい、年末ごほうびに息子にあげてもいいだろう。

 戦国シュミレーションゲームフリークの息子、谷口克広の『信長の親衛隊』『織田信長合戦全録―桶狭間から本能寺まで』『信長軍の司令官―部将たちの出世競争 』をこれまでに読んでいる。この信長三部作は中公新書。

 店員さんに「あの、信長の親衛隊っていう本を書いた人の最新著書なんですけれど、谷口えっと何だっけ、かつのり?カツヒロ?って人の、信長のナントカっていう本なんですけれど。たぶん、新書だと思います」というあいまいな注文をした。

 20分くらい待った。店員、私の注文を忘れたのかもしれない、と思うころ、「はい、ございました。谷口克広『信長の天下布武への道』、こちらでよろしいでしょうか」と、手渡された。

 吉川弘文館単行本、値段は2625円で、本日の買い本のなかで一番高かった。
 自分の本を買うには、千円以上の本だと「文庫になるまで待つ」「本屋3軒まわって、立ち読み」だったりするのに。

 ちゃんと書籍名を覚えていれば、自分で探して、「値段が高いから、買わない」ということもできたのに、店員さんにさんざん探してもらって「買いません」じゃ、悪いかなと思って、買ってきました。

 大人買いっていっても、2625円でびびってるんじゃ、たいした大人じゃないですね。

 「来年こそは、値段気にせず本を買いたい」と、毎年の年末の述懐。
 まっき~さん、楽しいブックライフできた2006年でしたか?
2006-12-30 12:50:50 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~~

上田秋成
mackychan
そう、シナリオ執筆の参考のために読みました。それと泉鏡花も。
当初予定していた物語は完全にどこかに消えました。やはり群像劇をやりたい。それと一代記もやりたい。映画的スケールを意識した力作と呼ばれるものを書き上げたいと白紙に戻したのです。
完成は秋を予定。じっくり時間をかけて、今度こそと。

昨日は前の前の前のバイト先の仲間がやってきて忘年会&引っ越し祝い。
日本酒オンリーだったので、若干、身体が鈍い。明日のバイトのため、早く寝ようかな今日は。

春さん、よいお年を。来年も色々と教えてね。そいでもって、自分のどーでもいい薀蓄に付き合ってください
2006-12-30 22:37:41 返信フォームへ 掲示板へ戻る
うんちく
haruniwa
映画蘊蓄にかけては、ほんと信頼していますから、大いに楽しみながら読みますよ。

あしたのプライド楽しみね。でも、場内に入って見ていられるのかしら。入場整理が門外ばかりだったら、試合見ていられないのでは?

でも、選手のそばで生の雰囲気が味わえるなら、門外に立つのも楽しいのかな。

うちは、あかしろの歌のほう。きょうはレコード大賞きいて、ナツメロ部分で歌いました。
2006-12-31 01:21:32 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~

大人の教科書(ちょっと長文
mackychan
赤福食べ過ぎて、気持ち悪いです。

今日はテレビのお話でも。
まぁバイトしながら、ものを書きながらも、それなりに年末年始テレビもこなしていって。

春さんは紅白だよね。OZMAくん、そんなに酷かったんだ?写真さえ見ていないからなんともいえないのだけれども。
こっちはこっちで、TBSの秋桜戦で、秋山のほうがオイルを塗っていたいや塗っていないで大揉め。ちょっと白けた感じです。

2日夜、スカパー!で黒澤特集。観過ぎて劣化したビデオテープを捨て、『天国と地獄』を録画し直す。改めて傑作に向き合う。もう嫌になってしまうくらいの出来で、ちょっと落ち込む。リュック・ベッソンが『カッコーの巣の上で』を観ると映画をやめようかと思うといっているけれど、その気持ちが分かる。どうしてこんなに完璧なんだろう、ひょっとしたら映画はこれ1本でいいのではないかとまで思いつめる。まぁ翌日は、それでも映画は進化し続けなければと思い直すのだけれども。

昨晩は、フジテレビの深夜番組『大人の教科書』。

出演に(元AV嬢の)及川奈央の名前があったから、気になって。別にタイプではないのですが、この子は充分にタレントとしてやっていける才能がありますね。

で、内容は、北条早雲からはじまって、秀吉の天下統一まで、つまり戦国時代をコミックと色気をまぶして解説している。
バブルや堀江君で説明していくくだりに新味はないけれど、分かり易かった。春さんの息子さんは、こういう番組までチェックしているのかな。
どういうわけか自分、フォークランド戦争やIRA関係、ベトナムに関しては書籍を大量購入してまで知ろうとするのに、日本の歴史に疎い。近代史は、人並み程度には知っているつもりだけれど。
2007-01-04 22:07:11 返信フォームへ 掲示板へ戻る
つづき
mackychan
そうそう、年末に人志松本のすべらない話が珍しく23時台に放送されたのですが、ご覧になりました?
「麒麟」の田村が話す貧乏話は傑作です。中学時代に父の借金で家を差し押さえられ、一家離散。彼は公園で暮らしていた。風雨をしのぐため、巻き貝をイメージした屋根つきすべり台の「なか」で暮らしていた。市としては「巻き貝」のつもりだけれど、どう見ても「巻き巻きウンチ」にしか見えないデザインで、近所の子どもらは「巻きウン公園」と呼んでいた。子どもたちはすべり台のなかで眠る田村を発見、「あそこに何か居る。お化けだ。ウンチのお化けが出る」と噂になり、「出て行けー!」と石を投げられた。田村少年は激憤、「俺はお化けじゃない!神様だぁ!」と叫ぶ。・・・数日後、いつものようにすべり台のなかで眠る田村少年の頭に、紙切れが。「下痢が止まらないのですが、どうしたらいいですか。○年●組、△△」


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

はるまき(4)

2008-10-18 23:10:00 | 日記
イーモーまつがい
haruniwa
私、時々名前がこんがらかる。
つい最近まで中村屋カレーのボース(ラース・ビハーリー・ボース)と、インド独立闘争のチャンドラ・ボースは同一人物と思いこんでいました。

今回の監督名とっちがえは、中国仮面劇→三国志→覇王別姫→さらば、わが愛→陳凱歌というルートをたどってのことみたいです。

張芸謀作品、好きなの多いんだけれど、前作の「Lovers」は、金城武もチャンツィイーも好きなのに、全然面白くなかった。
色はきれいだったけれど、ひとつもドキドキもハラハラもしなかった

ので、中国の田舎ロードムービー&父と息子というのがかぶった『山の郵便配達』の後追いパクリのような雰囲気だったらどうしようかと心配しながら見ました。

でも、麗江の街並や山々の風景、少数民族の村「石頭村」のようす。

そして「雲南省の仮面劇」
北京の京劇、吉林省の「吉劇」、浙江省「越劇」など、地方ごとに名前が変るので、たぶん「雲劇(ヌーシ?)」と呼ぶのだろうと思うけど、この仮面劇の力も画面のインパクト大きかった。

現代中国の刑務所のようすがわかったのもよかったし。
ほんとの刑務所はもっとすごいことになってるんだろうけれど。

健さんはどこに行っても健さんで、中国でもシロート出演者からエキストラにまでまんべんなく気をつかって、だれからも慕われちゃったみたい。
「よい人」は、役者として成功しないという神話をうち砕いただけでも、偉大な人です。

息子の中井貴一が声だけの出演で、病室ベッドのシーンで顔出さなかったのも、私にはよかった。貴一さん、よい役者とおもうのだけれど、なぜか相性がわるいので。

2006-05-20 11:59:08 返信フォームへ 掲示板へ戻る
役者との相性
haruniwa
相性が悪いといえば、浅丘ルリ子、テレビや舞台だと見ていられるのに、映画だとどうもダメみたい。
寅さんでストリッパーやるときは、あのメークでも許せるけれど、他の「フツーの女」やるときにあのアイメークだと、どうも違和感がある。

「この義姉未亡人さん、お金があって、家政婦やとって、ヒマもてあまして暮らしているんだろうけれど、どう考えても、朝おきて、メークに3時間、よる寝るまえにメーク落としとお肌の手入れに4時間はかけているんだろうな。
一日のうち、自分の顔いじって7時間すごすのかあ」なんて、考え出すと、もう、気が散って、ストーリーが異化されてしまう。

浅丘ルリ子が日活女優として全盛だったころのインタビューで「メークは、朝起きてから3時間はかかります」と言っていたのが、よほど強烈インプットされているらしい。

『~数式』に、どうもなじめない感じがあったのは、この「義姉浅丘ルリ子のメーク」のほか、「何を演じても吉岡秀隆がそこにいる」という強烈なキャラのルートも一因。

役者の「ここが私とあわないの」は伝えられるけれど、「ここが絶対いいんです」は、確かに伝えるのむずかしいね。
2006-05-20 11:59:56 ページのトップへ
~~~~~~~~~

やわらかい生活、薔薇の名前、ダ・ヴィンチ
mackychan
ウチのせんせーの最新作『やわらかい生活』の関係者試写にお呼ばれ。

http://www.yawarakai-seikatsu.com/

延々と性にこだわる作家魂というか、何だか泣けてしまった。

その足で、『ダ・ヴィンチ・コード』。
さすがは「一定水準クリア」の監督だけあって、今回もそんな感じ。
でも自分が「そんな感じ」とか評する場合、貶してもいないけれど感心もしていないということなのですが。
昔、『薔薇の名前』ってあったでしょう。映画版はショーン・コネリー爺。原作はウンベルト・エーコ。
あれも原作をなぞるだけで精一杯、今回も同じなのかな。
ただ数々の美術品や美しい景色は、海外になかなか行けないものにとっての観光的な効果は高いです。

俳優さん。
そうですね、自分、宮本信子さんも苦しいかな、伊丹作品ではぎりぎりセーフだったけれども。
黒澤好きなのに、実は三船さんも大好きというわけじゃない。三橋達也さんや宮口精二さんに注目しちゃうのですよね。

春さんコラムのアクセントのお話、大変役に立ちます。
下品な話で失礼。

fellatio
アメリカの映画では結構、台詞として登場するけれど、日本での発音と全く違うのですね。
フェラチオでは通用しそうにない。
自分の耳では、「フィレイシオ」と発しているように聞こえます。

長々とごめんなさい。
2006-05-20 18:11:23 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:やわらかい生活、薔薇の名前、ダ・ヴィンチ
haruniwa
試写会、いいなあ。
絲山秋子の原作が荒井センセの手にかかるとどういう脚本になるのか、みたいですね。
たぶん、原作読んでからになるかも。

ダビンチコード、初日、行きましたかぁ!!って、私もネッ。
いつもは初日になんか絶対見ないんだけど。混むから。

今日午後、東京芸大美術館でエルネスト・バルラハ展を見に行った。
6時ごろから雨がふってくるって、天気予報で言ってたので、雨が降り出す前に帰ろうと思って、4時半に美術館を出ました。
もう、ふっていた。

百円傘、小さめなので、上野駅に戻るまでにかなりぬれました。
昨日、東西線の電車のなかに傘わすれた。これは、500円の傘。私にしては、高い方。今年になってなくしたの何本目になるか。

バッグに百円傘を入れてある。すぐなくすのだから、百円以上の傘はつかわないようにしているのに、500円とか1000円の傘もっていると、電車の中においてくる。

ま、それで、雨宿りがわりに上野から川口まで行った。
川口に去年暮れにできたショッピングモールの中に、シネマコンプレックスがあって、そこでダビンチコード見ました。

初日、17:40の回だけど、私が切符を買った17:45にまだ98席残っていた。
まえから3列目のはじっこで、見やすい席ではなかったけれど、昔の田舎の映画小屋からみたら、トイレもきれいだし、座席もゆったり目だし、はあ、こういうのがシネコンっていうものなのか、はじめてはいってみたんです。

ダビンチコード、学生のひとりが原作読み始めたっていうので、「私は映画みてから読もっと」って、言ったの。学生より先に読んでないなんて、「映画を先に見るから」とでも言っておかないと。

それで、初日に見る気になりました。明日の授業で顔あわせたら「見たぞお!」と言わなくちゃ。
2006-05-21 00:21:55 ページのトップへ
Re:やわらかい生活、薔薇の名前、ダ・ヴィンチ
haruniwa
 「薔薇の名前」のとき、修道僧が自分で鞭打って「キリストの受苦」を自分の体で実感するっていうシーンが出てきた。
ああいうのは、中世の修道院のことだろうと思っていたのだけれど、被虐嗜好って、宗教的にであれ、純粋に性的快楽であれ、現代だってあるよねぇ。
あのモンク、あれは苦行だったのか、快楽だったのかと、どっちだったんだろ。

カフェのアクセス順位マニアの人の日記に「ああ、またリスカしたくなっちゃった」なんてこと書いてる人がいるので、私にはわからないけれど、我が身を切り刻んだりむち打ったりしたい人はしたいんだろうなあと、思います。

うう、私は痛いのだめっ、と思いつつシオンモンクのむち打ち見てました。

キリスト教美術のほとんどが、悲痛な顔のマリアだったり、苦痛にゆがみつつ法悦みたいなイエスの顔だったりすること、いつかゆっくりイコンコードを解読してみたいです。

フィレイシオは、、、、、、発音してみるチャンスもなかったので。
2006-05-21 00:26:14 ページのトップへ
~~~~~~~~~~
ナポレオン
haruniwa
ナポレオン展に行ってきました
2006-05-26 23:54:19 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:ナポレオン
haruniwa
木曜日、仕事が休みになった。
招待券があったので、江戸東京博物館へ行って『ナポレオン展』を見てきた。

士官学校生徒だった14さいのころ、学校で行われた雪合戦で、見事な指揮で作戦を実行し勝利した、なんてエピソードから、皇帝になってからのことなど、解説を聞きながら見てあるいた。

マリーアントワネットが処刑されてから住人がいなくなっていたベルサイユ宮殿を改修して住んだときの家具の展示。
子どもを埋めなかったジョゼフィーヌと離婚し、マリーアントワネットを大叔母に持つハプスブルグ家のマリールイーズを皇妃に迎えた得意の絶頂のころ。

敗戦、失脚、セントヘレナ島での幽閉生活と死。遺骸のパリ帰還まで。
ナポレオンとその時代の文化が概観できる展示だった。

この前トリビアで「馬でアルプスを越えるナポレオン」の雄壮な肖像画、実は馬でなくラバで山道を登ったのだ、というのをやっていたが、展示解説でもそのことを言っていた。

さいごは島流しになる。少しずつヒ素を食事に入れられて死に至ったという説もあるけれど、あれだけ大軍を指揮して勝利も敗戦もあって、ナポレオン法典ほか、国の基礎を作り上げ、兄弟姉妹を近隣諸国の王位につけ、51年の生涯、やりたいことやった一生だったなあ、と思う。
余の辞書に不可能の文字はない、っていったのもうなずける。

で、不可能ばかりだったこれまでの生活。風水うらないでは60歳から人生よくなっていくっていうので、せめてそれをたよりに、もう少し生きてみんとする
2006-05-27 00:10:05 ページのトップへ
Re:ナポレオン
mackychan
最後が、何とも味わい深い笑

02年に、大変金をかけたテレビシリーズが制作されていますね。
ジェラール・ドパルデューがナポレオンを演じ、ジョン・マルコヴィッチ、イザベラ・ロッセリーニ、アヌーク・エーメ(!)が脇を固める。
NHKで放送された時、この出演陣に魅かれて観ました。
面白かった
2006-05-27 10:08:09 ページのトップへ
~~~~~~~~
椰子の実賞
mackychan
おおむね納得の結果。
主演の男女優賞を複数にするところが、表現者全てに博愛の情を示すカーワァイ監督らしく、またそれが可能なところが、「審査員長が絶対」というカンヌらしい。
パルムを撮ったイギリスのケン・ローチ、大人の監督です。春さんには『SWEET SIXTEEN』をお薦め。
個人的には、南米監督イニャリトゥの監督賞(役所さんも出ている『バベル』)が嬉しい。

米原さん、56歳なのにね。合掌。
何だか誰かが亡くなる度に、こうして春さん掲示板に記しているような気がする。。。
2006-05-29 18:28:25 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:椰子の実賞
haruniwa
今回は日本人がらみが役所広司だけだったせいか、日本での報道もジミでしたね。

第三世界や移民などの労働者階級を描くというケンローチですが、私、ぜんぜん見たこと亡かった。おすすめのSweet Sixteen、ビデオレンタル予定に記入しておきましょう。

米原万里、通訳として物書きとして思い通りの仕事を重ねてきたのではあるけれど、56歳は早すぎる死です。

同世代ですから、(米原さんのほうが1年若いけど)感慨深いものがあります。
米原さん、出世作の『不実な美女か貞淑な醜女か』面白かった。

雑誌掲載エッセイなどもよく読みましたが、ある時点からちょっと感覚が合わなくなった。
どんな点が合わなくなったのかっていうと、

これは、ケン・ローチが私に合うだろうとまっき~さんが推察したことと関わる。
底辺労働者や移民などの「下層」「下流」の感覚と、米原さんの、「共産党幹部の労働貴族生活で育ったエリートの感覚」に、妙にひっかかることがあった。
これは、万里さんに問題アリなんじゃなくて、私のひがみに起因する。

米原さん、父親は衆議院議員だったけれど、祖父は貴族院議員だもんね。鳥取に「米原家住宅」という邸宅が保存されている。
庶民とは育ちがちがいます。(って、私の労働者階級コンプレックス)
米原さん、学部は東京外大だけど、大学院は東大(東大にコンプレックスを抱くのは、私の世代共通の弱点、、、、東大の悪口言うの大好きだけど、結局あんたは、入学できなかったんじゃんか、と突っ込まれると、黙ってしまう)

私、よくよく「エリート」という存在のしかた、育ち方に根本的なコンプレックスがあるんだろうね。

ま、底辺をはいずりまわって、これからもがんばりまっしょい。
2006-05-30 20:01:44 ページのトップへ
~~~~~~~~~~

やっぱり始まった国際紛争
mackychan
あれぇ、今回はおとなしいな。日本も韓国も出場しているのに、インドの住人さんに赤ちゃん生まれたから気を使っているのかな・・・などと思っていたら大間違い。

一昨日の韓国VSトーゴ戦、休日だったのでテレビ観戦していたら・・・
あぁ、国家が聞こえるよ!!テレビのスピーカーからでなく、町田市のおんぼろアパートから!!

まぁ、こうでなくっちゃね。
ただ、翌日以降、日本人として、彼らに顔を会わせる時は、どうしても顔が引きつってしまう自分なのでした
2006-06-15 08:09:54 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:やっぱり始まった国際紛争
haruniwa
ベッカムがシュートしたイングランドでは、「サッカーは庶民、しもじものスポーツ」であって、上流社会は、クリケットとポロと乗馬なんだそうだけど、さすがにワールドカップとなれば、国をあげての応援でしょう。

「近代国家」「国民国家」というものが発祥したときから、スポーツは国威発揚の道具だったり、「生まれた土地を愛する気持ちと、自チーム応援の気持ちを同一視する」というのが、「近代というシステムの維持」にはかかせないものなのですから、町田のアパート国際紛争は、おこるべくして起こる。

ましてや、ラスト9分逆転負けvsラスト7分逆転勝利の奇跡!!
ですからね。
そりゃ、興奮するでしょうよ。
韓国、今回いいところへいくんじゃないの。
2006-06-15 10:43:54 ページのトップへ
~~~~~~~~~

奈津子トリビア
mackychan
2~3度、各4~5分ずつお話したことあるのだけれども、覚えているかなー?
その1度は、東京国際映画祭のボランティアをやっていた頃に、会場案内したの。

このひとが字幕を担当するまでの道、素晴らしい努力ですよね。目をかけ、『黙示録』の字幕担当に推薦したコッポラも凄いけど。

約1000本の字幕を担当した奈津子さん、最も印象に残る映画にスコセッシの『カジノ』を選んでいます。
スコセッシは自分が教科書みたいなひとだから、映画小僧がハッとするようなテクニックを披露するのですよね、その若さが好きなんだけれども、例えば奈津子さん絡みでいうと、普通、登場人物のナレーションって切り替わらないでしょ、Aさんがナレーションしていたら、エンディングまでAさんがナレーションするのが「映画の常識」。でもスコセッシは、そんなこと気にしない。AからBへ、BからAに戻り、ジャンプしてCへ。
さらに他の人物は、普通に喋っているわけで。
まずこの時点で、奈津子さんは混乱。
しかもこのナレーションが、言葉の洪水という形容が大袈裟ではないほど、大量なのです。
最も字幕作りに苦労した映画だから、最も愛情を抱くんだって。

以上、奈津子トリビアとかいって、結局はスコセッシ賛歌に終始する、小僧の知ったかぶりでした。
2006-06-18 11:01:27 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:奈津子トリビア
haruniwa
ネットに、「奈津子の意訳超訳誤訳タタキ」サイトができたってことは、それだけ担当した字幕も数が多いし、人の注目を集めているってことなんでしょうね。

何を書いても、スコセッシ讃歌になるくらい、一筋に「尊敬する先達」がいるってことは、幸福なことです。

スコセッシは、日本にこれほどの「スコセッシ小僧」がいること、知っているのかな。

まっき~サイト、今は、日本語のみですが、翻訳ソフトの能力も向上してきたので、ここらで英語サイトもたちあげてみるってのはどうでしょう。
最初は、映画最前線からスコセッシ映画をとりあげてみて、とにかくスコセッシに読んで貰う。

黒沢論も翻訳してね。とてもいい出来だから。あと、先日の今村昌平論も。
2006-06-18 15:28:48 ページのトップへ
Re:奈津子トリビア
chiyoisozaki
割り込んでもよろしいかしら・・・?

春さんの提案、大賛成です。

2006-06-18 18:52:22 ページのトップへ
Re:奈津子トリビア
haruniwa
英語サイトの監修者は、ちよさんの担当ねっ、なんて、人事担当決定で~す。
2006-06-19 22:29:07 ページのトップへ
Re:奈津子トリビア
chiyoisozaki
あ、あ、あ・・・っ、
過、過、過呼吸が~~~~、ヒ~ッ・・
~~~~~~~~~

「名取洋之助と日本工房」展
mackychan
今朝、この記事を編集していて「あ、行きたいなぁ」と。
ちょうど『一番美しく』を取り上げて国策とか再考していたところだし。
あの時代は、あらゆるメディアがそうだったんだものね。

川崎だと春さんは遠いね。

追伸。
今期の芥川、大好きで大嫌いな中原昌也が入ってる。
でも取らないだろうな、石原さんも宮本輝さんも、山田詠美さんさえ拒否反応示しそう。
この人には、既に受賞している三島賞こそ相応しい。
2006-07-07 09:07:42 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:「名取洋之助と日本工房」展
haruniwa
名取洋之助は、恵比寿の写真美術館や近代美術館の写真展示で何点か見たけれど、まとまった作品展は見たことがないので、見たいです。

夏休み中の展示だから、川崎までいってみたいですね。

中原昌也、まったく読んだことないですが、まっき~さん「大好きで大嫌い」というスタンスは、納得できる気がする。
『青山真治と阿部和重と中原昌也のシネコン』をジュンク堂ですわり読みしただけなんだけどね。
2006-07-08 00:03:38 ページのトップへ
~~~~~~~~~~

ついしんのついしん
mackychan
春さんも取り上げたウルグアイ産の『ウィスキー』。
監督のフアン・パブロ・レベージャ、同い年の32なのに、死去。自殺だって。
1作しか触れていないので作家性もないのだけれども、残念だなぁとは思う。何があったのかは分からないけれど、1つの文化の損失には違いないです。
巨匠の訃報記事は敬意を持って誇りを持って編集出来るけど、若いひとの記事は駄目だね、嫌だよやっぱり。

中原さんの作風は、
町田康から軽妙さを濾過して、流血を混ぜ合わせた感じ・・・?かな
蓮見先生が「カフカの子供」と評していました、巧いなぁ。

2006-07-08 09:54:45 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:ついしんのついしん
haruniwa
びっくり。次回作を楽しみにしていたのに。
1974年生まれ。若すぎる。
芸術家の自殺は、多いけれど、映画監督の自殺って伊丹十三くらいしか思い浮かばない。
ヤクザと映画監督は「自殺しない人種」なんだそうだけど。

共同監督をしていたパブロ・ストールと決裂でもしたのかしら。
残念ですね。
~~~~~~~~~~~~~

鬼子母神
mackychan
ネタが遅くて恐縮です。
幸田文『流れる』で、主人公・梨花が女中として働く置屋の「小金貸し」がそう呼ばれていましたね。
鬼子母神の異名は、近くに住んでいるだけでなく、厳しい取り立ての意味もあった。

自分の場合、幸田さんには明るくなく、成瀬映画→原作へと進んでいます。
どちらも素晴らしかった。
梨花は田中絹代さんが演じていましたね。
この女優さん、実は「?」なのですが、これは良かった。

『おとうと』だけは、父が大好きなので、原作から読みましたが。

追伸。
もうパソコンは、完全復活?
2006-07-27 22:07:36 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:鬼子母神
haruniwa
 鬼子母神ことおとよを演じた、賀原夏子は、わたしにとっては、劇団NLT(新文学座)の創立者。
 NLT所属の役者さんと知り合ったとき、彼女が、神様のように、鬼子母神のように、おそれつつ慕っていました。
 味のある女優さんでした。

 パソコン、昨日プリンター再インストールをし、やれやれと思ったのが夜中の2時。
 印刷しようと思ったら、「プリンターが接続されていません」という文字がモニターにでる。

 「おかしいなあ、インストールちゃんとできているし、コピーもとれたから、手順はまちがっていないはずなのに、やっぱりシロートがあやふやなやり方でリカバリしたから、どこか手抜きの部分があったのだろうなあ」
と、不審に思いつつ、あきらめて寝ました。

 今朝、よく見たら、プリンターのプラグがパソコンに接続されていませんでした!!
 これだからシロートは困りますね。

 でも、これで、おおよそは復活です。完全復活にはなりませんでしたが、とりあえずやっていけます。

 メールのアドレスが全部消えたので、まっき~さん、うちのパソコンアドレスあてに空メールおくってきてね。
 これからはアドレスのバックアップとるから。
2006-07-28 09:56:47 ページのトップへ
Re:鬼子母神
mackychan
メール送りました。
届いたかな?

ソクローフ監督による『太陽』(08.05公開、銀座シネパトスにて)の試写鑑賞、その足でイザベル・ユペール展へ(東京都写真美術館)。

良い給料日でした。

イッセー尾形さんの独り芝居ってちゃんと見たことなかったのだけれども、いいですね、どういう経緯でキャスティングされたんだろう。
2006-07-28 18:58:41 ページのトップへ
~~~~~~~~~~

The Departed
mackychan
勝手に宣伝野郎です。
さきほどまで、こちらの予告編を20回ほど観てました。
全てのインストールとか完了していたら、春さんも観られるはず。
左のウィンドウズ・メディアを選択したほうがいいかな。

いやーゾクゾク。
わくわく。

『アビエイター』も好きだけど、スコセッシはやっぱり「こっち側」の住人、映像の質感、カメラの動き、かかっている音楽、そして殴る蹴る放つ・・・な、本作のほうが期待値は高くなります。

今すぐ観たい。

春さんはオリジナルの香港版を観ましたか?
息つく暇ないとはこのことだと思わせる映画です。

http://movies.yahoo.com/feature/thedeparted.html;_ylt=AnUE3pWkiiJKevSfeZTAv.lfVXcA
2006-07-31 18:32:38 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:The Departed
haruniwa
インファナルアフェア見ていません。

The Departed を見るなら、先にインファナルを見ておいた方がいいのかしら。

予告は2度みたけれど、字幕ないから、内容はわかりませんでした。
レオ様みているだけでもいいんだけどね。
2006-07-31 21:02:16 ページのトップへ
~~~~~~~~

ようこそジュラシック・パークへ
mackychan
またまた遅れたネタ。

スピちゃんの『ジュラシック・パーク』は様々なタイプのひとに衝撃をもたらしましたが、学者さんが感動したところは、「実は恐竜は、とっても速く動く」という最新の研究結果がちゃんと反映されていたところだったのですって。
なるほど。
その流れはしっかりとパニック映画に受け継がれ、誰も褒めなかったアメリカ版『ゴジラ』でも、主人公の怪獣くんは素早かった。

CGが当たり前の時代になりましたが、今だからこそ、敢えてハリーハウゼンのコマ撮り怪獣映画なんか観たくなったり。
2006-08-20 10:34:38 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:ようこそジュラシック・パークへ
haruniwa
映画のいいところ、学者たちが右往左往で最新学説を認めるか認めないか喧々囂々やっている間に、さっさと「あたらしどこ取り」で、怪獣もの、恐竜パニック、SF映画、作ってしまえるところでしょう。

恐竜は温血だった、素早く動けた、皮膚に羽毛があった、子供時代に急速に成長した、などの学説は、誰より早く映画人がのみこんでいた。

中国の竜は、想像上の動物とはいっても、これは確かに恐竜の骨格化石をゴビ砂漠あたりで、見た人がいたのだろうなあ、と、思えてくる。

人魚はマナティ、カッパはかわうそ、と、モデル動物があかされると、人間の想像力なんて、それほどの飛躍力はないもんダと思う。
だから、シナリオは「身辺」から書き出せという教えになるのでしょうかね。

「ゲド戦記」8/8に見ました。
不満な点は多々あるけれど、「ゲド」好きウェブ友がブログに書いていたように、この映画の影響でひとりでもゲド原作読者がふえるのなら、ハヤオⅡに感謝こそすれ、文句はいわん、と。
ゲドの竜、絵柄はきれいでした。

一角座もいきたいし。
2006-08-20 15:58:35 ページのトップへ
~~~~~~~~

さぁ大変だ、リアルだリアルだ
mackychan
今日は給料日。
色々と買い物をしてアパートに戻ると、元大家さんが草むしり中。
その場で、12月いっぱいでアパート取り壊し決定のニュースを聞きました。
そうなるかもしれないと伏線はあったけれども、いざ実際にそうなると聞くと、結構焦るものですね。
半年、切っているし。
ともかくのんびりもしていられないので、早いうちに出られるように早速、アパート探しを始めます。シナリオ書きたいんだけれども、こっちが先決か。
というのも、自分の場合、多重債務者だから軽い審査でも引っかかるかもしれない・・・ということを、弁護士さんに聞いたんです、だからちょっと決定するまでに時間かかるかも。
え、そんなプライベートなことはメールで送れって?
そうかもしれないけど、どうせ数日後には、これで1本、書いてみようと思っているし笑

さあて。どこにしようかな。
いや、選ぶ立場にないかな。とりあえず、少しは都心に近づこうかと思っています。
2006-08-25 13:24:53 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:さぁ大変だ、リアルだリアルだ
haruniwa
いまの部屋、居心地よさそうなのにね。残念。

いい住まいが見つかるといいね。
隣の部屋がチョウかわいい人だったりとか。
~~~~~~~~

いろいろ
mackychan
『南極探検隊』、興味深く拝読しています。
冷房かけながらビール飲みつつ、おもしろーいなんていってる。白瀬さんに叱られそうだわ。

以下、映画comのニュースの要約。

巨匠マーティン・スコセッシ監督が、映画評論を手がけることが明らかになった。アメリカの衛星放送サービス、ディレクTVと契約しているスコセッシ監督が、一個人としてディレクTVの映画評価方法にクレームをつけたところ、逆にディレクTVから映画批評を依頼されたという。

………………………

おぉー!
以前、春さんに自分のところの英語版を薦められましたが、こういうニュースに触れると本気になります。
スコセッシは未だ知的好奇心が旺盛で、可能な限り世界の評論に触れているそうな。

いつかは、英語版作らないとね。
2006-09-05 09:33:59 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:いろいろ
haruniwa
スコセッシ映画評論、刺激になりますね。
おもしろい評論読んだら紹介してね。

南極白瀬隊が、食べ物も石のように堅く凍ったのをブリザードのなかでかじるようすを想像しながら、いま、ふやふやの卵豆腐を食べました。おなかの調子は、もうひとつ。これでは、ホールケーキ丸かじりというヤケ食いもできそうにない。

昨日9/04は、「ブロークバックマウンテン」を見てきました。
冗長というレビューも見たけれど、私にはおもしろかった。

親同士が仇敵って間柄でも、それぞれに家庭をもつ男女でも、会いたいのに会えないせつなさがリアルに見えない現代。
禁断の恋にするなら、この設定。

現代において「せつない禁断の恋」を描こうとすれば、60年代西部のこの恋になるしかないか、と目のつけどころのよさにまずは拍手。原作の短編を見つけだした人が、功労者。

ストーリー的には。
イニスが、こどものころ父に見せつけられたゲイの惨殺のトラウマを越え、社会から抹殺される恐怖を振り捨ててしまえば、物語は違う転回になるわけで。

ロデオボーイジャックの提案するように、ふたりで牧場を経営するという人生を選べれば、「せつなく」はなくなってしまう。

「男は子供を一人前になるまで養う」という社会規範、「うしろ指さされる父親を子供にもたせたくない」という子供への愛情をふりすててしまえば、イニスは自分を肯定できなくなる。

恋か、人間としての立ち位置か、という二律背反にしばられた人間のせつなさ、悲しさを描いたお話として、受け取りました。

そういえば、前に「ガラスの動物園」評論を書いたときに、テネシー・ウイリアムズが、死ぬまでゲイを否定し、自分がゲイであることを死後もかくそうとしていたことを思い出して、神は死してもキリスト教のゲイタブーが死ぬまでにはだいぶかかったなあ、と思ったことでした。

ゲイタブーニ千年の歴史をもつ地域では、タブーがたかだか最近の百年だけだった日本では考えられないことがいろいろあるのでしょうね。

まあ、人生いろいろでしょうとも。


2006-09-05 11:04:19 ページのトップへ
いろいろ続き
haruniwa
さて、私も腹痛やらいろいろありましたが、本日は年に一度のめでたくもありめでたくもなしの日であります。

シンデレラのガラスの靴、金の卵を産むにわとり、火ねずみのかわごろも、打ち出の小槌などのプレゼントを受け付けております。または「ゲンナマ」

あ、「祝いのメッセージ」とかは、間に合っております。「おめでとう」なんてことばはタブー。もはやひとつ年をとることは、冥土の旅の一里塚、めでたくもなんでもないのであります。
だが、しかし、1年一度の日は、1年に364度あるUnbirthdayより、希少価値があるというのは、真実です。365分のⅠのレアもの。

で、世の中に映画評論を手がけているブログはマウンテンのように存在する。
その中のたったひとつきらめく峰となるべく、スコセッシにまけず、ご精進くださいませ。

2006-09-05 11:04:59 ページのトップへ
Re:いろいろ
mackychan
わはは。
でもいってしまおう、おめでとー。

そうでしたか、偶然にも今日は久し振りの休日で、ぐでんぐでん状態になりながらエイブルのサイトで物件を探していました。この時期だから、敷金礼金01というナイスなところもありました。
今年は町田ですが、来年はもう少し距離が縮まっているはず。来年は発泡酒片手にお邪魔するかもしれません、期待しないで待っててね笑

2006-09-05 15:09:28 ページのトップへ
~~~~~~~~~~

Re:しとしと
haruniwa
本日の主婦たちのおしゃべりランチ会の話題は、10日の発表会の評判についてやら、悠仁親王誕生やら。

板東真砂子の猫殺しについても話題がでました。
主婦たちはただ、「子猫がかわいそーよ、ねぇ」という反応だったので、私は生命論うんぬんと口を挟むことはしませんでしたが。

『 子猫殺しの理由として、坂東氏は避妊手術の決心がつかないことを挙げた。「盛りのついた時に性交し、出産することが雌猫の「生」だとし「その本質的な『生』を人間の都合で奪いとっていいものだろうか」と、板東氏はいう。 』

この板東真砂子の
「出産が雌猫の生であり、妊娠を人間の都合で奪い取っていいと思わないから避妊をせず、生まれた子猫を捨てる」
というのは、生命の存在について考えて作品をつくっているはずの作家のことばとは思えない、粗雑な破綻したものですね。

まず第一に「出産が雌猫の『生』である」という考えについて。これは、野生の動物には当てはまる考え方です。
山猫とか、野生のライオンなど、自力で生きている動物にとって、交尾と出産は、生きる目的。
しかし、家畜およびペットは別です。ペットは自分でえさを探して生きているのではない。
板東が飼っているのはペットとして、家畜としての猫です。

2006-09-13 18:07:46 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:死と死と
haruniwa
家畜やペットの生は、人間が責任を持ってコントロールすべきであり、それがいやなら、家畜もペットも人間の都合で飼うべきではない。板東家のすべての動物を野に放つべき。(自力でエサをとれるように訓練したのちのことになるが)

エサを与えて、飼い主の都合で猫や犬をかわいがりたいのなら、飼い主はペットの一生のすべてに責任をもつべきです。
盛りがついた猫を交尾させ、出産させるのが猫の「生」にとって必要なことと思うのなら、生まれた命すべてに責任をもって、猫の「育児」という「生」をまっとうさせるべきです。

生まれた子を育てたいのは、人も猫も同じです。育児をさせる気がないのに、出産だけさせるのは、猫の生にたいする冒涜であり、そういう人はペットを飼うべきでない。
猫に交尾と出産だけ勝手にさせておいて、育児をさせないのなら、そんなのは「猫の生」を尊重したことにならない。
板東さんが思い違いをしているだけ。作家として云々以前に、人間として思い上がっている。

ペットとして飼うなら、きちんと避妊手術をすべき。
万が一、仔が生まれたなら、その仔もすべて受け入れて世話すべき。それが家畜やペットを飼うもののつとめです。

それができないなら、「猫の生」とかって、屁理屈をのべていないで、ペットなぞ飼わず、たまに外へでかけていって、野生動物をながめてすごせばよい。
「生」を体いっぱいに表現している動物たちに出会えます。

なぜ、子猫殺しをわざわざエッセイにして発表したのか、その感覚がわからない。売れっ子直木賞受賞作家といえども、市場原理のなかで、売れる作品を書いていかなければ、ものかき市場マーケティングからたちまち脱落する。
この騒ぎで、出版社新聞社は、彼女の作品掲載をためらうだろう。

2006-09-13 18:09:16 ページのトップへ
Re:死国
haruniwa
タヒチはゴーギャンを魅了した「生命感」にあふれた島。タヒチに住んでいるうちに、ニホン社会のマーケティング作法を忘れたのだと思う。板東クラスの作家、マーケティングをわすれちゃダメよ。
まだ、「一般社会の常識」の超越をゆるされるほど、大物にはなっていない。

室井佑月は、「内容はともかく、『子猫殺し』という挑戦的タイトルがいい」と、ほめていますが、板東の読者層は、ホラー好きな人たちですよね。これから、この作家の作品はどんな読まれ方をするのか、興味がわきます。
ホラー好きにとって、作者がほんとに猫殺しとか人殺しであったとき、作品の読まれ方かわるのかしら。作品のなかには、死者の怨念とかおどろオドロの話が出てくるけれど、これからどう作品を受け止めるのだろうか。
これから先、猫殺しと猫の怨霊話でも書くなら、ソンケーするけどね。

江戸時代、200年間、全国的にほとんど人口増加がありませんでした。
自然に出産する社会で、結婚した女性が一生に出産する子の数はおおよそ3~10人。幼児死亡率が高かったが、成人できる数は2~6人。すると人口はしだいに増えるのが世界の人口統計ですが、日本の江戸時代に限って、自然増がごく低い。

江戸年間を通じて、「余分に生まれた子を殺す」という風習が、全国的に行われていたからです。
母親自身またはとりあげ産婆が鼻と口をふさいで始末するという方法がもっとも一般的だったといいます。
水子地蔵などの調査をしている民俗学研究者もいるけれど、この「江戸時代の全国的風習」が大きくとりあげられたことはない。学校ではもちろん教えない。

四つ足の動物を殺して食べてはいけないという仏教社会で、この水子殺しはどう受け止められていたのか。
生まれてひとりで立って歩くまでの子は、人間とはみとめない、という考え方の社会は、世界各地にあった。生まれたばかりの赤ん坊は胎児と同じであって、人ではない、とみなされていた、と考えられる。

板東を弁護するなら、この江戸時代の考え方を援用するしかないだろうね。


2006-09-13 18:10:35 ページのトップへ
Re:板東死国
haruniwa
さてと、生まれたばかりの子猫を殺すことが許されないのなら、生まれる前の胎児を殺すことは許されるのか、とか、絶対に話がひろがっていくだろうなあ。
アメリカだったら、たちまち中絶禁止派たちが立ち上がる。

現代医療技術では、妊娠24週以後(約妊娠6ヶ月)の胎児の命は救うことができる。早産でも保育器で一命をとりとめる。500gで生まれた赤ん坊でも生き延びるのだ。
しかし、現在妊娠6ヶ月での堕胎はできる。産科医の収入の多くは、この堕胎による収入である。
すると、産科医の多くが、救える命を殺していることになる。これは殺人ではないのか、と、中絶反対論者が言い出す。

人と猫に共通する乱暴な結論を言ってしまおう。
自分の力ひとつで「子を育てるための食べ物」を得ることができないものは、人も猫も妊娠させるべきでない。

自力で子を育てる力がないなら、猫も、収入のない貧乏人も、高校生中学生も、妊娠すべきでなく、完璧な避妊ができないなら、性交すべきでない。

完璧な避妊ができ、経済力のある親が金をだすなら中高生が性交してもよいのか。否。完全な避妊はできない。
荻野式もコンドームも不完全。ピルがもっとも安全確実であるが、絶対確実なものなどこの世にはない。

親世代が金をだすなら、経済力のないものが子を産んでもよいか。
親が金をだしたいなら、生まれる子を自分の養子として、自分の子として責任を持って養育すべき。子供世代の育児に親世代が金だけを出すべきじゃない。自立していない子のもとに生まれた子が不幸。

って、今、正社員の結婚出産率と、フリーターの結婚出産率の差が「格差」として話題になっていますね。フリーターすなわち貧乏人は、子孫を残す競争に絶対に不利。
う~、私、孫の顔みることできないだろうなあ。娘も息子も働く気なし。収入なし。

猫の妊娠出産も問題いろいろ山づみだろうが、うちの子の結婚も問題やまづみ。
2006-09-13 18:11:50 ページのトップへ
Re:Re:しとしと
mackychan
わぁ長文でやってきた。

このコラムが掲載された翌日からネットでの議論も凄くて、可能な限り読んでいったのですが、個人的には理解しようとしたんです坂東さんを。ちょっと室井さんと同じような印象(=挑発、挑戦)を抱いたし、ネット批判の多くが、論理を飛躍して「それは人間にも当てはまり、子供を殺していいということになるじゃないか」と結んでいたから。
ただ理解しようとは努めても、やっぱり納得は出来なくて。
自分のコラムに取り上げよう取り上げようとは思ったけれども、まず自分の考えをまとめなきゃと思っている間に時間だけが過ぎていきました。
春さんの長文、参考になります。

火種を撒いた坂東さん、それだけで大きな責任があるはずですから、もっと多くのことを語るべきではないかしら。
(週刊誌で再論していたけど、次の段階の話はしていなかったな~)
2006-09-14 00:20:26 ページのトップへ
~~~~~~~


f046oj2c
こころ、体の病がこころで思うことで、良いほうへ行く気持ちで病気を軽くする、長い時間をくれるのですね、ありがとう
2006-10-04 17:55:30 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:病
haruniwa
心に思ったこと、ことばに出して言っていると、脳神経がそれを感じ取って良い方へ行くってこと、心理学実験でも確かめられて、笑うこと、泣くこと、しゃべること、書くこと、それらの自己表現は、すべて、免疫機能を高めます。

ぷうさんが、痛いとき痛いといい、悲しいときつらいとき、悲しい、つらいと書くことが全部脳につたわっています。

押し黙って何も言い出さなかったり、我慢したりは、悪い方へいくから、日記に書けないようなことがあったら、このbbsでも、メールでも、愚痴でも嘆きでも言ってきてね。

愚痴を言い合って、遠慮なしにいきたいです。
2006-10-05 22:52:14 ページのトップへ
~~~~~~~~~

入院
f046oj2c
心配していただいてありがとうございます
吐き気はよくあるのですが何日も止まらないのです、必ず突然くるので救急車になったしまいます。ありがとう
2006-10-06 01:11:32 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:入院
haruniwa
たま~に、食あたりで吐き気をもよおしただけで、とても我慢できないくらい苦しいのに、ぷうさん、ほんとにつらいですね。

吐き気と痛みがおさまればいいのにね。
2006-10-06 01:55:09 ページのトップへ
~~~~~~~~~~~

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

はるまき(3)

2008-10-17 21:25:00 | 日記
金八
haruniwa
子どもが「さすけ」を見ていたので、いっしょに見ていたんだけど、終了前に眠くなってしまった。
スポーツ関連番組、自分が好きなスポーツだと気合いも入るけど、「さすけ」見ててつまらないとは思わないけれど、自分では絶対にやりたくないので、「すごいなあ、よくあんなことできるね」と言いながら、眠気。久しぶりにいっぱい歩いて疲れたせいだと思う。

で、金八は見られなかったのだけど、金八ドラマはいつも再放送があるから、いつか見るわ。
そして、ミレナリオは再開されたら、見にいこうね。
2005-12-31 11:36:43 ページのトップへ コメント削除
~~~~~~~~~~~~~
チター弾けるようになりたい
mackychan
まぁ、『第三の男』弾きたいだけだけど。

改めまして。
今年初の書き込みです。

今晩から仕事スタートなので、これからネンネ。
3連休って、あっという間だなー。
来週、延々と新年会が予定されているので、原稿を書き溜めたし、更新も終わったし・・・ふぅ、疲れた。
ネットには発表しない『タクドラ』30周年論文、気合が入り過ぎて凄い長文に。脱稿したら春さんに読んでもらおうとしているのだけれども、ちょっとキツイかな、主人公・トラビスと他のスコセッシ作品の主人公1人1人と比較していく・・・という構図だから。

2月の同窓会、凄く楽しみ。
向井千秋記念館にも行く予定。
たまには映画とバイト以外の体験記も記してみたかったんだ、今度の帰郷を紀行文みたいに仕上げてみるつもりです。

というわけで、今年も面倒みてやってください(??
2006-01-03 06:25:58 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:チター弾けるようになりたい
haruniwa
3連休、酒と格闘技と映画(DVD?)で充実した日になったでしょうか。

仕事きついきついと言いながら、毎週、土日月と3連休で、冬休み春休み夏休みがあるHALは書く時間めぐまれているなあ、よおし、今年も1000枚以上はかくぞ。
1992年から1994年へかけての500日間の日記で400字詰換算1500枚書いたのが、ネットに書く前の最高記録だから、やはり、ネットでコメントもらえるパワーは大きいね。

「あつまろ」の映画論にもコメント入れてるのよ。でも、こっちは無記名になることに気づいたので、前回からHALマークを入れることにした。

向井記念館、いってみたいなあ。私は「女をこえた女性」「女らしさをねらってないのに、かわいく思えて、しかもすぐれた能力を持つ女性」があこがれなのよ。
館林紀行、楽しみ。

トラビス論、壮大ですね。完成したらすごいなあ。

今日、明日の「いろいろあらーな」に載せる「ギターがひけます」は『風の前奏曲』紹介のまえふりです。
「ギターがひけます」→「木琴がひけます」→「タイの木琴ラナート奏者の映画」とつながります。

久しぶりに見たタイ映画、オーソドックスな作りだったけれど、よかったよ。
2006-01-03 08:31:23 ページのトップへ コメント削除
~~~~~~~~~~~~

誰が取るでしょう?
mackychan
前の前の職場の新年会に参加した後、チャリで酔いを覚まして、職場に到着。
今日の地方版・都内紙面は推薦入試の倍率表が載っていて、目がしばしばしたよ。
で、今、コーヒー飲みながら休憩中。

直木賞。
ずっと取れない東野さんもいいんだけど、個人的には姫野カオルコさんがいいな。
素晴らしい文章センスだと思う。
芥川賞。
松尾さんに取ってほしいけど、難しいかな。
どちらも、第二のりさたん笑を輩出したいのでしょうね。
個人的には、野間文芸とか三島賞の方が好みですけれど。

2006-01-07 00:21:35 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:誰が取るでしょう?
haruniwa
松尾スズキ、娘と息子の認識ではクドカンドラマ『マンハッタンラブストーリー』のとき、「具がおお~い!」と叫んでいた人。

「大人計画」好きです。でも、スズキが小説書いていたこと、知りませんでした。私にとっては、メインは劇作家です。

 まあ、ビジネス的に今や文芸とは「できるだけ年が若くて、できる限り美少女」じゃなければ売り出せない時代。
 作家魂を持った女が整形するか、美少女を作家に仕立てるか。

 で、今朝のわたくし、「芥川賞直木賞ショウレースにおける松尾スズキ応援」以上に、野田秀樹結婚ニュースに関心集中。

 大竹しのぶとの事実婚解消以後、いったいだれが彼のハートを射止めるのか。
 「野田夫人の座獲得レース」にも注目していました。
 大劇作家ノダマップさまに寄りつく新進女優は星の数ほどいたでしょうが、25歳藤田陽子って、ダレ?って感じ。

 まっき~さん、とにかく売れれば女優は選り取りみどりでっせ。がんばりまっしょい。
2006-01-07 11:50:29 ページのトップへ コメント削除
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
真夜中のカーボーイ、再び
mackychan
今回のシリーズも楽しいです。
ついでにもう1つありました、自作でないのが残念ですが、素敵に狂ってるとか美しく病んでるとか、相反する言葉を組み合わせて評するのが好きですね。

本年度オスカー戦線。

ウィリアム・バロウズ(言葉遊びの人だから、原著じゃないと面白さは分からないかな、この人の作品、全て楽しめなかった~)の難解な小説を映画化したり、脇の下からバナナのような突起物が生えてくるヒロインの葛藤を描いている真性変人、クローネンバーグの『ヒストリー・オブ・バイオレンス』がいいなぁと思っていたのですが、台湾出身、アン・リーの『ブロークバック・マウンテン』が有力みたい。
ゲイのカウボーイ・・・って、まるで、『真夜中~』みたいじゃないかっ。
ぜひ観たい。
ちなみにこの監督の『アイス・ストーム』という作品、素晴らしいです。
優しい視点を消し去った小津・・・といえば、当たらずともいえど、遠からず・・・かな。

2006-01-12 00:39:49 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:真夜中のカーボーイ、再び
mackychan
こちらが公式サイト
http://www.brokebackmountain.com/splash.html
2006-01-12 00:45:21 ページのトップへ コメント削除

Re:真夜中のカーボーイ、再び
haruniwa
公式サイト、英語版、自力翻訳めんどうなので、yahoo翻訳を利用。いつも笑える日本語にしてくれてたのしめるのだけれど、まあ、なんとなく内容はわかりました。
==================
Signalの1つの朝前半、地元の牧場主ジョーアギーレ(ランディクウェイド)と仕事のために一列に並んでいる間、ワイオミング、エニスDel Mar(ヒースLedger)とジャックTwist(ジェイクGyllenhaal)は会います。エニスとジャックが生まれた世界は、すぐに速く変わっていて、これまでにほとんど進化していません。両方の青年は定まった仕事を得ていて、結婚していて、家族を上げている中核地帯で彼らのセットされたところを確実にするようで、彼らが明瞭に表現することができるものを越えて、まだ何かに飢えています。アギーレが彼らを堂々としたBrokeback Mountainの上で羊飼いとして上で働くように派遣するとき、彼らは友情とそれからより深い親交に引きつけられます。

夏の終わりで、二つはBrokebackから降りなければならなくて、方法を分けなければなりません。ワイオミングの中に残って、エニスは彼のあなたアルマ(ミシェルウィリアムズ)と結婚します。そして、彼が生計をかろうじて営んで、その人で、彼には2人の娘がいます。ジャックは、テキサスで、ロデオ女王Lureenニューサム(アンハサウェイ)の目をつかみます。彼らの求愛と結婚は、息子(彼女の父のビジネスでの仕事と同様に)に終わります。

4年が過ぎます。ある日、アルマはジャックからエニスに葉書を持ってきます。そして、その人はワイオミングを訪問するために途中の。エニスは期待して彼の友人を待ちます、そして、ジャックがついに到着するとき、ちょうど1つの瞬間には、時間の経過が男の付属品を強化するだけだったことは明らかです。あとに続く年に、エニスとジャックは、彼らの秘密の絆を生きていておくのに苦労します。彼らは、毎年何度か会います。彼らが別々のときでも、彼らは忠実度、関与と信用の永遠の問題に取り組みます。最後に、彼らの命の1つの定数は、自然界の力愛です。
===================================

オスカーのゆくえやいかに。でも、去年ほどまっき~熱入っていないみたいですね。
去年はスコセッシノミネートだったし。
2006-01-12 23:56:03 ページのトップへ コメント削除

Re:真夜中のカーボーイ、再び
haruniwa
Ultimately, the one constant in their lives is a force of nature – love.
この文を

最後に、彼らの命の1つの定数は、自然界の力愛です。

と、翻訳するセンスってのは、絶対に人間にはできないことだと思う。

「自然界の力愛」ってとこが気にいった。
2006-01-13 00:00:30 ページのトップへ コメント削除
~~~~~~~~~~~~
朝生
mackychan
昨日、『朝まで生テレビ』を久しぶりに最初から最後まで見ていました。
まぁ、サイト更新やコラム執筆などを並行していた「ながら観賞」だけれども。
テーマは、堀江君。
で、やっぱり発する言葉とともに、印象って大事だなぁと。
樋口恵子さんと菅直人さんの言葉は明解で、声量も声の質も心地良く、すっと頭に入る。
ライブドア前のオン・ザ・エッジの頃に堀江君と一緒に働いていたという、30代後半なのかな、もう既に見た目がアウト(決して美醜ではありません)な人が出ていて、声は高いし、樋口さんの世代を代表しているような意見を遮って馬鹿にしたように批判するし、だからあんたらの職は誤解されるんだろうと突っ込みながらも、楽しんでました。メディアに携わっていながら、どうして、どう見られるかを考えないのだろうと。馬鹿なのかな、この人はって。
と、つらつらと休憩中に記している自分・・・よっぽど誰かに話したかったのでしょう苦笑
2006-01-29 00:27:55 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:朝生
haruniwa
メディアに露出する人々にとって、自分がどう見えるのか、自分の言動がどのようなイメージによって受け取られるのか、考えないで身をさらすヤツはおばかです。

クリントンと「不適切な関係」で話題になったモニカ・ルビンスキー。一連の騒動がおわってから、大学卒業後の姿を報道されたとき、有名人になったことで収入もふえ、スタイリストなどもついて、メディア担当のコンサルタントもついたのだろうと思うけど、あまりに渦中にいたときと印象が変わったのに、びっくりした。

渦中にいたときは、世間の予見どおりの「まあ、見た目はまあまあだが、頭はパープリン的」な女の子に見えたのに、仕事をはじめたというモニカは、ヒラリーもびっくりの、「仕事ができるキャリア女性」風に話し方も服装も変身していた。
声のトーンも低くおさえ、ボギャブラリーを選択しつつ話す。きっとコンサルタントやトレーナーがついたのだろう。

自分に妙な自信をもちすぎているIT産業のワカゾーたちは、自信がある分、自分がどういう目にさらされているのかに関して、無防備であやうい。

その点、ホリエモンの見た目は、天然でやれるだけのテレビ向き要素をそなえていたのに。テレビ無季であって、中味がなさそうなところがよかったのに。
どうなるのだろうね、ライブドア。

それにしても、きのうまで持ち上げるだけ持ち上げていたメディアのてのひらの返し方、たけべぇのみっともなさ以上に、「何も信用できない世の中」を子どもたちに教えてくれた。
ヒューザーホリエ東急イン。粉飾偽装御三家。

テレビに無防備に身を曝してしまう前に、見た目を教えてくれるスクールがこれからはやるかも。
発声練習、顔の向け方、視線の配り方の初歩から、ボギャブラリーコントロールまで。何でも教えるスクールがある昨今なので、もう学校できているかも。
落語では「あくび指南」もあるけれどね

まっき~の見た目、ますますひきしまっているね。きっとまっき~が落とした肉がワープしてテレキネシスで私の体にとんできているんだろうな。
HALはますます肉が充実しております。

じゃ、立春ばーすでいまでの数日を、肉などもりもり食べておすごしください。 
2006-01-29 01:08:53 ページのトップへ コメント削除
~~~~~~~~~~~~

ヒンギスひんぎす~
mackychan
ちよさんのとこにも同じこと記しているけど・・・
良い誕生日を過ごせました。
何だ、自分、かなり幸福じゃんって。

午前中に友人から、姉からプレゼントが届いて。
で、お昼に○ッキン○・オ○(バレバレだけど、まだちゃんと明かせないのだ)の担当の方がいきなりやってきて、「行くぞ」と。「?」のままついていったら、何とここは、東レ・パンファシフィックの会場。そうか今日は、女子単の準決勝、ヒンギスVSシャラポワだ。
騒がれているシャラ嬢にはピンとこず、ヒンギス好きなのね。それをちゃんと知っていて、わざわざ招待してくれたの。高いだろうに、有難い。
で、さっきまで、TBSのK-1を観ていました。
最年少の山本君(21歳)。
試合中に右肩脱臼、ドクターストップ。こんなに選手の声が響くのも珍しいけれど、絶叫して、「出来る!出来る!やらせてくれ!俺はやりたいんだ。(相手に)やろうよ、なぁ!!」
悲痛だった。
実は彼、ちょいと前の試合でも、やっぱり右肩脱臼。
辛いだろうな。

ちょっと・・・どころか、かなーり面白いこと。
東レ会場に、高知東急と高島礼子の夫妻が観戦。
まぁそれはあり得る話だけど、今晩のK-1で、カメラが2人を収めていた。
あれ?
何なんだ、この夫妻。
まぁ、どちらもTBSだけれども~。
2006-02-04 21:09:33 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:ヒンギスひんぎす~
haruniwa
ヒンギス勝ったねぇ。元女王、貫禄勝ちでした。
いいなあ、生ヒンギス生シャラポア。

K-1は生放送じゃなかったのね。両方見てるって、もっといいなあ高島夫妻。絶対に高知夫妻って言われないところがいいのよ。
この夫婦。貫禄アネゴとジゴロ感たっぷりの夫。夫婦でテレビ画面に映って、これほど「夫のほうがコモノ」をウリに出来る組み合わせはないものね。

幸福な立春誕生日、今年はいい年になりそうね。
2006-02-05 00:27:58 ページのトップへ コメント削除
~~~~~~~~~~

語源とヤプー
mackychan
『家畜人ヤプー』は、語源に対する偏執的なまでのこだわりが面白くて、あそこまでいくと、マユツバでも許せるくらいのパワーがありました。まぁそもそもがフィクションだから、マユツバも何もないけれど。面白かったのが、ジャパンの語源。

自分のサイトからのコピーだけど。
「昔、大八島には天照大神はじめ真善美なる白神たちが住んでいた。その下僕であった偽悪醜なる黄人たちは主人を困らせようと謀って、揃って臭いおならをした。そこで空気は汚れ、草木は枯れ、白神たちはこらえきれずに天井の楽園・高天原に逃げだし、そこに住むようになった。
 すると、大八島は軽くなって大洋を漂いだし、やがて、黒い鬼どもの住む国に着き、黄人たちは黒鬼どもに捕らえられた。
 自分たちの庇護を失った昔の下僕たちが黒鬼に苦しめられているのを見て憐れんだ天照大神は、白神たちと共に、再び地上に来て臭い汚れた空気を吹き掃い、黒鬼どもを征伐して黄人たちを解放した。
(中略)
 偽悪醜なる本性からの一斉放屁という邪悪な蛮行が招いた自分たちの運命を嘆いて、彼らは永遠の反省の資として自ら「邪蛮」(ジャパン)と名乗るに至った」

2006-02-10 00:55:49 返信フォームへ 掲示板へ戻る
邪蛮!
haruniwa
>  偽悪醜なる本性からの一斉放屁という邪悪な蛮行が招いた自分たちの運命を嘆いて、彼らは永遠の反省の資として自ら「邪蛮」(ジャパン)と名乗るに至った」


ハハハ!いいねえ。邪蛮!放屁の音はむろん「Ya!プー」でしょうね。

「天井の高天原」ってのが、「天上」の誤変換じゃなくて、ほんとうに、天井だったのなら、「高天原」天井裏かなんかに、くらげなすネズミといっしょに暮らしているようで、私としては大いに気にいりました。

2月11日以後、『古事記』談義を展開します。
2006-02-10 06:24:33 ページのトップへ コメント削除
~~~~~~~~~~~~

ゴーストワールド
mackychan
コッポラの愛娘・ソフィアが日本を捉えた『ロスト・イン・トランスレーション』でヨハンソンを起用しているのは、自身と容貌・雰囲気が似ているからかな、やっぱり。
彼女が注目されたのが『ゴーストワールド』で、これは、ここ10年の3本に入る傑作。
ぜひ春さんの感想を聞きたいです。

『空中庭園』、評価されてこれからなのに、監督は麻薬所持で逮捕。
ちゃんと復活出来るかな。

今期の芥川『沖で待つ』読了。
うーん、ちょっと、ピンとこなかった。
2006-02-13 01:55:04 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:ゴーストワールド
haruniwa
DVDでているから、春休みにかりてこよ。

『空中庭園』、原作読んでから見るか見てから読むかちょっと迷って、映画先行。

 冒頭のバビロンの庭園蛍光灯シェード俯瞰とか、ゆらゆら揺れるバスの画面とか、ありきたりっちゃありきたりなカメラワークなんだけど、文字では表せないものを、映像として画面に定着させる才気が横溢し、これだけあふれていると、こりゃ、らりってでもいないと通常の日常には耐えられないだろうなあと、納得しました。
才能ある人なので、復活を待ってます。

町田が舞台なので、おう、まっき~さんもここらで買物するのかな、とか、興味がわきました。
2006-02-13 18:36:20 ページのトップへ コメント削除
~~~~~~~~~~~~~~~~

いらぶ探検隊
haruniwa
去年の夏、社会指導主事資格取得の実習として、南の島ですごした娘、春休みに友人とそのお礼言上に島へ行ってきました。たった今、無事帰宅。

児童館の館長さんはじめ、たくさんの方々にお世話になり、ありがとうございました。

娘、有意義だった島での暮らしをにぎやかに報告しています。
「しまんちゅ・おばあ」にお話を聞く会があったり、離れ小島へ探検に行ったりしたそうです。

島で撮影した写真がHPに載っているのいうので、見てきました。

探検してきた小島を背景に、浜で撮った記念写真。前列真ん中でひざに手をあてているのが、うちの娘です。

http://yellow.ap.teacup.com/ufuyar/
2006-02-19 16:45:14 返信フォームへ 掲示板へ戻る コメント削除

Re:いらぶ探検隊
chiyoisozaki
早速ブログを訪ねて来ましたよ! Cさん、良い仲間と一緒に素晴らしい春休みになったわね! ^^ 
 伊良部島は、前から行きたい島の一つなんだけど、写真見せてもらってブログを読でたら、ますます行きたくなりました。 早く飛行機に乗れるようになって、そこそこお小遣いを貯められるように頑張るから、春さん、一緒に行かない・・・? 
ブログにコメント残して来たけれど・・、まずかったかなあ・・・? 
 
2006-02-19 18:11:47 ページのトップへ コメント削除

Re:いらぶ探検隊
mackychan
わぁ、凄いところ。
いいなぁ、自分もたまには、関東脱出しなきゃ
~~~~~~~~~~
明後日から
mackychan
3日かけて、田舎の米びつを漁ってくる予定です。
暖かになってきて、良かった。

岩波で公開中の『死者の書』、素晴らしかった。
今、自分に力があれば、こういう作品を拡大ロードショーするのに。
それこそ、あゆでもキムタクでも使って、どんどん宣伝してさ~。
2006-02-22 11:18:24 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:明後日から
haruniwa
美味しいもの収穫がありましたか?

原作折口信夫『死者の書』は、30年も前に読んでなんだかむずかしくて深遠な内容だなあと思いながら、それでも『古事記』や『万葉集』と重なる部分をたよりに読んだ気がしますが、もうすっかり忘れています。

人形劇での表現だと、どんな感じかなあ、文楽みたいかなあと、興味がわきます。
岩波ホールはレディスディ割引1000円にならないのよね。どっか割引してくれるところでやらないかしら。
2006-02-22 17:33:03 ページのトップへ コメント削除
~~~~~~~~~~~~

ただいまー
mackychan
肛門がヒリヒリするくらい食べてきました。
こんな書き出しで、恐縮です。

まぁ色々あって。
紀行文は記さないけれど、別のお話を、後ほど載せます。

それはそうと。
何をしているのだ、自分は。田山花袋記念館、行ったことがなかった。
ということで、父姉と行ってきました。
『田舎教師』と『布団』しか読んだことなくて、ちょっと不気味なイメージがありました。
藤村や武者小路と親交があったけれど、そのなかでも異質な存在ですよね。

それにしても、字が上手い。

向井記念館は、スペースもあるし、凝っていることは凝っているのだけれども。
勿体無いなぁ、と。
悪くはないのですが、ちょっと安いのだよなぁ。
2006-02-27 18:55:37 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:ただいまー
haruniwa
故郷の味をたらふく満腹。4Kgふとるまで食うのも親孝行なり。

田山花袋は上毛カルタでも「誇る文豪たやまかたい」だもんね。

でも私もね『田舎教師』は別段おもしろくもなかったし、『蒲団』はラストの
===================
女のなつかしい油の匂いと汗のにほひとが言ひも知らず時雄の胸をときめかした。夜着の襟の天鵞絨の際立って汚れているのに顔を押附けて、心のゆくばかりなつかしい女の匂ひを嗅ひだ。
 性慾と悲哀と絶望とが忽ち時雄の胸を襲った。時雄はその蒲団を敷き、夜着をかけ、冷めたい汚れた天鵞絨の襟に顔を埋めて泣いた。
 薄暗い一室、戸外には風が吹暴れていた。
=================
っていうところだけで、もう「はい、フトンのニホヒですね、性慾ですねっ」わかりましたああっってことで、、、、。

花袋作品で、私が今でも愛読しているのは、『東京の三十年』という文庫くらいかな。
東京おのぼり散歩のポケットに最適。昔の東京にひたりつつ今を歩く。

向井記念館、宇宙のかなた高きを狙わなければ行けませぬねえ。
地上の有象無象にあわせて安めねらいのほうがウケるって思いこんでいる方々を、宇宙空間へぶっとばしてもらわないと。

世界中の女性のなかで、二度も宇宙へ行ったのは千秋様だけなのですから。
2006-02-28 10:13:07 ページのトップへ コメント削除

追伸
haruniwa
わたしも「らじかる」にいくつもりです。連日。

4Kgふとったまっき~さんにだけ教える私のテーマソング。

♪食べ放題インターナショナルーーダイエットは明日から♪

起て飢えたる者よ 今ぞ日は近し
食えよ我が腹へと 暁(あかつき)は来ぬ
忘却の鎖 断つ日 肌は血に燃えて
海を隔てつ我等 腕(かいな)結びゆく
いざ起ち食(くら)わん いざ 奮い立て いざ
あぁ インターナショナル 我等がもの
いざ闘わん いざ 奮い立て いざ
あぁ インターナショナル 我等がもの

聞け我等が雄たけび 天地轟きて
脂肪越ゆる我が腹 行く手を守る
満腹の壁破りて 固き我が腕(かいな)
今ぞ高く掲げん 我が勝利の旗
いざ起ち食わん いざ 奮い立て いざ
あぁ インターナショナル 我等がもの
いざ闘わん いざ 奮い立て いざ
あぁ インターナショナル 我等がもの

うちら「らじかる」でんねん
2006-02-28 10:27:54 ページのトップへ コメント削除
~~~~~~

罵詈雑言辞典
mackychan
今年の父からの、誕生日プレゼントです。
http://www.excite.co.jp/News/bit/00091120201147.html

帰っていた時にもらいました。
父から贈られた辞書だけで、本棚1列使うかも。
今回のは、読み物として面白かった。

サザンとハウンドドッグを歌う人は、どうして物真似っぽくなるのだろうと、亀田兄弟の次男の試合を見ていて思いました。
春さん、試合は観ていないだろうけれど、ダイジェストで歌は見たかな?
彼らは下品だ生意気だといわれているけれど、弁慶の衣装でセットの五条橋から入場、宣言どおり数十秒で相手を倒し、試合時間よりも歌を歌っている時間の方がな長い・・・今、総合格闘技に押されて、人気ないからねボクシングは。そういうことを分かってやっているのではないかな、亀田パパは、と思いました。

帰省コラムへのコメント、感謝感謝。
やはりここには帰ってこれないなぁ、、、という実感が湧いてね、それを違う表現でやってみようかと展開していったら、あんな感じになりました。
自分は変わりません。というか、変わりようがないかー
2006-03-02 13:07:44 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:罵詈雑言辞典
haruniwa
パパさん、ありがたいわね。辞書は一番必要なものだけれど、国語屋漢和以外はなかなか自分でお金出してまで買うってしないもんだってこと、よくわかってくれているのね。

私も罵詈雑言辞典は図書館で拾い読み、官能小説辞典は本屋でパラパラと立ち読み程度。

東京堂は、ユニークな辞典が多くておもしろい。

じゃ、明日もらじかるに!
~~~~~~~~~~

ふたりのベロニカ
mackychan
http://www.bitters.co.jp/futari/index.html

ちょうど専門学校に通っていた時、ヨーロッパ映画を牽引していたポーランドの、クシシュトフ・キシェロフスキ。
舌、噛みそうだけれどね。
亡くなった時は本当に悲しかったけれど。
ル・シネマで、代表作『ふたりのベロニカ』が、ニュープリント再映。
機会があれば、ぜひどうぞ。

『トリコロール』、10篇からなる『デカローグ』を撮った監督・・・といえば、ピンとくるかな。

追伸。
『氷点』、またドラマ化されるのですね。
沢山のテーマが詰まっているからなぁ。
三浦綾子さんの小説は、一時期、集中して読みました。
『塩狩峠』素晴らしかったなぁ。
2006-03-24 18:08:36 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:ふたりのベロニカ
haruniwa
今月は、19日に『ナルニア国ものがたり』21日に『ブラザーズ・グリム』『ポビーとディンガン』を見ました。

それぞれに、よいところと、気に入らないところがあったけれど、面白かったです。

クシシュトフ・キシェロフスキという名前はさっぱり覚えていなかったけれど『トリコロール』赤青白には見覚えが。
「ふたりのベロニカ」見に行きたいです
~~~~~~~~

復活する裕木奈江
mackychan
随分前、自分のとこで裕木奈江ちゃんのことを取り上げたら、春さん反応してくれたよね。
で、彼女、現在35歳。
唐突に、復活します。
しかも、イーストウッド映画で。
新作『硫黄島からの手紙』。
彼女、文化庁の「新進芸術家海外留学制度」で、ギリシャに演劇留学していたのね。英語堪能になって戻ってきたのだろうか、ともかく、彼女の不思議な存在感をどう扱ってくれるのか、イースト爺に期待しましょう。

最近ね、ウディ・アレンのように毎年映画を撮っているイースト爺を改めて考察してみようかと。
『マディソン郡』撮って、『ミリオンダラー』で、今度は太平洋戦争でしょう、どんな人なんだと。
でもね。
自分のような奴って特に、監督に作家性を当て嵌めようとするわけです。これは監督のためというより、はっきりいえば自己満足かもしれない。
ひょっとすると、職業監督なのかもって、思うようになった。
特別な思想があって映画を発表するのではなく、筋が気に入って、映画として価値があると思えば何でも撮るっていう。
2006-04-02 17:19:18 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:復活する裕木奈江
haruniwa
おー!ジミに潜伏していた奈江ちゃんが、派手に復活ですね~

工藤夕貴のほかに、監督と英語で丁々発止交わせる女優はいないのかと思っていたら、奈江ちゃんが奈江さんになって、英語しゃべれるようになったのか!!って、ギリシャ語もできるよね。

でも、私が中国にいたとき、この「新進芸術家海外留学制度」で、中国の京劇研修をやっていた人と知り合ったけれど、ぜんぜん中国語しゃべれなかったけどな。

ま、奈江さんの今後に期待します。35歳じゃ、いろいろ経験積んできているだろうし。

イーストウッドは「マディソン郡の橋」も「ミリオンダラーベイビー」も、出演しながらの監督だもんね。
日本でいうと北野武が出演&監督。
> 出演しながらの監督ってたいへんだろうなあと思うけれど、作品の出来がよければそれでよし。「硫黄島~」どんな作品になるんだろうか。

監督の作家性について。
映画史に残ろうとしたら、作家性の濃い人が選ばれるのだろうけれど、私は、B級プログラムピクチャーをジャンジャカと「職人芸」でこなしていく作り方もスキですよ。
<つづく>
2006-04-02 18:59:09 ページのトップへ
Re:復活する裕木奈江
haruniwa
春やすみ、『ナルニア国ものがたり』『ブラザーズ・グリム』『ベニスの商人』『ロバと王女』というラインナップで、CGやコスチュームプレイ豪華絢爛を続けてみました。

『ロバと王女』は、ジャック・ドゥミ監督1970年の制作。私は日本封切りロードショウのとき見た。
当時は、「こんな色彩と衣裳が絢爛豪華なだけ、カトリーヌ・ドヌーヴがきれいなだけのおとぎ話をなんで1968年五月革命を経たフランスでつくらなきゃならんのだ、ほかに映画に撮るべきことがあるだろーがっ!革命バンザイ」と、思ったんですけど。

今見ても、色彩と衣裳とドヌーブがきれいな映画ってのは同じ感想だけど、1970年によくもこういう映画をとったなあというふうに感想は変った。30年以上たつからね。

「灰かぶり」も「ロバの皮」も、グリム兄弟が採集した元はおんなじ民間伝承のバリエーション。
灰かぶりのシンデレラは、脱げちゃった靴をもって王子が探しにきてくれるのを待っているだけだが、ロバの皮かぶりのドヌーヴ王女は、家畜の世話の仕事をしながら自分でケーキを焼き、その中にかくした指輪によって王子に自分を捜させるところが、一歩フェミニズム時代っぽいところでした。

ギリシャへ行ってハクをつけてきた奈江ちゃん、「かわいこぶりっこ」が女性の反発を招いて人気急落のアイドルが、どんな皮を被って登場なのか、楽しみです。
~~~~~~~~~~~

きらり、『寝ずの番』
mackychan
科学の部、面白かったー有難う。
数学者というとまぁ創作だけれども、マット&ベンの友情が創り上げた『グッドウィル・ハンティング』大好き。

『純情きらり』、低視聴率とかいわれてますが、これは多分、ビデオ録画を調べると、大変高いと思われ。(自分もそう)
いや、噂のウィニーで、違法ダウンロードという輩が多いかな。
どんな男をも虜にする宮崎あおい、とりあえずウチの職場で嫌いな男は1人も居ません。

津川氏がマキノ姓で撮った『寝ずの番』。
シナリオだけは読んでいて、その巧さに唸った。すごく観たい。評判も良いですね。シナリオだけで判断すると、伯父や祖父ではなく、川島雄三っぽいかも。
津川氏=ラブシーンナンバーワンとしか思ってなかったけれど、考えを改めました。
でも実際、ラブシーンのねちっこさは若手でも敵わないです・・・というより、今の若手は淡白過ぎるかも。
2006-04-10 10:30:36 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:きらり、『寝ずの番』
haruniwa
今朝、娘が「宮崎あおい、どんなふうか見てみたいから」と、8:30から見ていたので、お茶碗新井ながら、みたのだけど。

寝ずの番、評判高いですね。川島雄三については、幕末太陽伝しか知らないのだけど、なんとなく感じはわかるかも。

今日から仕事です。ちょい疲れました。
学生のひとりが、なんと私の英語の先生の姪だってことがわかってびっくり。
~~~~~~~~~

金子 みすゞ
mackychan
今、外がすごいことになってます。
ギリギリセーフで帰ってきて、風呂入って出たら、とんでもない雨と風です。

で、朝刊をめくっていると。
金子 みすゞさんのお父様、他殺ではなく、中国で病死したという新聞記事が発見された、と。

これは頭が働かない自分がいつも不思議に思うことだけれども、今になって三島の『憂国』のフィルムが見つかったり(『三島全集』に特典DVDとして封入される!)、ロシアで戦意高揚映画が発見されたり、世の中は不思議だー。
まぁそんなことをいい始めたら、パパさんの発掘なんて謎だらけなのですが。
2006-04-20 10:51:06 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:金子 みすゞ
haruniwa
すべりこみセーフでよかったね。

私は、12時すぎ、竹橋毎日側出口から近代美術館入り口までのわずかな距離でびしょぬれになりました。横殴りの雨、100円傘には強敵でした。

藤田嗣治展、あの雨の中、平日だというのに、おじさんおばさんで押すなおすなの混みこみでした。
「5人の裸婦」と「ネコの狂喜乱舞」

みすずの父親金子庄之助、私もずっと「他殺」という伝記を読んできました。
新聞記事、まだ見てませんので、ネットニュースさがしてみたけれど、見つかりませんでした。

映画フィルム、これからいろいろ見つかるといいな。それから、初期のテレビ録画も。

「てなもんや三度笠」の一部が8ミリフィルムで録画したのがのこされていたくらいで、ほとんどがナマ放送のテレビ作品残されていないそうだから。
初期ビデオテープも、放映後重ね撮りして、貴重なテープを何度も繰り返し使用したというので、残っていないし。

今日は、藤田嗣治が監督をした「風俗日本こども扁Sun and daughter in rising sun」という古いフィルムが美術館内で放映されていました。

田舎町の子どもが、紙芝居をみたりチャンバラごっこをして遊んだりしている光景をドキュメンタリー風に撮影した10分くらいの映像でした。
白黒の画面に、昭和初期のこどもの姿が記録されていました。
藤田嗣治が監督したフィルムがあるなんて全然知らなかったので、この映像を見ただけでも、今回の展覧会、雨の中でかけた甲斐がありました。
2006-04-20 23:06:03 ページのトップへ
~~~~~~~~~~
向田邦子
mackychan
春ってこんな天気だったかしら、、、と思わずにはいられない今日このごろ。
運良く休日、そして明後日は給料日。来週、健康診断があるので、肉のはなまさで大量に肉を買い、少し太らなきゃと考えている自分・・・憧れているからといって、計量前・計量後のファイターの暮らしを実践してどうするんだと思う。常に普通の食事が出来るようにと考えても、なかなかうまくいかない。やっぱり財布握ってもらえて、料理の上手な奥様もらわないとなーと。その代わり掃除はするからと。なんで春さんの掲示板で花嫁募集しているのだ。
関係ないけど、ナムコ・ナンジャタウン(池袋)で噂の「佐世保バーガー」が食べられるようになりました。ぜひ行きたい。ハンバーガー1つで腹いっぱいになるなんて夢のようだわ。

で、ここからが本題。
明日から銀座で「向田邦子展」。これは行きます。
少年時代、この人には通らなかったのだけれども、珍しく半年近く交際が続いた元ハニー、この子がサガンと邦子さんの大ファンで(今、フランスでお勉強中)。
25歳になって、ちゃんと『父の詫び状』を読んだの。断片的には、国語教科書で知っていた。知らなきゃ駄目な人なのにね、脚本やっていたんだから。
今、『新潮45』で関川夏央さんが『「戦前」の夜』というタイトルで邦子さんを取り上げて連載持ってます。
2006-04-25 21:02:00 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:向田邦子
haruniwa
昨日の夜7時、土砂降り。少し待っていたのだけれど、やみそうにないので、しかたなく百円傘広げて雨中歩いてズボンびしょぬれ。資料入っている鞄を濡らさないように歩いて背中もびしょぬれ

今日、お昼過ぎ、雷と大降りの中、バス停まで歩いてびしょぬれ。バスにのって駅へ向かううちに青空が出てきた。ちょっと待っていれば、止んだのに、昨日待っても待っても止まなかったから、雨の中歩き出したのに。

二日続けてさんざんな通勤でした。わたし、何か悪いことしました?
お天気の神様ひどいよ。

ナンジャタウンは、食のテーマパーク餃子とシュークリームに行ってみたのだけれど、ハンバーガーは、もひとつ気乗りせず、行ってない。
モスバーガーの800円ハンバーガー食べてみて、旨いことはうまいが、800円だすなら、ハンバーガーじゃなくて、どっかの安食堂でいいからランチセットか何か頼みたいっておもってしまう、ハンバーガーあまり好きじゃないんだろうね。

向田邦子は大好きです。関川夏央が向田邦子を取り上げているのは、知らなかった。単行本になってからまとめて読むね。
山口智子主演の2004年新春スペシャルドラマ「向田邦子の恋文」については、ここに感想メモあり。
http://www2.ocn.ne.jp/~haruniwa/eiga0511a.htm

向田邦子展、見たいけど、たぶん行く時間内かも。週末はダンス発表会だし。どんな展示があったか、教えてね。
2006-04-25 23:13:21 ページのトップへ
~~~~~~~~

都下に14年。
mackychan
この前、アパートの元大家さんと話していて、もうここに12年も住んでいたことに改めて驚く。
市税滞納による電話機差し押さえが解除された翌々日に、アパート今年で取り壊されるかもしれないという話を聞く。
なんというタイミング。
まだ分からないのだけれどもね。
調布、町田と無意識に都下に住んできて。
今度はいきなり、初台~代田橋あたりかなぁと、大した根拠もなく思っていたの。飲み会あっても歩いて帰れるし、職場までは運動にもならない程度のチャリ通勤になるかぁと話したら、30分はかかるのに運動にもならないってあなたはやっぱりおかしいと、上司には突っ込まれたけれども。
実際そうなったら、留学生、どうするのかな
2006-05-13 00:26:59 返信フォームへ 掲示板へ戻る
ついしん
mackychan
しなくても分かるでしょうけれど、差し押さえ時は、仮出所期間同様、引越しとかは禁じられているのですよね
2006-05-13 00:28:58 ページのトップへ
Re:都下に14年。
haruniwa
住み慣れた、っつうか、出ていくことができなかった、「それなりに、住めば都」のインターナショナルアパート、今年でおわっちゃうのぉ?

インド人やら中国、韓国、台湾、、、、いろんな国から来ていたのにね。
留学生が最初にぶつかる壁がアパートさがし。保証人の資産など、厳しい目をむける不動産屋が多く、留学生は一度ならず、不動産屋で泣いた経験を持つ。

ほんと、アパートとりこわされたら、留学生達、どうするのだろう。次のアパートさがしが、すんなりいくように祈っています。

次は、初台公園の近く?
早稲田とか本駒込あたりの路地奥などに、ひょっこり地上げにあわなかったのか、古い木造アパートや一戸建てが残っていることがある。
私のおすすめは、そんな住まい。

こういう家も、いつ「建て替え、立ち退き」になるか知れないけれど、今風のユニットバスつき6帖ひとまのアパートでも、初台あたりだと家賃10万くらいするから、路地奥の木造アパートとか、多少ボロくても、一度は住んでみるのも、いい経験かと。

根津の古い一軒家を留学生が共同で借りて、ひとりひとりがアパートを借りるよりは安く快適に住んでいたことがあった。(東京芸大の学生達)

ともあれ、差し押さえ解除、おめでとう!
2006-05-13 09:24:09 ページのトップへ
♪貧しさに負けた、いえ、世間に負けた♪
haruniwa
4月24日25日に二日連続でにわか雨の豪雨の中を歩いて以後、半月以上、咳が続いています。

連休なんてもんは、セキしてる間におわっていまいました
病院にも行けずにひとりひっそり寝ていました。

なんで早くに病院にでも行かなかったのだ、と言われるのですが、健康保険がなかったから。

去年の12月に社会保険庁から通知があって、年収130万円を超えた妻は、扶養家族からはずれるので、国民健康保険と国民年金に加入手続をしろと言ってきた。

でも、保険料払うほどお金余ってないので、無視していた。

今回保険証もなくて、医者へいけなかった。「自費診療だとお金はらえないだろうなあ」と、受診を躊躇した。
で、役所へ行って、国民健康保険加入の手続をする気になった。

お役所仕事のため手際がわるく、「必要書類不備なので、明日もう一度きてください」なんて言われて、翌日また手続に行きました。

やっと、加入できたと思ったら、去年の12月の分からさかのぼって、お金はとられるのだって。
え、半年間、健康保険に入っていなかったのに。使ってないのに、お金とるの?、と言ったけれど、役所の人は「きまりですから」と、使っていなかった半年間の分も払えというんです。ひどい!ぐすん。

パート収入130万円を越えると、扶養控除がなくなるので、税金額が数万円高くなるほか、国民年金と国民健康保険料を妻は別個にはらうため、年間で最低30万円ほど必要になる。つまり、129万円以内なら払わなくてもいい金額を130万円稼いだら1年に30万円以上払わなければならなくなる。

だから、パートの人たち、130万円以上は働かないのよね。身にしみた。
でも、うちは、私のかせぎで食べているんだから、130万以内じゃ、食えないし。

私、今年から都民税とか滞納になりそう。
え、でも、滞納すると電話機差し押さえられるとか、しらなかったわん。
引っ越しもできないって、まあ、そんな決まりがあったの?

私、国保、つかってなくても遡ってお金をとられるってことさえ知らなかったし、
役所って、貧乏人からは、容赦なくお金とるところなのよね。

まっき~、がんばりましょうねぇ。私、宝くじ3億円当たったら、まっき~引っ越し代くらいカンパするからね。
2006-05-13 10:12:22 ページのトップへ
~~~~~~~~~
咳って、癖みたいなところがあるからね。
mackychan
お大事にしてください。

電話の差し押さえは、自分にはそれしかなかったんだよね。
友人A・・・一昨年の市税滞納を去年、指摘されて。なななななんと、小学校の頃に、お年玉を貯めておくためだけに作った口座の残金3千円(!)を差し押さえられた。これすごくない!?
まぁ自分は、その口座残高さえなかったわけで、もちろん土地もない、他に担保もないということで、電話加入権だったというわけです。
2006-05-13 10:31:53 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:咳って、癖みたいなところがあるからね。
haruniwa
私も、何の担保もない。ま、働けるうちは働き続ける以外にないですから、来週も咳しながら働きます。

咳、少しずつよくなってはいるんですが、まだ完治せず。
今日は、姑のとこへ、母の日のお祝いを届けに行きました。
雨の中を歩いて、帰宅したらどっと疲れてしまいました。

まっき~さんも明日は、お母さんとの思い出にひたってね。
~~~~~~~~~~
パルプ・フィクション
mackychan
140分のうち、60分ちかくを無駄話の応酬にあてるタランティーノの代表作。
イントロの後、ヨーロッパ帰りのジョン・トラボルタがアメリカとヨーロッパのマクドナルドについての比較無駄話を披露するのだけれど、これが面白い。ヨーロッパのマクドナルドはビールが売られているし、しかもカップではなく、グラスで出てくる。「ビッグマック」は「ラ・ビッグマック」。「チーズバーガー」は「チーズ・ロワイヤル」。ポテトにはケチャップでなくて、マヨネーズ。(まぁこれは、日本だと塩オンリーだからネタにされそう)
春さんコラムとは話が逸れるけれど、楽しみながら文化の違いを学べました。

昨晩、黒澤明塾の企画倒れのニュースを聞いて軽いショックを受けつつ、「久雄さんが絡んでいるのでは・・・」などと勘繰ってしまいました。
で、今朝は今朝で、田村さんの訃報。
今宵は、『泥の河』でも鑑賞しましょうか。。。
2006-05-18 13:02:20 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:パルプ・フィクション
mackychan
で、以下はその会話の一部。
「フランスは面白い。アメリカと全然違う。表面は一緒でも、中身が違う」
「どういうこと?」
「メートル法の国だからな」

2006-05-18 13:07:15 ページのトップへ
Re:パルプ・フィクション
haruniwa
田村兄弟、私は末弟亮が一番好きだったのですが、長兄高廣さんも好きでした。合掌

ポンドやヤードで考える国とは、やっぱり尺度がちがうんでしょうね。
2006-05-18 22:08:39 ページのトップへ
~~~~~~~~~

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春まき-映画とその周辺(2)

2008-10-15 07:07:00 | 日記
イーストウッド爺、以前以後
mackychan
いやー、まぁ仕方ないと思います、『ベイビー』観たら、『アビエイター』が作品賞に輝けないのも。
スコ爺は、まぁ、本領発揮の作品で取ってもらうことにして。

イースト爺で印象的なのは、若い頃に「僕は3行以上の台詞を言ったことがない」と、自虐的なコメントを残していること。
昔から監督やりたかったらしいのね、でも熟成の結果が今だから、良かったのかも。

『許されざる者』を観て、この人の才能を確信しました。この映画の後に、もう西部劇は生半可な気持では取れなくなったし、また、もう西部劇は必要ないんじゃないかとまで思えました。

『ベイビー』の凄さは、何だろう、もちろん物語りもだけれど、少しもぶれない、イースト爺の演出・視点だと思いました

2005-10-18 11:06:42 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:イーストウッド爺、以前以後
haruniwa
マカロニウエスタンに出ていたとき、これほどの大物映画人になるとは思わなかった。
私の「成長予想」は、だいたいはずれるのだけれど。

「アカデミー賞をとったからすぐれた作品」とは、思わない。「アメリカ映画関係者にウケがよかった作品」と思うことにしている。

だから、何の予備知識ももたずに、ロッキー女版のボクサー成長物語なんだろうと思って見にいきました。
青い熊とのチャンピオンシップのところまで、そう思って見ていたのです。

予告編などを見ていて、ストーリー展開はだいたい予想がつくものだけど、今回はまったく予想とちがっちゃいました。

まっき~さん、ここでなら、ネタばれ書いてもいいと思うので、ちょっと教えて。

イーストウッドがラストシーンで、レモンパイがおいしいお店にいるところが、ガラス戸でぼやけた中にいました。
私は「マギーとの思い出の店」だからそこにいたと思ったの。

娘は、いつも私よりちゃんと画面を見ていて、「お母さん、わかんなかったの。最初に教会でお祈りしていた名前が、ケイティって娘のほかにもうひとりいたでしょう。
その名前をつけた店ってことは、別れた奥さんの店なんだよ」といいます。

私は教会のお祈りのときの名前をちゃんと聞いていなかったので、レモンパイの店の持ち主と同じ名前だったかどうかわからなかった。

演出は見事だと思った。すごい映画。
でもね。あまりにつらいラストなので、脚本のポール・ハギスに文句つけたい。

ああいうラストのほうが、客は泣くし、マギーの意志を尊重し、フランキーの父性的愛情が際だつのかもしれない。
でもやっぱりああはしてほしくなかった。

生き抜く力を与えてやるのが父でありトレーナーだと私は信じている。
目と言葉があるなら、生き抜くべきだし、それをマギーに伝え、やり通せるのはフランキーだったのに。
2005-10-18 18:59:25 ページのトップへ コメント削除

~~~~~~~~~~~~~~
IRA'S ROADSIDE DINER
mackychan
オスカー云々でいうと、自分も同意見ですが、まぁ最近は信用出来る結果が出ているように思います。
メル・ギブソン君の『ブレイブハート』だけは、「?」


結末ですが、イースト爺の嗜好の方が濃くなっていると思われます。
『ミスティック・リバー』は、観られました?
基本的にこの監督は、人間をギリギリのところで信じているのか信じていないのか、答えが出ているようで、やっぱり出ていないという描き方をする人で。
この映画に関して、「現実が厳しいのに、どうして映画でまで辛い思いをしなくてはいけないの?」と言ってきた方が居て。
分からないでもないですけれどね。
アメリカでもそういう意見があって、その時の言葉が、
「映画には、観客よりも大事なことだってあるんだ」
だったのですね。

2005-10-19 01:44:19 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:IRA'S ROADSIDE DINER
mackychan
で、イーストウッドのこうした哲学は、冷遇されていた俳優時代(本人がそう言ってます)に出来上がったものかもしれない。
そういう人が西部劇を撮ると、アンチ・マッチョになり、サスペンスを撮ると冤罪の人間が殺され、真の悪人は生き残るような物語になる。

ラスト。
概ね、娘さんの意見が正解です。
よく気付かれましたね、すごい。

原作(短編)も出ていますが、新たなキャラクターを登場させたり、逆に削ったり、エピソードも然り。
だから別と考えた方が良さそう。

2005-10-19 01:52:35 ページのトップへ コメント削除

レモンパイ、甘いかすっぱいか
haruniwa
ミステックリバーも、ラストがつらそうだから、まだ見ていないの。

私、映画は単純に見て楽しむために見る。
活字人間の偏見だろうけど、深刻な話は、本で読む方がいいって思っているから。
 で、ハッピーエンドにならない話、ラストに主人公が死んじゃう話の場合、その死がどうしてもストーリーに必然だったか、もし死ななかった場合、観客に伝わることがどう変わるのか、って思う。

冤罪で死ぬ話でも、たとえば、ダンサーインザダークの場合、とてもつらいラストだけれど、これは必要だったとわかる。

でも、マギーは生かしてほしかった。そうでないと、スポーツを生き甲斐としていた人間は、体を動かせなくなったら、生きている意味がなくなる、自らの意志で死を望むなら、かなえてやるべきだ、みたいに受け取られるのではないかって気がして。

「さよなら、みなさん」に描かれた安楽死、これはハッピーエンドなの。
でも、マギーが死を望むのはつらい。

マギーにとって、挑戦し続けた過程に意味があり、フランキーに愛されたことで、彼女の渉外が十分むくわれたこともわかるのだけれど、マギーとフランキーの間に出来上がった絆をもっと強くしていくという方向で終わってほしかった。

ハッピーエンディングにすると、ヤスっぽくなる映画も多くて、それをごまかすためにやたらに主人公を死なせてしまうストーリーもある。それとは、ちがうし、イーストウッドの信念もよくわかるのだけど。

レモンパイの店について、奥さんの店に戻ったという解釈でいいのね。ありがとう。
2005-10-19 09:35:50 ページのトップへ コメント削除

~~~~~~~~~~~~~~~
ノベライズ夏の鯨
haruniwa
映画『夏の鯨』ノベライズは、下のURLにあります。

http://www2.ocn.ne.jp/~haruniwa/eiga0509thewhaleofaugust.htm
2005-10-22 09:53:26 コメント

~~~~~~~~~~~~~~~~~
ミリオンズ
mackychan
05年は、豊作とは言えそうにないなぁ、でもその前に、自分、それほど本数観ていないし・・・と思っていたら、ここにきて、小品だけれど、確実に映画ファンの支持を受けるであろう作品が登場。

『ミリオンズ』
http://millions-movie.net/

数年前、イングランドの若者を熱狂させた毒気たっぷりの『トレインスポッティング』の監督とは思えない、穏やかな物語。
だけれども、そーとー胸をしめつけられます。

しかしまぁ、出来の良いキッズ・ムービーに共通していることは、何と言っても、子役の質ですよね。
この映画、その点でも最高。
2005-10-30 00:09:18 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:ミリオンズ
haruniwa
見たいなあ。
それと、うちにも、突然空から100万ドルが降ってきたらいいのに。
ええ、私は太っ腹だから、まっき~映画製作費として、必ず1万ドルは差し上げますとも。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ここは新作告知板か?笑
mackychan
さっきまでフジテレビのプライドを見て、血まみれになっている男たちに興奮してました。
今の時間、総合格闘技と比べたら、かなり質の落ちるプロレスもやっているはず。
でも、今回は見たい。何といっても、同年の和泉元彌くんの壊れっぷり、期待しちゃうもの。・・・と思ったら、民放では放送しないんだな、残念!

長い前置きの割には、メインは一言で終わります。

大好きな漱石『夢十夜』映画化決定!
ちゃんと10話オムニバスでやって、最年長の市川コンコンキツネさんを筆頭に、中堅で松尾スズキ、若手が30代前半の監督・・・ということで、これは楽しみですね。
漱石作品って、映像との相性が良好とは言い難いからね。
2005-11-03 17:36:08 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:ここは新作告知板か?笑
haruniwa
新聞のテレビ欄に、8チャンネル「PRIDE30」が出ていたので、まっき~見てるだろうなあ、と思いましたよ。

和泉元彌くんの壊れっぷり、とは言っても、あれはママプロデュースなわけでしょ。興業予告の宣伝番組にママがくっついていたもの。

このまま、壊れっぱなしに突き進むのなら、文句は言わないけれど、ママが、「知名度を復活させて、地方の市民会館などで狂言上演」という計画してるんだとしたら、それは、方向まちがってる、って思う。

狂言界から村八分の身とはいえ、プロレス参入したあと、どうやって狂言に復帰するつもりなのやら。ママのプロデュース、今回は失敗だと思うな。

私と娘は、「ミリオンダラーベイビー」の打たれるシーンで、ちょびっと血が見えただけで、もう、ふたりして、目をつむってしまい、画面を見ないようにして、音だけで「もう、血は画面から消えたな」と判断して目をあけた。

息子はもっと弱く、血がでなくとも、なぐりあうシーンだけでも吐き気がするので、テレビを見ていて、ドラマのケンカシーンになると、立ってテレビの前から去り、ケンカシーンが終わってから戻ってくる。だから、「ミリオンダラー~」も、「いっしょにいこ」と誘っても、ついてこなかった。

小学生のころ、近所に道場があるのを知って、「空手か柔道を稽古してみない?」と、すすめてみたのだけれど、絶対にいや、と言っていた。
そのころは、いやならいい、と思ったのだけど、まさかこれほどの「殴り合い嫌い」に育つとは思っていなかった。
無理してもでも、習わせた方がよかったのか、と後悔しているってとこもある。

『夢十夜』楽しみね。それぞれのテイストで、漱石はどう料理されるのかしら。
 
 新作告知、大歓迎!!

~~~~~~~~~~~~~~~~~
今日の春さんの文章読んで…
mackychan
20歳の頃でした。
(群馬の)同級生が友人数人と、巨人対ヤクルト戦を神宮球場まで観戦しにきていて。
その帰り道に、ひき逃げに遭ったの。
一命は取り留めたものの、今も下半身が自由に動かない。
自分は、帰郷する度に彼を見舞いにいくのですが、自分の顔を見ると、彼、すぐ泣くんですよ。
色んな意味で、お前が羨ましいって。
彼を見るのも、彼の言葉を聞くのも居た堪れないのだけれども、それ以上に、母親のね、一言が。
「絶対、犯人を探し出す」って。
そう、まだ未解決なの。
今日の春さんの文章読んで、
そんな彼のことを、想起しました。

ついしん。
がらっと内容変わってしまうけれども。
元彌くんの試合、ネットで捜して観ました。ショーとしては、95点をあげられる面白さ。
今度の大会に再び出るようだったら、チケットをゲットして、会場で観てみようかと。
しっかと敵役を演じた健想さんにも拍手。
2005-11-05 21:38:54 返信フォームへ 掲示板へ戻る
あたりまえに
haruniwa
招待券もらったので、娘と『四日間の奇蹟』を見にいった。
主人公のピアニスト吉岡秀隆娘が強盗に撃たれて指を怪我する。

娘が言うにはね、ピアニストが事件事故にあうと、必ず指を怪我する。
バレリーナは必ず、足を怪我するし、歌手は喉をやられる。作曲家は耳だし。調香師は鼻をやられる。

どうして、逆にはならんのか。歌手が指けがしたり、バレリーナが喉やられりもあるだろうに。神様はどうして、その人に一番必要な部分を取り上げるのだろう、と。

まっき~のお友達、無念だったでしょうね。将来へのいろんな道が断たれて、泣かずにはいられないのでしょう。
おかあさんの、犯人を探しだしたいという執念もわかるなあ。つらいよ。

残された能力を生かすことのできる道がさまざまに用意されているなら、エネルギーをそちらに向けるほうがいいとアドバイスもできるけれど、そういう世の中にはなっていないから、いそう泣きたくなる。

阿子さんが言うにはね、テレビに取り上げられる障害をもつ人は「障害にもめげず、がんばっています」「障害をもっているけれど、こういうすばらしい才能を生かしています」みたいな人がほとんどで、「障害をもっている飲んだくれ」とか、「不自由な体のうえに、性格ブス」みたいな人はとりあげてはくれない。
現実には、障害者だってのんだくれたいときもあるし、性格ねじまがっている人もいていいのに、そんなことしたら、世間が許しちゃくれない。

障害をもったら、「愛想いい人」「感謝の心を忘れないケナゲな人」にならないと、生き続けさせてくれないって。
障害者は「不愛想でいる自由も、ぐうたらですごす自由もない」と。

障害があっても、高齢でも、あたりまえに生きていける世の中であってほしいですが。


和泉元彌ショウ、面白かったのなら、もうひと試合はありそうだね。ママの究極の戦略、うまくいくのかな。Show must go on !
2005-11-06 00:59:16 ページのトップへ コメント削除

~~~~~~~~~~~~~~~~~
私的ラスト
mackychan
を含め、『ウイスキー』のコラム、楽しかったです。
自分はこういうキャラですから、特にハリウッド大作のエンディングを、色々と変えちゃいたいなって思います。
春さん、機会があったら、『バーディ』という映画をご覧になって。80年代の作品で、ちょっとビデオは探し難いかも。
マニアの間では有名な「この15秒を変えてくれたら、歴史に残るのに…」的な、思考回路が完全に停止するラストが用意されているの。
ニコラス・ケイジ主演。ベトナム後遺症ものだけれども・・・戦闘描写などはほとんどないから、見易いと思います。
2005-11-24 10:24:55 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:私的ラスト
haruniwa
楽しんでくれて、ありがとう。
勝手なラスト、顰蹙ものかなって心配しつつのUPでした。

『バーディ』未見です。探してみますね。
2005-11-24 10:31:03 ページのトップへ コメント削除

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
いろいろ
mackychan
またまたマメ情報。

春さんも気に入ってくれた『息子のまなざし』の、ダルテンヌ兄弟の新作が登場。
『ある子供』
http://www.bitters.co.jp/kodomo/

兄弟監督って、凄いなぁって思う。
監督の生理が出ないことが原因で、平凡な作品が出来てしまうといわれる映画という表現は、基本的に1人の監督の方がいいものが出来易いのでは・・・と思ってしまいがちだけれども。
結構あるんだよね、兄弟に限らず、コンビ作品って。
『ウエストサイド物語』もそうで、でもあの作品は、演出をプロの映画監督が、ダンスをプロの振付師が・・・という色分けだった。
『バートン・フィンク』のコーエン兄弟、『メリーに首ったけ』のファレリー兄弟、『マトリックス』もウォシャウスキーの兄弟。
なかでもダルテンヌは筋金入りの非商業派で、初めて注目された『ロゼッタ』って凄いです。
女の子が職を失いたくないがために、友人を裏切る。
ここまで…と思ったものだけど、今回の新作で、ベルギーの社会状況が見えてきました。
若年失業率、20%台だって。

それと。
http://www.ints.co.jp/wada/index.htm
ワダエミさんのお仕事を一通り見てみたいので、行こうかなと。

春さんコラムの新シリーズも興味深くて。
本当は奨学生時代に知り合った中国人留学生の悲惨な境遇(学校休みがちになっただけで国に返される)の話をしたいのですが、また今度
2005-11-26 00:50:20 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:いろいろ
haruniwa
映画情報、ありがとう。
「社会と闘う映画」を愛するまっき~さんの推奨映画、見にいきますとも。

恵比寿ガーデンシネマで見るなら、見のがした「ロゼッタ」もいっしょに見られる。でも、飯田橋ギンレイにきそうな映画だから、ギンレイにかかるまで、舞っているべきか、思案のしどころ。

夫が持っている「法人会員証」があるので、ギンレイならただで見られるの。
だから、「あ、これはギンレイにくる」と思う映画は、半年から1年は待つ。
「ウイスキー」も、ギンレイにくるまで待っていた一本。

たまにはずす。『バレエ・カンパニー』は、バレエシーンがメインの映画で、バレエファン以外には受けないと思ったので、渋谷文化村で見た。1800円。
でも、半年後にギンレイに来た。半年待てば、ただだったのに、「ただ」を愛する春庭の痛恨。

ギンレイの支配人も、女性です。たまに窓口にすわって、モギリをしているおばちゃん。

私の映画鑑賞。1、初上映、ロードショウのときにとにかく見に行く 2、ギンレイにくるまでまつ。3、ビデオになるまでまつ。4、テレビで放映されるまでまつ。

テレビで放映されるまで待つ、と思っていた『LOVERS』10月30日にテレビでやっていたので、見ました。

感想。
金城武は、いつもの「何を演じても金城武」で、私は彼好きだから、これでいいです。チャン・ツッイーも「初恋の来た道」以来、どんどんアジアンビューティ度UPなので、よかったです。
画面の景色、きれい。ワダエミの衣裳、スゴイ!!
当日の日記より
 「夜、『ラバーズ』テレビ放映を見た。色彩と衣裳がきれいだった。しかし、闘うシーンにもラブシーンにも、何のどきどきもハラハラもない。」

ワダエミ展、12月26日までなので、仕事冬休みになったら、見にいきたいです。
2005-11-26 14:16:31 ページのトップへ コメント削除

~~~~~~~~~~~~~~~

わーえらいことだっ
mackychan
安藤君好きの春さんは、どうかな。『キッズ・リターン』のコンビ、金子賢くん。
あーびっくりした。
ショー的なプロレスではなく、本物格闘技、それはそれは敷居の高い「プライド・大晦日の男祭り」に参戦。
えー!!
しかも1回きりでなく、完全なる格闘家に転向宣言。
確かに身体能力に秀でた人だけど、昨夜は「誰と対戦するのだ?」の話題で熱くなってしまいました。
そんなわけで、自分は今から大晦日が楽しみなのですが、春さん家の大晦日は、どんなかな?

今日は、会社の忘年会です。メインは昼の人で、だから集合が18時。自分は今夜も勤務だけど、ボスが「毎年、飯が余るから来い」と有難いお誘いが。
よーし、早く寝て数時間後には起きて、今日は16時に家出なきゃっ
2005-12-09 09:50:59 返信フォームへ 掲示板へ戻る
大晦日格闘技
haruniwa
忘年会、飯は余さず食べきりましたか。仕事が控えていると、飲めないのがつらいところね。

金子賢、近頃あまりドラマに出ていないと思ったら、スポーツ番組やっていたんだね。ジャンクスポーツとか。
本格的格闘技とは、これまたサプライズ。
もとやチョップとはちがう楽しみかたができそうですが。

大晦日、うちはレコード大賞から延々歌番組をみる。Jポップスファンが約2名いるので。
今年は「みの」司会だから、彼が出てきたらザッピングして格闘技みることにします。
2005-12-10 00:20:02 ページのトップへ コメント削除
~~~~~~~~~~

休日は、いいねー
mackychan
どうしても観たい映画(でも210分!)の試写があって、無理矢理に時間を作って、昨日、観てきました。で、そのまま職場へ。昨晩の仕事は、内容的に自信ないなー。ばんばん校正されるかも。
で、その映画。
http://www.imageforum.co.jp/dylan/
スコセッシの新作。
でもドキュメンタリーだし、ロック好きしか反応しないからだろうか、ほとんど宣伝していません。でも試写場は、音楽関係者らしき人で満員。
結論。素晴らしかった。
スコセッシだからというのではなく、自分なんかは存在を知った時点で、既に伝説の人でしたから。
春さんは、ディランはどうでしょう?聴いていました?
2005-12-18 13:55:56 返信フォームへ 掲示板へ戻る
フォークの神様たち
haruniwa
私はウディー・ガスリーの時代には遅れた。
ウディは、映画で歌をきいたのみ。映画『ウディ・ガスリー』はよかった。

ボブ・ディラン、ジョーン・バエズは、どんピシャリど真ん中の世代です。
日本のプロテストフォークでは岡林信康。

ちよさんは新宿西口広場のフォーク集会を覚えていると思う。
歌が、世界を変える力をもっていると信じられていた時代でした。

23日からロードショーね。
これも、そのうち飯田橋ギンレイに来そうな映画なので、悩むな。
ギンレイに来たら会員証があるから、タダで見られるので。

『皇帝ペンギン』娘が見たがっていたけれど、「これもぜったいギンレイでやるから」と待たせたの。ほら、今週のギンレイでやってる。娘と見にいく予定。
2005-12-18 16:04:51 ページのトップへ コメント削除


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

はるまき-映画とその周辺(1)

2008-10-14 07:23:00 | 日記
はるまき-映画とその周辺(1)

南極日誌
mackychan
すげー。
意識的に韓流に背を向けている感もある、韓国の「顔力」俳優、ソン・ガンホ。
彼が仕掛け人となって制作された『南極日誌』。
昨日の朝日の映画評にも取り上げられていましたが、凄い映画です。
すげーすげーと連呼するのは、あまりにも語彙が乏しいですが、いやぁ、凄いものは凄い。
雪の世界の『Uボート』かな。
『皇帝ペンギン』と同じ日に観ましょう。
過酷で、さむーくなりますよ(笑
2005-08-26 10:29:17 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:南極日誌
haruniwa
すげー映画のご紹介ありがとう。すげー見たいけど、ねぇ。

私寒いの苦手で。「八甲田山」劇場で見たときもすげー寒くなってふるえた。あれって、あとで聞いたところによると、観客に寒さを感じさせるために、映画館が冷房をスゲー強くしたんだってね。ふるえてソンした。

こわいのも苦手でね。「シュリ」見始めて1時間のところで、気分わるくなって席をたった。トイレにかけこんで吐いた。

このときは映画館がわるいのではなく、直前に食べた「半額セールのとろろそば」があたったらしい。蕎麦であたるなよお。

シュリのソン・ガンホ、よかったけどね、なにしろ「とろろそば」が悪者で。

「南極日誌」のソンガンホ、「四月の恋」ヨン様に負けンナヨー、パンニ ハム ハサムニダ!!
2005-08-26 20:22:58 ページのトップへ コメント削除

Re:南極日誌
haruniwa
恋→雪
2005-08-27 23:25:33 ページのトップへ コメント削除

~~~~~~~~~~~~~~
さゆり
mackychan
続けて映画紹介。

『さゆり』
数年前、原作が話題になりましたね。
やっぱり海外では、こういう物語が好評を博すのね。
読まれました?
自分、あんまり興味はもてなかったなー。
ただ映画版は、『シカゴ』の監督だしスピちゃんが絡んでいるので、派手な演出と達者な俳優陣の演技力で物語のヘンテコな部分をごまかしてくれるのかも(変な期待の仕方だ・・・
それにしても。
やっぱり主役は、日本の役者さんで観たかったなー。
ライバル役の工藤夕貴、なぜ主役になれなかったのかな。やっぱり華がなかった?
http://www.movies.co.jp/sayuri/
こちらで予告編が観れます。長いけれどね、この予告、友人が作ってます。

ついしん。
電柱のビラ剥がしのバイトをやっていた時、やっぱり高級住宅街は、やり辛かったわー。
被害妄想かもしれないけれど、汚らしい格好をした自分ら(剥がして粉々になったビラってね、裏面に糊が付着していたわけで、自然と作業着に付いて、だから物凄く汚く見えるの)を、通行人がね、本当にゴミを見るような目つきで、避けるように歩いていたっけ。
2005-09-04 01:02:24 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:さゆり
haruniwa
予告編見てきました。スピルバーグ制作とマーシャル監督で、どんな日本が画面にでるのか、興味しんしんです。原作読んでません。

工藤夕貴『ヒマラヤ杉に降る雪』がもうちょいとヒットしていれば、主役の目もでたかもしれないのに。
ほかの日本の女優さんでは、英語のセリフがおぼつかないだろうし。口うつしのカタカナ英語でなく、作品の内容をきちんと監督たちと論議できるくらいの英語力を持っている若手女優が、ほかにいないてってのがね。
ハリウッド進出して失敗した島田陽子などに比べたら、工藤夕貴は、英語、ちゃんと身につけたと思う。

チャンツィイーは、『初恋のきた道』以来、ほかの作品はみてないから、CMで見ている大人の魅力がどんなふうになっているのか、見たい。

笑わないでききなさいよ。私、20代ではテレサテンに似てるといわれ、30代のころはコンリーに似てると言われたの。だから、きっと大陸系の顔なのかも。

今週は『八月の鯨』をくりかえし見てました。
視覚障害(全盲)の友人のリクエストで、ノベライズを試みたんです。

洋画を見たくても、吹き替え版がない映画、字幕だけだと、視覚障害者はまったく内容がわかりません。
字幕朗読をしてほしいとたのまれたのですが、リリアンギッシュやベティデイビスの絶妙なセリフ術をぶちこわして私が字幕を朗読するよりは、いいかと思って、ノベライズしてみました。

私たちが図書館で視覚障害者のための朗読ボランティアをしたり、朗読テープをつくるとき、著作権保持者が「視覚障害者のための朗読テープ作成に関しては、著作権を放棄する」という一文を出版社に入れてくれる場合もあります。理解ある作家もいるんですけれど、映画などでは、著作権関係も複雑だから、どうなるのか、これからの勉強したいところです。

視覚障害者用の音声対応で、うまく聞き取りができるといいのだけれど、この方面の技術的なことが、わからないので、これも、今後の課題です。

著作権の関係などあるので、秘密のアプロードですけれど、まっきーさん、時間ある時に読んでみて、画面がちゃんと思い浮かぶか、チェックしてみて。
http://www2.ocn.ne.jp/~haruniwa/eiga0509thewhaleofaugust.htm
まずい点をご指摘ください。
2005-09-04 16:58:22 ページのトップへ コメント削除

Re:さゆり
mackychan
わぁ凄い。
今度の休日に、プリントアウトして読んでみます。
既にお気に入り登録したので、問題あったら、リンク切って大丈夫ですよー
2005-09-04 17:44:38 ページのトップへ コメント削除

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
あぁ、見沢知廉
mackychan
ただいまっ♪
とっても楽しいメンテでしたわ。
パソ君も、それほど不機嫌ではなかったし、チョコちゃんの心地良いおけけを触ってきました。
まぁ詳しくは、ちよさんレポートで。

んで。
帰ってきて風呂入って酒飲みながら、夕刊を繰っていたら、飛び込んできた見沢知廉の自決。
サイン会にも行ったの。あれは、『天皇ごっこ』の時でした。
合掌。
2005-09-09 05:15:09 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:あぁ、見沢知廉
haruniwa
9月8日歌舞伎座へ行く途中、地下鉄の売店で目に入ったのが大きな「有名作家自殺」のみだし。見沢の名が見えたので、あまりに大きなみだしなので、つい、いつもは買ったりしない夕刊フジを買ってしまいました。

ところが、記事は、家に帰って宅配夕刊に書いてあったのと、同じ程度の記事で、ただ、「同居の女性がとめるのをふりきって飛び降り自殺」とあっただけ。

私、彼の特異な経歴をしっていただけで、作品は読んでない。
まっきーさん、サイン会に行ったって、すごいな。ファンだったの?よしりん好きと重なるのかな。

2005-09-10 00:21:54 ページのトップへ コメント削除

Re:あぁ、見沢知廉
mackychan
少しかぶるかもね、よしりん好きと。
最近、マンガとは言えなくなってきたよしりんに関しては、もうちょっとギャグマンガも描いてよーって思うのですが。
見沢さん好きは、あれです、故・奥崎さんがね、彼の著書を(獄中で)読んで、文中に出てくる見沢さんのお母様に惚れて、獄中からプロポーズの手紙を送った・・・という話を知ってから、読みました。
2005-09-10 01:06:21 ページのトップへ コメント削除

~~~~~~~~~~~~~~~
あの~・・・PART2
mackychan
三百人劇場、閉館。
74年開館・・・って、自分の同い年か。

もう1つの岩波ホールみたいでしたよね、寂しい。

何だかこうして、誰かが亡くなったり、何かが潰れる度に書き込んでますなぁ(苦笑

今夜は飲み会です。
早く寝ようっと
2005-09-14 10:14:00 返信フォームへ 掲示板へ戻る
三百人劇場椅子の数は280席
haruniwa
八月末に、三百人劇場劇団昴稽古場公演を見に行ったときは、ホールで「ソ連映画特集」をやっていました。

建て替えの資金がないということなので、土地を売って、もっと田舎に建てるのかも知れませんが、千石という地の利がある場所から、どこへ行くのでしょうか。

自分と同じ生まれのものって、なんだかもう一つの自分の歴史みたいに感じること、ありますよね。そか、まっき~さんと同じ年なの。

ビルは30年もたつと、配管とか電気系統とかだめになるっていうしね。
8月の稽古場公演の途中で、停電になったのを思い出しました。
2005-09-14 18:29:35 ページのトップへ コメント削除

~~~~~~~~~~~~~
亀も空を飛ぶ
mackychan
またまたまた、映画情報。

デビュー作『酔っ払った馬の時間』からして、奇妙なタイトルでしたが、この監督は、怒っているにも拘らず、タイトルを凝る余裕やアメリカ軍から軍機を調達する賢さも持っています。
それにしても、素人さんたちの「目力」は、相当なものです。

本作を見て、改めて思いました。
(自分にとっての)映画って、こういう、社会に対してファック・ユーと叫ぶような物語でなきゃ・・・って。
http://www.sanmarusan.com/kame/
2005-09-26 10:13:07 返信フォームへ 掲示板へ戻る
Re:亀も空を飛ぶ
haruniwa
高野悦子ファンだから、岩波ホールは欠かさずみたいところなんだけど、前回のは6時間という長編におそれをなして、見に行けなかったし、『わたしのシネマライフ』という高野悦子の自伝エッセイもまだ読み終わっていないし。ファンといいながら、ただのミーハーファンだから。

クルド人問題は、1990年の湾岸戦争あたりから人々に知られるようになったけれど、ギュネイ『路』もゴバディの『わが故郷の歌』も未見。

難民認定拒否などでたまに新聞に載るときだけ「あ、そうそう、クルド人、苦労してんな」と思うのだけれど、やはり、映像で表現する力は大きいと思う。

元気あるとき、見に行きたいよ。
そして、神保町の交差点で、「ふぁっくゆー」と叫ぶぞ。
2005-09-26 19:01:37 ページのトップへ コメント削除

~~~~~~~~~~~~~~~~
アヴァンギャルド
mackychan
パンクがもはやパロディにしか成り得ないように、アヴァンギャルドと呼ばれる表現も、もはやパロディだ・・・という意見も聞かれますが、今見ても、寺山の尖がった、ある意味で分かり易い映像世界は有効だと思います。
『田園』も好きですが、物語があってないような『書を捨てよ』の方が好きかな。
初めて観たのは、確か17で。スクリーンから語りかけられると、ドキッとしますね
2005-10-11 05:27:25 返信フォームへ 掲示板へ戻る
寺山修司
haruniwa
 まっき~さん17歳で見たの?14、5年も前。寺山が死んで数年ってころのことだね。

 83年5月4日に寺山が亡くなったとき、私は娘を実家で生んで、実家の元の自分の部屋で赤ん坊といっしょに寝ていました。

 赤ん坊はこのとき「胎毒が出た」という状態だったらしく、髪の毛が全部抜け、顔には吹き出物ができて、『田園に死す』の中で、川に流される「まびき子」のようでした。

まびき子のまどう真昼野 修司死す(春庭)

 たった今即興でひねった一句、うまいね!

 死ぬ少し前、下町の路地を歩いていた寺山は、家の中をのぞき込んだ「不法侵入」のカドで訴えられたりの警察沙汰をおこしたことを思い出します。下町散歩の好奇心が強すぎただけであって、「のぞき」やったっていうニュアンスの新聞報道はちがうと思った。立件はされなかったと思う。

 わたしにとって、寺山は第一に歌人でした。つぎに劇作家でした。
 第三に寺山は、タモリによってその青森なまりをパロディとして模写されるネタでした。

 演劇に関しては「天井桟敷」の同時代に生まれて、リアルタイムで劇を見ることができたことを、喜ぶ者です。

中学校の演劇部を指導していたとき、演劇部員だった教え子が、寺山に抜擢され、『中国人の不思議な役人』に出演した。

 フリークが大好きだった寺山は、彼女の異常にガリガリにやせた体に対して、「ぜったいに太るな」と釘をさしたのだって。太る場合なら、『田園~』のなかの春野ますみが演じた風船女みたいに小錦より太く太ればいいんですけど。フツーはダメ。
2005-10-11 20:09:55 ページのトップへ コメント削除

寺山の映画
haruniwa
 映画作家としては、評価したいと思ったことが有りませんでした。たぶん、『田園に死す』を見た頃、このような表現の方法をこそばゆく感じるような気分が自分にあったのだろうと思います。

 それで、寺山が死んでから一度も映画を見直したことはなかったのです。まっき~さんが言うように

> パンクがもはやパロディにしか成り得ないように、アヴァンギャルドと呼ばれる表現も、もはやパロディだ

としか感じられない時代でしたからね。

 数年前にビデオで『上海異人娼婦館/チャイナドール」(1981年)』を見て、ああ、機会があったら、寺山の映画、劇場で見たいなあと思っていました。
  池袋新文芸座でやっていたので、10/10、雨の中、見にいってきました。

 映画の細部などまったく忘れていて、ところどころの画面で、あ、このシーン見たよな、とおもいだすくらい。
 『田園~』のなかの短歌朗読は、寺山自身の声らしい青森なまりのアクセントであるのが、とてもいい感じ。

 最後の1971年の東京の町のシーンが、30年以上たってみると、すごくなつかしいので、自分の感じ方がおかしかった。

 そして、『書を捨てよ~』は、初めてみたの。
 エンディングロールに、クレジットがでないで、役者スタッフ全員の顔が延々と続いて、最後に寺山の顔と美輪明宏が映った。あの、照れたような斜めから視線をなげる寺山の顔なつかしかった。

 寺山修司、46歳の死は早かったけれど、早世は伝説のモト。

 2003年10月に詠んだ、寺山修司オマージュの春庭の句です。

我も手に釘打ちぬいてみる修司の忌(春庭)
2005-10-11 20:10:01 ページのトップへ コメント削除

~~~~~~~~~~~~~~

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

染めと織りの楽しみ

2008-10-13 18:56:00 | アート
2009/01/31春庭九年母日記>染めと織りの楽しみ(1)源氏の色 2008年は、紫式部が源氏物語を書いてから千年目というので、さまざまな催しがありました。講演会も朗読会も「源氏」と名付ければ大盛況。 春庭も、千年イベントは留学生に大いに宣伝しました。なんといっても、世界最古の恋愛長編小説ですから、自慢のし甲斐があります。 37年前に55歳で亡くなった母は、村上リウのファンでした。「古文で読んでもわからない文章が、村上先生の解説を聞くと、千年前の話が現代の小説と同じようにわくわくしながら読める」と言っていたのを思い出します。「谷崎源氏」を全巻揃えていた読んでいた母の姿を見てきたので、私にとっては、「源氏」とは、光源氏や女君の物語というより、母が家事や家庭菜園の合間に読みふけっていた姿が思い浮かぶのです。本に熱中しては鍋をこげつかせていた母でした。 母は、「源氏の話をいっしょにできるような年頃にまで、娘たちが成長する日が楽しみ」と言っていましたが、「源氏の女君のなかで誰が好き」とか「女君の衣装の色、何色がいい?」なんていうたわいない話ができそうな年頃にやっとなったら、母が早死にしてしまったので、私には表紙の古びた谷崎源氏だけが残されました。 2008年の暮れ、日本橋高島屋で「紫のゆかり・吉岡幸雄の仕事」展がありました。吉岡が経営する紫紅社から『源氏物語の色辞典』が発売されたのを記念しての、本のサイン会を兼ねた展覧会です。http://www.sachio-yoshioka.com/2002jp/index.html 「源氏物語」に出てくる「色彩」を、古代染色の研究を続ける吉岡幸雄が再現し、染め物を展示してあります。若紫、花宴など、源氏五十四帖の巻名や登場する女君にちなんで題された着物の写真の上をクリックしてみてください。http://www.sachio-yoshioka.com/2002jp/0109/menu1.html 会場には着物姿の女性も多く、「染司よしおか」工房の作品「襲の色目」の布地をうっとり眺めていたり、吉岡氏にサインしてもらったりしていました。私、本を買ってサインしてもらいたかったけれど、1冊3465円したので、ちょっと躊躇。古本屋の1冊百円の本は躊躇せずに買えるようになったのですが、まだまだ千円以上の本は、1年くらい迷ってから買います。 お正月のあいだ、風邪で家にこもっていたので、「日本語言語文化における『しろ』」という論文を仕上げるために、日本の色彩表現に関する本をあれこれ読みました。そのなかの1冊が別冊太陽『源氏物語の色』 『源氏物語の色』は、1988年の発行。『太陽』の「日本のこころ」シリーズの一冊です。染司よしおかの先代、吉岡常雄さんが古代染色の方法によって源氏物語に登場する色を再現したときに発行されました。 源氏の色の再現は、常雄さんが成し遂げたものを、息子の幸雄さんが継承しています。源氏千年紀の2008年に、源氏ブーム再来にのって高島屋が展覧会を開いたのです。 光源氏の邸宅では、この美しい色の十二単や小袿(こうちぎ)を着た女房たちが行き交っていたのかと、往古に思いをはせました。 ぽかぽか春庭「一竹辻が花」春庭九年母日記>染めと織りの楽しみ(2)一竹辻が花 2009年はじめの「布めぐり」。 松屋銀座で開催された『辻が花』展を見ました。「久保田一竹と川崎景太」コラボレーションの展覧会です。http://www.matsuya.com/ginza/topics/090112e_kubota/index.html 辻が花は、室町末期に最盛期を迎えた絞り染めです。織物で複雑な模様を織り出すことを好んだ公家たちと異なり、武士は染め物の衣装を好みました。辻が花の華やかさは上層武士層に大人気でしたが、大変複雑な工程で、染め色を出すのも難しい布地でした。 江戸時代になるとインドや東南アジアで広まっていた更紗染めの方法が長崎貿易を通じて入り込み、それを京都の宮崎友禅斎が改良した「友禅染」の技術が広まって以後、すなわち江戸中期以後「辻が花」はすっかり廃れてしまいました。辻が花染めの技術はだれにも受け継がれず、幻の染め物と呼ばれてきました。室町期や江戸初期の絵巻物や屏風絵に描かれた衣装に、その染色の鮮やかさが残されました。 その辻が花を一生をかけて再現しようと苦心を重ねたのが初代久保田一竹(1918~2003 )です。ただし、一竹が再現した辻が花が室町末期から江戸初期の辻が花と同じ技法であるかどうかは、異論があります。「一竹辻が花」として染め出されたのは、あくまでも久保田一竹の染め技法によるものだからです。 一竹辻が花は、独自の染色作品として1977年に初個展を成功させて以後、1990年にはフランス政府より「フランス芸術文化勲章シェヴァリエ章」を受け、また1993年には文化庁より文化長官賞を受賞するなど、注目を集めてきました。1994年、河口湖畔に自ら「久保田一竹美術館」を建設し、染色作品を展示しています。 今回の展覧会は、一竹の代表作「光響」を中心に、華道家川崎景太の立花作品とのコラボレーションです。 たいへん鮮やかあでやかな着物と花。安土桃山時代や江戸初期の「傾く=かぶく」美の表現はこのようであったかと思います。 もし、これらの着物を一枚進呈すると言われても、私にはぜったいに着こなせない色と柄です。もちろんくれると言われたら貰いますけれど。一着ン百万円もする着物、いらないなんて、言いません。 麻生太郎さんに言わせると、あげると言われて必要ないのにすぐに貰うような人はサモシイ人なんだそうですけれど、どうも私は財閥の家柄出身でもないので品がない。もっとも、お嬢様で育ったはずの田中真紀子女史も国会で太郎さんのことを「高そうな背広を着ているだけの人」と評してわめいていたので、品のなさにかけてはビンボウ育ちも元首相令嬢も大差ないってことか。 会場には、父親のあとを継いだ二代目久保田一竹さんがいました。スキンヘッドに和服(たっつけ袴に袖なし羽織)という印象的な出で立ちで、「着物」や「グッズ」の売れ行きに目を配っていました。着物は無理としても、小物はなんとか買えないか、と見れば、袱紗一枚ウン万円で、やっぱり買えない、見てるだけぇ。 染め物と織物を見て歩くことが、私の楽しみのひとつです。2008年は、小袖や藍染めを見た記録として春庭コラム2008/11/01~09に書きました。http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/haruniwa/diary/200811A また、たばこと塩の博物館で見た「西アジアのキリム(塩袋などの織物)」について2008/05/09の春庭コラムに書きました。http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/haruniwa/diary/d1450#comment あわせてお読みいただければ幸いです。たばこと塩の博物館の「丸山コレクション」紹介は以下のURLに。http://www.jti.co.jp/Culture/museum/tokubetu/eventFeb08/index.html 東京ドームで開催中のキルト展、見たかったけれど、チケットが2千円もするから、パス。2月は都立美術館の「ウィリアムモリス展」と庭園美術館の「ポワレとフォルチュニィ展」を見る予定。布地や壁紙のデザインや20世紀モードの先駆者の仕事を見るのが楽しみです。ぽかぽか春庭「一竹辻が花」春庭九年母日記>染めと織りの楽しみ(2)一竹辻が花 2009年はじめの「布めぐり」。 松屋銀座で開催された『辻が花』展を見ました。「久保田一竹と川崎景太」コラボレーションの展覧会です。http://www.matsuya.com/ginza/topics/090112e_kubota/index.html 辻が花は、室町末期に最盛期を迎えた絞り染めです。織物で複雑な模様を織り出すことを好んだ公家たちと異なり、武士は染め物の衣装を好みました。辻が花の華やかさは上層武士層に大人気でしたが、大変複雑な工程で、染め色を出すのも難しい布地でした。 江戸時代になるとインドや東南アジアで広まっていた更紗染めの方法が長崎貿易を通じて入り込み、それを京都の宮崎友禅斎が改良した「友禅染」の技術が広まって以後、すなわち江戸中期以後「辻が花」はすっかり廃れてしまいました。辻が花染めの技術はだれにも受け継がれず、幻の染め物と呼ばれてきました。室町期や江戸初期の絵巻物や屏風絵に描かれた衣装に、その染色の鮮やかさが残されました。 その辻が花を一生をかけて再現しようと苦心を重ねたのが初代久保田一竹(1918~2003 )です。ただし、一竹が再現した辻が花が室町末期から江戸初期の辻が花と同じ技法であるかどうかは、異論があります。「一竹辻が花」として染め出されたのは、あくまでも久保田一竹の染め技法によるものだからです。 一竹辻が花は、独自の染色作品として1977年に初個展を成功させて以後、1990年にはフランス政府より「フランス芸術文化勲章シェヴァリエ章」を受け、また1993年には文化庁より文化長官賞を受賞するなど、注目を集めてきました。1994年、河口湖畔に自ら「久保田一竹美術館」を建設し、染色作品を展示しています。 今回の展覧会は、一竹の代表作「光響」を中心に、華道家川崎景太の立花作品とのコラボレーションです。 たいへん鮮やかあでやかな着物と花。安土桃山時代や江戸初期の「傾く=かぶく」美の表現はこのようであったかと思います。 もし、これらの着物を一枚進呈すると言われても、私にはぜったいに着こなせない色と柄です。もちろんくれると言われたら貰いますけれど。一着ン百万円もする着物、いらないなんて、言いません。 麻生太郎さんに言わせると、あげると言われて必要ないのにすぐに貰うような人はサモシイ人なんだそうですけれど、どうも私は財閥の家柄出身でもないので品がない。もっとも、お嬢様で育ったはずの田中真紀子女史も国会で太郎さんのことを「高そうな背広を着ているだけの人」と評してわめいていたので、品のなさにかけてはビンボウ育ちも元首相令嬢も大差ないってことか。 会場には、父親のあとを継いだ二代目久保田一竹さんがいました。スキンヘッドに和服(たっつけ袴に袖なし羽織)という印象的な出で立ちで、「着物」や「グッズ」の売れ行きに目を配っていました。着物は無理としても、小物はなんとか買えないか、と見れば、袱紗一枚ウン万円で、やっぱり買えない、見てるだけぇ。 染め物と織物を見て歩くことが、私の楽しみのひとつです。2008年は、小袖や藍染めを見た記録として春庭コラム2008/11/01~09に書きました。http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/haruniwa/diary/200811A また、たばこと塩の博物館で見た「西アジアのキリム(塩袋などの織物)」について2008/05/09の春庭コラムに書きました。http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/haruniwa/diary/d1450#comment あわせてお読みいただければ幸いです。たばこと塩の博物館の「丸山コレクション」紹介は以下のURLに。http://www.jti.co.jp/Culture/museum/tokubetu/eventFeb08/index.html 東京ドームで開催中のキルト展、見たかったけれど、チケットが2千円もするから、パス。2月は都立美術館の「ウィリアムモリス展」と庭園美術館の「ポワレとフォルチュニィ展」を見る予定。布地や壁紙のデザインや20世紀モードの先駆者の仕事を見るのが楽しみです。<つづく>00:27 コメント(3) ページのトップへ 2009年02月02日ぽかぽか春庭「江戸小紋巻き見本」2009/02/02春庭九年母日記>染めと織りの楽しみ(4)江戸小紋巻き見本 日本語教員養成コースの日本人学生には、「日本語学習者にとって、日本語の先生は日本社会と日本文化の窓口です。歌でも書道でも着物の着付けでも盆踊りでも、何かひとつできることがあるといいですよ。何か得意技を紹介してあげられたら、学習者が日本文化に興味を持つきっかけになりますから」と指導し、「得意技発表」の時間を作っています。 今期の日本語教師志望者たち、とても熱心に互いの発表を楽しんでいました。「変体仮名」「日本の点字」「難読漢字」の紹介あり、「日本の銭湯文化」「金魚の日中交流史」の発表あり、それぞれが工夫して発表していました。 「日本語教育研究」受講の日本人学生のひとりK君が「染め物と洗い張り」という発表をしました。クラスメートに洗い張りの道具を見せ、クイズ「これは何に使うものだと思いますか」 細い棒は一見編み棒のように見えるので「編み物の道具」という答えが出ました。クイズ出題者は「編み物、ちょっと近いけど、編み物じゃなくて、織物に使います」他の学生たち、皆はじめて見る道具で、見当がつかないようす。 私一人が「わあ、なつかしい」と声をあげました。私は、家庭内でこの道具をつかって家事をこなすのを見た最後の世代になるでしょう。K君は、布地を出して洗い張りの干し方を実演しました。昔、母がしていたのを見ていただけの私も、伸子張りを布の両端に渡すのを手伝いました。「しんしばり」という語を覚えていたのですが、伸子張りと書くのだとは知りませんでした。 若者達、みな張り手(両端をつるして真ん中に布をはさむ道具)も伸子張り(布の両端に張り渡して布が縮まないようにする棒針)も、生まれて初めて見たというのです。 布地にはいろいろな模様が染め出されていました。K君はこの布の説明をしてくれました。一反の布の中に30センチほどずつ、さまざまな小紋が染められています。これは私も初めて見ました。この反物を「巻き見本」といい、お客さんはこの見本柄を見て、どの小紋を染めるか決めるのだそうです。「駒のみどり」という名がついている江戸小紋見本と「高貴」と名付けられている江戸友禅の二反の巻き見本がありました。 発表の最後に「先生、この巻き見本ほしいですか」と聞くので、「もちろんほしいです。留学生に日本の染め物文化の紹介ができます」と答えると「じゃ、ひとつあげます」と言って「駒のみどり」をくれました。わ~い、ありがとう。「でも、こんな貴重なものをもらってしまっていいんですか」「うちの祖父の家が江戸染め物をやっているんです。この巻き見本は、もう染められる職人がいなくなってしまって、使えないから捨てるって言っていたから、授業の発表につかうからくれと言って、貰ってきた」 染め物をするには、模様の版木が必要です。三色の小紋を染めるには、三種類の版木が必要で、一色ごとに防染をして染料を版木につけて模様を写していきます。しかし何度も使っていると版木が古くなり、鮮明な模様が出なくなってくる。そのときは新しく版木を掘り直さなければならないのです。しかし、現代では細かい模様を彫れる職人さんがいなくなって、版木が古くなった後、新しい版木を更新することができなくなりました。 それで、この巻き見本「駒のみどり」は、捨てることになった、といいます。捨てられるところを救われて私の元にやってきた巻き見本。大事にして留学生に「日本の染め物文化」の紹介していきたいと思います。 毎年「会話授業の仕上げ」として、留学生による「クラスでの自国文化発表会」を行っています。留学生の発表の前の週に、私の「日本の文化発表」を行います。発表の方法、態度などを見本として示すためです。毎年「折り紙」「算盤の使い方」「百人一首かるた」などを見せて説明していたのですが、今年は「算盤」と「日本の染め物文化」のふたつを紹介しました。 「江戸小紋」の布地に留学生達は「この色が好きです」など言いながら見入ったり、触ってみたり、最後に布を広げていっしょに写真をとりました。<つづく>00:09 コメント(7) ページのトップへ 2009年02月03日ぽかぽか春庭「ガボンの布地インドネシアのバティック」」2009/02/03春庭九年母日記>染めと織りの楽しみ(3)留学生文化発表・ガボンの布地、インドネシアのバティック 「日本語研修コース」の正規のカリキュラムにはない授業ですが、私の受け持ちの「日本語口語表現・会話」の時間に、「日本語発表練習」として、「自国の文化発表会」を続けてきました。 後期10月にアイウエオから日本語学習を始めた留学生たち、熱心に練習して上達した人もいれば、さっぱりしゃべれるようにならなかった人もいる。まあ、語学学習というのは、習得に個人差はつきもの。 これまでに出会った100ヶ国の留学生に、毎期、授業中にそれぞれの地域の文化紹介してもらってきて、さまざまな文化に触れることができました。役得、役得。 今年も1月23日に「クラスでの文化発表会」を実施して楽しかったです。 今期のクラス、西アフリカのガボンは私にはお初の国です。私の「教えたことのある留学生の国コレクション」がまたひとつ増えました。 ガボンは、おそらく日本の人にもっともなじみのない国のひとつでしょう。 ガボンについて日本人に知られていいることがあるとしたら、故シュバイツアー博士が開設したランバレネの病院があるってことくらいかな。昭和初期の修身教科書には、ナイチンゲール、シュバイツアー、野口英世の3人が「医学のために人生をささげた三偉人」として載っていましたので。 アフリカの中央を貫く赤道の、東側インド洋に面している国がケニアで、西側・大西洋ギニア湾に面している国がガボンです。サッカーが強いカメルーンの隣の国。 国土の85%が赤道熱帯雨林で、残りの15%が南部サバンナ。公用語はフランス語。 フランス語も英語も上手な留学生マスさんは、ガボン女性の民族衣装とスカーフのいろいろな着付けの紹介紹介のあと、ガボンの歌を歌ってくれました。私は、ガボンの歌をはじめて聞きました。ガボンのスカーフは、一枚の布地を肩にかけたり、頭に巻いたり、いろんな利用方法があるということでした。  中国のウーさんは北京の観光地案内。チリのリナさんはイースター島のモアイについて説明しました。 ケニア出身の学生に出会うのは3人目になります。陽気なウモサさんは動物の木彫り人形を皆に示しながら、「ライオンはスワヒリ語でシンバ、サイはキファル、ヒョウはチュイ」など、スワヒリ語を教えたあと、体をゆするダンスをしながら歌を歌いました。着ていたのはスワヒリ語一覧表をプリントしたTシャツ。 ソロモン諸島の島々と歌の紹介。クウエートの王族の結婚式の紹介(出席者が男性だけのバージョン)などが続きましたが、「日本語で自国文化を紹介する」という発表のはずなのに、クウエートとソロモンのふたりは、90%英語の紹介になりました。みなが楽しんでくれたので「ま、いいか」ということにしました。 インドネシアの学生は3人いたので、一人はベチャという自転車タクシーを、一人はボドブドールやバリの観光地を紹介しました。そしてもうひとりは自分が着てきたバティックワンピースを見せて、染め物について紹介しました。 歌もダンスも染め物も大好きな春庭、どの学生の発表もとても興味深く思えました。バティックについては、インドネシアの学生に解説してあげられるくらい詳しくなっています。これは、昨年バティックの大規模な展覧会を観覧したおかげ。インドネシア大使館などの後援により、日本各地を巡回した最終展示を大倉集古館で見ました。http://www.hotelokura.co.jp/tokyo/shukokan/batik.html インドネシア更紗展についてのコラムは以下のURLに(倉庫nipponianippon)http://page.cafe.ocn.ne.jp/member/userbbs.cgi?ppid=nipponianippon&mode=comment&art_no=965809<つづく>02:51 コメント(4) ページのトップへ 2009年02月04日ぽかぽか春庭「風の絨毯」2009/02/04春庭九年母日記>染めと織りの楽しみ(5)風の絨毯 ペルシャ絨毯の手織り作業を、銀座三越で見ました。 松屋銀座へ「辻が花」を見に行ったついでに立ち寄った銀座三越の8階催物会場で、2009年1月6日~1月12日までやっていた展示即売会。「ペルシャ絨毯の5大産地をはじめ、知る人ぞ知る産地の卓越した逸品まで一堂にご紹介します」という即売会でしたが、即売されている絨毯はとても私ごときに買えるお値段ではない。これまた、見てるだけぇ。 会場の中央で、ひとりの女性がもくもくと絨毯を織り上げているコーナーがありました。写真をとってもいいか、会場の係りの人に尋ねたら、いいということだったので、何枚か写真を撮らせて貰いました。 係りの人の説明では、絨毯を織っていた方は日本で暮らしているイラン女性で、日本へ仕事をしに来たご主人に従って来日したということでした。日本語はカタコトしか話せないということだったので、作業の邪魔になると思い、質問などはしなかったのですが、しばらくの間、細かい手作業を見せて貰いました。 横幅100cmの絨毯を織るために、縦糸を張る。一本一本の糸に色糸を絡ませ、結びつける。方眼紙に記入されている細かい模様の図と照らしあわせながら糸結びの作業を繰り返し、一日に5mm、二日でやっと1cmが織り上がる。100センチの長さまで織り上げるには、200日かかる。100×100cmの絨毯に7ヶ月かかるのだから、部屋に敷き詰めるような大きさの絨毯が200万円300万円しても当然だなあとおもったけれど、実際はほとんどがデパートや輸入業者の利益であって、ペルシャ地元の織り子の手にはいったい一日分としていくらの手間賃が渡されるのだろう。 絨毯の手織りに興味を持ったのは、『風の絨毯』という映画を見たことによります。 2007年の11月にテレビの深夜枠で放映された映画『風の絨毯』。2003年の公開作品を見逃していたので、録画して見ました。 ストーリーの重要なポイントになっているのが、絨毯の手織りシーン。縦糸に糸をからませ、一本一本結んでいく。気の遠くなるような細かい手作業です。 母親を事故で亡くし心をとざした少女サクラが、父とともに高山祭りの屋台を飾る絨毯(タペストリー)を買い付けにイランのイスファファンへでかけ、ペルシャ絨毯が織り上がるまでにさまざまな人々と交流するというストーリーです。 春庭の「映画いろいろ」に書いた『風の絨毯』紹介文は以下のとおり。http://www2.ocn.ne.jp/~haruniwa/eiga0701a.htm============= テレビ録画をみた。三國連太郎が演じた中田金太の実話をもとに日本イラン合同制作。15回東京国際映画祭特別招待作品。 イスファファンと飛騨高山の観光を兼ねて楽しめる。 初恋に胸ときめかす少年ルーズベ。サクラに思いを伝えたい。「日本語で、僕はりんごが好きって、どういうの」と、カタコトの日本語ができるアクバルにたずねた。アクバルは「なぜ?」とたずねる。「りんごが食べたいんだ」と答えたルーズベ。教えてもらった日本語は「私はりんごが食べたい」。 母を亡くした少女サクラがやっと笑顔をとりもどしたころ、ルーズベはいっしょうけんめいニホンゴで言う。「私はサクラが食べたい」  イランの絨毯作りにたちあう日本人親子。ストーリーというストーリーはない話の展開なのだけれど、ほのぼのしてくる。=============== 『風の絨毯』の公式サイトは下記URL。http://www.cafegroove.com/movies/kazeju/ いつかイランへ行くことがあったら、一日を絨毯工房の織機のそばですごし、ぼうっと作業を見てすごしたい。糸を紡ぐ、染める、織る、編む、縫う、、、、糸と針の仕事を見つめ過ごす時間は、とても贅沢な時間に思います。 子供のころ、母が踏む足踏みミシンの前で過ごすことが好きでした。母が新しい服を作ってくれることも楽しみでしたが、糸がするすると上下して布地を縫い合わせていく様子を見ているのが面白かったのです。裁ち残った端切れをもらって人形の服を作ることも好きでした。後年、幼い娘のために「従姉妹たちからお下がりでもらったリカちゃん人形」の洋服をいろいろ作ったのも、今は遠い日々になりました。 今では繕い物専門で、服を縫うなんてことはしていませんが、糸と針の仕事を眺めている時間を持ちたいなあと思います。 暦は立春。光の春を楽しみながら、日々の暮らしの糸をつむぎ、縫い合わせ、編み続けていきたいです。 2009/02/02春庭九年母日記>染めと織りの楽しみ(4)江戸小紋巻き見本 日本語教員養成コースの日本人学生には、「日本語学習者にとって、日本語の先生は日本社会と日本文化の窓口です。歌でも書道でも着物の着付けでも盆踊りでも、何かひとつできることがあるといいですよ。何か得意技を紹介してあげられたら、学習者が日本文化に興味を持つきっかけになりますから」と指導し、「得意技発表」の時間を作っています。 今期の日本語教師志望者たち、とても熱心に互いの発表を楽しんでいました。「変体仮名」「日本の点字」「難読漢字」の紹介あり、「日本の銭湯文化」「金魚の日中交流史」の発表あり、それぞれが工夫して発表していました。 「日本語教育研究」受講の日本人学生のひとりK君が「染め物と洗い張り」という発表をしました。クラスメートに洗い張りの道具を見せ、クイズ「これは何に使うものだと思いますか」 細い棒は一見編み棒のように見えるので「編み物の道具」という答えが出ました。クイズ出題者は「編み物、ちょっと近いけど、編み物じゃなくて、織物に使います」他の学生たち、皆はじめて見る道具で、見当がつかないようす。 私一人が「わあ、なつかしい」と声をあげました。私は、家庭内でこの道具をつかって家事をこなすのを見た最後の世代になるでしょう。K君は、布地を出して洗い張りの干し方を実演しました。昔、母がしていたのを見ていただけの私も、伸子張りを布の両端に渡すのを手伝いました。「しんしばり」という語を覚えていたのですが、伸子張りと書くのだとは知りませんでした。 若者達、みな張り手(両端をつるして真ん中に布をはさむ道具)も伸子張り(布の両端に張り渡して布が縮まないようにする棒針)も、生まれて初めて見たというのです。 布地にはいろいろな模様が染め出されていました。K君はこの布の説明をしてくれました。一反の布の中に30センチほどずつ、さまざまな小紋が染められています。これは私も初めて見ました。この反物を「巻き見本」といい、お客さんはこの見本柄を見て、どの小紋を染めるか決めるのだそうです。「駒のみどり」という名がついている江戸小紋見本と「高貴」と名付けられている江戸友禅の二反の巻き見本がありました。 発表の最後に「先生、この巻き見本ほしいですか」と聞くので、「もちろんほしいです。留学生に日本の染め物文化の紹介ができます」と答えると「じゃ、ひとつあげます」と言って「駒のみどり」をくれました。わ~い、ありがとう。「でも、こんな貴重なものをもらってしまっていいんですか」「うちの祖父の家が江戸染め物をやっているんです。この巻き見本は、もう染められる職人がいなくなってしまって、使えないから捨てるって言っていたから、授業の発表につかうからくれと言って、貰ってきた」 染め物をするには、模様の版木が必要です。三色の小紋を染めるには、三種類の版木が必要で、一色ごとに防染をして染料を版木につけて模様を写していきます。しかし何度も使っていると版木が古くなり、鮮明な模様が出なくなってくる。そのときは新しく版木を掘り直さなければならないのです。しかし、現代では細かい模様を彫れる職人さんがいなくなって、版木が古くなった後、新しい版木を更新することができなくなりました。 それで、この巻き見本「駒のみどり」は、捨てることになった、といいます。捨てられるところを救われて私の元にやってきた巻き見本。大事にして留学生に「日本の染め物文化」の紹介していきたいと思います。 毎年「会話授業の仕上げ」として、留学生による「クラスでの自国文化発表会」を行っています。留学生の発表の前の週に、私の「日本の文化発表」を行います。発表の方法、態度などを見本として示すためです。毎年「折り紙」「算盤の使い方」「百人一首かるた」などを見せて説明していたのですが、今年は「算盤」と「日本の染め物文化」のふたつを紹介しました。 「江戸小紋」の布地に留学生達は「この色が好きです」など言いながら見入ったり、触ってみたり、最後に布を広げていっしょに写真をとりました。2009/02/03春庭九年母日記>染めと織りの楽しみ(3)留学生文化発表・ガボンの布地、インドネシアのバティック 「日本語研修コース」の正規のカリキュラムにはない授業ですが、私の受け持ちの「日本語口語表現・会話」の時間に、「日本語発表練習」として、「自国の文化発表会」を続けてきました。 後期10月にアイウエオから日本語学習を始めた留学生たち、熱心に練習して上達した人もいれば、さっぱりしゃべれるようにならなかった人もいる。まあ、語学学習というのは、習得に個人差はつきもの。 これまでに出会った100ヶ国の留学生に、毎期、授業中にそれぞれの地域の文化紹介してもらってきて、さまざまな文化に触れることができました。役得、役得。 今年も1月23日に「クラスでの文化発表会」を実施して楽しかったです。 今期のクラス、西アフリカのガボンは私にはお初の国です。私の「教えたことのある留学生の国コレクション」がまたひとつ増えました。 ガボンは、おそらく日本の人にもっともなじみのない国のひとつでしょう。 ガボンについて日本人に知られていいることがあるとしたら、故シュバイツアー博士が開設したランバレネの病院があるってことくらいかな。昭和初期の修身教科書には、ナイチンゲール、シュバイツアー、野口英世の3人が「医学のために人生をささげた三偉人」として載っていましたので。 アフリカの中央を貫く赤道の、東側インド洋に面している国がケニアで、西側・大西洋ギニア湾に面している国がガボンです。サッカーが強いカメルーンの隣の国。 国土の85%が赤道熱帯雨林で、残りの15%が南部サバンナ。公用語はフランス語。 フランス語も英語も上手な留学生マスさんは、ガボン女性の民族衣装とスカーフのいろいろな着付けの紹介紹介のあと、ガボンの歌を歌ってくれました。私は、ガボンの歌をはじめて聞きました。ガボンのスカーフは、一枚の布地を肩にかけたり、頭に巻いたり、いろんな利用方法があるということでした。  中国のウーさんは北京の観光地案内。チリのリナさんはイースター島のモアイについて説明しました。 ケニア出身の学生に出会うのは3人目になります。陽気なウモサさんは動物の木彫り人形を皆に示しながら、「ライオンはスワヒリ語でシンバ、サイはキファル、ヒョウはチュイ」など、スワヒリ語を教えたあと、体をゆするダンスをしながら歌を歌いました。着ていたのはスワヒリ語一覧表をプリントしたTシャツ。 ソロモン諸島の島々と歌の紹介。クウエートの王族の結婚式の紹介(出席者が男性だけのバージョン)などが続きましたが、「日本語で自国文化を紹介する」という発表のはずなのに、クウエートとソロモンのふたりは、90%英語の紹介になりました。みなが楽しんでくれたので「ま、いいか」ということにしました。 インドネシアの学生は3人いたので、一人はベチャという自転車タクシーを、一人はボドブドールやバリの観光地を紹介しました。そしてもうひとりは自分が着てきたバティックワンピースを見せて、染め物について紹介しました。 歌もダンスも染め物も大好きな春庭、どの学生の発表もとても興味深く思えました。バティックについては、インドネシアの学生に解説してあげられるくらい詳しくなっています。これは、昨年バティックの大規模な展覧会を観覧したおかげ。インドネシア大使館などの後援により、日本各地を巡回した最終展示を大倉集古館で見ました。http://www.hotelokura.co.jp/tokyo/shukokan/batik.html インドネシア更紗展についてのコラムは以下のURLに(倉庫nipponianippon)http://page.cafe.ocn.ne.jp/member/userbbs.cgi?ppid=nipponianippon&mode=comment&art_no=9658092009/02/04春庭九年母日記>染めと織りの楽しみ(5)風の絨毯 ペルシャ絨毯の手織り作業を、銀座三越で見ました。 松屋銀座へ「辻が花」を見に行ったついでに立ち寄った銀座三越の8階催物会場で、2009年1月6日~1月12日までやっていた展示即売会。「ペルシャ絨毯の5大産地をはじめ、知る人ぞ知る産地の卓越した逸品まで一堂にご紹介します」という即売会でしたが、即売されている絨毯はとても私ごときに買えるお値段ではない。これまた、見てるだけぇ。 会場の中央で、ひとりの女性がもくもくと絨毯を織り上げているコーナーがありました。写真をとってもいいか、会場の係りの人に尋ねたら、いいということだったので、何枚か写真を撮らせて貰いました。 係りの人の説明では、絨毯を織っていた方は日本で暮らしているイラン女性で、日本へ仕事をしに来たご主人に従って来日したということでした。日本語はカタコトしか話せないということだったので、作業の邪魔になると思い、質問などはしなかったのですが、しばらくの間、細かい手作業を見せて貰いました。 横幅100cmの絨毯を織るために、縦糸を張る。一本一本の糸に色糸を絡ませ、結びつける。方眼紙に記入されている細かい模様の図と照らしあわせながら糸結びの作業を繰り返し、一日に5mm、二日でやっと1cmが織り上がる。100センチの長さまで織り上げるには、200日かかる。100×100cmの絨毯に7ヶ月かかるのだから、部屋に敷き詰めるような大きさの絨毯が200万円300万円しても当然だなあとおもったけれど、実際はほとんどがデパートや輸入業者の利益であって、ペルシャ地元の織り子の手にはいったい一日分としていくらの手間賃が渡されるのだろう。 絨毯の手織りに興味を持ったのは、『風の絨毯』という映画を見たことによります。 2007年の11月にテレビの深夜枠で放映された映画『風の絨毯』。2003年の公開作品を見逃していたので、録画して見ました。 ストーリーの重要なポイントになっているのが、絨毯の手織りシーン。縦糸に糸をからませ、一本一本結んでいく。気の遠くなるような細かい手作業です。 母親を事故で亡くし心をとざした少女サクラが、父とともに高山祭りの屋台を飾る絨毯(タペストリー)を買い付けにイランのイスファファンへでかけ、ペルシャ絨毯が織り上がるまでにさまざまな人々と交流するというストーリーです。 春庭の「映画いろいろ」に書いた『風の絨毯』紹介文は以下のとおり。http://www2.ocn.ne.jp/~haruniwa/eiga0701a.htm============= テレビ録画をみた。三國連太郎が演じた中田金太の実話をもとに日本イラン合同制作。15回東京国際映画祭特別招待作品。 イスファファンと飛騨高山の観光を兼ねて楽しめる。 初恋に胸ときめかす少年ルーズベ。サクラに思いを伝えたい。「日本語で、僕はりんごが好きって、どういうの」と、カタコトの日本語ができるアクバルにたずねた。アクバルは「なぜ?」とたずねる。「りんごが食べたいんだ」と答えたルーズベ。教えてもらった日本語は「私はりんごが食べたい」。 母を亡くした少女サクラがやっと笑顔をとりもどしたころ、ルーズベはいっしょうけんめいニホンゴで言う。「私はサクラが食べたい」  イランの絨毯作りにたちあう日本人親子。ストーリーというストーリーはない話の展開なのだけれど、ほのぼのしてくる。=============== 『風の絨毯』の公式サイトは下記URL。http://www.cafegroove.com/movies/kazeju/ いつかイランへ行くことがあったら、一日を絨毯工房の織機のそばですごし、ぼうっと作業を見てすごしたい。糸を紡ぐ、染める、織る、編む、縫う、、、、糸と針の仕事を見つめ過ごす時間は、とても贅沢な時間に思います。 子供のころ、母が踏む足踏みミシンの前で過ごすことが好きでした。母が新しい服を作ってくれることも楽しみでしたが、糸がするすると上下して布地を縫い合わせていく様子を見ているのが面白かったのです。裁ち残った端切れをもらって人形の服を作ることも好きでした。後年、幼い娘のために「従姉妹たちからお下がりでもらったリカちゃん人形」の洋服をいろいろ作ったのも、今は遠い日々になりました。 今では繕い物専門で、服を縫うなんてことはしていませんが、糸と針の仕事を眺めている時間を持ちたいなあと思います。 暦は立春。光の春を楽しみながら、日々の暮らしの糸をつむぎ、縫い合わせ、編み続けていきたいです。<おわり> 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ねたみそねみひがみやっかみ展覧会徘徊

2008-10-12 11:22:00 | アート
11/16 春庭@アート散歩>ねたみそねみヒガミヤッカミ展覧会徘徊(1)天才と美女11/17 ねたみそねみヒガミヤッカミ展覧会徘徊(2)お金持ちの美術館11/18 ねたみそねみヒガミヤッカミ展覧会徘徊(3)シャガール・ドキュメンタリー11/19 ねたみそねみヒガミヤッカミ展覧会徘徊(4)シャガールとエコールドパリ展11/20 ねたみそねみヒガミヤッカミ展覧会徘徊(5)上村淳之展11/21 ねたみそねみヒガミヤッカミ展覧会徘徊(6)片岡鶴太郎展11/22 ねたみそねみヒガミヤッカミ展覧会徘徊(7)鶴太郎の花11/23 ねたみそねみヒガミヤッカミ展覧会徘徊(8)好きなものをみつける力11/24 ねたみそねみヒガミヤッカミ展覧会徘徊(9)感謝の日11/25 ねたみそねみヒガミヤッカミ展覧会徘徊(10)写真の力、絵の力11/26 ねたみそねみヒガミヤッカミ展覧会徘徊(11)写真の時代========== 2008/11/16 ぽかぽか春庭@アート散歩>ねたみそねみヒガミヤッカミ展覧会徘徊(1)天才と美女 事業を成功させてしこたま稼ぎ、美術品を買いあさって美術館をたてるお金持ち、ねたましい。 出光美術館は石油で一儲けしたんだろうし、ブリジストン美術館はタイヤでもうけたのだし、サントリー美術館はウイスキーで儲けた。 才能を生き生きと発揮し、その名を残す芸術家たち。その生涯が波瀾万丈でも平穏無事な一生でも、一作の傑作を残せる人は、うらやましい。才能あふれる人と人生の一時期をともにすごせた人へも、羨望のまなざし。 画家たち、たとえば、ピカソ。生涯に9万点とも言われる作品数を残し、生きているうちに巨匠としての名誉名声も巨額の富も得ることのできた天才画家。うらやましい。ピカソに愛された女性達も「いいなあ、天才と一時期でも生活をともにできて」と、ねたましい。 ピカソをめぐる7人の女性については、2004年カフェコラム10/05~10/07 やちまた日記「ピカソのミューズたち」に書きました。http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/haruniwa/diary/200410 先月末10月31日の『たけしの誰でもピカソ』で、現在、ピカソ展がサントリー美術館と新国立美術館で同時開催されているのに合わせて、「天才ピカソを作った7人の女たち」という番組が放映されました。私が書いた「ピカソのミューズたち」と題材がかぶっていて新しい情報はないだろうけれど、たけしのトークがおもしろいだろうと思って見てみました。 ピカソは、女性に出会い恋をするたびに作風を進化させていった、という視点は同じでした。とりあげた女性は同じ「ピカソをめぐる7人の女」でしたが、最後の女性、ピカソに「ママ」と呼ばれて慕われたジャクリーヌ・ロックが、ビカソ回顧展を終えたあと自殺したことには触れないままでした。番組内容が暗くなってしまうからでしょうか。 私が「ピカソのミューズたち」を書いたのは、『ジャクリーヌ・ロックのピカソコレクション』という展覧会を見たときだったので、ジャクリーヌを中心に書いたのです。 ミューズたちもまたドラマチックな生涯をおくったのだけれど、天才がいつでもにぎやかに取り上げられるのに、晩年のピカソを支えることだけを生き甲斐としたジャクリーヌについて、あまり知られていないのは残念なことと思っています。ぜひ、上記春庭コラムをお読みください。 女では問題が起きなかったゴッホは、ゴーギャンとの確執から自分の耳を切り落とすし、ユトリロは飲んだくれてアル中となり、精神病院で治療のために絵を描き始めたのだし、劇的な人生を歩んだ画家が多い。 破滅的な人生を歩んでも一枚の傑作を残す人、うらやましい。 成金になって美術館を建てる人、ねたましい。 題して「ねたみそねみヒガミヤッカミ展覧会徘徊1~12」シリーズ。 まあ、ねたみそねみで生きているのは、美術館散歩だけじゃなくて、年がら年中のことですけどね。ひと様をうらやみ、ヒガミつつ細々と生きております。<つづく>09:03 コメント(8) ページのトップへ 2008年11月17日春庭「お金持ち美術館」2008/11/17 ぽかぽか春庭@アート散歩>ねたみそねみヒガミヤッカミ展覧会徘徊(2)お金持ち美術館 三井住友など、お金持ちが美術館を建てたがることを「パトロンたちの愛した芸術」として紹介しました。累代の財産を保存するのには、財団にして美術館博物館にするのがよい方法です。累代の金持ちでなくても、成金もそれをまねします。 青山ユニマット美術館は、ユニマット社長が美術館館長をつとめている「現役成金館長」の美術館です。 成金美術館というと、イヤらしい言い方ですが、、、、これは単なる貧乏人のひがみ表現です。 青山ユニマット美術館は、2006年7月に開館していましたが、私は2年間、見る機会がありませんでした。 美術館設立母体のユニマットグループは、オフィス用のコーヒーサービスを主業務として、環境美化製品など、関連事業を広げている会社。 グループ創業者の高橋洋二氏は、2005年まで公表されていた長者番付常連だったお金持ちです。2001年度の個人年収は184億円。個人の年収としては日本一。 お金が有り余ると、次にしたくなることが美術品の収集。次は美術館の設立。 国立でない私立美術館は、「事業で成功→コレクターとして美術品収集→美術館設立」というところが多い。 ユニマットグループは、ユニマットレディースという消費者金融で儲けた金を資金にして急成長をとげ、沖縄リゾート開発などに手を広げました。野望は次々に実現し、青山に進出して自社ビルを建てました。 野望の一時頓挫もありました。子会社のひとつ、ユニマットビューティアンドスパは、渋谷松涛温泉シエスパを運営していました。このような事業を展開するなら必須であるガス検査を実施せず、ガス検知器を設置しないまま営業。2007年6月に、爆発事故を起こし、従業員ら3人が死亡、3人が重傷の大事故となった。 運営会社のユニマットビューティアンドスパは、管理委託先の元請けや下請けの会社と責任をなすり合ったが、そもそも、シエスパの施設を所有する「ユニマット不動産」が、天然ガス配管工事を渋谷区に無断で区道下に通していたりと、なんともはやの工事だったことが明らかになりました。 東京地検は、「ユニマット側に責任ありとして立件起訴することに決定した」と、2008年11月3日の新聞が報じていました。開業直後からガス漏れがわかっていたのに、そのまま営業していたのだといいます。 この事故ひとつを見ても、ユニマット急成長の秘密がわかる気がする。金儲けのためなら、人の命もなんのその。 ユニマットグループ総帥、高橋洋二氏は、責任者としてグループの中核企業の持ち株会社「ユニマットホールディング社長を辞任したけれど、美術館館長を辞任したのかどうかは不明。まあ、どっちでもいいんだけど。美術館は、館長じゃなくて、絵を見るんだから。それでも、ガス爆発事故で亡くなった方達のご遺族は、このユニマット美術館が入っている高橋社長の自社ビル前を通るときに心穏やかではないだろうと思います。 美術館のコレクションはとてもよいセンスで集められており、館内の雰囲気も落ち着いていて、ゆっくりくつろげました。優秀なキュレーター(学芸員)がいるのだろうと思います。 貧乏人春庭は、新聞販売所からもらった招待券でシャガールやムンクを鑑賞しました。 館長さん、1年に200億円も個人年収があるのだから、せめて美術館入場料は無料にしてください。<つづく>06:12 コメント(5) ページのトップへ 2008年11月18日ぽかぽか春庭「シャガール・ドキュメンタリー」2008/11/18 ぽかぽか春庭@アート散歩>ねたみそねみヒガミヤッカミ展覧会徘徊(3)シャガール・ドキュメンタリー 天才画家のかたわらに天才を支えた女性あり。 シャガールにベラとヴァージニアとヴァランティーヌ。 ダリに妻ガラと愛人アマンダ・リア。 ピカソと7人の女たち。 シャガールは、比較的穏やかな家庭生活を送った人だと思っていましたが、最初の妻と二人目の妻の間に、子供をもうけた恋人がいたことを、8月の美術館散歩で初めて知りました。 友人A子さんと、青山にあるユニマット美術館を訪れました。(2008/08/04)http://www.unimat-museum.co.jp/ 『シャガールとエコールドパリ展』や『女性美讃歌』という企画展、また、初めて見るムンクの『二人の姉妹』など、楽しめるコレクションでした。 特にシャガール(1887-1985)のコレクションとしては日本国内でも有数の充実した展示で、館内ではシャガールの姿を写したドキュメンタリーがビデオ映写されていました。 このドキュメンタリーは、晩年のシャガール自身が出演しているほか、1915年に結婚した最初の妻ベラ・ローゼンフェルト、1952年に65歳のシャガールと再婚し、1985年に98歳のシャガールを看取った2度目の妻ヴァランティーヌ・ブロツキーが紹介されていました。 画家を描いたドキュメンタリーが数々あります。 ピカソを題材にして1956年度カンヌ国際映画祭の審査員特別賞を受賞した『天才の秘密』。 最近見ておもしろかった作品。『ミリキタニの猫』は、ニューヨークでホームレスとなり路上で絵を売っていた日系画家ミリキタニ(三力谷・Jimmy Tsutomu Mirikitani1920年~)を描いています。 画家をドキュメンタリーの題材にするのって、素材がいいからおもしろい作品が多い。  ユニマット美術館のドキュメンタリー映画のなか、シャガールをめぐる3人の女性のうち、ベラの死の2年後1945年から7年間、シャガールを支えた恋人ヴァージニアについては、「その当時の恋人」とだけ紹介され、名前は出されなかった。 ヴァージニアの生んだ息子ダヴィッド・マクニール(デヴィッド・マックニール)は、父のカンバスの下塗りを任されるなど、父シャガールと親密にすごしたけれど、音楽を志し、あえてシャガールを名乗らず、母の実家の姓マクニールを名乗りました。七光りで世に出たがる、どこかの政治家や芸能人とは違いますね。 ダヴィッドを生んだイギリス人女性ヴァージニア・ハガード(Virginia Haggard)は、『シャガールとの日々―語られなかった七年間』という本を書き残しています。(1990年西村書店 黒田亮子・中山公男訳)  また、息子のデヴィッドも『Quelques pas dans les pas d'un ange(天使のステップ)』(2003年3月ガリマール社)に、シャガールとの思い出をつづっています。<つづく>06:56 コメント(3) ページのトップへ 2008年11月19日ぽかぽか春庭「シャガールとエコールドパリ展」2008/11/19 ぽかぽか春庭@アート散歩>ねたみそねみヒガミヤッカミ展覧会徘徊(4)シャガールとエコールドパリ展 我が家系で、天才画家に生まれるってことは遺伝的に無理だったろうけれど、せめて天才画家に肖像のひとつも書かれる美形に生まれつきたかった。 ひがんでもうらやんでも、画家のミューズになる運命には縁がなかった。 母方の曾祖母は○○小町と呼ばれた器量よしだったのに、祖母キンは母親に似ないで、祖母の妹が母親の美形を受け継いだ。私が「美人に生んでほしかった」と言うたびに、母シズエは、「文句があるなら、おばあさんに言いな、私だってカクちゃん(母の従妹)みたいに美人に生まれたかったよ」と、かわしていた。祖母の妹の一家は美人揃いなのだ。「天才画家になる気はないが、せめてなりたや肖像画」 ねたみそねみひがみやっかみは我が性分となり、絵を見て歩く。「美女モデルつんとすましてキュービズム」「野獣派よ美女も叫んで額の中」 シャガールは、日本でもファンの多い画家であり、しばしば展覧会も開かれていますが、都内に気軽に見に行けるコレクションがあること、私は知りませんでした。 今年初め、西洋美術館でムンク展があったのだけれど、この時は行けなかった。 西洋美術館のムンク展には展示されていなかった作品、『二人の姉妹―ラグンヒルとダグニー・ユール(1892)』、ユニマット美術館で見ることができ、とてもよかったです。 ムンクが表現主義を完成させる過程で、彼の精神に大きな影響を与えたダグニー・ユールが背中を見せてピアノをひいており、ラグンヒルが正面を向いて歌っている。 ムンク展は都内で開催されるたびに見てきたのですが、西洋美術館のムンク展も見ておきたかった。http://www.unimat-museum.co.jp/tenrankai.html本日の徘徊ミソヒトシャガールよムンクよピカソよ、描かれた女たちは皆幸福でしたか<つづく>07:04 コメント(4) ページのトップへ 2008年11月20日ぽかぽか春庭「上村淳之展」2008/11/20ぽかぽか春庭@アート散歩>ねたみそねみヒガミヤッカミ展覧会徘徊(5)上村淳之展 文化勲章、2008年は、田辺聖子が受賞者のひとりになりました。 女性ではじめて文化勲章を受けたのは、1948年上村松園(うえむらしょうえん1875~1949)でした。松園の息子の上村松篁(うえむらしょうこう1902~2001)も、1984年に文化勲章を受章。母子2代の受賞と話題になりました。 松園は自身も美人のうえ、才能豊かな日本画家でした。ひがみやっかみ春庭、美形か才能か、どちらかひとつは持って生まれたかったなあと、ねたみそねみで松園の美人画を眺めてきました。 上村淳之は、画家三代目にあたります。 上村淳之(うえむらあつし1933~)は、松園の孫、松篁の息子。祖母や父についで、三代目文化勲章受賞が期待されています。 家系に何の恩恵もない春庭は、淳之さんにもひがみやっかみ。いいなあ、才能が遺伝して。 三代目ともなると、たいていその家業の光輝はくすんできて、「売り家と唐様で書く三代目」という川柳があてはまるのが世の常なのですが、淳之は、祖母松園の美人画、父松篁の花鳥画、ふたりの影響を認めつつも、独自の画境を切り開いてきました。 2008/03/04に私が見た三越本店での展覧会(2008/03/04~3/16)は、昨年パリで開催された上村淳之展の凱旋展覧会。上村家三代の絵を集めている奈良の松伯美術館の所蔵品を中心に構成されています。 淳之、京都市立美術大学在学中の作品から、現在までを俯瞰する展示。画題は鳥の絵のみ。 淳之は、子供のころ知能指数200の天才児と言われ、、画家以外の道を探そうと東京に出ていきました。得意の数学を生かせる建築家になろうとしたのだそうです。 しかし、東京に出て「絵の家」を離れてわかったことは、「自分は絵を描くことから離れたら、生きていくことはできない」ということでした。 20歳のとき、両親の暮らす京都を出て、祖母松園亡きあと空き家になっていた奈良の別荘、唳禽荘に、ひとり住むことにしました。 親からは独立したい、しかし、絵を続けたい、そのためには、祖母の別荘に住むことは最良の選択でした。 現在もなお、淳之は奈良のその地に住み、自宅は「鳥類研究所」となっています。 263種、1600羽の世話を毎朝するのが日課。ここで初めて人工繁殖させることができた、という稀少な飼育例もあり、父松篁の追求してやまなかった「生きている鳥」を、思う存分研究しつつ、絵筆をとる暮らしを続けています。 私が一番気にいって、絵葉書を買い求めたのは、淳之画伯の画業の出発点ともなった頃、1958年の作品『春沼』(松柏美術館所蔵)です。 画面は暗い色調ですが、三羽の鴫が上下に並べられた構成で、鴫の目がとてもいい。 若い頃のこの「春沼」のほかは、概して明るい色調が多い。 壮年期から現在にいたるまで、淳之の鳥たちは、実にのびのびと空間の中を羽ばたき、佇立し、羽づくろいをし、雪にたたずみ、花と遊ぶ。 熊谷守一が一日庭に寝そべってアリを眺めて飽きなかったと言うが、淳之も一日鳥をみていて飽きないのだろうなあと思いました。 描こうとする対象として鳥がいるのではない。自分自身が鳥になって、鳥の仲間として鳥たちのなかにいるのだ、と淳之は語っています。 世襲三代目あたりになると、周囲が「家元」扱いをするようになり、才能をもっていてもつぶされてしまう例もある。 能や歌舞伎では代々家業の役者を続ける人が多いけれど、画家で三代目はそうはない。 日本語学では金田一秀穂が、京助、春彦に続く三代目だけれど、学者としての業績はまだまだ父や祖父には及んでいない。(たぶんこれから父祖に負けない偉大な業績をのこすのでしょう)。 我が家系、父方の先祖三代前のこと。曾祖母は、入り婿取りに失敗して破産しました。婿に財産を蕩尽され、曾祖母は女中に手をひかれて夜逃げ。貧乏人3代目の春庭は、何の財産も才能も相続しなかったネタミそねみヒガミヤッカミ満載で、三代目上村淳之の絵を見て歩きました。本日の俳諧徘徊雉鳴くや絵筆三代の太き線春沼や鴫鳴き交わすらむ交るらむ<つづく>07:33 コメント(4) ページのトップへ 2008年11月21日ぽかぽか春庭「片岡鶴太郎展」2008/11/21ぽかぽか春庭@アート散歩>ねたみそねみヒガミヤッカミ展覧会徘徊(5)片岡鶴太郎展 上村淳之のような人なら、その誕生からして、どうやっても「画家になるべくして生まれついた人の天職」として、人はその絵をみる。絵の才能は世襲じゃないけれど、生まれたときから岩絵の具の匂いを嗅いで育つ環境だったら、どうしても絵に心が向くのだろうなあ、とその生い立ちを想像する。 「一代で成り上がった人」に対してはどうか。 偏見があった。小器用な人と思ってきた。片岡鶴太郎に対してである。 お笑いタレントとしてものまね芸で芸能界に地位を占め、ボクサーもプロテストに合格した。CDも出したし、司会もこなす。俳優に「成り上がって」、評価も高くなった。 そういう人は、器用ではあるだろうし、絵や書をかけば器用にこなすだろうけれど、「器用」以上の価値があるのか、という偏見が鶴太郎にまとわりついてきた。 私も、そういう偏見をもって鶴太郎の絵を見てきた。 本物を見たのではない。テレビで宣伝しているものや、ポスター、本屋においてある画集などをパラパラと見て、そう思っていた。 なかなか器用に絵も書もかいているなあ、ほう、陶芸まで始めたのか。 2008年3月10日、池袋三越で、はじめて鶴太郎の絵を実際に見た。 「本物を見たら、これまでの鶴太郎観は、覆るかも」という期待とともに『片岡鶴太郎個展』会場へ行った。 会場について、まず驚いたのは、花形俳優が出演している劇場の入り口さながらの花の多さだった。 展覧会入り口から遠く離れた場所にも、トイレの前までも、ずらりと並ぶ花の圧巻。 有名人、有名会社と言われる名前がデンと表示された生花が、胡蝶蘭や百合の高い香りを周囲に放っている。 ああ、さすがに芸能界というところは、こういう風習を展覧会にも欠かさないのだなあ。私がこれまでに見たどの個展よりもたくさんの花がある。 これまで鶴太郎が展覧会を開くたびに、これほど大量の花が並べられてきたのか。 華やかではあるが、この見かけの華やかさは、絵を見る人にはマイナスに映るだろうなあ。 絵を評価してでなく、人は「有名人・鶴太郎」の絵を見に来る、という印象を強くさせる花の列だった。本日の徘徊ミソヒトあふれ出るアネモネフリージャサイネリヤカサブランカの香り濃き廊<つづく>08:02 コメント(2) ページのトップへ 2008年11月22日ぽかぽか春庭「鶴太郎の花」2008/11/22ぽかぽか春庭@アート散歩>ねたみそねみヒガミヤッカミ展覧会徘徊(6)鶴太郎の花 鶴太郎画伯の絵は、とても上手でした。 日本画水墨画、書、着物デザイン画、陶芸、どれをとっても、たとえば、院展の日本画入選作品や同人作品を見たときの印象と比べて、鶴太郎の作品が劣っているとは思わなかった。 二科展洋画に、石坂浩二・八代亜紀・工藤静香らが入賞しているのと比べても、遜色ない。 でも、私は感動しなかったのです。 上村淳之の「春泥」を見たときのような、熊谷守一の「ヤキバノカヘリ」を見たときのような、心のふるえがなかった。 上手だとは思ったけれど、私の心には響かなかった。 たぶん、私の偏見がじゃましたのかもしれない。 あのようなたくさんの花、花、花、、、、この花籠、ひとつ何万だろう、この花のお金だけで、合計でウン百万円になるだろうな。この花ひとつのお金があったら、ワクチンがないために小児マヒになるアフリカの子供、きれいな水が飲めないために病気になる子供が、何人救われるのか、なんて、余分なことを考えてしまって、もうダメだった。 お花を贈るひとは、鶴太郎さんが好きで、展覧会の開催を心から喜んでいるのだろう、その気持ちの表現が花となって表れているのだから、文句つけるこちらが不埒なのだ。わかっているのだけれど。 2008年2月15日の新聞記事。 中田英寿がユニセフのイベントでアフリカに慰問に行った。子供たちにサッカーボールをプレゼントして喜ばれたのだという。 ユニセフとUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)による派遣使節として、コンゴ北方、ウガンダ国境に近い難民キャンプに着いた中田を描写して、A紙記者は「中田は、高級車から子供たちの前に降り立った」と、記事を書いていた。 それを読んで娘も息子も、「この記者、よほど中田が嫌いなのかな」という感想を異口同音に述べた。 このニュースで、中田が高級車に乗っていたってことを書かなくても、慰問記事が成り立つ。 「それのに、貧乏なアフリカの子供を慰問するにあたって、中田が高級車に乗っていったっていうことを、わざわざ書き入れるってことは、サッカーボールをプレゼントしたってことはどうでもよくて、じゃ、高級車に乗らないで、その分の金をあげたらどーよって、この記者は書きたいんじゃねーの」というのが、娘と息子が共通して述べた記事の感想だった。 娘と息子の「中田アフリカ親善訪問」の感想と同じように、私も、鶴太郎展のおびただしい花を見て、ひねくれた考え方をしてしまった。おんなじ発想をする親子だね。貧乏性ひがみ発想親子。本日の徘徊ミソヒト泥水を飲むアフリカの子の目は澄みて赤道直下の日は照り続く<つづく>07:41 コメント(6) ページのトップへ 2008年11月23日ぽかぽか春庭「好きなものをみる」2008/11/23ぽかぽか春庭@アート散歩>ねたみそねみヒガミヤッカミ展覧会徘徊(7)好きなものをみる 鶴太郎展の香り高い花々。このお花を贈る人々から、「お花代」として現金でもらって、その「お花代」は、すべて「難民キャンプなどで、戦争や災害の後遺症に苦しむ子供たちの心を解きほぐすための、アートプロジェクト」に寄付する、とすれば、私はもっと素直に鶴太郎さんの傑作を見ただろうに。はい、もちろん、貧乏人のひがみです、こんな感想。 絵は、そんなひねくれた偏見をすてて、無心にながめたらよろしい。 鶴太郎の絵を買い求める人は、「有名人の絵だから」とか「芸能界のつきあいがあるから」とかでなく、純粋に鶴太郎の絵が大好きだから、買うのだろうと思います。 「有名人格付け」というテレビのバラエティ番組があります。ワインや高級牛肉、宝石などを、安物と並べて、タレントたちが「高い方、本物のほうを当てられるか」ということを競う番組です。 芸能人たち、「高級懐石料理vs居酒屋安メニューの食べ物」だとか、「安売り靴vs手作り一点もの」だとか、「衣食に関わる具体的な物」に関しては、割合に正解率が高い。しかし、「ストラディバリウスの音色vs練習用バイオリンの音色」とか、「人間国宝ものの工芸品vs 100円ショップで売っているような品物」の対決だったりすると、正解率が落ちます。 「Aディナー」の高級伊勢エビに対する「Bディナー」は、そこらの池のザリガニ料理。食べ比べて、おおかたのタレントが、「Bのほうがうまい」というのを聞いて、見ているほうは、「そうか、料理の腕しだいで、ザリガニだって美味くなるなら、そこらの池で増えて困っているアメリカザリガニとってきて売ったらいいのに」と思ったり。 この番組を見て、よくわかること。 私たちは、美術品や音楽演奏などに対して、絵画そのもの、音そのものでなく、「だれそれが描いた絵」の「だれそれ」の部分、「だれそれが演奏している音」の「だれそれ」の部分によって「すばらしい演奏」だとか「美しいフォルムと色」とか言っているんじゃないか。 どこそこでとれた伊勢エビとか松茸の産地直送、というふれこみによって「やっぱり本物はおいしい」と、言っているんじゃないか。その松茸土瓶蒸し、産地偽装をした北朝鮮産に香りづけの「松茸エキス」を振りかけただけかもしれないのに。 作者や演奏家を伏せたとき、本物を見抜く人聞き分ける人って、そんなに多くないんじゃないか。上野でフェルメール展をみたとき、人はフェルメールの名前を確認してから「すばらしい絵だねぇ」と言っているんじゃないか、と感じたので、、、、「フェルメールと贋作」について来月掲載。本日の徘徊ミソヒトデルフトの青空の下遊ぶ子ら名も無き人で幸あれ子らよ<つづく>10:00 コメント(6) ページのトップへ 2008年11月24日ぽかぽか春庭「感謝の日」2008/11/24ぽかぽか春庭@アート散歩>ねたみそねみヒガミヤッカミ展覧会徘徊(8)感謝の日 私は、作者の名前でなく、自分の「好み」で、好きな絵、好きな演奏を決めたいと思います。 鶴太郎の絵は、今のところ、「貯金はたいても買いたい」と思うほど好きじゃない。でも、好みは変わるから、これから先好きになるかもしれません。昔は好きじゃなかったピカソ、今はわりに好きですし。ピカソ展について、フェルメールの次に掲載予定。 あ、うそをついてしまいました。「貯金はたいても」なんて見栄張ったけれど、貯金なんて元々ないっ! と、ひがみはこれくらいにして、好きな絵を見ることができる日々に感謝せねばなりません。 23日は勤労感謝の日。田畑で働き続けた人々が、大地の恵みの収穫を感謝する日。皇室の新嘗祭が行われる日を「勤労感謝の日」と呼び変えたのだけれど、祝日が多いのはありがたい。 私も毎日働き続けているけれど、私の勤労に、娘も息子も何ほどの感謝もなし。だけど私は周囲の人々に感謝してすごす一日にしましょう。 夫が「おふくろが、ベッドの位置をかえてほしいって、電話してきたけれど、仕事忙しくって、そんなことで会社あけてられないから、かわりに行ってきて」という。ふん、忙しいばかりで赤字続き、借金が増え続ける会社をあけておけないのね、たいへんね、、、、はい、感謝せねばいけませんね、トーサンは倒産といいながら、「会社経営道楽」を20年続けていられる会社。 アタシだって、忙しい。生活費は全部私にかかっていて、毎週5日間、月金で仕事に出て、土日は授業の準備と家の片づけ洗濯をせねばならぬ。台所の流しには茶碗が山になっている。と、ぼやきつつ、24日は、姑の家で、「1,ベッドの位置を変える。2,時計が遅れがちになり困っているから直す。3.扇風機の解体片づけ」という勤労をいたします。 たぶん、姑は、ひとり息子の顔が見たくて、「ベッドの移動」なんていう力仕事をしてほしいと言っているんでしょうに。 姑の懸案だった「6年前に亡くなったおじいちゃんが残した大量の油絵キャンバス」の整理がついて、部屋の模様替えをするのでしょう。それで舅が使っていたベッドを移動することにしたのだろうと思います。 「おじいちゃんの油絵、この中のどれをとっておいてどれを捨てたらいいかしら」という難問については、すでに姑のなかで整理整頓がついていることを願いつつ。 今回、玄関に飾ってあるのは、舅のどの絵だろうか。ええ、心をこめて鑑賞してきますとも。 ヨメが参上して片づけ仕事のお手伝いをしても、「ヨメの顔みてもうれしくない」と、あまりありがたがられることもないだろうけれど、勤労感謝の日振り替え休日の今日、それでは、行ってまいります。 20年前、早産未熟児で保育器に入っていた我が息子、先週めでたく20歳の誕生日を迎えることができました。でくのぼうの与太郎くん、ぼうっとした大学2年生ですが、無事成人しただけで感謝感謝。83歳の姑が元気で暮らしているのも、感謝感謝。 よみがえるキンロー感謝の日。本日の徘徊ミソヒト亀の子と河鹿と茄子が並ぶ絵の「仲良きことは美しきかな」<つづく>07:12 コメント(4) ページのトップへ 2008年11月25日ぽかぽか春庭「写真の力、写真の美」2008/11/25ぽかぽか春庭@アート散歩>ねたみそねみヒガミヤッカミ展覧会徘徊(10)写真の力、写真の美 昨日11月24日、姑の家で扇風機の片づけやら掛け時計の電池交換やらというお手伝いをしたあと、池袋のジュンク堂へまわった。 お目当ては『写真屋寺山修司』 1階にいた書店員が9階においてありますと言ったのに、写真本コーナーに見あたらない。 9階の店員さんにたずねたら、別のコーナー(たぶん演劇本あたり)から持ってきてくれた。 寺山に興味を持つのは、演劇か文学が好きな人であって、写真が好きな人が写真本コーナーで寺山を捜すことはないのかもしれないけれど、写真集コーナーにも並べて置いてもいいんでないかい。写真集なんだから。 写真集の「すわり読み」をする。前回、本を買ったときの「1万円以上購入時のサービス券・喫茶室利用券」があったけれど、喫茶室は利用せず、9階窓際のチェアに腰掛ける。 『写真屋寺山修司』は、寺山が劇団天井桟敷を率いてヨーロッパ公演した際に撮影した写真を、パートナーであった田中未知がまとめた一冊。この時は『中国の不思議な役人』をひっさげてのヨーロッパ遠征であった。 『中国の不思議な役人』を、私は東京で見ている。 中学校の国語教師をしていたとき、部活担当として演劇部を受け持たされた。部員のひとり、3年生の女の子が天井桟敷のオーディションを受けて『中国の不思議な役人』に出演した。 「この公演にでるなら高校進学の受験勉強はできない。先生、どっちを選んだらいいと思う?」という相談を受けて「高校は1年遅れても入学する気さえあれば、来年でも受験できる。この公演は来年はないかもしれない。私ならこの希有の機会をすすめたいけれど、選ぶのはあなたの心で決めなさい」と、言った。彼女は出演を決め、高校も受験して合格した。 ガリガリにやせていた女の子だった。 小人症や小山のように太った女など、特殊な肉体を舞台にのせることを好んだ寺山の、彼女への注文は「体重維持。少しでも体重が増えたら役をおろす。君の価値はそのまったく肉のない肉体だ」 そんな寺山の「人の体への偏愛」が演劇的に表現されている写真集だった。 演劇的な演出をほどこした写真の数々。場末の「見せ物小屋」的雰囲気を好んだ寺山の好みが色濃く出ており、独特の「写真美」があった。  次に大竹昭子が編集した「この写真がすごい2008年」 ほんとにすごい写真が100葉ならんでいる。いいセレクトだった。 写真をみるの、好きだけれど、写真集を買ったことあるのは、長倉洋海のみ。あとは、本屋か図書館で写真集ながめておわり。写真集はたいてい立派な印刷で、どれも値段が高い! キャノンとかニコンとかの写真ギャラリーをのぞくこともある。恵比寿の写真美術館へもときどき出かける。  大丸ギャラリー「『写真』とは何か・20世紀の巨匠たち・美を見つめる眼 社会を見つめる眼」2008年4月3日(木)→21日(月)を、4月8日に見た。 「写真」が生まれて150年になるのを記念したという写真展。 写真展のごあいさつより 『 写真が最も発展した20世紀、そしてそれらに連なる21世紀、この時代の写真史を形成した重要な写真家たちを取り上げます。彼らの作品やその根底にある表現思想を通じて、人間が事物に視線を向け視察し記録する行為、そして、さらに表現芸術の領域までに昇華された「写真」ー、その本質や意味、役割を探究することで、単に写真の歴史をご覧いただくことに留まらず、「写真」とは何か?を体感していただけることでしょう 』<つづく>07:31 コメント(4) ページのトップへ 2008年11月26日ぽかぽか春庭「写真の時代」2008/11/26ぽかぽか春庭@アート散歩>ねたみそねみヒガミヤッカミ展覧会徘徊(11)写真の時代 20世紀は「写真の時代」でした。 写真は常に二つの面を持って訴えかけてくる。「写実、記録性」と「美」の二面。 写真のこの二つの面を対照しながら20世紀の写真を振り返る展覧会「20世紀の巨匠たち・美を見つめる眼、社会を見つめる眼」 マンレイが写した若いマルセル・デュシャンと、アーヴィング・ペンが写した年老いたマルセルデュシャンの2枚を比べてみるのも面白かった。 報道写真、ロバート・キャパやユージン・スミスの、戦争や水俣の真実を切り取った写真、たとえば、キャパの有名な「スペイン内戦・倒れる共和国兵士」も、スミスの水俣病患者を移した写真も、報道ということを抜きにして見た場合、実に美しい。 美しい構図、映し出された人間の姿のなんと美しいことか。 スミスの『楽園へのあゆみ』。 写真集のタイトルになっている一枚だから、彼の代表作とされている写真だと思うけれど、初めて見ました。初めて見たのに、何度も見てきたような既視感がありました。 うつされているのは、西洋人の子供(と思ったのだけれど)なのに、自分自身が写されているような気になりました。 幼いふたりが、森のなかへ歩みいる瞬間の、光と影。森や川へ歩み入ろうとする、子供のころのわくわくした気分と、未知の世界へはいるおそれにも似た気持ちと、楽園から出てきてしまった年をとった自分の寂寥と、そんな思いのすべてを一枚の構図におさめてしまう、写真の力の大きさを知りました。 アメリカで過酷な労働条件における児童労働禁止運動のために大きな力となった写真集「ちいさな労働者」を残したルイス・ハイン。 「働く子供たち」を写した写真も、悲惨な労働に従事する子供たちを写しているのに、その子供たちはボロい服を着ているのに、美しい。 20世紀写真の巨匠たちの作品をながめて、写真のもつ「記録と美」の力の大きさにうたれました。 メイプルソープやマンレイの「美」はもちろんのこと、今回私にとって、「記録写真の美」について思うこと大きかった。キャパの「スペイン戦争で撃たれ倒れようとする兵士」の写真も、「記録」という価値以上に、美しい!ことに、心ゆるがされたのでした。 この写真展について言及されているブログに出品作品の何枚かが載っているのでリンク。http://blog.goo.ne.jp/v_goo_kazu_san/e/0ae7075172164b42d7b4775acfdde1be プロでなくても、よい写真をとる人は大勢います。ユニークなアングルで世相を切り取った愉快な写真を見に行くサイト。野山の花の写真を楽しみに見せてもらうサイト、ほんとにみな上手です。「ゆめうつつ」 http://nekomajiro.exblog.jp/ 「怠惰の坩堝」 http://majiro.blogzine.jp/yumenikki/花と山の写真サイト http://naocyan.web.infoseek.co.jp/acha.html  デジカメのおかげで、素人でも失敗なく写真が撮れるようになりました。でも、私が写真とっても、なかなか会心の一枚にはならない。手ぶれ補正やら人の顔にピントが合う仕組みやらで、そこそこの写真が撮れるようにはなったけれど、ピントが合うだけでは人を感動させる写真はとれない。やはり才能が必要だなあと、才能あふれる写真家にも、ひがみやっかみの春庭でした。 ねたみそねみひがみやっかみ美術館徘徊シリーズ、これにておひらき。 長いことヒガミ話が続いて少々心身萎縮しておりますので、ここらで柔軟体操。体も脳も柔らかくして、次回からは、話がぐっと下半身におりてまいります。「ミッション伝道師達」シリーズ。第一回は「メイプルソープ」です。本日の徘徊ミソヒト花芯深く蜜の味する誘惑のメイプルソープの花びらの色<おわり>
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パトロン達の愛した芸術

2008-10-11 08:39:00 | アート
2008/11/09ぽかぽか春庭@アート散歩>パトロンたちの愛した芸術(1)芸術保護者パトロン 日本とインドネシアの交流というと、私の世代にとって真っ先に思い浮かぶのは、デヴィさんの名。 赤坂コパカバーナでホステスとして働いていた19歳の根本七保子が、「夜の接待用」として59歳のスカルノ大統領に提供されました。(名目は貿易会社秘書。給与はインドネシア貿易開発をねらっていた商社丸紅もち) 彼女の渾身の「夜の接待」は大統領の心をとらえ、22歳で見事「第三夫人」の座を獲得しました。その後スカルノは失脚し、たった3年の大統領夫人生活だったけれど、その間、隠し財産はしっかりスイスの銀行に預金した(という噂)。 結婚後は、「デヴィ夫人」と名乗り、大統領死去ののちも、実業家&タレントとして活動。ニューヨークで傷害事件をおこして実刑を受け服役する、という波瀾万丈な女性。大統領夫人の生活と傷害実行犯として服役する生活の両方を味わった女性はそうはいない。 彼女は、日本国籍を失い、インドネシア国籍で生活しているけれど、インドネシアでは評判が悪いらしく、夫の国のバティックを身につけた姿も印象にありません。 一度はインドネシアを代表する人の妻となり、「元大統領夫人」という肩書きを利用して生きてきたのに、夫となった人の国のために行う活動が少ないように見受けられます。彼女が「私もやっている」と宣伝している慈善活動のなかにも、インドネシア関連は多くない。 スカルノ大統領治世下で、隠し財産をため込んだのかどうか、定かではありませんが、彼女の財産や存在があまりインドネシアのために役立っていないのは、寂しいことです。 インドネシアバティックが、素朴なろうけつ染めから芸術品の域にまで達したのは、「王宮の衣装」として取り入れられたことが大きな契機になっています。財力を注ぎ込んで、より高度な品をつくりだそうとする「芸術のパトロン」の存在は大きなものです。 和更紗も、鍋島家などの大名家の産業保護によって発達しました。 日本でも、芸術にはパトロンの存在が大きい。平安の藤原氏、室町の足利氏、江戸の将軍や大名たち。それぞれが、文学建築絵画工芸染色織物芸能などの保護育成をはかりました。 現在、各地に多数の寺社建築や美術館博物館があり、私たちも芸術の宝庫を見ることができます。 三の丸尚蔵館は、天皇家から国庫へ寄贈された美術品を展示しています。 永青文庫は細川家の、徳川美術館は徳川家の「武家の家宝」を展示している美術館です。 現代、企業メセナとして、出光美術館、サントリー美術館、大倉集古館(ホテル・オークラなどの大倉グループ)、ブリジストン美術館など、創業者や一族の集めた美術品を展示しているところが多い。 パトロン(patron)の語源は、ラテン語のパトロヌス (patronus)。ラテン語のパテル(pater、父)と同根の語です。 パテルは、スペイン語ではパードレ(父、神父=padre)、英語ではファザー(父、神父、Father)、またはパパpapaです。 パトロヌスは、保護者、後援者のことで、英語ではパトロンpatronです。 古代ローマでは、「パトロヌス」とは、私的な庇護関係における保護者を指しました。この関係で、保護者(パトロキニウム)と被保護者(クリエンテス)は、擬似的な親子関係「父と子」とも考えられました。パトロヌスはクリエンテスに対して法的、財政的、政治的援助を与える存在であったのです。 後世においては、一般的に「保護者=パトロン」となりました。 クリエンテスは、現代英語ではクライアントclientであり、弁護士に対する依頼人、医者や心理療法士に対する患者、広告業者に対する顧客、を意味します。 現代語では、「パトロン」はその保護する相手により、意味合いがことなります。芸術家にとっては、かれらの活動を支援する資産家、企業がパトロンです。毎月の生活費をひとりの男性に出してもらっている女性にとって、彼は「パトロン」です。この男性を「パパ」と呼ぶ女性も多い。 私の夫は、子どもたちにとっては「遺伝子上、法律上のパパ」ですが、私にとっては「パトロン」ではありません。<つづく>もんじゃ(文蛇)の足跡: 今月は、10月に引き続き、美術館散歩シリーズを続けています。「布を見る」シリーズのあと、「パトロンたちの愛した芸術」シリーズ1~6。「ねたみそねみひがみやっかみ美術館徘徊」シリーズ1~8。00:00 コメント(3) ページのトップへ 2008年11月11日ぽかぽか春庭「商家の力」2008/11/11ぽかぽか春庭@アート散歩>パトロンたちの愛した芸術(2)商家の力 江戸時代から財力を蓄えてきた「商家の財宝」もなかなかのものです。 商人たちは、一定の財産を蓄えると、「美術品」に目がいくようになり、代々のコレクションは、コレクターの目利きとお金の力の見せ所となっています。 以下、三井家、住友家などが累代集めてきたコレクションをめぐります。 三井家は、三越デパートの前身「越後屋呉服店」によって、江戸時代に財をなしました。 幕末に「尊皇派」に加わることによって、三井家は明治期に、住友家、岩崎家と並び、三井・住友・三菱コンツェルンとして、莫大な資産を蓄え、有り余ったお金を美術品収集にも向けました。戦後の財閥解体を経てなお、膨大な美術品を所蔵しています。 日本橋三越の隣、三井グループの本拠地ともいえる三井本館7階にあるのが三井記念美術館。http://hix05.com/architect/street/mitsui.html 三井記念美術館は、三井家の財宝を中心に展示しています。http://www.mitsui-museum.jp/index2.html 2008年6月29日に見た「三井家の茶箱」展は、江戸後期から近代にかけて三井家で仕立てられた三井家伝来の茶箱・茶籠約30点に草花図襖絵などをまじえて展示されていました。 茶箱とは、「携帯用お茶セット」ともいえる茶道具一式をいれた箱です。 三井家の当主や夫人たちは、代々お茶をたしなみ、自作の茶道具をしつらえています。 豪華な茶籠や、抹茶道具と煎茶道具が一緒に入った茶籠などもあり、商家の茶人や数寄大名などが、自由な発想で楽しんでいたようすが彷彿とします。  三井家の人々が優雅にお茶を楽しんでいた頃、私のご先祖は、ちょいとフチが欠けた茶碗かなんかでお茶を飲んでいたのかも知れません。 魚沼郡コシヒカリが今のように高値で売れる時代ではなかったから、小作料の米をもってきた小作人たちに一杯のお茶をふるまうにも、茶葉を大事に出がらしになるまで湯を注いでいたかも、、、、なんて、ひがみつつ、お金持ちの茶箱を拝観。本日の徘徊ミソヒト金の匙銀の茶筒のきらめいて、野点の席に吹きすぎる風<つづく>08:59 コメント(5) ページのトップへ 2008年11月12日ぽかぽか春庭「三井家のおたから・茶箱展」2008/11/12ぽかぽか春庭@アート散歩>パトロンたちの愛した芸術(3)三井家のおたから・茶箱展 「茶箱展」展覧会の説明より================ 「持ち運びができる小型の箱や籠などに、喫茶用の茶道具一式を組み込んだものを茶箱および茶籠と呼んでいます。 茶人が自らの好みで選び仕立てた茶箱・茶籠は、茶の湯をたしなみつくした人が行き着く究極の趣味世界ともいわれます。 自らの趣味にあった箱や籠を茶箱にあつらえ、それに茶碗や茶器、茶巾筒、茶杓、菓子器など好みに合った道具を探し、それらをこだわりの袋や裂で包んで収めた茶箱・茶籠は、まさに「数寄の玉手箱」と呼ぶにふさわしい茶道具です。そのはじまりは桃山時代頃まで遡るようです。 三井家代々の、茶箱と茶籠を、草花図・山水図などの襖絵・屏風絵などとともに展示し、野外での喫茶の雰囲気も演出した展示空間、、、、」=========== 『三井家の茶箱』展を観覧しているほとんどの人が、「お茶をたしなんでいる」「趣味は茶道」「次の茶会にはどんな着物を着ようかしら」というような人ばかりでした。 着物で「茶箱展」にお出かけしたのは、こんなマダムたち。http://plaza.rakuten.co.jp/edoyasiki/diary/200805300000/ ひがめは私だけかと思ったのだけれど、見てきた人のブログをいくつか読んでみると 「三井記念美術館に行ったが、こちらはゆったりしていた。でもいる観客は綺麗に着付けしたお着物のマダムとか、いかにも美術品好き!という感じの方ばかりで、どなたもものすごく熱い目で三井家の「お宝」を見つめていらした。」という感想も書かれていて、エエシの奥方有閑マダム大集合と感じたのは、私だけじゃなかった。 丸山応挙の絵なども展示されていて、見所はたくさんあったのでしょうが、あいにくとお茶のことはさっぱりわからん。 お茶は、「袱紗のたたみ方」というのを習ったっきり、「足がしびれることは二度とやらぬ」と思って以来、とんと疎遠でした。 小さな茶器があって、ミニチュアサイズ。おままごとや、雛飾りの段においてもかわいい、というような感想しかでてこない。 とまれ、金持ちゆうゆうと趣味をたのしむ、という三井家の家風、「数奇の玉手箱」という展覧会のタイトル通り、「数寄」を極めるとこうなるんだなあ、と思います。 そして、俗人の悲しいサガ。こういう茶道具、オークションにかけたらいくらくらいの値がつくのか、と、ついつい下世話な感想もちつつ会場をめぐりました。本日の徘徊俳諧茶筅ひとつ米何俵分の値やら<つづく>11:32 コメント(2) ページのトップへ 2008年11月13日ぽかぽか春庭「江戸・東京茶の湯展」2008/11/13ぽかぽか春庭@アート散歩>パトロンたちの愛した芸術(4)江戸・東京茶の湯展 10月30日、日本橋高島屋で開催されていた『江戸・東京茶の湯展』を見ました。 このお茶碗、オークションにかけたらいくらかしら、なんていう俗人根性ばかりで三井家のお宝を見てしまった私、もっと無心に茶の美を味わう「大人の鑑賞」をしなければいけないのではないかという反省もあって出かけました。つうか、招待券もらったから見にいったんだけどね。 領地一国と茶碗ひとつもらうのでは、どちらがいいかと問われたら、「一椀の名物茶碗」という時代だった戦国末期。 たとえば。滝川一益は、武田攻めに武功をあげ、織田信長秘蔵の栗毛馬とともに、上野一国と信濃小県・佐久二郡が与えられ、厩橋城主に任ぜられました。一国一城の主になったのです。しかし、一益は、茶道の友に手紙を書きました。「このたび武田氏を討ちました。信長公が望みをお尋ねになったなら、小茄子の茶入れをいただきたいと申し上げるつもりでした。ところがそれはなく、このような遠国に置かれてしまい、もはや茶の湯の冥加も尽き果てました」 城よりも「小茄子」という名物の茶入れがほしかった、と書いているのです。 茶人として自身の力量を示すこと、名物と称えられる茶器を多数保持して、それを他の人々に見せつけることは、権力のあかしであった時代でした。一城より茶器のほうがほしかった、という一益の言い分も、「名利より芸術を愛した」という意味ではありません。「小茄子」という茶入れを保有することで、一益の名声はより大きくなり、一国を持つ以上の利益があると皆が思っていたからこそ「城より茶入れがほしかった」という愚痴となったのです。 財をなした商人や 権力者が、次に美術品収集をはじめるのは、にわかに芸術の美にめざめたから、というより「芸術・美術品の保有者」という名声を求めるため、というほうがあたっているでしょう。美術品を集めること、芸術家のパトロンになることは、己の財力権力のあかしになるからです。 『江戸・東京茶の湯展』、最初のコーナーでは、徳川初期三代、家康秀忠家光の愛用した大名物(おおめいぶつ)「茶入れ」が展示されていました。 「茜屋茄子」、「利休尻膨」、「利休物相」が並べて展示される、という、茶人垂涎の展示をはじめ、数々の名物茶器が並べられていました。 定家筆の掛け軸や、山田宗偏の自筆手紙などもあり充実した展示、また、江戸の下級武士が長屋で茶会を楽しんでいるようすの絵、相撲取り力士が茶を点てている錦絵などもあり、茶の湯文化の広がりを知ることもできる展示でした。 そんなスンゴイ茶器が並ぶなか、私の目は相変わらずの「猫に小判」状態。大名物の隣に、百円均一ショップの茶碗が並んでいたとしても、「はぁ、たいしたもんですねぇ」と、感心して見たことだろう。 この茶の湯展には、各流派の「立礼」による茶の湯道具の展示コーナーがありました。外国人接待用として、テーブルと椅子を用いるお手前があり、それぞれの茶の流派で美しく機能的な茶の湯用のテーブルと立礼に適した茶道具がありました。あらま、私は足がしびれることは嫌いだ、と思って茶の湯修行をやめたのに。今から、立礼だけ習おうかしら。 この展覧会にも、茶会帰りのような和服をお召しの奥様方が大勢いらした。私は茶器といっしょに高級和服で目の保養をさせていただいた。ええ、「和服の美」を、無心に鑑賞させていただいたんですけど、、、、あの小紋、一枚いくらくらいかしら、、、。<つづく>00:09 コメント(7) ページのトップへ 2008年11月14日ぽかぽか春庭「住友家のおたから泉屋博古館」2008/11/14ぽかぽか春庭@アート散歩>パトロンたちの愛した芸術(5)住友家のおたから泉屋博古館 三井家のお宝は三井記念美術館にしまってあり、住友家のおたからは、京都の泉屋博古館(せんおくはっこかん)にしまってあります。http://www.sen-oku.or.jp/ 住友家は、江戸期代々の財物に加え、第15代当主住友春翠が明治中頃から大正期にかけて蒐集した中国古銅器と鏡鑑のコレクションで知られています。 これらを寄贈した美術館が「泉屋博古館」。私はクッキーのいずみやの博物館かと思ってました。まあ、どっちにしろ、お金持ちのお金が余って建てる美術館のひとつです。 その分館が、東京にあります。http://www.mapion.co.jp/front/Front?uc=4&ino=BA418558&grp=museum&pg=1 東京分館は、地下鉄六本木一丁目をスエーデン大使館やスペイン大使館がある側の出口をめざして屋外エスカレータを上っていくところにあります。 2008年4月20日、友人A子さんといっしょに、泉屋博古館で『近代日本画と洋画にみる対照の美』を見ました。 『近代日本画と洋画にみる対照の美』展示ごあいさつより============= 『わが国の近代絵画史は、日本画と洋画の両輪によって育てられ、豊かな稔りを結びました。さらに両分野ともに東京、京都、大阪に地盤を置く画家たちの活動により、地域毎の彩りも添えられ、多彩な展開を見せました。本展は、竹内栖鳳、東山魁夷、浅井忠、鹿子木孟郎、岸田劉生の他、日本洋画に大きな影響を与えたジャン=ポール・ローランス、クロード・モネの作品も展示いたします。』================ 鹿子木孟郎の「競べ馬」「ノルマンディーの浜」。この作家の作品を、初めて,見ました。 鹿子木孟郎の作品を集めている三重県立美術館よりリンクhttp://www.pref.mie.jp/bijutsu/hp/collection/j_k/kanokogi_index.htm 展示の点数は少なかったですが、なにしろいつも人が少なくゆっくり見ることのできる小規模な美術館なので、のんびりできてよかったです。 絵をみたあとは、六本木の居酒屋で、友人とおしゃべり。松本健一について、市川房枝について、子育てと仕事について、、、、話がはずみました。この展覧会に言及しているいくつかのブログをリンク。 http://blog.goo.ne.jp/harold1234/e/75a7e9785edcbab58af7cc608079afa9 http://blossom-soon.seesaa.net/article/90391741.html 8月26 日、友人K子さんと、泉屋博古館で「七宝展」を見ました。泉屋博古館は初めてきたというK子さん、私が最初に思ったのと、発想おんなじ。「クッキーの泉屋?」と聞いてきました。わ~い、トモダチ友だち。 七宝は、ガラス粉を焼き付けて模様を描く焼き物です。 七宝は、桃山時代に日本に伝えられ、明治時代に新しい技法が発明されて盛んになった工芸。 明治のすぐれた七宝作品は、宮内庁や華族の御用達となった一部を除いて、ほとんどが、外貨獲得用の輸出用でした。<つづく>00:10 コメント(2) ページのトップへ 2008年11月15日ぽかぽか春庭「村田家のおたから・七宝展」2008/11/15ぽかぽか春庭@アート散歩>パトロンたちの愛した芸術(6)村田家のおたから・七宝展 K子さんと泉屋博古館で見たのは、村田家のおたから。 コレクター村田理如が長年個人で集めてきた七宝などの工芸品120点が、泉屋博古館に展示されていました。 村田さんは、父親が設立した村田製作所に勤務していました。そのまま勤務をつづければ、お兄さんのように村田製作所の役員社長と進んだのかもしれないのに、美術館館長として工芸品と関わる人生のほうをを選びました。http://www.sannenzaka-museum.co.jp/ 清水三年坂美術館館長、村田理如さんのおじいさんは、陶工でした。 お父さんは、陶器すなわちセラミックの近代産業利用の会社を設立しました。電気や通信にセラミックを応用した事業を発展させ、村田製作所を大会社に育て上げました。 理如さんは、ニューヨークで七宝工芸品に出会い、会社勤めの合間に、世界各地にちらばっていた七宝を収集してきました。 こつこつとオークションに出かけては、ほんとうにひとつひとつ気に入った作品を集めてきた雰囲気が、コレクション全体に、ただよっています。http://www.sannenzaka-museum.co.jp/news.html サラリーマンのコレクションと言っても、創業社長の息子さんなのだから、一般の会社員のようなカツカツの暮らしをしていたのではないだろうけれど、事業家が金儲けをして、金にあかせて美術品収集をはじめた、というのとはことなり、村田さんのコレクションは、展示の作品にコレクターとしての愛着が感じられました。 村田さんが、海外勤務のあいまにオークションなどで集めた七宝は、清水三年坂美術館に常設展示されていますが、今回、120点余りが泉屋博古館に展示されました。 ほんとうに美しい細かい模様の数々。職人の高い志と技法に圧倒されました。 明治時代、日本政府は、「日清日露戦争に勝って、ようやく日本は世界の一流国の仲間入りができた」と思いこんだのですが、西欧諸国にとって、日本とは「浮世絵、工芸品などのすばらしい伝統文化を持った国」として認識され、ジャポニズムの浸透とともにその名を知られる国になってきていました。 「戦争に勝って強い国」ではなく、「繊細な美しい工芸品を生み出せる国」として尊敬を集める国になる方向もあったのに。 いまや、国際関係において「文化度」が、その国の地位を高める最重要な要素になっています。 明治時代に、西欧の人々を感心させた高い工芸の力を生かし、これからは、軍事力などでなく芸術力、文化力を「国力」の指針としてほしいと思います。 しかし、どの工芸も後継者養成が悩みの種。10年15年と続く下積みの徒弟時代に耐えられる若者がいなくなっているので、いろいろ難しいこともあるでしょうが、優秀な工芸職人が育ってくれることを願っています。本日の徘徊ミソヒト七宝の金の輝きこの線に命を賭けし職人の指<おわり>
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする