2012/08/30
ぽかぽか春庭ことばのYa!ちまた>ひまわり蘊蓄(10)さまざまなヒマワリーひまわり革命
ヒマワリは、デザインしやすい花です。さまざまな紋章に取り入れられています。
日本の弁護士が胸に付けているバッジ(弁護士徽章)の縁取りは、16弁のヒマワリで、正義と自由を表しており、中心部に描かれた秤は公正と平等を表しています。
松嶋菜々子の初主演作、NHK朝ドラ『ひまわり』は、リストラされたOLが司法試験合格をめざしてがんばる話でした。
NHK朝ドラ『てっぱん』では、葉加瀬太郎作曲のバイオリン曲『ひまわり』がテーマ曲になっていました。
http://www.youtube.com/watch?v=qg8O92K6V6M&feature=related
「ひまわり」「ヒマワリ」「向日葵」「ひまわりの○○」をタイトルにした歌は、各歌手、各作曲家ごとにあるので、お好みの一曲を探し出してみるのも一興。
「ひまわり」は、明るく輝き、力強い生命力を象徴することばになっています。
ヒマワリは、現代の日本社会では、「好印象」を持つことばとして、さまざまなネーミングに用いられています。
「ひまわり通り」と名付けられている通りがあります。東京都清瀬市にある気象庁気象衛星センターの前の市道の愛称もその一つ。こちらは、静止衛星にちなむ通りですが、日本全国に「ひまわり通り」があります。
全日本おかあさんコーラス大会の優秀賞は「ひまわり賞」と呼ばれています。癌患者にかつらを貸し出す活動をしているのは「夏目雅子ひまわり基金」
気象観測を行う日本の静止衛星・気象衛星の愛称は、の「ひまわり」、この衛星で観測すれば、雨の日でもお日さまが見えるような気がします。1977年に地球大気観測計画(GARP)として1号が打ち上げられて以来、日本だけでなく、東アジア・太平洋地域の多国に気象データが利用されています。
現在は、第7号が地球のまわりを地球の自転に合わせて周回しています。
静止衛星というのは、地上から見たら、一点にぴたりと止まって見えるということ。静止しているわけではなく、すごいスピードで移動しているのだけれど、時速100kmの電車に乗る人を時速100kmの車に積んだテレビカメラで撮影すれば、その人物が静止しているかのように撮影できる、というのと同じ。
静止衛星ひまわりのスピードは、463m/秒。時速になおすと463×60×60=1,666,800m 時速1666km。
地球の自転の速度は、赤道上で4万km÷24時間=1,666km
地球の自転速度と静止衛星のスピードはぴったり合っているんですね。数字に弱いわたしもなんとなく納得。
宇宙のかなたから見れば、地上の「ひまわり通り」も「デイケアセンターひまわり」も、「ひまわり整体院」も、みな小さくはかない存在なのだろうなあと思います。
小さくはかない存在であるけれど、ひとりひとりが大陽です。ひとりひとりの、命輝く花です。
6月、梅雨の頃に国会議事堂をとりまく反原発の静かなデモが、「あじさい革命」と呼ばれました。まとまった動員などがなされた集まりではなく、参加者はいろとりどりでした。ひとりひとりの色をあつめて、小さな花が集まって大きな花房になるように、集まっていこう、という国会周辺でした。
夏になると、「ヒマワリ革命」と命名されました。ひまわりの花も、菊科なので、小さな花びら一枚が一つの花。その花が集まってヒマワリの花房となります。向日葵の花も国会を取り巻きました。
ひまわり革命の次はコスモス革命かな?
ひとりひとりが違う花。でもひとりひとりが自分の足で歩いて議事堂を取り囲む。
チュニジアで発生したジャスミン革命は、その後のすべてが順調ではないのかも知れませんが、さまざまな影響を世界に広げました。ひとりひとりが自分自身で選び取り、意志を表明することの大切さ、これはジャスミン革命が教えてくれたなによりのことだと思います。
ひまわりの花びらの一枚一枚は小さくはかない存在です。宇宙の衛星から見たら、広大なヒマワリ畑も小さな黄色い一点。でも、その小さな花びらの一枚一枚をいとおしみ、大切にすることが、この世に生をうけた意義。
私も小さな花ひらの一枚として、せいいっぱいの花を咲かせます。小さな花をひとりひとりの小さな胸に咲かせて、「ひまわり革命」をつづけたい。
<おわり>
ぽかぽか春庭ことばのYa!ちまた>ひまわり蘊蓄(10)さまざまなヒマワリーひまわり革命
ヒマワリは、デザインしやすい花です。さまざまな紋章に取り入れられています。
日本の弁護士が胸に付けているバッジ(弁護士徽章)の縁取りは、16弁のヒマワリで、正義と自由を表しており、中心部に描かれた秤は公正と平等を表しています。
松嶋菜々子の初主演作、NHK朝ドラ『ひまわり』は、リストラされたOLが司法試験合格をめざしてがんばる話でした。
NHK朝ドラ『てっぱん』では、葉加瀬太郎作曲のバイオリン曲『ひまわり』がテーマ曲になっていました。
http://www.youtube.com/watch?v=qg8O92K6V6M&feature=related
「ひまわり」「ヒマワリ」「向日葵」「ひまわりの○○」をタイトルにした歌は、各歌手、各作曲家ごとにあるので、お好みの一曲を探し出してみるのも一興。
「ひまわり」は、明るく輝き、力強い生命力を象徴することばになっています。
ヒマワリは、現代の日本社会では、「好印象」を持つことばとして、さまざまなネーミングに用いられています。
「ひまわり通り」と名付けられている通りがあります。東京都清瀬市にある気象庁気象衛星センターの前の市道の愛称もその一つ。こちらは、静止衛星にちなむ通りですが、日本全国に「ひまわり通り」があります。
全日本おかあさんコーラス大会の優秀賞は「ひまわり賞」と呼ばれています。癌患者にかつらを貸し出す活動をしているのは「夏目雅子ひまわり基金」
気象観測を行う日本の静止衛星・気象衛星の愛称は、の「ひまわり」、この衛星で観測すれば、雨の日でもお日さまが見えるような気がします。1977年に地球大気観測計画(GARP)として1号が打ち上げられて以来、日本だけでなく、東アジア・太平洋地域の多国に気象データが利用されています。
現在は、第7号が地球のまわりを地球の自転に合わせて周回しています。
静止衛星というのは、地上から見たら、一点にぴたりと止まって見えるということ。静止しているわけではなく、すごいスピードで移動しているのだけれど、時速100kmの電車に乗る人を時速100kmの車に積んだテレビカメラで撮影すれば、その人物が静止しているかのように撮影できる、というのと同じ。
静止衛星ひまわりのスピードは、463m/秒。時速になおすと463×60×60=1,666,800m 時速1666km。
地球の自転の速度は、赤道上で4万km÷24時間=1,666km
地球の自転速度と静止衛星のスピードはぴったり合っているんですね。数字に弱いわたしもなんとなく納得。
宇宙のかなたから見れば、地上の「ひまわり通り」も「デイケアセンターひまわり」も、「ひまわり整体院」も、みな小さくはかない存在なのだろうなあと思います。
小さくはかない存在であるけれど、ひとりひとりが大陽です。ひとりひとりの、命輝く花です。
6月、梅雨の頃に国会議事堂をとりまく反原発の静かなデモが、「あじさい革命」と呼ばれました。まとまった動員などがなされた集まりではなく、参加者はいろとりどりでした。ひとりひとりの色をあつめて、小さな花が集まって大きな花房になるように、集まっていこう、という国会周辺でした。
夏になると、「ヒマワリ革命」と命名されました。ひまわりの花も、菊科なので、小さな花びら一枚が一つの花。その花が集まってヒマワリの花房となります。向日葵の花も国会を取り巻きました。
ひまわり革命の次はコスモス革命かな?
ひとりひとりが違う花。でもひとりひとりが自分の足で歩いて議事堂を取り囲む。
チュニジアで発生したジャスミン革命は、その後のすべてが順調ではないのかも知れませんが、さまざまな影響を世界に広げました。ひとりひとりが自分自身で選び取り、意志を表明することの大切さ、これはジャスミン革命が教えてくれたなによりのことだと思います。
ひまわりの花びらの一枚一枚は小さくはかない存在です。宇宙の衛星から見たら、広大なヒマワリ畑も小さな黄色い一点。でも、その小さな花びらの一枚一枚をいとおしみ、大切にすることが、この世に生をうけた意義。
私も小さな花ひらの一枚として、せいいっぱいの花を咲かせます。小さな花をひとりひとりの小さな胸に咲かせて、「ひまわり革命」をつづけたい。
<おわり>