2012/09/30
ぽかぽか春庭ニッポニアニッポン教師日誌>20129月(4)夏の集中授業を終えて
9月、ダンス発表会のあとは、2週にわたって、集中講義のスケジュール。
朝9時から夕方6時まで、昼休みの40分は、コピーとりやら何やらで食べる時間もおしく、9時間立ちっぱなし、しゃべり倒しでの仕事。90分授業を1日に5コマやるというのは、中学校高校の45分授業50分授業にすると、1時間目から10時間目までびっしり勉強するというスケジュール。学生もたいへんですが、教師はもっとたいへん。
「1時間目から10時間目までぶっ続けの授業を6日間連続でやるんだ」と話したら、元高校の理科講師だったダンス仲間のトモコさんに、あきれ顔をされました。「ふつうは、若手教師だってそんなことやったら、ぶっ倒れるよ。e-Naちゃん、トシを考えた方がいい」
ほんとにね。トシを考えれば、肉体労働を10時間続けてやっていい年齢ではないとは、思います。でも、こういう授業スケジュールが組まれているのだから、やらないわけにはいきません。3・11以来、留学生数が激減し、私の受け持ち授業も、来年は打ち切りと通告されている私大があり、どんな仕事でも受けなければ、食べていけないワーキングプア家庭。
学生も「こんなすし詰め集中授業で体力もつかな」と不安に思って初日に教室にやってきたと言っていましたが、60代の講師が6日間がんばるのだから、20代のあなたたちは、大丈夫と激励しながらの6日間でした。6日間の真ん中に、敬老の日連休があったので、なんとか体力ももちました。
たいへんだったけれど、学生からは「よい時間をすごせた」との感想を得て、やれやれ、今年もなんとか乗り切れた、と終了できました。最終日の発表ももりあがり、少人数での発表大会が、しぼんだらどうしようという心配をふっとばして、学生の意欲に助けられました。
学生A:今日はみんなの発表を聞けて楽しかった。人はそれぞれに何か追求している、優れている知識や技術があって、自分は全く知らないことを深く知っている誰かがいるというのを実感した。6日間すごく大変だったけれど、とても重要な時間だった。この集中講義を受けて得たものは、自分が思っているよりもさらに多いのではないかと感じている。
学生B:集中講議が始まる前はどうなるか
不安でしたが、やってみると知らなかったこと、曖昧だったことが
はっきりしてとても楽しかったです。集中講議に参加することが出来てよかったです。
学生C:今日はみんなの発表が本当に面白かった。自分の得意分野を話すみんなが生き生きしていた。
私も変体仮名や韓国語の紹介が出来て良かった。韓国語については好きこそ物の上手なれということで、なかなか普通に勉強しているだけでは知ることの出来なかった(教科書に載ってない)知識を自分が何個か持っていたので、それを披露出来る場をいただけて嬉しかった。
この発表を通じてピアラーニングの楽しさを知ることが出来て本当に良かった。
集中講義の6日間はとても自分が成長出来た6日間でした。
学生D:全員の発表を聞いて。みんな自分が持つ特技・知識を持っていて、披露しているときはとても楽しそうでした。先生もおっしゃっていましたが、自分をアピールできる武器をひとつ持っているだけでも、我の強い海外の人たちにたいして有効になって、とくにかぬさんやすけちゃんの武道なんかは本当に喜ばれるものだから、みんなのアピールポイントをもっともっと伸ばせるように、頑張って欲しいのと、私も自分の特技・趣味をもっと磨いていきたいと思いました。
学生E:6日間という言葉で聞けば短い時間でしたが、正直な事を言ってしまうと、始めは自分は全く知り合いがいないという全くなれない環境で、1日5限というのは自分にとってとても長くに感じていました。しかし皆と話しが出来るようになり、また授業が進んでくるにつれてとても楽しい授業と感じる事が多くなりました。今ではこの授業を取ることで、先生を含めて新たに5人の人と知り合えたことをとても嬉しく思っています。また今までなんとなくしかわからなかった日本語教員の事を学ぶことが出来てよかったです。
学生それぞれが、自分の発表内容を工夫し、他の学生がその発表に興味を持って聞き入ってくれたおかげで、私もよい時間をすごすことができました。
日本語教員養成の授業は、卒業単位外の履修になるので、本当に学びたい意欲的な学生が集まる、という幸運もありますが、私のようなくたびれた老いぼれ講師でもなんとか、ハードな集中講義を成功させられるのは、毎年の学生の熱心さに支えられていると思い、いつも感謝で講義を終えます。
9月26日から後期の授業が始まりました。私立大の日本人学生、国立大の留学生、それぞれの出会いが、今期も実り多いものになることを祈りつつ、願うは「早くこいこい冬休み」。
<おわり>
ぽかぽか春庭ニッポニアニッポン教師日誌>20129月(4)夏の集中授業を終えて
9月、ダンス発表会のあとは、2週にわたって、集中講義のスケジュール。
朝9時から夕方6時まで、昼休みの40分は、コピーとりやら何やらで食べる時間もおしく、9時間立ちっぱなし、しゃべり倒しでの仕事。90分授業を1日に5コマやるというのは、中学校高校の45分授業50分授業にすると、1時間目から10時間目までびっしり勉強するというスケジュール。学生もたいへんですが、教師はもっとたいへん。
「1時間目から10時間目までぶっ続けの授業を6日間連続でやるんだ」と話したら、元高校の理科講師だったダンス仲間のトモコさんに、あきれ顔をされました。「ふつうは、若手教師だってそんなことやったら、ぶっ倒れるよ。e-Naちゃん、トシを考えた方がいい」
ほんとにね。トシを考えれば、肉体労働を10時間続けてやっていい年齢ではないとは、思います。でも、こういう授業スケジュールが組まれているのだから、やらないわけにはいきません。3・11以来、留学生数が激減し、私の受け持ち授業も、来年は打ち切りと通告されている私大があり、どんな仕事でも受けなければ、食べていけないワーキングプア家庭。
学生も「こんなすし詰め集中授業で体力もつかな」と不安に思って初日に教室にやってきたと言っていましたが、60代の講師が6日間がんばるのだから、20代のあなたたちは、大丈夫と激励しながらの6日間でした。6日間の真ん中に、敬老の日連休があったので、なんとか体力ももちました。
たいへんだったけれど、学生からは「よい時間をすごせた」との感想を得て、やれやれ、今年もなんとか乗り切れた、と終了できました。最終日の発表ももりあがり、少人数での発表大会が、しぼんだらどうしようという心配をふっとばして、学生の意欲に助けられました。
学生A:今日はみんなの発表を聞けて楽しかった。人はそれぞれに何か追求している、優れている知識や技術があって、自分は全く知らないことを深く知っている誰かがいるというのを実感した。6日間すごく大変だったけれど、とても重要な時間だった。この集中講義を受けて得たものは、自分が思っているよりもさらに多いのではないかと感じている。
学生B:集中講議が始まる前はどうなるか
不安でしたが、やってみると知らなかったこと、曖昧だったことが
はっきりしてとても楽しかったです。集中講議に参加することが出来てよかったです。
学生C:今日はみんなの発表が本当に面白かった。自分の得意分野を話すみんなが生き生きしていた。
私も変体仮名や韓国語の紹介が出来て良かった。韓国語については好きこそ物の上手なれということで、なかなか普通に勉強しているだけでは知ることの出来なかった(教科書に載ってない)知識を自分が何個か持っていたので、それを披露出来る場をいただけて嬉しかった。
この発表を通じてピアラーニングの楽しさを知ることが出来て本当に良かった。
集中講義の6日間はとても自分が成長出来た6日間でした。
学生D:全員の発表を聞いて。みんな自分が持つ特技・知識を持っていて、披露しているときはとても楽しそうでした。先生もおっしゃっていましたが、自分をアピールできる武器をひとつ持っているだけでも、我の強い海外の人たちにたいして有効になって、とくにかぬさんやすけちゃんの武道なんかは本当に喜ばれるものだから、みんなのアピールポイントをもっともっと伸ばせるように、頑張って欲しいのと、私も自分の特技・趣味をもっと磨いていきたいと思いました。
学生E:6日間という言葉で聞けば短い時間でしたが、正直な事を言ってしまうと、始めは自分は全く知り合いがいないという全くなれない環境で、1日5限というのは自分にとってとても長くに感じていました。しかし皆と話しが出来るようになり、また授業が進んでくるにつれてとても楽しい授業と感じる事が多くなりました。今ではこの授業を取ることで、先生を含めて新たに5人の人と知り合えたことをとても嬉しく思っています。また今までなんとなくしかわからなかった日本語教員の事を学ぶことが出来てよかったです。
学生それぞれが、自分の発表内容を工夫し、他の学生がその発表に興味を持って聞き入ってくれたおかげで、私もよい時間をすごすことができました。
日本語教員養成の授業は、卒業単位外の履修になるので、本当に学びたい意欲的な学生が集まる、という幸運もありますが、私のようなくたびれた老いぼれ講師でもなんとか、ハードな集中講義を成功させられるのは、毎年の学生の熱心さに支えられていると思い、いつも感謝で講義を終えます。
9月26日から後期の授業が始まりました。私立大の日本人学生、国立大の留学生、それぞれの出会いが、今期も実り多いものになることを祈りつつ、願うは「早くこいこい冬休み」。
<おわり>