春庭Annex カフェらパンセソバージュ~~~~~~~~~春庭の日常茶飯事典

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ぽかぽか春庭「おおみそか」

2017-12-31 00:00:01 | エッセイ、コラム
20171231
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2017十七音日記12月(7)大晦日

 春庭の拙いブログを読んでくださった皆様、コメントをよせてくださった方々、1年間ありがとうございました。

 
 2017年の締めくくりが、よきものであることをお祈りしつつ、除夜の鐘を聞きたいと思います。

 2017年これにておひらき。

  2011年からスタートした絵はがきを毎月10枚送るシリーズ、2017年末は810枚目を送付しました。春庭から青い鳥さんへ送った絵はがきのうち、今年は、酉年にちなんで伊藤若冲「動植綵絵」の中の鶏の絵。多分、毎月1枚は鶏の葉書だったとおもいます。2017年始の一枚は「南天雄鶏図」だったと思います。


 南天は、「難を転ずる」という語呂合わせが好まれるというので、2017年のたくさんの難が転じて、2018年には福となってやってきますよう、願いをこめて。 
 2018年もよろしくお願い申しあげます。


伊藤若冲「南天雄鶏図」
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ぽかぽか春庭2017年12月目次

2017-12-30 00:00:01 | エッセイ、コラム


20171230
ぽかぽか春庭2017年12月目次

1202 ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2017年十七音日記東京紅葉(1)小石川後楽園のひつぢ田と紅葉
1203 2017年十七音日記東京紅葉(2)上野公園、東京国立博物館庭園
1205 2017年十七音日記東京紅葉(3)旧古河庭園の紅葉

1207 ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2017十七音日記音楽の楽しみ(1)渡邊達徳in北とぴあロビーコンサート11月
1209 2017十七音日記音楽の楽しみ(2)ピアノトリオin 滝野川会館
1210 2017十七音日記音楽の楽しみ(3)フロイデ!第九を聞く
1212 2017十七音日記音楽の楽しみ(4)クラリネットクワイア&金管カルテット by 上野学園大学
1214 2017十七音日記音楽の楽しみ(5)古楽 by上野学園大学その2
1216 2017十七音日記音楽の楽しみ(6)アンダンテカンタービレ室内楽アンサンブル in滝野川会館ホール

1217 2017十七音日記12月(1)姑3回忌と後楽園イルミネーション
1219 2017十七音日記12月(2)我が家忘年会その1「美女と野獣」
1221 2017十七音日記12月(3)デンマークデザイン展 in 新宿損保美術館
1223 2017十七音日記12月(4)合唱メサイア in 大田区民ホールアプリコ&ジャズダンス忘年食事会
1224 2017十七音日記12月(5)クリスマスの音楽と彩飾写本 in実践女子大学
1226 2017十七音日記12月(6)年末家族カラオケ大会ディスコードでいこう

1228 春庭ブックスタンド>2017読んだ本メモ
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ぽかぽか春庭「2017年ブックスタンド」

2017-12-28 00:00:01 | エッセイ、コラム


ぽかぽか春庭ブックスタンド>2017の本棚(1)2017年1月~12月に読んだんだ本

@は図書館本 *は図書館リサイクル本 ¥は定価で買った本 ・はBookoffの定価半額本&100円本。+プレゼント本

<日本語・日本言語文化論>
@今井邦彦 『なぜ日本人は日本語が話せるのか』2004大修館
@村山修一 『安土桃山時代の公家と京都・西洞院時慶の日記にみる世相』2009塙書房

<小説 戯曲 ノンフィクション>
・日本文藝家協会『文学2017』2017講談社
+沼田真裕『影裏』2017年9月号文藝春秋
・司馬遼太郎『花妖譚』2009文春文庫
¥古川健  『幻の国』2017年9月号悲劇喜劇
・井上ひさし『東慶寺花だより』2015」文春文庫
・三上廷  『ビブリア書店の事件手帖5』2014角川文庫
・森まゆみ 『明治快女伝』2000文春文庫
¥山川三千子『女官』2016講談社学術文庫

<評論 エッセイ>

+西江雅之『食べる』2010青土社
@五十畑弘『日本の橋』2016ミネルヴァ書房
@砂川秀樹「新宿二丁目の文化人類学」2015太郎次郎社エディタス
@池田忍「日本絵画の女性像―ジェンダー美術史の視点から」1998ちくまプリマーブックス
・米原万里『ロシアは今日も荒れ模様』2006講談社文庫
・辰巳芳子『料理歳時記』2005中公文庫
・宮尾登美子『わたしの四季暦』1994中公文庫
・西原理恵子『鳥頭紀行全部』2001朝日文庫
・ゲッツ板谷西原理恵子『鳥頭紀行』2001角川文庫
・岩本悠『流学日記』2006幻冬舎文庫

<アート>
@玉手義郎『西洋建築歴史さんぽ』2017世界文化社
@万城目・門井『ぼくらの近代建築デラックス』2015文春文庫
・赤瀬川原平『名画読本』2007光文社文庫
・赤瀬川原平『日本にある世界の名画入門』2006光文社文庫
・井出洋一郎『聖書の名画はなぜこんなに面白いのか』2010中経文庫
¥山種美術館『花の絵画名品集』2017山種美術館図録
・水村光男監修『世界遺産1ヨーロッパ』2002講談社文庫
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 今年は、本のタイトルメモをしておかなかったので、大分忘れてしまいました。読んだ本のタイトルを思い出さないのは、読んだことになっていないってことで、いいのだけれど、部屋の中がぐちゃぐちゃで、読んだはずの本がいろいろ潜ってしまったっていう理由もあります。

 読んだ本の大半は、百円の文庫本です。100円棚を見渡して、目に入ったタイトルを買うので、系統だった読書には無縁。読書があまり身につかないのも、テキトーに読むからでしょう。
 新しい作品を読むとしたら、たとえば「影裏」は、夫が「買ってみたけど、あまり読む気が起きないのであなたが読むならあげる」と文春9月号をよこしたのですし、戯曲「幻の国」は、アコさんと観劇した劇の戯曲が掲載されていたので、あとで朗読の要望があったら読めるようにと買ったものです。自分からこれは今年中に読みたいと思って自分で買った、という本は少なかったです。

 読書時間が減っているのは、通勤時間が減ったから。電車での通勤読書が一番本にひたれる時間です。寝る前のお休み本など、1ページも読まないうちに寝てしまうことが多い。

 そんなカツカツ生活の中での読書。新しく知ったことばに目をひらかれ、卓越した文章を読んで心ふるわす。そして、本の著者との出会いも読書の喜びのひとつ。100円本をあさっていると、どうしてもなじみの著者の本を手に取りがちです。しかし、たまには本のタイトルにひかれて、今まで読んだことのない著者に出会うこともあります。

 岩本悠も今年初めて読みました。100円文庫本のタイトル『流学日記』を見たときは、よくあるワカゾーの世界放浪紀行なんだろうと思いましたけれど、夫が校正を担当する本のひとつが「地球の~」というガイドブックなので、若者がツアーでなく旅した記録は読みたい本の一種です。

 20歳の大学生が教育系の大学を1年間休学して世界放浪した記録。たしかによくあるパターンの異文化との出会い、人との出会いの日記だったのですが、今までの若者旅行記にはないものを感じました。体験記は自費出版からはじまって、一般販売の本となり、その印税を投じてアフガニスタンに小学校を建てた、というところまで文庫本には来歴が書かれていました。
 こういう学生も、卒業後はフツーの会社員かなにかになっちゃっているのかなあ、と思っていたら 読み終わった直後に、新聞に岩本悠の名を見つけました。これも出会いです。

 岩本は一流企業に就職し、数年は会社員としてフツーに働いたみたいです。このころ岩本の「世界放浪その後」の経歴を知ったら、ほらやっぱりね、たいていこうなる、と思ったことだったでしょう。
 しかし岩本は、世間からみれば安泰なサラリーマンとして一生おくれそうと思う有名企業(ソニー)を飛び出して、ド田舎で公務員になり、現在はNPOと兼務で教育再生にがんばっていました。与党お気に入りの「教育再生会議」が戦前復古のようなことを言っているのに対して、岩本らのNPOは、ほんとに地道な草の根の活動をしています。

 ソニー勤務時代、人事部にいた岩本は、島根県離島の高校から出張講師の依頼を受けました。ボロい校舎、先細りの生徒数。廃校寸前だった高校で岩本は講演しました。東京生まれ、縁もゆかりもない土地でした。
 この離島の高校から「廃校にしないために、この高校を魅力ある学校に変えて、外部からも生徒が来るようにして、町起こしにつなげたい」という希望を聞いて、岩本はソニーをやめ、島にやってきました。そして本当に隠岐の島海士町の隠岐島前高校を、他県からも生徒が応募してくる高校に変えたのです。8年間の苦闘の末、他県からも「島留学」の生徒がやってくるようになりました。

 その手腕を見込んだ島根県は、2015年4月に、岩本を全国でも前例のない役職「教育魅力化特命官」に任命し、その仕事が成果を見せ始めたことで、私が読んだ新聞記事になったのでした。
 2017年4月からは、一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォームを設立して、教育、社会の魅力化に取り組んでいます。今では3人のお子さんの父親だそうです。

 こんな魅力的な人を知ると、私も頑張んなきゃ、と思えます。100歳まで頑張ってもあと32年しか残りが無くなり、この残り少ない日々に何が出来るというのだろうと毎日くらい顔で過ごしてきたのですが、元気がでてきます。

 与党の施策、教育勅語万歳みたいな風潮の中、教育についてお先真っ暗な気分になっていたのですけれど、もう少し、この教育界でがんばろうという気になってきました。
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ぽかぽか春庭「クリスマスの音楽と彩飾写本 in実践女子大学」

2017-12-24 12:24:00 | エッセイ、コラム

実践女子大公開講座とプレセピオ展示ポスター

20171224
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2017十七音日記12月(4)クリスマスの音楽と彩飾写本 in実践女子大学

 12月16日土曜日、山種美術館の川合玉堂展の招待券有効期限が17日で終了するので、出かけたところ、近所の実践女子大)で16日まで「朝倉摂リアルの自覚」を展示しているというので、初めて実践女子大渋谷キャンパスに入ってみました。

 守衛所で入校証をもらって首から提げ、新しいビルに入って朝倉摂展をやっている香雪記念資料館に行くまでに、ポスターが目に入りました。実践女子大学の公開講座「西洋中世の音楽と彩色写本」についてでした。

 

 予約不要、出入り自由の公開講座というので、聞いてみることにしました。
 近頃の女子大は、トイレやカフェテリア、教室、学生利用ロビーなどがこじゃれていてきれいになっていないと志望者が減ってしまうという評判通り、新しくてとてもきれいな校舎です。かって私が学んだ頃のようなバンカラが売り物だった共学の古い教室やトイレでは、女子学生たち寄りつかないのだろうなあ。ああ、でもあの古校舎も今ではきれいになっているのかしら。スロープ下の学食など、こぎれいになっているのかも。

 会場は渋谷キャンパス創立120周年記念館6階601教室
 私が会場に入ったときは、もう西間木真先生(東京芸術大学音楽学部准教授)による「中世フランスのノエルと音楽:伝承から創作へ」のお話が始まっていました。

 楽譜写本をプロジェクターに映しながら、クリスマス宗教音楽がどのように作られ、ヨーロッパに広まっていったのか、について、講義が進んでいきました。楽譜をプロジェクターに映すだけでなく、その音楽を流して聴かせてくれたので、むずかしい話になると眠くなる私も楽しく講義を受けることができました。

 ノートルダム大聖堂の音楽について説明する先生。


 ノートルダム大聖堂の司祭たちは、ノエル(クリスマス)に歌う聖歌を作曲していました。世俗音楽(民謡など)を取り入れながら教会音楽が作られ、教会音楽はまた民間に広まっていく。西洋音楽は、中世に多声音楽を発展させていった、ということでした。楽譜の書き表し方なども中世に発展していきました。

中世の楽譜の例(画像借り物、西間木先生が示した画像ではありません)


 休憩の間に、1階に展示されている彩色写本とクリスマスの人形飾りを見ました。この人形飾りはプレセピオと呼ばれ、クリスマスシーズンになると、キリスト降誕シーンを人々に見せるために飾り付けられた、ということです。
 中世ヨーロッパの彩飾写本(複製)なども展示されていました。
 女子大生が「うちの大学にこういうお宝があったとはね」と話し合っていました。
 
プレセピオ「キリスト降誕」


 休憩後は、駒田亜紀子先生(実践女子大学文学部教授)の「西洋中世の彩飾写本に見るキリスト教文化」の講義。

 中世彩飾写本は、修道士などの教会関係者や有力貴族などが自分のために豪華な彩飾をほどこした時祷書(朝から夜までの時間ごとの祈りのことばを書いた本など)を作らせたものです。
 展示されていた時祷書は、金で印刷された文字など、絢爛豪華なものでした。(展示物は複製レプリカの展示でしたが、写真は不可)

 ↓の彩飾写本は、借り物で、実践女子大に展示されていたものではありませんが、彩飾写本とはどんなものか、という参考に。



 これまでまったく興味がむかなかった「中世ヨーロッパの彩飾写本」という世界も、お話を聞いてみると研究者もコレクターもたくさんいて、それぞれの立場で図録を出したり研究書を出したりしているのでした。
 思いもかけず立ち寄った公開講座でしたが、彩飾写本もプレセピオも、クリスマスシーズンの楽しいひとときとなりました。

 キリストの降誕を祝う人々にも、聖書にはイエスの誕生日は記録されていないからクリスマスは祝わないと原理を貫くエホバの人々にも、禅宗の寺に両親が眠っている私にも、クリスマスイブ、そしてクリスマスが、心あたたまるひとときでありますように。

 私にとっては、「冬至を過ぎて、太陽の日脚が延びていくのを祝う日」です。
 娘が作ったケーキ、9粒の甘王をケーキの上にのせて、とよのかを1パック刻んで生クリームとまぜて間に挟み込み、「今まで作ったイチゴケーキの中で、一番豪華にできた」と言っていましたので、豪華な時祷書はなくても、今年の1年に感謝し、来年に祈りをこめました。

生クリームの泡立てもちょうどよく出来て、見栄えが悪くても、我が家にとっては「娘のケーキ」が一番です。


<つづく>
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ぽかぽか春庭「合唱コンサート in 大田区民ホールアプリコ&ジャズダンス忘年食事会」

2017-12-22 00:00:01 | エッセイ、コラム
20171223
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2017十七音日記12月(3)合唱メサイア in 大田区民ホールアプリコ&ジャズダンス忘年食事会


 ジャズダンスサークル仲間たち、Cozさんに誘われて、TTさん、ミサイルママ、私も21日のコンサートへ行くことにしました。コンサートに誘われたものの、何のコンサートかもわからずに、仲間にくっついて蒲田駅で降り、大田区民ホールアプリコ大ホールへ入場しました。

 コンサートは、慶応大学と日本女子大学の合同混声合唱団混声合唱団コール・メロディオンのコンサートでした。午後6時半開演。
 第一部『内なる遠さ』 作詩:高野喜久雄 、作曲:高田三郎
 第二部『聖チェチーリアのための荘厳ミサ ト長調 (Messe solennelle en l'honneur de Sainte Cecile,1855)』 作曲:Charles Gounod

 私ののほかは、豊島区や北区で合唱サークルや第九を歌ってきた合唱好き。私は小学校中学校の頃はNコンめざして練習に励んだ合唱少女でしたが、大人になてからは「私はソロで歌いたい」と称して、合唱には加わったことがありませんでした。

 第一部はちゃんと聞いていましたが、第二部のほうのミサ曲、猛烈に眠くなって、曲の間すやすやと心地よく寝ていました。拍手の音で目がさめて、あわてていっしょに拍手。ミサイルママに「目が覚めたね」と言われました。
 アンコール曲の「もろびとこぞりて」と「ジングルベル」は楽しく聞きました。結局、この2曲を聴くために、蒲田まで遠出してきたのだ、という感じ。ま、それもありかな。脳波がミサ曲にイヤされて眠ったのですから、脳のためにはよい時間でした。

 22日金曜日は、ジャズダンスサークルの忘年食事会。男女参画センターの会議室で総会を行いました。Cozさんが金曜日にほかのダンスレッスンを受けたいから退会する、と言って退会。残り5名は、なんとかサークルを維持していくことを確認して食事会へ。

 TTさんの認知症ご主人の介護話を聞いたり、よもやま話をしながら、パスタ大盛り4皿、ピザ2皿をシェアして食べ続けました。みな、もうおなかいっぱいだと言いながら、結局だれひとり残したりはせずに、全部たいらげました。
 ご主人介護のTTさんは3月まで休会。Cozさんは退会。3ヶ月間は4人だけで練習を続けることになりました。寂しいけれど、がんばって踊っていきます。
 踊る大舞踏線、今年も楽しく踊り、楽しく食べました。
 来年もよい年にしようと言い合って、おひらきに。

<つづく>
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ぽかぽか春庭「デンマークデザイン展 in 新宿損保美術館」

2017-12-21 00:00:01 | エッセイ、コラム

デンマークデザイン展ポスター

20171221
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2017十七音日記12月(2)デンマークデザイン展 in 新宿損保美術館

 ミサイルママから、「いっしょにお出かけできるよ」とOKをもらったので、新宿損保美術館へ行きました。(正式名「東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館」ながっ)
 デンマークデザイン展をやっていて招待券2枚あったので、「2枚ともあげるから、新しいおつきあいの人と行ってきたら」と言ったのですが、「いま、シンさんは体調崩していて、しばらくはお出かけしないで養生するっていうから、e-Naちゃんの行けるときにいっしょに行こう」と、久しぶりの「大人のえんそく」復活です。

 ミサイルママ65歳で定年退職するまで、インテリア会社の社員でした。おもにカーテンやベッドカバーなどの布地のインテリア製品を売る店舗で接客を担当して、顧客の部屋に合うベッドカバーの見立てをしたり、受注したビルにカーテンを納入したりなどの仕事をしていましたので、家具ほかのインテリアに興味がある人なのです。
 先日は、ビンテージのロココ調椅子を古道具屋で見つけたと喜んでいました。電車のすいている時間帯を見計らって、自分で椅子一脚を自宅まで運んだのですって。
 お気に入りの椅子、写真を見せてくれました。

 今回のデンマークデザイン展は、椅子だけではなく、陶器、照明具、日用雑貨に至るまで、さまざまなデザインが紹介されていました。
 陶器はロイヤルコペンハーゲンが有名だ、というくらいの知識しかなかった私ですが、先日テレビ番組で、相楽樹と篠原ともえがデンマークで骨董市をめぐる旅番組をしていたので、デンマークの製品に興味がもてたところでした。

 損保美術館の会場、そのロイヤルコペンハーゲンも、椅子も、照明具もとても使いやすそうで、素敵なデザインの品々でした。デザインが持つ力、とても心地よかったです。

写真撮影OKコーナーに展示されていた椅子


 展示のほとんどは「触らないで」と注意書きがあった椅子でしたが、 展示の最後に「ここは写真を撮っていいコーナー」があって、自由に椅子の座り心地を試すことができ、写真も撮ってOKでした。

椅子の座り心地を試して見るミサイルママ。背景の壁飾りは、ウールフェルトを組み合わせた作品です。


 常設展示のゴッホのひまわりやセザンヌ、ゴーギャンも見て、それから都庁の展望台へ行って、東京の景色を見ながらしばしおしゃべり。話題のほとんどは、おつきあいが始まったシンさんがどんなに誠実でいい人であるか、ということ。
 休日にいっしょにお出かけした日帰りバスハイクで、富士山忍野八海に行ったときの幸せそうな写真も見せてもらいました。やさしそうな人で安心しました。

 「お互いに、結婚しようというようなおつきあいではなく、時間に余裕があるときにいっしょに出かけて楽しいひとときをすごすのもいいね、という細く長いおつきあいになればいいと思っているの」ということでした。
 和食屋で晩ご飯を食べて本日のえんそく終了。シンさんとのおつきあいが優先するのは当然でしょうけれど、たまにはこうしてバーサンえんそくにも出かけられたら嬉しいんだけどなあ。つぎはいつになるかしら。

損保美術館のクリスマスツリーとともに


<つづく>
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ぽかぽか春庭「我が家忘年会・美女と野獣」

2017-12-19 22:22:22 | エッセイ、コラム
20171219
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2017十七音日記12月(2)我が家忘年会その1「美女と野獣」

 年末といえども、世間並みの忘年会は私がジャズダンス仲間と食事会に出るくらいで、娘も息子も引き籠もりっ子ですから、外出しての忘年会などとんと縁がない。
 せめてもの「我が家忘年会」として、無料映画界と無料カラオケ大会開催です。

 18日月曜日、映画パスポートを使って、飯田橋ギンレイホールで『美女と野獣』を見ました。ディズニー実写版。
 先日「ララランド」を娘息子と見たときはギューギュー詰めで、狭いギンレイの椅子だと身動きもできない感じでしたが、今回は、3Dではなくて2D上映だし、空席もあるゆったり状態でした。中高年が多いギンレイ客層ですが、ファンタジーも楽しいですよ。ディズニー映画は子供っぽいなんて思わずに楽しんだらいいのに。

 娘は『ハリー・ポッター』シリーズのハーマイオニー贔屓だったので、エマ・ワトソンが美女を演じるディズニー実写版をとても楽しみにしていました。3ヶ月前にアニメ版をワンセグで見てストーリー復習しておく、という念の入れよう。
 ハーマイオニーは歌もうまいし、読書好きで知性的なベルにぴったりでした。 

 息子のほうは、「アニメ版を見たのは保育園のころだったから、どんな話かまったく覚えていないけれど、別段復習せんでもいい」と、ストーリーを知らない状態で見ることに。

 家族としゃべりながら見たい娘、映画館での上映中はおしゃべりを封印していましたから、見終わっての帰り道、アニメ版と違うところ」を解説してくれました。
 私も、アニメ版には皆無だった黒人キャラが増えているのは時代の流れだなあと思いましたが、娘はガストンの相棒ルフーのキャラがアニメ版とかなり違っていることを指摘。

 アニメのルフーは、強いガストンのコバンザメをやっている単純なオバカキャラだけれど、実写版のルフーは、女性には興味がなくてガストンにあこがれており、後半ではガストンの邪悪さに気づく。
 「村の三銃士」のひとりはタンスの歌姫に女装をさせられると、「本当の自分」に気づき、ルフーとダンス。このシーンは、ロシアでは「こどもに同性愛を教える」として、上映禁止運動になったのだとか。

 ほかにアニメ版と違うところは、野獣の生まれ変わりを司る魔女。実写版では、村の「物乞いして生きて行くしかない寡婦アガット」として描かれる。

 実写版が大いに気に入った娘、何年後かに吹き替え版がテレビ放映されるまでに、歌を覚えて、吹き替え版といっしょに歌うのだと楽しみにしています。



 年末のひととき、美しい画面に見入りました。

<つづく>
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ぽかぽか春庭「姑3回忌と後楽園イルミネーション」

2017-12-17 12:00:00 | エッセイ、コラム

後楽園のイルミネーション

20171217
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2017十七音日記12月(1)姑3回忌と後楽園イルミネーション

 2015年12月、私のミャンマー赴任中に姑が亡くなってから満2年。3回忌です。
 夫の方針で、家族だけでお寺に行きお参りしました。宗教嫌いの夫は「忙しいから僕は行かない。3人でお参りしてきて」と言っていたのですが、娘に説得されて、「法事ではなく、ただ、家族でお参りする、という形なら」と、いっしょにお寺へ行ったのです。

 夫と娘息子は、墓前で長いこと亡き姑の思い出話をしていましたが、私は、お焼香を済ませるとお寺のロビーに戻り、座って待っていました。こういうとき、夫と娘と息子にとっては、姑は血族であり、私にとっては姻族だなあ、と感じます。ヨメを誉めてくれたよい姑でしたが、それは、夫と語り合う思い出でもありません。「孫達が育ったのも、ヨメのあなたがしっかり働いてくれたから」と、姑はいつも言ってくれましたけれど、それを言ったら、夫にはイヤミでしょうから。
 
 お参りのあと、後楽園の中を通り抜けました。イルミネーション見物をしながら歩いて行くと、後楽園ドームホールの周囲はすごい人混み。娘が手持ちのアイフォンで検索すると、6時から嵐のコンサートが始まるという人混みでした。若い女性達が、コンサートグッズを買う列に並んでいます。その長い行列の熱気に、娘は「嵐、すごいなあ」と面白がって見ていました。

 6時前、後楽園歩道橋の上には「今日のチケットゆずってください」と書かれた手書きのプレートを持って立っている女性が大勢いました。5万人以上入るドームの3日間公演。15万人の席があるのに、ファンクラブメンバーでもチケット抽選に外れてしまうほど、人気の高い嵐コンサート。今回の全国ドームツアーでは90万人分のチケットが争奪戦で、1枚のチケットに購入希望は100人。100倍以上の倍率の抽選に当たれば1万円弱のチケットですが、ネットオークションでは10万20万円で取引があるのだとか。

嵐の公演イルミネーション。アンタイトルド(無題)だって。


 どれだけお金を出しても、ひと目でいいから生で好きなメンバーに会いたいという、ファンの気持ち。人生の一部分そんなふうに熱狂的にファンでいられるのは、幸福なんだろうなあと思います。わかる気もするけれど、私は若い頃にも、そんなふうに熱狂した歌手も俳優もいなかったので、いまひとつようわからん部分も。

 イルミネーション見物、後楽園遊園地の今年のテーマは「スィーツ」でした。美味しそうな有名パティシエのクリスマススイーツ。

お菓子の家イルミネーション


お菓子の家の中の、有名パティシエ制作クリスマスケーキ


 クリスマスイルミネーション前の一家。


お菓子の家の前で


 文京区シビックセンターの椿山荘で、お斎の晩ご飯。ほんとうは窓際の席がよかったのですが、時期的に予約無しに行くと、窓際でない席もなし。30分も待ちました。私はその間、展望エリアで東京の夜景見物。椿山荘窓際の席からは東京タワーや新宿の町並が見えますが、展望エリアからは、スカイツリーや池袋サンシャインが見えます。

文京区シピックセンターからスカイツリーを見る 


 後楽園で。久しぶりに一家そろったので浮かれていると、夫は「かーちゃんは、いつまでも若いねぇ」とつぶやき、それを息子が翻訳して真意を伝えてくれました「母は、いつになってもバカっぽいねぇ」はいはい、承知しております。
 

<つづく>
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ぽかぽか春庭「アンダンテカンタービレ室内楽アンサンブル in滝野川会館ホール」

2017-12-16 00:00:01 | エッセイ、コラム
20171216
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2017十七音日記音楽の楽しみ(6)アンダンテカンタービレ室内楽アンサンブル in滝野川会館ホール

 12月10日、お昼に北とぴあで古楽アンサンブル演奏を12時半から1時半まで聞いたあと、一番前に並んで聞いていたミサイルママと地域バスで滝野川会館へ。2時半からは、北区区民オーケストラメンバーによる室内楽コンサートがあるというので、無料コンサートのはしごです。
 北区民オーケストラ、前に聞いたことはあったけれど、室内楽としてはこれまで聞いたことがなかったので、どれくらいの力量かわかりません。いずれにせよ、素人が趣味で続けているオーケストラなので、無料じゃなければ出かけていかないかも。

 第1部は、金管と木管のアンサンブル。子供向けの部です。
 金管五重奏(ホルン、トランペット2、トロンボーン、チューバ)は、ゲーム音楽のドラゴンクエスト序曲に始まり、アンパンマン、トトロなど楽しい曲が続きました。金管の音はプロに比べれれば劣りますが、子ども達も大喜びだったので、よかったと思います。手拍子してもよし、歌っても良しという気軽な雰囲気を味わって、音楽って楽しいなという気持ちの子供に育ってほしい。


 木管五重奏(フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴット~は、クリスマスソングメドレー。鈴などの打楽器を加えた「そりすべり」が楽しかったです。楽器紹介の説明で、ホルンを紹介したら、「え~またホルン?」という正直な声が子供の間から出たのには、司会者も苦笑。さきほどの金管の紹介のときにホルンがいたのをよく覚えていたんだね。そりゃ、ホルンは金管なの、木管なの、という疑問が出てくるのは当然です。

 弦楽合奏。チャイコフスキー「弦楽セレナーデ」メンケン「美女と野獣」など。第1部はここまで。休憩を入れて、未就学児は退場。

 第2部は弦楽合奏で、チャイコフスキー「アンダンテカンタービレ」。これはなじみのメロディなので楽しく聞けたのだけれど、次のホルスト「セントポール組曲」やダンツィ「木管五重奏曲」など聞き覚えのない曲は、私もミサイルママもところどころ眠くなりながら聞いていました。そして「よい音波で脳波が平穏になり、居眠りするのは心の解放によいこと」と言い合いました。今月、ずっと心にひっかかって、晴れ晴れしない案件があったのです。

 ミサイルママといっしょに出かけたのは、ダンスサークルの今後の方針について話し合うためでもありました。今6名のメンバーのひとりが「年内限りでサークルをやめたい」と言い出して、サークルの存続が危うくなっていたのです。
 8日の練習のあと、Cozさんが指導の先生に「12月いっぱいでやめます」と挨拶したことがわかりました。これは毎年年末になると言い出す恒例行事のような「やめたい病」ではなく、本気でサークル脱退したいのだ、とミサイルママとがっかりしていたところでした。

 脱退したい理由は。これまで12年間、発表会に休まず参加してきたのだけれど、今までは発表のあと、録画DVDを買いもせず、自分の踊る姿を見直したことがなかった。でも、今年2017年のビデオは、e-Na息子が撮影編集してビデオを配ったので、はじめて、自分のダンス姿を見たところ、あまりに踊れていないので、がっくりきてやめたくなった、ということらしい。これまでは、ビデオを見ていないから、自分の姿を客観的に把握したことが無かったというのです。

 でも、ビデオ見てがっくりくるのは私も同じ。ただ、私は毎年毎回「なんて下手なんだ、なんてオデブなんだ」と繰り返して見てきたからショックはない。Cozさんが、12年間ビデオを見ないできて、今年見てショックを受けたというのも、ずいぶんとのんきな話だと思います。
 自分のイメージの中だけで自分はちゃんと踊れていると思ってきて、実際の姿を見たらぜんぜん踊れていないことがわかった、というのはショックでしょうけれど、現実は現実。

 もう、踊ることが楽しくないし、今練習しているスペインのセビジャーナスも、振り付けを覚えなくていいのだと思うと、ほっとする、とCozさんは言います。私など、最初から振り付けを覚える気がなく、ミサイルママの後ろに立って、マネして踊るだけという感覚なので、振り付け暗記がそんな負担になったこともなし。

 私やミサイルママにとって、踊り続けることがアイデンティティのひとつなのです。でも、Cozさんはダンスで身体を動かすにも、ボクササイズやヨガ、エアロビとダンスと同じだと言います。私は、エアロビやヨガは身体のためにはいいのだろうけれど、全然楽しくない。振り付けを覚えられないとしても、ジャズダンスのほうが断然楽しい。

 踊ることが楽しくなくなったというのなら、無理して引き留めてもしかたないね、と、ミサイルママと結論しました。  
 メンバー5人に減ったら、来年度からは会費を値上げしてなんとかサークルを維持し、いずれ高齢化でメンバーも一人抜け二人抜けしていくだろうけれど、ダメになるところまでがんばろうと、ミサイルママと確認。

 アンダンテカンタービレ(歩く速度で、歌うように)、で、ぼちぼちと歌いながら歩いて行きます。 

<おわり>
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ぽかぽか春庭「古楽 by上野学園大学その2」

2017-12-14 00:00:01 | エッセイ、コラム
20171214
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2017十七音日記音楽の楽しみ(5)古楽 by上野学園大学その2

 北とぴあロビー無料コンサート。12月10日12時半からは、古楽の演奏でした。
 上野学園大学音楽学部のコンサート、昨年10月にも、北とぴあエントランスロビーで、上野学園大学学生たちほかによる古楽演奏を聴いています。上野学園は、古楽器コレクションにおいても、日本の音楽大学の中で有数の蒐集をしているのだとか。

 今回は、准教授櫻井茂、卒業生折口未桜、学部2年生清水愛架の師弟トリオです。演奏前に会場にいた折口さんに、昨年10月にも上野学園古楽アンサンブルを聞いたことを話したところ、「私、去年も演奏していました」とおっしゃる。帰宅後昨年10月のブログ記事を確認したら、折口未桜さんと清水愛架さんの名前をちゃんと書き込んでいました。でも、顔を覚えていなかったのです。日頃あまり見ることがない古楽器ばかり見ていたからでしょう。
 12月10日の演奏曲目は「ギリシャの神々」をテーマにしていました。

・ナターレ作曲 3声のソナチネ ダフネ(アポロンの求愛を拒んで月桂樹に変身した川の精)、パノペ(船乗り達に敬愛された海の精)、ボロス(半人半馬ケンタウロス族のひとりだが、母がニンフ(木の精)なので、他のケンタウルスのように凶暴ではない)

・イースト作曲 3声のファンタジー (9人のミューズ)
 清水さんがミューズひとりひとりについて解説を入れながら9曲続けて演奏されました。私はテルプシコラーがダンスのミューズであることぐらいしか知らなくて、あとは「詩のミューズがいたけど、名前はなんだったけな」という程度だったので、そうか、エトラーという独唱曲のミューズの持ち物は竪琴なのか、なんて聞いていましたが、なに、聞いたあとはすぐわすれます。大丈夫、全部を暗記しなくたって、検索すれば出てきますから。
 
 ミューズ(Muse)は、古代ギリシャ語やアラビア語ではムーサ(Musa)。芸術を司る女神です。司る領域と持ち物について、ヘシオドスによるものが一番よく知られています。清水さんの解説もヘシオドスに準拠していました。
・クレイオー、巻物を手に持ち歴史を司るミューズ。・メルオボネー、悲劇の仮面と葡萄の冠を持つ悲劇を司るミューズ。・タレイア、仮面と蔦の冠を持ち喜劇を司る女神、などなど。
 詩を司るのはふたりいました。笛を持ち叙情詩を司るエウテレペーと、鉄筆と書板を持ち叙事詩を司るカリオペー、などなど。

 歴史を司るミューズも芸術の中にいるのはまあまあ納得ですけれど、古代ギリシャにあっては、芸術、学問、文芸はひとくくりの技芸でしたから、天球儀を持ち天文を司るミューズ、ウーラニアもミューズのひとり。他のミューズが歌ったり朗唱したり踊ったりしている中、天球儀抱えて黄道の計算などしているのは、今思うとちょっと違和感があります。

 上野学園古楽アンサンブルトリオの3人の奏でる調べは、古式ゆかしく典雅な調べを響かせていました。

 

 演奏終了後、ヴィオラダガンバの撮影をお願いしたところ、どうぞどうぞと許可してくださいました。



 古楽アンサンブルは、2018年2月にコンサートを行う予定だそうで、チラシがプログラムといっしょに配られました。楽器撮影のお礼に、演奏会の宣伝します。
 演奏会へ出かける時間とチケット料金ある方はぜひ東京オペラハウスへ。


<つづく>
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ぽかぽか春庭「クラリネットクワイア&金管カルテット by 上野学園大学その1」

2017-12-12 00:00:01 | エッセイ、コラム
20171212
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2017十七音日記音楽の楽しみ(4)クラリネットクワイア&金管カルテット by 上野学園大学

 12月8日金曜日、ジャズダンスの練習に行く前に、無料ロビーコンサートに立ち寄りました。ダンスサークルメンバーのCozさんに電話。「今、何してる?練習にいく準備しているなら、ちょっと早めに出てきて、無料コンサートきいてから行かない?」「行く、行く」という返事なので、一番前の席ふたつ確保しておきました。

 Cozさんは一番前の席だと落ち着かないし、うしろのほうが響きがいい、という人なのですが、私はだんぜん一番前が好き。演奏者のすぐ前にいて、楽器を眺めたり演奏者の顔を眺めたりしたら、楽しいですから。
 座席から2mのところから楽器を眺められるコンサート、ロビーコンサートならではです。

 7時半から 時20分までの前半は、上野学園大学のクラリネットクワイア。バスクラリネットのほか、6本のクラリネットによる7重奏と4重奏。

・ドンディーヌ作曲 マーチ・プロムナード
・グランドマン作曲 クラリネットのためのカプリス
・ジェイコブ差曲 スケルツェット
・ロースト作曲 アルセナール

 続いて金管カルテット
・ガブリエリ作曲 カンツォーネ・ペルソナーレ3番
・ゴンベール作曲 あなたは若すぎる
・ファーマー作曲 美しいフィリス
・アンテニャーティ作曲 カンツォン第9番
・クリスマスキャロルより 牧人羊を(The first Noel)
・ヘンデル作曲 もろびとこぞりて(Joy to the World!)

 「もろびとこぞりて」は、この時期になると、商店街でも鳴り響くなじみの曲。「しゅわきませり、しゅうわきませえり、しゅうわあ、しゅわああ、きませり」と、私も子供の頃歌っていました。
 カルテットメンバー、トランペット2,ホルン、トロンボーンは、金管演奏と英語歌詞の歌声を披露しました。

Joy to the world, the Lord is come!
Let earth receive her King;
Let every heart prepare Him room,
And heaven and nature sing,
And heaven and nature sing,
And heaven, and heaven, and nature sing.

 第1トランペットのローリー・ディラン3年生は、上野学園のHPによると、1年生のときに学内オーディションで協奏曲ソリストに選ばたのだそう。そんな実力の持ち主というもさりながら、長身と甘いマスクのイケメンです。全国トランペッターイケメンコンテストがあったら、絶対に優勝すると思います。(上野学園のHPに学生紹介の写真が出ています) 
 イケメン大好きのHALとしては、演奏技術うんぬんの前に、そのイケメンぶりに胸キュンです。

 東京藝大の学生たちは「本気でプロめざしていまっせ」的な人が多いけれど、上野学園は、これまで「ええとこに嫁入り前にすごす大学として、ピアノでも習っとこか」的お嬢様の音楽大学と思っていました。ローリー君、プロとして大成してほしいなあ。

<つづく>
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ぽかぽか春庭「フロイデ!第九を聞く」

2017-12-10 00:00:01 | エッセイ、コラム
20171210
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2017十七音日記音楽の楽しみ(3)フロイデ!第九を聞く

 12月3日日曜日。北とぴあさくらホールで、ベートーベンの第九を聞きました。友人のミサイルママが合唱団として出演するからです。

 毎年、年末には豊島区合唱団のコンサートに参加してきたミサイルママですが、今年は豊島区はお休みして、初めて北区第九合唱団に参加したのです。豊島区ではアルトパートでしたが、今回はソプラノパート。「フロイデ~」の歌のソプラノは、それほど高い音がないし、ドイツ語覚えるだけでせいいっぱいなので、音のとりにくいアルトパートは難しすぎると感じてソプラノ参加にしたのですって。



 豊島区未来コンサートは、「合唱出演者のチケット分担枚数」があり、ミサイルママから割引値段で買ってきたのですが、北区第九合唱団は、チケット分担も参加費負担もないのだそう。それで、貧乏性HALは、一番安い2階席チケットを購入。

 新日本フィルハーモニー交響楽団、指揮:円光寺雅彦 
 演奏はロッシーニの「セビリアの理髪師」序曲から。
 
 第九のソロ。ソプラノ:澤江衣里 カウンターティナー:村松稔之 テノール:高橋淳 バリトン:清水勇磨

 第4楽章に歌う合唱団は、最初から入場する場合と、2楽章が終わってからがあるけれど、今回は、2楽章のあと。
 ソロ歌手の入場であれっと思いました。華やかなドレスの女性歌手2名と蝶ネクタイの男性歌手2人というのを見慣れてきたのですが、ネクタイ3人ドレス1人だったからです。
 プログラムを見ると、カウンターテナーでした。ミラノ在住の村松稔之さん。

ソリスト


 村松さんは、合唱団の練習場の現れて、「このたび、いっしょに舞台に立たせていただく村松です」と、挨拶なさったそうです。ミサイルママは、「昔、豊島区の合唱団練習中に、共演する森麻季さんが挨拶に見えたことがあったの。まだ若手新進の時代だったから気軽に挨拶に来てくれたけれど、あれよという間にオペラで主役を張る実力歌手になったから、村松さんもこれから大歌手になっていくかも」と、期待を寄せていました。
 youtubeにUPされている「もののけ姫」や「この道」を聞いてみましたが、とても美しい歌声です。

 第4楽章、合唱団の平均年齢は高いけれど、とても迫力のある歌声でした。
 ミサイルママは、男声合唱団の背の高い人の後ろに隠れるように立っていました。2階の私の席から顔が半分だけ見えました。ケチって2階席にしたのだけれど、1階席だったら、まったく男性の影に隠れて顔が見えなかったかも。合唱は顔を見に行くのじゃ無いけれど、どうせなら、知っている顔が見えた方が楽しい。

 演奏終了し、ソリストとオーケストラが退場した後

 
 終演後、声をかけようとロビーで待っていたのだけれど、会えませんでした。知人のT子さんの顔が見えたので、「とても素晴らしい歌声でした」と、声をかけることができました。
 「合唱、よかった」と、感想メールを出しても返事なし。おや、これはもしかして、と思って帰宅したら、夜ミサイルママから電話がありました。

 「終演後、彼とふたりでイタリアンに行ってパスタ食べたんだけれど、T子さんたちのグループも来ていて、しかたないから、友人ですって紹介をしたの」と、ボーイフレンドが合唱をききに来てくれたことを楽しそうに話し続けました。

 「前の彼はスポーツ専門で、私が彼に合わせていっしょにラジオ体操やジョギングして無理しちゃったけれど、今度は彼もクラシックが好きだっていうし、同じ趣味が多い」ですって。
 ミサイルママの声がいつになく弾んでいたので、私もうれしかったです。

 「彼、見かけはそんなによくないけれど、すごくいい人なの」というミサイルママ。私は「あのさ、前の彼のときもつきあいはじめた最初のころは、とてもいい人って言ってたけれど、最後はいい人じゃなくなったよね」と、意地悪を言う。

 でも、この夏に「いい人じゃなくなった彼」ときっぱりお別れしてから、ダンスに打ち込んではいてもやや元気なかったミサイルママが。また生き生きしてきたので、よかったよかった。こんどこそ最後までいい人でいてほしいなあと願っています。

(合唱)

ひとりの友を得るという
大きな成功を勝ち取った者
心優しき妻を得た者は
彼の歓声に声を合わせよ
Wem grosse Wurf gelungen,
Eines Freundes Freund zu sein,
Wer ein holdes Weib errungen,
Mische seinen Jubel ein!

 年末のあわただしい日々を過ごすすべての人に、歓喜の歌声が響きますように。
 喜びよ、より美しくFreude, schöner
 
<つづく>
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ぽかぽか春庭「ピアノトリオ in 滝野川会館」

2017-12-09 00:00:01 | エッセイ、コラム
20171209
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2017十七音日記音楽の楽しみ(2)ピアノトリオin 滝野川会館

 毎月第4月曜日の滝野川会館コンサート。
 会館ホワイエにピアノを置き、椅子を80脚ほど並べて行うミニコンサートです。
 ホワイエというのは、大きな建物にある大空間で、休憩などに使います。同じような空間であるロビーは、その建物の受付などが設置されているのに対して、ホワイエはただの空間。なんだそうで、知らなかったわぁ。
 今回は、ホワイエにいつものピアノ。そして、チェロ、バイオリンのトリオ演奏でした。そして、いつもの爺さん婆さん達。

 チェロ:斎藤麻衣、ヴァイオリン:大田麻紀子、ピアノ:横山理奈
 曲目は、
・ブラームス ピアノ三重奏曲第1番より1、3,4楽章
・日本の秋の歌「小さい秋みつけた」「赤とんぼ」

 会場30分早く着いて余裕で座れると思っていたのに、今回、私は開始時間を間違えて、会館ホワイエ到着は、開演直前でした。椅子数が少ないので、もう立ち見が出ている。今回はあきらめて、階段脇に立ちました。

 私の隣にもう一人立ち見。そのおばあさん、演奏が始まっても鼻をたびたびずるずるすすっている。バッグの中をごそごそティッシュを探すのですが、見つからないので、またズズッ。ティッシュがないなら会場を出て、トイレのペーパーで鼻をかんできてほしいと思いましたが、無料のコンサートなのだから、観客マナーもそれなりで仕方なし。我慢。

 ところが、私も冬場にはノドが弱くて、ブラームストリオの楽章間に咳き込んでしまいました。のどの不調に我慢できず、遠慮しながらもコンコン。ああ、おばさんの鼻音に不満そうな顔しなくてよかった。自分だってこんな不始末にみまわれる。冬場だし、年寄りの集まりだものね、いろんな不調もお互い様。
 ズズッのおばさんは、「あんただって、雑音たててるじゃないの」と感じたのか、3楽章4楽章になると鼻音に遠慮がなくなり、いっそうズズッが激しくなりました。
 「無料で楽しむ」のコンサート、今回は音楽に没入できない1時間となりました。ま、そういうこともあるさ。

 ブラームスのピアノトリオが終わったら、私の前の方の席に座っていたおばあさんが帰り、椅子席がひとつ空いたので、そこに座りました。ようやく「小さい秋見つけた」と「赤とんぼ」は落ち着いて聞くことができました。短い曲だけれど。 

 ブラームスピアノトリオ曲を始める前に、演奏者は「ブラームスはリストのコンサートに出かけていって、演奏中にいねむりをしてリストにおこられたことがあるそうです。だから、眠くなった人はどうぞご遠慮なく」と、観客に向かって言っていました。
 そういう気軽なコンサートであるところが、この「ホワイエ無料コンサート」のよいところでもあるのですが、居眠りはよくてもいびきは御法度だろうと思うし、演奏中の鼻すすり音はやはりご遠慮願いたいなあと感じてしまいました。

 今日も、他者に厳しく自分に甘いHALでした。

<つづく>
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ぽかぽか春庭「渡邊達徳in北とぴあロビーコンサート11月」

2017-12-07 00:00:01 | エッセイ、コラム
20171207
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2017十七音日記音楽の楽しみ(1)渡邊達徳in北とぴあロビーコンサート11月

 エンジョイ東京フリーライフ」。東京をタダで楽しむ生活。
 東京に暮らしていて、無料で音楽や展覧会、映画を楽しむのが私のライフスタイル。
 映画はこまめに応募すれば、ときどきは試写会招待券が当たるはずですが、近年は夫の会社の福利厚生映画パスポートを借りて無料で映画を見ることができるので、新作の試写会にはとんとでかけていません。パスポート代を払うのは夫、5名までは無料でいっしょに入場できます。
 11月はラ飯田橋ギンレイで娘息子と「ララランド」を見ましたし、今週はひとりで「ライオン25年目のただいま」を楽しみました。12月は「美女と野獣」を娘息子と見に行く予定。(2Dですが)

 音楽は、都内各地で無料コンサートがあります。
 11月26日日曜日、北とぴあロビーコンサートに立ち寄りました。出演は、パイプオルガン勝山雅代、ヴァイオリン渡邊達徳。(私の日本語発音ではバイオリンですが、もらったパンフレット表記がヴァイオリンになっていましたから、表記に従います。ヴァイオリンと表記する場合、下唇はちゃんと噛んで「V」にしてくださいませ)
 渡邊さんは1993年生まれ24歳。若い世代の音楽家で、勝山さんの息子さんのバイオリンの先生である、というご関係なのだとか。

 曲目は、オルガン曲が
・トッカータ、アダージョ、フーガハ長調BWV564’(J.Sバッハ)
 ヴァイオリン曲が
・メロディ(オペラ「オルフェ緒とエウリディーチェ」より)グルック作曲クライスラー編曲
・ヴァイオリンソナタ(ヘンデル)
・G船上のアリア(J.Sバッハ原曲)

 もともとのバッハの曲『管弦楽組曲第3番ニ長調 BWV1068』の第2曲「アリア(エール)」をヴァイオリニストのアウグスト・ウィルヘルミがピアノ伴奏付きのヴァイオリン独奏のために編曲したものの通称が「G線上のアリア(ハ長調)」ですが、今回はバッハ原曲のニ長調で演奏する、ということでした。
 私はそんなことも知らなかったので、これまでは「G線上のアリア」というのに、ヴァイオリンのG線だけではなく、ほかの線も使っているなあと思って演奏を見てきました。今回はじめて、編曲者のウィルヘルミがハ長調に移調してG線だけで演奏してみせたのであって、もともとG線だけで演奏するために作曲されたのではない、ということがわかりました。

 アンコール曲は、ハンガリアン舞曲5番と思ったのだけれど、曲目紹介はなかったので、私がそう思っただけかも。曲名ちゃんと区別つかないので。ピアノの伴奏で聞いてきたので、パイプオルガン伴奏は新鮮でした。
 渡邊さんの演奏、若さあふれていて、とてもよかったです。

おふたりのリハーサルから聞きました。とてもなごやかな練習のようすだったのですが、本番で、渡邊さんは勝山さんの息子さんのバイオリンの先生とうかがい、日ごろから信頼関係があついのだろうなあと納得。
 渡邊さん、若手イケメンバイオリニストとしてこれからの活躍が期待されます。


 リハーサル光景。


<つづく>
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ぽかぽか春庭「旧古河庭園の紅葉」

2017-12-05 00:00:01 | エッセイ、コラム


20171205
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2017年十七音日記東京紅葉(3)旧古河庭園の紅葉

 11月27日月曜日、旧古河庭園の紅葉見物。
 こちらも小石川後楽園に劣らず、見頃でしたが、土曜日の後楽園に比べると、集まっている人は少なめ。月曜日にも休園しないということを知っている近所の人と、日本の諸施設のほとんどは月曜日が休館休園になるということを知らない観光客(大部分は中国からの人)。



 園内、まだ秋バラが咲き残っており、「バラと紅葉のツーショットなんて、珍しい」という声が聞こえてきました。



 園内は、冬備えの剪定が始まっていて、バラ庭園から下の池へと降りていく通路は閉鎖中でした。通路が狭いので、観覧客は道をゆずりあって通り過ぎるのですが、私と前後して同じルートを回っていた中国人中年女性3人組。代わる代わるポーズをとりながらケータイで写真を取り合い、ひとりが何ポーズも撮るので、なかなか通路が空きません。
 写真を撮っていても、通路に来た人がいればはしっこに避けて、「どうぞ」と通行者を通してあげる、という文化は中国にはないのかなあ、それとも、中国ではそうしているけれど、ここは「旅の恥はかきすて」で押し通しているのかなあと、おもしろいから、この3人組と同じコースをたどりました。

 どのシーンでも、3人組は互いの写真を何ポーズもとり続け、他の人が通りかかっても、けっして通路を明け渡すということはしませんでした。私は彼女たちが撮影の気が済むまで紅葉を眺めていればよいので、3人を見ているのと紅葉を見ているのと両方を楽しみました。中国のオバハンたちこの3人だけでなく、いまや世界中で、何十年か前の「ニッポン団体海外旅行団」以上に強力パワーを持って世界を押し渡っていくんだろうなあ。

 少し前まで、日本人団体旅行客は欧米の観光地などでは顰蹙者で、マナーの悪さについて盛んに批評を受けましたから、昨今の「爆買い旅行団」として評判をとっている観光客について、私には云々できませんが、おばちゃんたち3人組、他の客が紅葉を眺めるのを配慮するなんて余裕もないくらい日本の秋の光景を楽しんでいるのだろうなあ、といささかの感慨を持って同じコースを歩きました。







松の雪釣り。雪釣りが必要なほど東京には雪が降らないけれど、冬の庭の景物として必要なのかも。


 私が10秒タイマーセルフで撮ろうとしていると、写真自慢らしいオジさんが、「撮ってあげましょう」と、シャッターを押してくれました。


 親切にシャッター押してもらって、ブラックHALを反省。3人組がそれぞれポーズをとったり、ひとりが二人を撮っていたのですから「3人いっしょの写真、シャッター押しましょうか」と、声をかければよかったのに。3人いっしょの思い出を日本の秋光景の中に残してあげようと、どうして思わなかったのか。ニーハオとひと声かければよかったのに、私は、3人が写真撮影に夢中になっているようすを眺めていただけでした。中国に赴任している間、さまざまな見知らぬ人々に親切にしてもらったのに、日本に来ている中国の人に一声かければよかったと、後悔しました。次は声かけます。

 東京のもみじ、私は銀杏が日に照り映えるのが一番好きです。


<おわり>
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