ブラスト!ミュージック・オブ・ディズニー、ポスター
20190907
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2019十九文屋日記古希音楽(4)ブラスト!ミュージック・オブ・ディズニー2019
娘といっしょに楽しむディズニー音楽。8月22日午後は、渋谷ヒカリエ東急シアターオーブで「ブラスト!ミュージック・オブ・ディズニー」コンサートに行きました。
ディズニー大好き娘は、1時間程度で行けるのであればどこのホールでも、ディズニー音楽コンサートにかけつけ、この夏はさまざまなジャンルでの演奏を楽しみました。
「ブラスト,,,,,」コンサートのアフタートークショーで、司会者が観客から寄せられたというメッセージを紹介していました。ある高齢女性からのコメントだそうです。
「つらいこと苦しいことが多い人生ですが、ひとときブラストの音楽とパフォーマンスを楽しむことで元気がもらえて、またがんばろうという気持ちになれます」
たぶん、さまざまなコンサートに出かける人の気持ちは似たところがあるのかもしれません。ある人にとってはロックだし、ある人にとっては昭和歌謡曲。娘にとっては、ディズニー音楽なのです。娘に元気をくれる音の数々、ありがたいです。
ブラスト!(画像借り物)
シアターオーブは渋谷再開発でできた「ヒカリエ」の11階にあります。娘と劇場入り口のエスカレーター前で待ち合わせ。私は仕事場から駆け付けたので、14時の開演時間ぎりぎりに間に合いました。S席ですが、座席番号は選べないチケットなので2階席最前列の右側でした。
娘は「ミュージックオブディズニー」という部分だけでチケット前売りを購入しているので、ブラストというのがどういうコンサートを行うのか知らないまま、会場にやってきました。吹奏楽の中でも、「マーチングバンド」らしい、という情報のみ。お供の私はもっと何も知らない。
マーチングバンドは、兵士の行進歩調をそろえるための軍楽隊(鼓隊、鼓笛隊)として、古代ローマに起源を持っています。アメリカ南北戦争のあと、鼓笛隊は進化をとげ「ドラムコーdrum-corps」として表現集団となりました。打楽器にビューグル(Bugleラッパ=金管楽器のちに木管楽器も)を加え、さらに旗やバトンを持つダンサーやシンセサイザーなどによって構成されるマーチングアンサンブル、ドラムビューグルコーとなりました。
演出家ジェームス・メイソンは、ドラム&ビューグル・コーの世界的大会「ドラム・コー・インターナショナル(DCI)」で、1991年に優勝した「スター・オブ・インディアナ」に所属していました。メイソンは1999年に独立して、打楽器、金管楽器、そしてヴィジュアル・アンサンブルを加えたプロの表現集団ブラストを立ち上げ、30年間世界のトッププロとして活躍してきました。2003年から日本公演を続けてきた中、2016,2017のディズニーミュージック公演に続くのが「ブラスト!ミュージック・オブ・ディズニー2019」です。
ブラスト公式プロモーションムービー
https://www.youtube.com/watch?v=GRv97Yyh18A
私と娘は地元のお祭りに参加するマーチングバンドを見物して楽しんできましたが、ブラストがどういうジャンルのパフォーマンスなのかまったく知らなかったので、最初の曲からびっくりぎょうてん。すばやいフォーメーションの変化、ダンサーのすぐれたダンス技術、旗やバトンの華麗な動き、楽器奏者はもともとダンサーかと思うくらいに踊れます。楽器奏者は、もともと専門の楽器でオーディションに合格してきましたが、入団後は専門外の楽器やダンスをこなせる訓練を受けています。(アフタートークショーで、日本人キャストが述べていました。)
35人の来日公演キャストのうち、日本人は4名。
うち、ドラマー石川直さんにとっては、今公演はブラスト入団20年目も節目の年であり、今回のツアーを最後に退団する予定の最後のツアー参加となります。
彼のソロパート、雨が降り続く映像をバックに、さまざまな雨音をドラムで表現していました。超絶技巧のドラムテクニック。高校生マーチングバンドの指導やジャニーズ公演の指導と出演など活躍の場が広い石川さんですから、退団後は自身のドラムビューグルコーを深化させていくのではないかと思います。
石川直(画像借り物)
終演後ファンと触れ合う石川さん
タイムテーブル
最初の曲「星に願いを」は、フルートとバトンで静かに始まりましたが、2曲目から
さまざまなフォーメーションにすばやく動くビューグルや激しいドラムバトルに耳目奪われました。
なにしろドラム&ビューグルコーという演奏形態をはじめてみたので、ありゃまあ、こんなアートもあったのか、と驚いたのです。
20分の休憩時間と終演後にもロビーパフォーマンスがあって、本公演は撮影禁止ですが、ロビー公演の撮影は自由。
ブラスト休憩時間のロビーパフォーマンス。椅子を持って登場のパーカッショ二スト
まだ公演は地方で継続中なので、セトリ(曲目)掲載は×かもしれませんが、私の記憶メモなので、娘が買ったパンフレットから抜粋。
ブラストプログラム
第一部
・星に願いを(ピノキオ)1940
・魔法使いの弟子 (The Sorcerer's Apprentice)から、箒の行進(ファンタジア)1940
・夢はひそかに(A Dream Is A Wish Your Heart Makes)シンデレラ1950
・君のようになりたい(I wanna be like you)ジャングルブック1967
・ビビディ・バビディ・ブー(Bibbidi-Bobbidi-Boo)シンデレラ1950
・リフレクション(Reflection)ムーラン1998
・ラプソディ・イン・ブルー(Rhapsodey in Blue)ファンタジア2000
・ストーム(Storm)(ブラストオリジナルメドレー)
Prologue(Moana2016)Little April Shower(Bambi1942) Arabian Night2019 Stranger Like Me(Tazan1999)
・踊ろう調子よくStep in Time(メリー・ポピンズ1964)
第二部
・サークル・オブ・ライフ(Circle of Life)ライオンキング1994
・ひとりぼっちの晩餐会(Be our Guest)美女と野獣1991
・トレイン・テック(Main Street Electrical Parade)
・アンダー・ザ・シー(Under the Sea)リトルマーメイド1989
・彼こそが海賊(He's A Pirate)パイレーツ・オブ・カリビアン2003
・夜襲の歌(The Mob Song)美女と野獣1991
・シーズザデイ(Seize the Day)ニュージーズ2011
・小さな火を灯せ(Trip a Little Light Fantastic)メリー・ポピンズ リターンズ2018
アンコール
・フレンドライクミー(Friend like me)アラジン 2019
アフタートークショーには、日本人キャスト4人が登場。パーカッション石川直、トランペット米所裕夢、バトン本庄千穂、ヴィジュアル・アンサンブル藤井麻由が司会者の質問に答えていく形でトークをすすめました。米所さんは、トランペット奏者としてオーディションに合格しましたが、入団したらドラムのレッスンも石川さんから受けるなど、さまざまな分野に挑戦しているとか、本庄さんは、バトンキャリア30年とか、お話を聞くことができました。
また、司会者のトークで、一糸乱れぬアンサンブルの陰には、イヤホンからタンタンタンというリズムを刻んだ音がメンバーに送られているほか、観客席1階のいちばんうしろに光のタクトをふるうコンダクターがいた、という話がでて、なるほど動きをそろえるためには、6週間のきつい合宿訓練のほか、さまざまな工夫があるのだなとわかりました。
はじめて見たブラスト。楽しい2時間でした。
シアターオーブで
<つづく>