2015123
ミンガラ春庭ミャンマー通信>2015ヤンゴン日記12月(3)ヤンゴン食生活外食編
12月4日、ボスが日本からビルマ語を学びに来ている留学生をご招待。私もご相伴にあずかり、大学近くのハッピーカフェでランチ。ここのメニューは、ビルマ文字と英語並記だし、写真つき。Tofu/noodleというのがあったので、どんなんかなあと思いました。
私が注文したのは、どろっとした豆乳汁の中に麵が入っている不思議な食べ物。いやあ、世の中には思ってもみない食感食味があるものです。
美味しかったけれど、食べて見て最後まで何がどのように入って作られていたのかわかりませんでした。
豆腐ヌードルという麵。普通の麵の上に豆腐が載っているのかと思ったのですが、豆乳スープの麵らしい。どろりとした汁というかタレとうか。不思議な麺汁でした。
12月10日に大使館へ行くボスに連れられて外出。
大使館での書記官との会合の前に、ボスが昔、外交官時代によく会合で使っていたというインヤーレイクホテルに行きました。ヤンゴンでももっとも古くからあるホテル。旧ソ連時代にソ連の建築チームが建てたホテルだそうで、軍事政権御用達の由緒正しきホテルであった由。今では高層ホテルも林立するヤンゴンですが、インヤー湖のほとりに立つインヤーレイクホテル、静かなたたずまいです。
ボスがランチブッフェをおごってくれました。
ミャンマー料理、麵とご飯(タミン)、フルーツ、ケーキが並んでいた中、カットフルーツは、マンゴーもスイカもおいしくいただきましたが、そのほかの料理は、とくにびっくりするものでもなし。
お会計は「シンメー」とボーイやウェイトレスに言う。ウエイトレスは客の目の前でお札を一枚二枚と数えるので、見ていると5000チャット札で17枚。ブッフェと珈琲二人分で85000チャット8500円の支払い。1人分は4250円のランチ。わぉ、これまで私が当地で食べた昼ご飯の中で一番お高いわん、と、思いました。
自分で払うなら、1食が4000円もするランチ、日本だってよう食わん。4000円払うなら、日本ならランチコースだわ。それが、インヤーレイクホテルのランチ、ブッフェというのは、要はセルフサービスなんだし。
日本でも、ホテルのコーヒー一杯2000円でウェッジウッドなんぞのカップで出されると、落として割ったらどうしよう、と落ち着いて飲めず、チェーン店の一杯200円とか250円おかわり自由、とかでないと落ち着かない貧乏性の私。
これぞという料理はなかったブッフェを食べながら、「ウェイトレスさんが一日働いても40000チャットにはならないであろうに、それを一回の食事で使ってしまう客の相手をすることに、いやけがささないのかなあ、なんて考えてしまうのは、やはり私が金持ちの心理にうといからでしょう。金持ちって種族は、飢えている子供の前で、一瓶100万円のワイン飲むことを躊躇しないに違いない。
道ばたで売っている揚げ物なんぞのスナック、これまで買うのをためらっていました。でも、今回はまだ一度も下痢になっていないので、えいやっと買って見ました。上新粉をこねたものをたっぷり油の上にどろっと溶かし、その上にパラパラと豆をチラしたスナック、モンピャータレーッ。
お試しと思ってひとつだけ買ったら、アドオにめんどくさそうな顔をされました。ひとつだけ買うなんてケチくさい買い方をする客なんぞいないのでしょう。でも、もし、食べられない味だったらと思って、まずはお試しです。食べて見たら、豆がおいしくて、次はもっとたくさん買おうと思いました。店により、油の質の善し悪しがあるらしいので要注意ですが。
今回の赴任では、朝夕のどちらかをバス通勤にしたので、MICTパークの中を通り抜けます。
MICTパークのメインビル。「外国人教員宿舎」と言ってもタクシー運転手にはわかってもらえないが、このビルはタクシー運転手に知られています。宿舎に帰るときは、MICTパークと言
ってから、乗り賃の値段交渉。
MICTパークのカンティーンの店。
キングカフェの隣のとなりでは、朝、モヒンガーを食べます。
モヒンガーは、当地の代表的な朝ご飯メニューで、麵にさまざまな汁をかける。各家庭にそれぞれの味があり、店によってもさまざま。
MICTパークのモヒンガー、こってり系です。私はあっさり系でトッピングに豆やナッツをくだいたものと香菜がたっぷり入っている方が好き。
モヒンガー500チャット50円
MICTパークの中のYKKO麵店
当地物価感覚では、高い方のメニューになるYKKOの麵とジュース。高いといっても、この組み合わせで4000チャット400円くらい。
6時まで事務室で仕事してから帰るとMICTパークを通り抜けるのが7時少し前になる。もう、どの店も片付けが終わっている中、右端から二つ目の店だけは7時くらいまで開いているので、ここで残り物のおかずを買います。
17日夜は、いつものパーセーをする店の「ゆで卵とジャガイモの油炒め煮」を買いました。当地では、卵も他の食品同様、消費期限関係なしに売られています。危険かなあと、心配しつつ、それしか残っていなかったから、パーセー。
家で、いつものように、煮物の油汁を捨ててお湯を入れて煮直す。ごはんは椎茸をいれてわかめ雑炊に。
消費期限切れの食品でも平気で料理する当地の習慣なので、これまではホテルのオムレツ以外は食べたことがなかったのだけれど、ゆで卵にしてから煮てあるので大丈夫かと信じて食べました。
しかし、夜中に気持ちが悪くなり、吐きました。道ばたで売っているウズラの卵のフリッターも食べたので、どちらが原因かはわかりませんが、食べた私がバカだった。卵はこりごり。
18日は、ボス夫妻とごいっしょにインヤー湖ほとにあるタイ料理店へ。
日本にも支店をだしているらしいサバイ。ヤンゴンでは、レストランのテラス席から湖を眺める、というロマンチックなロケーションが売り物です。
吉野家牛丼でもかつ屋カツドンでもお一人様で食べてきた私ですが、バーサンおひとり様で湖眺めるという図では、ちょっとロマンチックが泣くかなと思い、、、、、
入り口
日頃おごられっぱなしになっているボスへのたまにはおかえしも、と、ボス夫人をさそって、まあバーサンふたりなら、なんとか「日本の老婦人ふたり、ヤンゴンの湖を眺めながら、来し方行く末を語り合う」という女子会でよろしいかと思ったのですが。
いつも奥方を気遣うボスは「今日は理科系学部の大学祭で全学休講だから、私も行こう」と、ご一緒することに。
奥方は「オトーサン、せんせと私の女子会だって言っているのに」と、言いましたが、ボス、気にせず同行。
サバイレストランのテラス席は、湖を眺め渡すテラス席がとても開放的で、ネット評判ではイマイチだったタイ料理も、景色をながめつつだと、おいしくいただくことができました。
ご飯とサラダ、豚肉甘煮のひと皿セットにタイの薩摩揚げを加えて。
ボス夫妻は飲まない方たちなので、飲み物はジュース。私はビールを注文。ランチなのに。午後は授業なのに。ま、ビール1瓶くらい、ヘーキヘーキ。午後の授業は「日本文化紹介」のクラスにして、ボス夫人といっしょにお手玉やオリガミの授業をする予定。
いつもボスに先に「シンメー」をされてしまうので、今回こそは、と、お手洗いに立ったついでに、お会計もしてしまい、日頃ごちそうになりっぱなしのお返しが、少しですができました。会計は、3人でご飯とおかずの一皿ずつ。タイの薩摩揚げ、ビール、ジュース、コーヒー、ミャンマー緑茶。しめて32000チャット3200円。一人前は1000円ちょっと。ヤンゴンでなければ、一流レストランで人様におごったりできません。
インヤー湖のながめ
<つづく>