KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

あをあをと・・

2014年11月27日 | 俳句
天気 晴

さすがに、今日は晴れて暖かい日になった。二日間の雨で空が洗われて富士山が美しく・・無論、まだネット越しでしかないけれど。

昨日の続き。
昨日、お祝いをした句会のお仲間の第三句集。第二句集では俳人協会新人賞に輝いた。
(ブログに名を書くと、検索にひっかかってややこしいことがあったりするので、写真だけにします)
昨日本人から頂だくその前に「俳句あるふぁ」も特集が載っていて、自選200句という豪華な内容だったので、本屋で思わず買ってしまった。

あをあをと山きらきらと鮎の川  正子



毎月、一回か二回は吟行にご一緒するようになってからもう15年近くになると思う。
私はまだ俳句を始めて3年目くらいで、彼女は小学生の娘たちを育児の真っ最中、でも俳歴は大学時代からだから、大先輩でもある。俳句の世界では年齢は関係ない。
句集の内容とか、俳人としての彼女の評価とかを出来るような実力は私にはないので、パス。
句は、どれも難しいことばを使っていないのに、どれも奥深い拡がりを感じさせてくれる。

私の好きな句の一部を。

かなたより空かげりくる山法師  正子 

海に向かひて長崎の坂灼くる   正子

流れたき形に水の凍りけり    正子

(この3句は第二句集「花実より」)

同じものを見ていても、その対象にどう自己投影が出来るか・・で句の良し悪しが決まる。
吟行が好き、といっても、私は昨日のような嫌いな天気では何も見ないで歩いていたようなもの。彼女は、短時間ですばらしい句をさっと作る。句会に出た句を見て、私は唸ってしまう。
そんなことが毎回あって、結局は俳句は自分の心と人格と表現力の問題、と悟った(悟っただけで、良い句が出来るようになる訳でもないけれど)
彼女は私にとって、主宰に続く師、でもある。
といっても、結社には同人制などなく、上下関係はまったくない。「句会の仲間の一人」なのだ。
他にもたくさんの素晴らしい句仲間を持って、私は恵まれていると思う。

まぶしみぬ友の句集と雪の富士  KUMI
コメント (4)
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