菜の花

天気　晴

太極拳へ行く途中の道端（マンションの敷地らしい）に、菜の花が咲いた。
まだひょろひょろで頼りないけれど、まぎれもない菜の花。いつも散歩のときは道路の反対側を歩くので、ここの花は見えないのだ。ちょっと立ち止まってスマホでパチリ。

菜の花は、私にはふるさとの花。ちなみに千葉県花は菜の花だ。房総の菜の花は、江戸時代には菜種油を採るためのものだった、と聞く。その名残で、どこにでも菜の花は咲いていたのかも。房総は消費地江戸の台所。菜種油だけでなく、薪炭・米も船で運んでいたのだ。
ちなみに、私の母の実家は、そのころはかなり羽振りの良い廻船業だったとか。私の子供の頃には、その名残なのか精米業だった。

山の斜面いちめんに咲く菜の花の向こうに見える海の風景が大好きだった。今は、そのあたりは高速道になってしまっているらしい。

私が子供の頃に初めて覚えた俳句は・・
　菜の花や月は東に日は西に　　蕪村

山へ沈む夕日ばかり眺めていると、海に沈む夕日が懐かしくなる。

春星の赫しわづかに立ちくらみ　　KUMI（2000年作）