武蔵野探勝句会・池上梅園

天気　晴

虚子一行の探勝会を辿る吟行、前2ヶ月を都合悪くて休んでしまった。
今日は池上、ということで我が家からはかなり遠いけれど、集合時間の10時に間に合わなくても何とかなる場所、頑張って出かけた。
虚子一行は昭和11年3月に行っている。二・二六事件のあった直後で、まだ戒厳令下だったという。池上の料理旅館での句会、そんな時でも句会を開催出来たのだ。
ちなみに、わが父はそのとき警視庁の丸の内署に勤めていたから、大変だったようだ（無論、私は生まれていない）

料理旅館はもうなくて教会になっていたそうだ。私は間に合わず、本門寺を通って梅園へ。
本門寺は長い石段を登ったところに大きな山門、その向こうに広い境内と本堂。実に立派なお寺で、でも日蓮宗にはあまり縁がないのでお参りだけはしたけれど。

そこを下って、本門寺の墓地の崖の下にある梅園へ。もう殆どが散ってしまい、多摩とは違って季節のはやさを感じた。我が家の方はまだかなり咲いている。

園内の和室を一軒借りての句会。池に面していてなかなかの風情だった。

茶室のある庭のベンチでゆっくり句作。春の日差しが気持よくて、目の前の土筆にちょっとびっくり。

久しぶりに天候に恵まれて、春の息吹を感じた。
でも、往きも帰りも電車の中では居眠りばかり出て。

車中とて座れば春眠なる魔物　　KUMI　　（今日の句です）