KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

三月十日

2015年03月10日 | 暮らしのつぶやき
天気 晴のち一時雨

列島どこも荒れ模様、北国だけではなく、南でも春の雪だという。
こちらは・・寒風が吹くばかり。今年は大雪のないままに春になるのだろう。

今日が東京大空襲70年目、明日が東日本大震災の4年目。そんな、国の負の歴史が続く三月になってしまった。
空襲は全国各地にあって、何も東京だけではない、と言えばそれまで。そのあとの原爆被災の方が悲惨だった、ということもあってか、だんだん忘れられていくような気がする。しかし、原爆の死者よりも東京大空襲の死者の方が多いのだ。下町の10万人という一般市民が火の海に命を落とした。
東京の空襲はその前後にもあり、わが家は山手に住んでいたのだが、前年末の空襲が近くまできたので母の実家のある房総の村へ疎開した。

震災と違い、戦災は人が作り上げたもの。人の知恵で防げるのが戦争なのだ。
戦争の体験をした人たちは、思想信条とは全く別にして必ず「戦争はもう起こしてはいけない」と言う。兵士だけが犠牲になるのではない。市民もまた、犠牲になる。そして、生き残っても戦争のあとに続く貧しさと飢えと悲しみと・・際限のない負の日々。
若い人たちにそれを知っておいて欲しい。今も世界のどこかで戦争が起きている。愚かなことはもうやめよう。70年も戦争をしなかった国もあるのだから。どうしたら戦争に巻き込まれないか、政治家も国民もじっくりと考えて欲しい。売られた喧嘩は買わないこと。

ということで、戦争と戦後の辛さを知る最後の年代の私も、少しは反戦の気持をたまには書き残そう、と思っている。

咲くものにふくらむものに春の雨  (2001年作)
コメント
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