KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

ときには思い出を

2021年04月18日 | 俳句
天気 晴

写真は、5年前の4月15日、上州沼田城跡の公園の桜。樹齢は知らないが、ソメイヨシノがこんなに大きくなるとは・・とびっくりした木。
昨日は一日天気が悪く、最悪の気象病で昼間は殆どぼーっと過ごしていた。午前中から気付けにコーヒーがぶがぶ飲んでも効き目なし。今日は、かなり回復してきた。

今朝起きて今日は日曜、確かネットスーパーの配達の日だった、とカレンダーを確かめた。18日?なんかひっかかる日にち、と思ったら結婚記念日だった。えっと~ 金婚式は5年前だっけ? もう夫は居ないから今年が何年目かなんて考える必要も何か祝うこともないが・・
その年が、様々なことで人生の折り返しになったことは思い出す。
先ず、夫が車を売る、と言い始めた。ちょうど車検の年で、今ならかなりの値で売れる、と知り、老後(もう老後だったけれど)のことを考え色々経済的にも車の維持がキビシイ、と思い始めたらしい。車のことは100%夫任せだったので、反対する理由もない・・第一、反対して大事故でも起こしたら「お前が売るな、と言ったから」ということになりかねない。車だけではなく、色々と資産(らしきもの)の整理も始めていた。
但し、車は売るけれど免許返納は「80歳まで」というから変な話。何といっても若いときからの車道楽・運転好き。運転はまだ相当の自信があったらしい。
それで手放すのは余程の覚悟だったと思うけれど、必要ならレンタカーを借りれば良いこと。車が家になければ、免許返納の覚悟もすぐに出来そうだし。当時、夫に「ブログには書くな」と言われていたので、車売却の件は書けなかった。運転に自信がなくなったと思われるのが、厭だったのだと思う。
(後日、車を手放して大反省することになるが・・この時はそれは無論、考えにない)

という年の、年に何回も行っていた新潟への道すがら、高速を途中下車して沼田公園へ寄ってみたのだ。桜が今よりも遅い開花の年で、わが家のあたりは4月に入ってから満開、山に近い桜の名所の沼田公園はその半月後が満開だった。



車を自由に乗れるのもこれが最後、というので、この桜の1週間後には、最後の「みちのく長距離ドライブ」に出かけた。東日本大震災以後、会っていない宮城の従兄弟たちに会い、夫の母方の祖母と叔母の墓参。無論、花見と金婚祝いの温泉も兼ねて。

思い出だけでもブログは書ける。でも、まだ私にも「未来」が少しはあるので、明日からは頑張ろう。

老い知らぬ城址の桜大樹かな  KUMI
コメント (4)
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