KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

石蕗の花

2019年11月09日 | 俳句
天気 晴

いつの間にか石蕗の花が家の周り、あちこちに咲いていた。ツワブキ、俳句ではツワの花、と略すことが多い。秋の終わりから長く咲くけれど初冬の季語なので、この花が咲き始めると冬の季語を使う季節になった、と思う。
1ヶ月半以上も台風の日以外は夫の看取りで毎日病院通いとなった。9月とはいえ猛暑もあるような日々で、家から病院への道は百日紅がまだまだ咲き誇っていた。そのうちにネコジャラシが目立ち始めた。季節の移り変りをあまり感じない日々だった。

今日は久々に隣駅まで用足しに行った。街を歩くのも本当に久しぶり。いつ病院からの電話が来るかも・・と怯えることもないので、申し訳ないが解放感がある。
用を足して駅ビルのデパートで少し買い物をしていたら、昼近くなった。夫が家に居るときは、あ、昼食までに帰らなくては・・と焦り、12時までに帰れない時は電話して、地下の食品売り場で弁当を買ったりした。夫の昼食の用意を考えなくて良い、というのは何と気楽なことか・・ごめんなさいね。
パン屋のカフェで、手軽なランチ。地元野菜のサラダとソーセージと茹で卵。一度食べたことがあって、私の昼食にはぴったりのプレートが気に入っていた。


罪滅ぼしに地元野菜の店で柿を買って夫にも供えた。柑橘類が苦手でも、私の大好物の柿はよく食べてくれた。


石蕗(つわ)咲けりこの道戻らざる人へ  KUMI

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4 コメント

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ほんとうにお疲れ様でした (ふきのとう)
2019-11-10 16:41:51
kumiさん大変お疲れ様でした。お住いが私と違い、お隣さんもお有りですし、都会ですから寂しさも違うと思いますので安心しています。お嬢さんもお近くにお住いのようですから。私も3年目ぐらいから「ひとり」を受け入れるようになり、寂しさは時々襲いますが、心細くて泣いてばかりいた頃に比べれば元気になりました。ブログを書くことで皆さんから励まされましたことも嬉しい事でした。如何でしょう、折を見て遊びにいらしてください。お待ちしています。⇓のブログのコメント重複してしまいましたので出来ましたら一つ削除してください。
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ふきのとうさん、まだ実感がありません (KUMI)
2019-11-10 20:35:41
ふきのとうさんとは違い、家に戻れなくなっての一ヶ月半の看取りでしたから、まだ、病院から帰宅するのかも、という感覚です。真言宗では納骨は普通に四十九日、ということですので、それからが本当に「一人暮らし」なのでしょうね。せねばならないことが色々あって、明日からようやく諸々が始まります。
今日は一緒に看取りをしてくれた友人に誘われて昭和記念公園へ行きました。呑気かもしれませんね。でも、体力が物凄く落ちていると気づかされました。それが回復するやらしないやら・・
ブログで、元気回復出来るかもしれませんね。
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お悔やみ申し上げます (dolce)
2019-11-11 10:07:50
9月からお休みされていたKUMIさんのブログには時々
立ち寄らせて頂いていました。
今日、久しぶりに伺ったら・・・ご主人様が旅立たれたとのこと。
ブログを拝見して大変驚きました。

心よりお悔やみ申し上げます。
どうかお疲れがでませんように!

昨日は昭和記念公園へお出かけになられたとのこと。
まだ銀杏の黄葉には少し早かったかもしれませんが
昨日はお天気も良く広々とした公園ではきっとご主人様も
ご一緒されていたのでは・・・と想像致します。

まだまだ諸々の手続き等々、お忙しい日々が続いて
大変だとは思いますが、くれぐれもお身体をご自愛されて
穏やかな日々を過ごされますよう、お祈りいたしております。
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dolceさん、お気遣いありがとうございます (KUMI)
2019-11-11 14:59:58
発病時から寿命は解っていましたが、予測よりも早くなってしまいました。
その分、とても疲れたこの1ヶ月半でした。
いづれ、夫婦はどちらかが残るもの・・
でも、順番としては、私が残って正解だったと思っています。

昨日は、看取りを一緒にしてくれた友人一家が誘ってくれました。
まだ遊びに行くのは早い、と思いつつ、気晴らしが出来て有難いことでした。
今年の銀杏は、台風でかなり傷みがひどく良くありません。
1年前には夫と元気に歩き回ったのを、帰宅してから思い出しました。

手続き諸々・・3年前の姉の時はさんざん苦労しました。
その時ほどには量もありません、無理せずに片付けていきます。
dolceさんの岡山行をご一緒に楽しみたかったのに、残念でした。
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