KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

八月十五日の空

2018年08月15日 | 俳句
天気 晴

朝、雲だけは秋めいていた。すぐに消えそうななので慌ててスマホで部屋からパチリ。

今日は終戦記念日で、戦没者追悼式が行われ正午には黙祷・・の映像がTVに流れる。
現天皇にとっては最後の追悼式になるので、ご一緒に黙祷を捧げた。我が家の縁戚には幸いにして戦没者は居ない。でも、義弟が海での事故でこの日を忌日にしている。毎年、この日は何もしない。墓参・・といったって墓地までの道程は盆休の渋滞で身動きできなくなるし。

いつも、この日の句を作っている。幼かったとはいえ、あの日を体験しているので句に嘘はないと思っている。
今日は、それを思い出して句ノートを繰ってみた。1
2011年からの句。〇のついている句は、結社誌で主宰から選を得たもの。他の句は、結社誌へ投句していません。つまりは誰でも作りそうな駄句。でも私には意味あって作って残した句。

なほ祷る六十六歳終戦日    KUMI
朝顔の一輪は白終戦忌     KUMI
白昼の影のみな濃し終戦日   KUMI
敗戦日木槿散る数ひらく数〇  KUMI
七十年平和を生きて終戦日   KUMI
慰霊碑のうしろの昏さ敗戦日〇 KUMI
四歳のわれと母姉終戦日〇

私がいちばん良いと思っているのは「敗戦日木槿散る数ひらく数」
一日花の木槿は、韓国の国花でもある。そんなことも思って作った記憶がある。どれだけ陳謝したら、何をしたら、日本の罪を許してくれるの・・
加害者でもあることを自覚していない今日の総理のコメントにがっかり。

さて、今日は、年金を受け取りに銀行へ行った帰路、奇妙な山鳩が居た。
いつも我が家の周りを夫婦仲良くウロウロしている山鳩。


あんまり句を自解しないことにしているけれど、羽を広げて動かない鳩に、あれは・・
という光景が重なった。敗戦の直後に皇居前広場(当時は宮城前、と言ったらしい)に額づいているたくさんの人たちの写真だ。
山鳩の夫婦は、しばらくすると何事もなかったように去っていった。

山鳩の地にうづくまる敗戦日  KUMI
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雲の峰

2018年08月14日 | 暮らしのつぶやき
天気 晴

昨日のゲリラ豪雨が豪勢な打ち水効果になったのか、今日は猛暑にまではならなかった。
とはいえ、洗濯掃除で午前は出かけるのをためらっているうちに、だんだん暑くなって。一日籠ってしまった。昼前から、秩父の方角に巨大な入道雲が見え、午後にはまた雨が来るかと思ったら今日はおとなしい空だった。
入道雲のことを、歳時記では雲の峰、とも言う。好きな季語のひとつだが、無論、夏の季語。

10日が結社誌の投句締め切り、15日がネット句会の締め切り。このネットの投句を終わると暫くは何だか句を作るのが面倒になる。吟行句会は、今月は参加の予定はないし・・などと歳時記をひっくり返してみても、まだ秋の季語にはほど遠い暑さで。残暑が一ヶ月以上も続くことになってしまう。立秋過ぎたら秋の季語を、と言われても・・と最近は思ったり。
なので、しばらくは夏と秋の季語が混在します。

雷雲の湧きつぐ雲取山あたり  KUMI

(雲取山=東京・埼玉・山梨の都県境にある2017mの山)
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青空一転大雷雨

2018年08月13日 | 暮らしのつぶやき
天気 晴のち雷雨

午後には雨が来る、というので午前のうちに用あって市役所まで。その市役所で帰りのバスを待っている時に撮った木槿と青空。
今月中に出せばよい、という書類、でもお盆の今なら窓口はきっと空いているだろう、と今日にした。それが正解、全く待つこともなく用が済んだ。
そして帰路は蒸し暑さが募り、目まいもするし息苦しくなるし・・やはり雨が来るだろう、と思ったら、午後2時前には家の周りが真っ暗になり・・雷鳴・稲妻。


西日本の豪雨被害のときは、こんな雨が長時間続いたのだろう、と思った。
雷・大雨注意報に洪水注意報も加わる地域もあった。わが市は洪水だけは殆ど関係ない。怖いのは落雷による停電くらいだ。
雷鳴が近づいたので開いていたパソコンの電源を切り・・あとは雨見物しかない。
午後3時過ぎには明るくなって、一旦雨がやみ、富士山が見えてくるという不思議。


今も(午後4時半)雨は降っているのに富士山が見えている。さっきの豪雨の雲は富士山の方角から来て、今度の雲は秩父の方角から来たらしい。
最近の雲の動きは、常識通りにはいかないようだ。

武蔵野を縦横無尽稲光  KUMI
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夏負けしそう

2018年08月11日 | 暮らしのつぶやき
天気 晴のち雨・曇

朝、起きられない。起きられないのではなく、起きるのが大変。朝に弱くても布団を出ればそれなりに家事へ体を切り替えるのに、それが相当辛い。
夏バテ、とか夏負け、とか気にしたことがないのに、今年はもう・・負けそう。

朝起きてベランダのガラス戸を開けると、蝉の声がわ~~っと飛び込んでくる。
その中に今朝は、この夏二度目のクマゼミの声が。暑さをいちばん感じさせるのがこの蝉の声だ。なぜか、朝ちょっと鳴いてあとは鎮まってくれるので助かる。
昔、四国に移り住んだ初めての夏、このうるさい蝉に驚いた。聴いたこともない蝉。近所のお寺に、母とこの蝉を確かめに行った覚えがある。関東には居ない。いや、居なかった。
いつから関東まで進出してきたのだろう?とはいえ、私はまだ、関東ではこの蝉の姿を見たことがない。かなり大きくて透きとおった綺麗な翅をしているので、写真にだけは撮りたい。

さて、明日はすんなり起きられるかしらん?

遠雷やちくと待ち針指を刺し  KUMI
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キツネノカミソリと猫

2018年08月10日 | お散歩写真
天気 晴

まだ気温の上がらないうちに・・と思って10時前に近くの林へ。
気温はさほどではないらしいけれど湿度が高い無風状態で、林の日影でも涼しさは全く感じなかった。でも、狐さんの花が終わってしまう。この花、お盆の頃には萎れるのだ。
こんな藪の中に咲いている。






今年は、林にはあまり見つからなかった。
その代わりに、林の下の公園の土手にはたくさん咲いていた。

さて、林を下りて公園の方へ行こうとしたら、遊歩道で猫が待っていてびっくりした。


近づくと立ち上がり、こちらを振り向きながら階段を下りていく。
付いてきなさい、というように。


下の谷戸道へ出たら、今度は反対側の林への階段を上り始めた。私はもう暑いので林はお終い、と思っていたのに、立ち止まってまだこちらを見ている。


林は、ホウシゼミの蝉時雨。我が家の方はジイジイミンミンが多いのに、ここはホウシゼミばかりだ。ちょっと気持悪い。というのもこのあたり、奈良時代には大きな尼寺のあったあたりらしい・・

ともかく暑い。猫に付き合っている体力はないので諦めた。
キツネノカミソリを撮りに行ったのに、猫に翻弄されたような。もしかしたら猫は、狐の化身だった?このあたりでは初めて見る猫だった。

狐の剃刀木漏れ日に光り合ふ KUMI
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