2024年10月5非、西宮の酒蔵巡りに合わせて行きました。
今津砲台跡
阪神今津駅から南に約1.8kmの位置にあります。
砲台は武庫郡今津村の海岸(現・西宮市今津真砂町)に建てられていました。記念碑の案内板には高さ10-12m、直径十数mの石造(花崗岩)で、2層目に空けられた砲眼より大砲で四方を狙うことが可能であったと記されています。
幕末の頃、国防に不安を感じていた江戸幕府では勝海舟の建議を取り入れ、1863(文久3)年、大坂湾の海防のために和田岬砲台、舞子砲台、西宮砲台などと共に砲台の建設が開始されました。
基礎工事(地杭打ち)では砂地へ1,157本もの松杭が打ち込まれました。建設に必要な御影石(花崗岩)は主に、備中小田郡の島々(現・岡山県笠岡市)より切り出し、海路にて運搬されました。熟練工を多く招集し突貫工事で建設が進められ、1866(慶応2)年に竣工しました。1868(明治元)年、陸軍省の所有となった今津砲台は、他の砲台と共に売却が宣告されたものの一旦は中止となる。だが1910(明治43)年に海軍省より民間へと払い下げられ、19151(大正4)年に解体、砲台の石材の一部を利用して「今津海岸砲台記念石」と刻まれた記念碑が作られ、福應神社へ奉納されました。その後1995(平成7)年の阪神・淡路大震災による同社の被災・復興を経て、記念碑はかつての砲台が建設された地域へ移設されています。
説明書
福応神社御旅所と石碑
大関今津灯台(西宮市指定文化財)
今津灯台(いまづとうだい)は、兵庫県西宮市に所在する民営(酒造会社の大関株式会社が運営)の灯台で、正式名称は大関酒造今津灯台です。現役の航路標識として使われている灯台としては日本最古のものです。現存する灯台は1858年(安政5年)に再建されたもので、高さ6m余り(基礎を含むと約6.7m)の木造袴腰付灯籠形・銅板葺屋根で、竜山石の基壇上に建てられています。
灯火部分には格子が組まれているが、これは当初点灯に油皿を使用し、風雨を防ぐために油障子が貼られていた名残です。台石に刻まれた「象頭山常夜燈」の文字は、海上交通の守り神・金刀比羅宮に奉納された灯明台を意味しています。地元の人々からは「灯篭」愛称で親しまれてきました。
今津六角堂
西宮市立今津小学校内にあります。
1882(明治15)年に地元の方々の寄付で今津小学校の校舎として建築されました。洋式の小学校建築としては長野県松本市の開智学校についで古いといわれている明治時代の貴重な建物です。兵庫県からは「景観形成重要建造物」に、市からは「都市景観形成建築物」にそれぞれ指定され、県内においても重要な建築物として認められました。
兵庫県西宮市今津二葉町4-10
map
今津砲台跡
阪神今津駅から南に約1.8kmの位置にあります。
砲台は武庫郡今津村の海岸(現・西宮市今津真砂町)に建てられていました。記念碑の案内板には高さ10-12m、直径十数mの石造(花崗岩)で、2層目に空けられた砲眼より大砲で四方を狙うことが可能であったと記されています。
幕末の頃、国防に不安を感じていた江戸幕府では勝海舟の建議を取り入れ、1863(文久3)年、大坂湾の海防のために和田岬砲台、舞子砲台、西宮砲台などと共に砲台の建設が開始されました。
基礎工事(地杭打ち)では砂地へ1,157本もの松杭が打ち込まれました。建設に必要な御影石(花崗岩)は主に、備中小田郡の島々(現・岡山県笠岡市)より切り出し、海路にて運搬されました。熟練工を多く招集し突貫工事で建設が進められ、1866(慶応2)年に竣工しました。1868(明治元)年、陸軍省の所有となった今津砲台は、他の砲台と共に売却が宣告されたものの一旦は中止となる。だが1910(明治43)年に海軍省より民間へと払い下げられ、19151(大正4)年に解体、砲台の石材の一部を利用して「今津海岸砲台記念石」と刻まれた記念碑が作られ、福應神社へ奉納されました。その後1995(平成7)年の阪神・淡路大震災による同社の被災・復興を経て、記念碑はかつての砲台が建設された地域へ移設されています。
説明書
福応神社御旅所と石碑
大関今津灯台(西宮市指定文化財)
今津灯台(いまづとうだい)は、兵庫県西宮市に所在する民営(酒造会社の大関株式会社が運営)の灯台で、正式名称は大関酒造今津灯台です。現役の航路標識として使われている灯台としては日本最古のものです。現存する灯台は1858年(安政5年)に再建されたもので、高さ6m余り(基礎を含むと約6.7m)の木造袴腰付灯籠形・銅板葺屋根で、竜山石の基壇上に建てられています。
灯火部分には格子が組まれているが、これは当初点灯に油皿を使用し、風雨を防ぐために油障子が貼られていた名残です。台石に刻まれた「象頭山常夜燈」の文字は、海上交通の守り神・金刀比羅宮に奉納された灯明台を意味しています。地元の人々からは「灯篭」愛称で親しまれてきました。
今津六角堂
西宮市立今津小学校内にあります。
1882(明治15)年に地元の方々の寄付で今津小学校の校舎として建築されました。洋式の小学校建築としては長野県松本市の開智学校についで古いといわれている明治時代の貴重な建物です。兵庫県からは「景観形成重要建造物」に、市からは「都市景観形成建築物」にそれぞれ指定され、県内においても重要な建築物として認められました。
兵庫県西宮市今津二葉町4-10
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