缶詰blog

世界中の缶詰を食べまくるぞ!

ねぎみそ

2005-06-15 21:15:11 | 調味料
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 先日、ある御仁から面白い話しを聞いたのである。一寸びっくりするような話しだったのである(以下、声は市原悦子で)。

 仲良し数人グループで、福島県は会津地方へ旅行に行ったときのことじゃ。
 会津若松城を見学して、本場の喜多方ラーメンを堪能し、大変に楽しい旅行じゃった。そこで、とある現地のお婆さんとお話する機会が訪れたのじゃ。
「お前さんはどっから来た?」人の良さそうなお婆さんが尋ねる。
「東京です」尋ねられた一人が答える。
「そーか、江戸の人か」
「あ、でもわたし、親は鹿児島なんです」
「なんじゃと?」
「昔で言えば薩摩ですね。だから本当の江戸っ子じゃないんですよ」
「さ、薩摩...おのれ薩摩め!」お婆さん、かっと目を開く。
「はあ?」
「戊辰戦争の恨み、忘れることなかったぞえ。どりゃああー」
「ちょっとちょっと、わわわうぎゃー」

注:最後のほうだけものすごく脚色済み


 会津と言えば白虎隊。白虎隊は旧幕府軍の少年剣士たちだったが、それを制圧したのが新政府軍。そうして薩摩と言えば新政府軍。白虎隊を非業の死に追いやった旧敵なのである(だった、のである)。
 その舞台となった戊辰戦争は、1868年のことだ。えーと、今から137年前である。ありゃりゃ、そんなに昔のことじゃないぞう。二世代前の人々は、リアルタイムで経験していることなのだ。だから、会津の人々が新政府軍を恨む気持ちは、今でも根強く残っているらしいのである。けっこうすごいことである。


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 これは会津産のねぎみそ瓶詰めさんである。
「前置き長いなあ~」などと言ってはイケナイ。歴史の前では、こんなブログ上の一文なんかショートショートみたいなものである。我々は混迷の時代である今こそ、大きなココロを持たねばならないのである。うん。
 ご飯のお供にと一口味わってみると、これが意外にもじ~んとくる味であった。いわゆる加工味噌なのだが、何だかひどく懐かしく、暖かい味わいなのだ。
 不意に亡くなった祖母を思い出したりする。祖母は、会津ではないが同じ福島県の生まれであった。私は幼い頃に、こんなものを祖母の手作りで食べていたのかもしれない。そんな淡い記憶を呼び覚まされた瓶詰めさんであった。
 じんじ~ん。

内容量:120g
原材料名:米みそ、長ねぎ、砂糖、かつおエキス、植物油(なたね)、調味料(アミノ酸等)、酒精、かつおパウダー、しょうゆパウダー(大豆、小麦含む)、唐辛子
原産国:日本  


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8 コメント

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食べたことないのでどんなものか想像できません~ (kiyomina)
2005-06-15 22:02:47
でもご飯にあいそうでおいしそう。

こんな婆さんいそうですねw
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kiyominaさん (ハヤト)
2005-06-15 22:08:48
生味噌の中に、長ねぎ刻んだのと鰹節を混ぜたような感じ♪
地方に行くと、まるで当時のことを見たように話すお年寄りがいるんだよね。面白いよねえ。
きっと語り継がれているのだね(^_^)
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私もkiyominaさん同様、食べたことがないのでわか... (まゆみーな)
2005-06-15 22:58:21
でも大葉の上にのったネギミソおいしそう(*^.^*)

このお婆さんの話しを聞いた子、孫はきっと薩摩の人間のことよく思わないだろうナ。
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まゆみーなさん (ハヤト)
2005-06-15 23:04:18
地方に行くほど、思い込みとか強くなるみたい。
平成の世の中なんだけどね。すごいことだ(^_^;)
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子どもの頃の教育というのは、とても大切なことだ... (西郷どん)
2005-06-16 00:09:56
おいも、あったかご飯で、ねぎみそ食べたいでごわす。
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あっ、西郷さんだぞ (ハヤト)
2005-06-16 00:30:23
本当に教育は大事ですねえ西郷さん。
ちゃんとした学校教育を受けないとイケンですね西郷さん。
みんな仲良くしちゃればよかと。
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これは命の味噌です。僕らを弔って下さい。 (白虎隊)
2005-06-16 10:10:57
これは命の味噌です。僕らを弔って下さい。
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白虎隊さん (ハヤト)
2005-06-17 02:07:41
うーむ。
最近はいろんな方がいらっしゃるなあ。と言うかマサル君。西郷どんはdii-chaiさん♪
命の味噌かあ。食いづらいなあ(^0^:
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