当方40代のオジサンだが、可愛いものを見たときには素直に
「かわいいなァ」
と言うようにしている。
ましてやこんな愛らしい缶詰を見つけた日にゃあ、
「かわいー! うひー」
と声に出てしまう。
これはハワイで見つけた缶詰。棚を眺めていたら、人魚が魔法のステッキを振っているのが目に飛び込んできたのだ。
「これが可愛くなくて、何が可愛いか」
オジサンは修辞的につぶやき、迷わず買い物カゴに放り込んだのであった。
ではでは、開缶!
商品名が示す通り、中身は燻製の牡蠣を綿実油に浸けたものだ。
こういう缶詰は日本でも何種類か売っている。特に竹中罐詰とかレインボー食品のものは牡蠣の身が大きく、味付けも最高なのだ。
それに対して、この人魚ブランドの牡蠣はずいぶんと小粒である。
ともかく、いつもの調理を施すことにする。
調理とはすなわち、かくのごとし。
1、EXバージン・オリーブオイルをちょいと垂らす。
2、オーブントースターで加熱する。
3、辛くない玉ねぎのみじん切りを振りかける。
というものだ。実に明朗、実に安価。しかしこの調理法こそ、カキ燻缶をカンタンに美味しくいただく方法なのでありますぞ。
さ、そんなわけで、まずひと口...。
ふーむむむ。牡蠣がちょいと大味だ。小粒だから逆にウマいのかと思ったら、そういうわけではないようだ。
しかし塩の味付けはほどよく、燻製の具合もちょうどいい。玉ねぎみじん切りも功を奏して、おつまみやオードブルには充分使えるクオリティかも。
ところで、パッケージ裏側には「美味しいレシピ」が書かれていた。曰く
「フライパンで牛乳とトマトと炊いた米を加熱してイタリアンシーズニングで味付けし、そこにこのスモークド・オイスターとエビを入れて上からパルメザンチーズを掛けよ」
とあった。
それはもう、立派な料理というものですなァ。
内容量:106g
原材料名:燻製牡蠣、綿実油、塩
販売:CHIKIN OF THE SEA(米国サンディエゴ)
製造:中国
で、このディズニーのパチモンみたいな箱、気に入りました・・・いつか牡蠣の王子様が、飾の付いた四角い缶に乗って迎えにきてくれることを、お星様にお願いするために呪文を唱えましょう!スーパーカリフラジリスティック!
舶来缶詰は本当にデザインが愛らしいです。しかし牡蠣王子って、一寸想像するとコワイ。顔が牡蠣だったりして。
カリフラジリスティックって、何だろう何だろう。