晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

大栗峠ガイド-2 4/29

2019-04-29 | 上林たんけん隊

2019.4.29(月・祝)曇り

 日時:2019.4.20(土)快晴
 コース:大栗峠上粟野道~山田道
 メンバー:お客様1名 工忠照幸 小原英明
 タイム:上粟野山の家広場出発 10:20
     地蔵の広場着     12:00 発12:10
     大栗峠着       12:20 発13:35
     観光センター着    13:35

 本来は和知からバスを利用する予定だったがお客様が一人だったので車を観光センター(中上林)において、上粟野まで送りそこから歩くことにする。途中下粟野の寿命山明隆寺に立ち寄る。丹波西国三十三所二十七番で二十八番が光明寺である。つまり大栗峠は信仰の道、巡礼の道でもあったのだ。その際は峠から先は志古田道が使われたと考えられる。荷物の少ない巡礼者にとって、早くて楽に光明寺に至るのは志古田道だからだ。
それにしても明隆寺の観音堂は圧巻である。室町時代後期の創建で国の重要文化財に指定されている。光明寺の二王像がこのたび重文に指定され、大栗峠を挟んで二ヵ所の重文、さらには二王門の国宝が存在することとなった。

明隆寺観音堂、実に立派なお堂である。ご本尊世観世音菩薩は2060年に開帳とか。生きてません。
観音堂から下粟野の集落

 さて大栗峠をガイドするにあたって、テーマを設けている。それは「大栗峠の謎を探る」であるが初めて大栗峠を訪れる人にどれだけわかってもらえるかというのが課題である。やはり大栗峠の謎について冊子の発行を急ぐべきと考えている。
 そんな謎を話しながら峠を登ってゆく、工忠君はネイチャーガイドよろしく木々の名前や鳥の名前を披露して歩いている。上粟野道の茶店跡や六地蔵の謎などまだ解明されない謎を考えながら歩くのは楽しい。

茶店跡はここではないかというところ。道中の尾根から長老ヶ岳方面
そうこうしているうちに峠に着いた。休憩所には数名のマウンテンバイクのライダーが休憩していた。思わず「登山道を荒らさないでください」と口に出る。実はマウンテンバイクの登山には苦い思い出がある。30年ほど前、まだマウンテンバイクがそう出回っていない頃、京都MTBクラブてのを立ち上げて月に一回北山や西山をトレイルしていた。また一人で毎週のように北山の峠を走り回っていた。そしてクラブで亀岡の半国山に行ったときのこと、登山道が滅茶苦茶に壊れているのを目撃した。犯人はオフロードのモーターバイクだったが、マウンテンバイクでもフルブレーキで下ったりしたら舗装されていない登山道は簡単に壊れてしまう。ちょっとした溝が出来ても次の雨で道は壊れてしまう。それ以来マウンテンバイクはアプローチや林道に使用、登山道は歩いて転がすようにしてきた。大栗峠でマウンテンバイクを見たという情報は以前から知っていたが、いざ目撃してみると無性に腹が立ってきた。幸い今回のパーティは「解っています、気をつけて下ります」と言ってくれたが、皆が皆そういうわけにもいくまい。大栗峠の各入り口に「マウンテンバイク、オフロードバイク入山禁止」の看板を上げて頂きたい。
 さて峠ではかるな庵さんの特注弁当をいただき、シデ山寄りの展望台に行ったりして過ごす。天気の良いときには舞鶴湾から丹後半島まで見渡せ、気持ちの良い展望台だ。

これからも頼みます。
 さてこの大栗峠で永年の謎のひとつが解けることとなった。現場百回という言葉があるが今回で確か10回目の峠だと思う。つづく


     

コメント
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