晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

雨読 般若心経二冊 6/8

2020-06-08 | 雨読

2020.6.8(月)快晴

 
 自粛期間中出来たことの一つが般若心経を憶えたことである。お経本は10年以上前から持っていたが読んだこともなく、タンスの引き出しに眠っていた。動機はお経を唱えると苦しみが減るのではと言う奇妙なものである。ウオーキングのメニューに負荷を掛けて歩くというのを足したことに始まる。丁度芝生の整備があるので、川砂を15Kgほど背負って2Kmほどを歩くのである。山岳部時代には5,60Kgの荷を一日中背負っていたのだが、この歳ではそうもいかない。この2Kmがやたらと遠い、なにか他のことを考えて歩けば少しは楽になりそうだがそれも出来ない。なんとかならないかと考えたとき、ヒマラヤのポーターが重荷を背負って危険箇所を通過するとき「オンマニペメフム」とお経を唱えて歩くというのを思い出した。日本ではナムアミダブツみたいなものらしいが、これは効果がありそうだ。「オンマニペメフム、オンマニペメフム、、、」とつぶやいて歩くが、どうも単純すぎていけない。そうだ般若心経があったなあとタンスから出してくる。
 空身で歩く前半に教本をめくりながら歩き、観自在から舎利子辺りまで憶える。帰りは荷を背負い諳んじて唱える。次の日は観自在から無眼耳鼻舌身意辺りまで憶え、その翌日もまた翌日も段々長くしていく。もちろんすぐに忘れてしまうので経本を持ち歩くのだが、すぐに見ないように思い出す訓練をする。行きつ戻りつ、飛ばしたり二度読みしたり苦労したが、その間背の荷の重さを感じることはなくあっという間に家にたどり着いたのである。将に度一切苦厄なんだが、少なくとも背中の重荷は意識を他に持つことで忘れることが出来るのである。般若心経は約二週間で憶えることが出来た。つづく

コメント
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