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「3・11以上の揺れ感じた」 宮城で震度6強 外壁崩れ、おびえる住民

2011年04月08日 08時48分19秒 | ニュース
 深夜に強い揺れと津波警報が東北を襲った。7日深夜、仙台市などで震度6強を観測した地震。「落ち着きを見せ始めていたのに」「また津波か」。東日本大震災から約1カ月。復興に向かおうとしている住民は、大震災を思い出させる揺れに、おびえたように顔を引きつらせた。

 震度6強を記録した仙台市宮城野区。避難所となっている幸町小学校も直後に停電となった。職員室に詰めていた男性は「今現状を把握するので手いっぱい」と混乱した様子で話した。

 「3月11日以上の揺れを感じた」。仙台市宮城野区のマンション5階に住む会社役員、藤原健さん(59)宅では冷蔵庫の扉が開き、一部屋の扉は倒れた家具で開けられない状態になった。外に出ると、「外壁が崩れるのが見えた」と話す。

 仙台市では中心街にある複数のオフィスビルの電気が消え、一部の信号機も機能しなくなった。青葉区の住宅街ではマンションなどの火災報知機が鳴り響いた。繁華街の国分町のスナックではグラスが砕け散った。別のスナックの店舗責任者の男性(42)は「余震には慣れたが、その中で最大。これほど続くと街に活気が戻るのにも影響がある」と肩を落とす。

 青葉区の飲食店経営の千葉寿彦さん(39)は「実家のある宮城県石巻市の同級生の安否を確認するため、きょう石巻市に行ってきたところ。今回また津波が来たら、もう立ち直れない」と心配そう。

 同じく震度6強を記録した宮城県栗原市のホテル「志ばたや」では、宿泊客や従業員らが一斉にホテル外の駐車場に避難した。従業員は「棚の上のものがすべて落ちてきた。こんなに強い揺れは久々だ」。同市の飲食店の女性は「揺れている最中に停電になり、今も真っ暗」と話す。

 宮城県南三陸町の志津川高校避難所で運営に当たる町職員、石田秀一さん(43)は「また津波かと警戒している」と電話で話した。岩手県奥州市も停電に。市内のホテルに宿泊していた女性は「かなり揺れが激しかった。今夜は眠れそうにない」と心配そうな顔を見せた。

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