18日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続伸し、前週末に比べ50銭円高・ドル安の1ドル=82円60~70銭で終えた。米格付け会社が米国債の格付け見通しを引き下げ、円買い・ドル売りが膨らんだ。ユーロ圏の財務に対する懸念が根強く、ユーロなど相対的に金利の高い通貨に対して円が買われたことも相場を押し上げた。円は一時82円19銭と3月29日以来の高値を付けた。
米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が18日朝、米国債の長期格付けの見通しを「安定的」から「ネガティブ(弱含み)」に変更したと発表。米民主・共和両党の路線対立などから財政赤字や債務の削減が進まない可能性があると懸念を示した。発表直後にドルが幅広い通貨に対して売られ、対円でも円買い・ドル売りが膨らんだ。
米株式市場ではダウ工業株30種平均が大幅に下落し、投資家が運用リスクを取りにくくなるとの見方が広がった。低金利の円を売って高金利通貨などで運用していた投機筋などが、円の売り持ち高の解消を進めるとの観測も円の対ドル相場を押し上げた。
ニューヨーク市場の円の安値は朝方に付けた82円96銭だった。
円は対ユーロでも大幅に3日続伸し、前週末比2円30銭円高・ユーロ安の1ユーロ=117円60~70銭で終えた。ギリシャのシミティス前首相が17日付の地元紙のインタビューで「債務再編はギリシャの財務強化につながる」と発言。ギリシャが国債の利払い・元本の削減を投資家に求める「債務再編」を迫られるとの思惑が一段と強まった。
フィンランド議会選挙で「反欧州連合(EU)」を掲げる政党が躍進。同党がEUの金融安定網「欧州金融安定基金(EFSF)」の拡充とポルトガル支援への反対を主張していたことから、ユーロ圏の財政再建の先行きが不透明になったとの見方も広がり、ユーロが幅広い通貨に対して売られた。円は一時116円49銭と3月30日以来の円高・ユーロ安水準を付けた。
ユーロは対ドルで大幅に続落し、前週末の1ユーロ=1.44ドル台前半から1.42ドル台前半に水準を切り下げた。ギリシャが債務再編に追い込まれるとの思惑に加え、フィンランド議会選の結果を受けたユーロ圏の一部の国の財政再建に対する不透明感からユーロ売り・ドル買いが膨らんだ。ユーロは一時1.4156ドルと5日以来のユーロ安・ドル高水準を付けた。
一方、S&Pが米国債の格付け見通し引き下げを発表するとユーロが一時下げ幅を縮小した。この日のユーロの高値は1.4351ドルだった。
米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が18日朝、米国債の長期格付けの見通しを「安定的」から「ネガティブ(弱含み)」に変更したと発表。米民主・共和両党の路線対立などから財政赤字や債務の削減が進まない可能性があると懸念を示した。発表直後にドルが幅広い通貨に対して売られ、対円でも円買い・ドル売りが膨らんだ。
米株式市場ではダウ工業株30種平均が大幅に下落し、投資家が運用リスクを取りにくくなるとの見方が広がった。低金利の円を売って高金利通貨などで運用していた投機筋などが、円の売り持ち高の解消を進めるとの観測も円の対ドル相場を押し上げた。
ニューヨーク市場の円の安値は朝方に付けた82円96銭だった。
円は対ユーロでも大幅に3日続伸し、前週末比2円30銭円高・ユーロ安の1ユーロ=117円60~70銭で終えた。ギリシャのシミティス前首相が17日付の地元紙のインタビューで「債務再編はギリシャの財務強化につながる」と発言。ギリシャが国債の利払い・元本の削減を投資家に求める「債務再編」を迫られるとの思惑が一段と強まった。
フィンランド議会選挙で「反欧州連合(EU)」を掲げる政党が躍進。同党がEUの金融安定網「欧州金融安定基金(EFSF)」の拡充とポルトガル支援への反対を主張していたことから、ユーロ圏の財政再建の先行きが不透明になったとの見方も広がり、ユーロが幅広い通貨に対して売られた。円は一時116円49銭と3月30日以来の円高・ユーロ安水準を付けた。
ユーロは対ドルで大幅に続落し、前週末の1ユーロ=1.44ドル台前半から1.42ドル台前半に水準を切り下げた。ギリシャが債務再編に追い込まれるとの思惑に加え、フィンランド議会選の結果を受けたユーロ圏の一部の国の財政再建に対する不透明感からユーロ売り・ドル買いが膨らんだ。ユーロは一時1.4156ドルと5日以来のユーロ安・ドル高水準を付けた。
一方、S&Pが米国債の格付け見通し引き下げを発表するとユーロが一時下げ幅を縮小した。この日のユーロの高値は1.4351ドルだった。