お役立ち情報ブログ

日々の生活やビジネスにおいて役に立ちそうな情報を収集、公開しています。

サムスン、年間ベースで初の世界トップ

2012年12月20日 08時34分33秒 | 経済
3割のシェアを持つ世界最大の携帯電話メーカーに



 2012年は韓国サムスン電子が世界の携帯電話市場で首位に立った年と言えそうだ。

 米国の市場調査会社、IHSアイサプライが18日までにまとめた今年1年間の世界携帯電話出荷台数(速報値)によると、サムスンのシェアは昨年の24%から29%に上昇し、業界トップになる見通しだ。

 一方で1998年から14年連続で首位を維持してきたノキアのシェアは30%から24%に低下し、2位に後退するという。

 サムスンがノキアを追い抜き1位になるという統計はこれまでもあったが、いずれも四半期ベースの調査。年間ベースでサムスンがトップになるのは初めてのことだ。

 まだ2012年はいくらか残っているため、正確な数値は最終集計を待たなければならないが、この速報値の開きを見る限りサムスンの首位はほぼ確実と言えそうだ。

スマートフォンでさらに広がる両社の差
 2012年はスマートフォンが大いに注目を集めた年で、両社の明暗を分けたのもこのスマートフォンだ。

 IHSアイサプライによると、サムスンは旗艦モデル「ギャラクシー(Galaxy)」シリーズで、低価格帯から高価格帯まで様々な製品を揃え、米アップルより幅広い顧客層をつかんだ。

 一方スマートフォン市場で苦戦しているノキアは、主力端末の基本ソフト(OS)を従来の「シンビアン」から米マイクロソフトの「ウィンドウズフォン」に切り替えて販売攻勢をかけている。

 このことからシンビアン端末の出荷台数が減少するのは当然だが、その減少分を補うべく力を入れているウィンドウズフォン端末に今のところ目立った成果が出ていない。結果としてノキアのスマートフォンは大きく落ち込んでいるという。

 こうして見ると、世界携帯電話市場における首位交代劇は、サムスンの好業績とノキアの低迷が相まって起こったと考えられる。IHSアイサプライによると、サムスンはスマートフォンのデザインや利用者の要望、市場機会についてトレンドを観察し、それぞれの市場セグメントに合った製品を迅速かつ効率良く開発しているという。

 これが奏功し、同社のスマートフォン出荷台数シェアは昨年の20%から28%に拡大する見通し。これに対しノキアは16%から5%に減少すると予測されている。

スマートフォン、来年は全携帯電話の56%に
 IHSアイサプライによれば、今の携帯電話市場は「生き残るも、消え去るもスマートフォン次第」。この1年間の成長率を見ると、スマートフォンが35.5%なのに対し、携帯電話全体ではわずか1%。また、昨年まで35%だった全携帯電話に占めるスマートフォン出荷台数の割合は今年47%になり、来年は56%に上昇するとIHSアイサプライは見ている。

 なお今年の携帯電話出荷台数のランキングは、1位サムスン、2位ノキアに続き、3位がアップル。この後、中国・中興通訊(ZTE)、韓国LGエレクトロニクスと続いている。

 スマートフォンでは、サムスンに続いてアップルが2位。3位は同率でノキア、台湾・宏達国際電子(HTC)、カナダRIM(リサーチ・イン・モーション)となっている。

 いずれも昨年からシェアが伸びているのはサムスンとアップルのみ。あとはすべて減少あるいは横ばいという状況だ。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする